2018年6月12日17時17分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市内のスーパーが販売したサンマの干物を食べた家族4人が舌がしびれるなどの症状を訴え、市保健所は、このサンマが原因の食中毒と断定し、スーパーの魚介類売り場を12日から3日間営業停止の処分にした。
市保健所によると、今月7日、札幌市東区のスーパー「Cさっぽろ元町店」が販売したサンマの干物を食べた母親と子ども3人の家族が、舌がしびれたりのどが腫れたりする症状を訴えた。
症状は軽く、まもなく収まったという。
市保健所が調べた結果、この家族が残したサンマの干物とスーパーに並べられていた干物の両方から、化学物質のヒスタミンが検出されたという。
このため、保健所はサンマの干物が原因の食中毒と断定し、このスーパーの魚介類売り場を12日から3日間営業停止の処分にし、適切な温度管理をするよう指示した。
市保健所は、この時期、食中毒が発生しやすくなっているとして、魚を購入した際はすぐに冷蔵庫で保管するほか、鮮度が悪くなっているおそれのある魚は食べないよう、注意を呼びかけている。
出典
『サンマの干物で食中毒』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180612/0000691.html
6月12日19時27分にFNNプライム(北海道文化放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市東区のスーパーで販売された魚の干物を食べた人が口のかゆみなどを訴え、保健所に届け出た。
保健所は食中毒として、魚介の販売を3日間の営業停止を命じた。
小出ディレクター:「Cさっぽろ元町店では、サンマの干し物7パックを販売しましたが、まだ2パックが回収されていません。店では、体調を崩した方は申し出るように呼びかけています」
食中毒の原因となったのは、札幌市東区のCさっぽろ元町店が製造し、6月6日に販売したサンマの干物。
干物を購入した女性が翌日、家族に食べさせたところ、口のかゆみや発疹などを訴えたため、保健所に届け出た。
調査の結果、干物からヒスタミンが検出され、製造工程で温度管理などに不備があったとして、保健所は魚介販売について、12日から3日間の営業停止を命じた。
客:「えー知らなかった。ここは良いと思っていた」「ちょうど(暑くて)時期が悪い、気を付けて欲しい」
保健所では店に対し、製造過程が適切かどうかを確認するなど、再発防止を指示した。
出典
『干物で口のかゆみ・発疹症状 札幌市保健所 食中毒として販売店に"営業停止"命じる 北海道』
https://www.fnn.jp/posts/2018061200000007UHB
(ブログ者コメント)
ヒスタミン中毒については、以下の記事が分かりやすかった。
『加熱しても防げない ヒスタミン食中毒』;東京都中野区HP
【ヒスタミン食中毒とは?】
ヒスタミン食中毒は、ヒスタミンが高濃度に蓄積された食品、特に魚類及びその加工品を食べることにより発症する、アレルギー様の食中毒です。
ヒスタミンは、食品中に含まれるアミノ酸の一種であるヒスチジンに、ヒスタミン産生菌の酵素が作用し、ヒスタミンに変換されることにより生成されます。
ヒスチジンが多く含まれる食品を常温に放置するなど、不適切な管理をすることで、食品に付いたヒスタミン産生菌が増殖し、ヒスタミンが生成されます。
ヒスタミンは加熱しても分解されず、また、調理で取り除くことができません。
・・・・・
【ヒスタミン食中毒の原因食品】
ヒスチジンを多く含むマグロ、カツオ、イワシ、ブリ、サンマ、サバなどの赤身魚及びその加工品です。
海外では、鶏肉、ハム、チェダーチーズが原因となったこともあります。
・・・・・
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/475000/d024518.html アカスミ
より詳しい内容は、下記参照。
(『魚に起因するヒスタミン中毒』;日本中毒情報センター)
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70351_0101_2.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。