2023年12月5日10時35分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道苫小牧市の王子製紙苫小牧工場で10月、新聞用紙を製造する「抄紙機」が焼けた火災で、王子製紙は4日、道警や地元消防から「抄紙機の下に堆積した紙粉が自然発火した可能性が高いとの見解を得た」と公表した。
同社によると、抄紙機で製造された紙を乾燥させるドライヤーの下のくぼみに紙粉が堆積していた。
「再発防止に努める」としている。
火災は10月8日午前に発生。
抄紙機1台が焼け、けが人はいなかった。
https://www.sankei.com/article/20231205-DTTLJNQGQRNC7JOQ6757735JVE/
12月4日付で王子製紙からは、地下ピットに堆積していた紙粉だというお知らせが発せられていた。
「抄紙機のドライヤー地下ピットに堆積していた紙粉が自然発火した可能性が高い」との見解を頂きました。
https://www.ojipaper.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/KASAI-1.pdf
※事故当時の報道は下記参照。
(2023年10月8日付 STV)
8日午前5時15分すぎ、北海道苫小牧市にある王子製紙の工場で火事がありました。
けが人はいませんが、現在も消火活動が続いています。
火事があったのは苫小牧市王子町2丁目にある王子精市の工場です。
午前5時15分過ぎ、従業員から工場内で火災が発生していると消防に通報がありました。
現場は紙を乾燥させるなどの作業をしている工場だということです。
工場内では薬品を使用しているなどの関係で消防者による放水ができず、消防隊員によって消火器での消火作業が続いています。
この火事によるけが人はいないということです。
警察と消防で火の出た原因を調べています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lv28qLo4ok4
2ケ月前、2023年10月18日22時21分に北海道新聞からは、抄紙機は巨大で構造も複雑につき原因究明は難航している、火が出た場所では高温の鉄筒に紙を巻き付け乾燥させていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
苫小牧市王子町2の王子製紙苫小牧工場で、新聞用紙などを製造する抄紙機から出火した火災から18日で10日を迎えた。
苫小牧署や市消防本部が出火原因などを調べるため行っている実況見分は18日現在も継続中で、抄紙機が巨大で構造が複雑なことから、さらに長期化する見通しだ。
市消防本部などによると、出火した抄紙機は一部3階建ての建物内にあり、幅約100メートル、奥行き約20メートル、高さ十数メートル。
従業員が紙を乾燥させる箇所から火が出たと証言しており、同署と市消防本部は出火原因の解明を急ぐ。
ただ、巨大な抄紙機が広範囲で焼けており、箱形の複雑な構造のため難航。
実況見分は23日以降も続く見込みという。
王子製紙苫小牧工場によると、同工場内には8台の抄紙機があり、出火したのはそのうちの1台。
従業員が火が出たと証言している箇所は、水蒸気で高温に熱した鉄製の筒に紙を巻き付け乾燥させていたという。
苫小牧工場は「引き続き、警察、消防の実況見分に協力していく」としている。
火災は8日午前5時10分ごろに発生。
消防車両18台が出動し、約11時間半後に鎮火した。
けが人はなかった。
9日午前にも、焼けた抄紙機のある建物内で「天井から煙が出ている」と119番があり、消防が出動した。
同工場は9日午後から出火した抄紙機以外の7台を稼働させている。
苫小牧署と苫小牧市消防本部は10日から実況見分を行っている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/927243/
(ブログ者コメント)
地下ピットの設置目的や高温環境下にあるであろう堆積紙粉の清掃頻度など、調べてみたが、情報は見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。