本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年12月21日付の朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力研究開発機構は20日、原子力科学研究所(東海村)にある原子炉安全性研究炉建屋から午前9時半ごろ出火し、天井裏にあった吸音材のグラスウール約110m2が焼けたと発表した。
溶接作業の火花が、鉄板の腐食した部分から飛び散ったのが原因で、機構は腐食で穴があく事態を想定していなかった。
県は炉心の30m上で起きた火災を重くみて、21日に立ち入り調査する。
機構によると、出火現場では午前9時から、現場監督と作業員の計4人で屋根の葺き替え工事をしていた。
屋根は下地の鉄板と表面のアルミ板の二重構造。アルミの傷みが目立ってきたため、その上にステンレス板をかぶせる工事だった。
当初はもともと鉄板についている留め具を使って工事する予定だったが腐食で使えず、鉄板に新たな部品を溶接することになった。
機構は「鉄板が厚さ4mmあったので、火花が下に落ちるとは考えていなかった」という。
ところが、留め具ばかりか付近の鉄板も腐食して薄くなっており、溶接作業でできた穴を通して火花がグラスウールに達したとみられる。
天井裏に火災報知器はなく、工事の開始から約30分後、別の作業で建屋に入った職員が、焦げたにおいで異状に気付いた。
この原子炉は、1975年に初めて臨界に達した。 屋根のアルミ板は82年に工事をしたが、鉄板は建設当初のままだった。
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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