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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20195241824分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大規模な火災が発生した石油コンビナートなど、人が近づけない危険な現場で複数のロボットが連携して消火に当たるシステムが、全国で初めて千葉県市原市の消防局に配備された。

8年前の東日本大震災では市原市の製油所で火災が発生し、消防隊員が近づいて消火できなかったため、10日間にわたって燃え続けた。


消防ロボットシステムは、こうした事態を教訓に総務省消防庁などが開発したもので、全国で初めて市原市消防局に配備されて24日、部隊の発足式が行われた。


このシステムは、役割の異なる複数のロボットで構成されている。


大規模な火災が発生すると、まず「ドローン型ロボット」と「偵察ロボット」が上空と地上から状況を確認して消火の必要な場所を判断し、障害物を避けて現場に近づけるルートを探る。


その情報を基に「放水ロボット」が現場に向かい、風向きなどを考慮したうえで、最大で1分間に4トンの放水を行って延焼を防ぐという。


放水ロボットは500℃の熱にも耐えられるため、火元に接近して効果的に活動することが期待されている。


消防ロボットシステムが配備された市原市消防局特殊装備小隊「スクラムフォース」の佐藤隊長は、「隊員の安全を確保しながら迅速に対応し、被害の軽減に取り組みたい」と話していた。

 

出典

ロボットが連携して消火 初配備

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190524/1080005876.html

 

 

 

※ちょっと前、20193221758分に日本経済新聞からは、都内で公開された放水ロボの写真付きで、機能などに関するやや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

消防庁は22日、工場の石油タンクなどの大規模火災向けロボット消防システムを都内で公開した。

 

偵察用のドローンや放水するロボットなど4台が連携し、人の代わりに、危険を伴う現場の消火活動にあたる。

 

2019年度から千葉県市原市の消防局に配備し、有効性を確かめながら活用を進める。

 

現場には、指令機能も備えた10トン車両に載せて運ぶ。

4台のうち2台は偵察用。

ドローンが上空から、車輪などがついた走行ロボットが地上から、周辺状況をそれぞれ偵察して火元などを確かめる。

 

残りの2台が放水する。

火元に向けて放水したり、放水ホースを人が安全に作業できるところまで延長したりする役割をそれぞれ担う。

射程距離は70mで、1分間に4000ℓの水を出す。

 

放水ロボットは耐火性にも優れる。

直径約100mの国内最大級の石油タンクが燃え上がった時の熱にも耐えられるよう設計した。

 

ドローンやロボットの指示は、指令機能を備える車両から行う。

 

ロボットから伝送される画像や測定データを指令システムが解析し、適した移動ルートや放水位置を自動で導き出して提案する。

 

消防隊員の最終的な判断に基づき、各ロボットに指令を伝送して消火活動をする。

 

出典

『消防庁、大規模火災向け消火ロボ 19年度から配備』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42785060S9A320C1000000/ 

 

 

3222037分に毎日新聞からは、ドローンロボットの写真付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

人工知能(AI)を搭載し、大規模な石油コンビナート火災などに対応する消防ロボットシステムが今春、千葉県市原市に導入される。

 

総務省消防庁が5年がかりで民間企業や大学と開発した。

導入は全国初となる。

 

コンビナート火災では、現場に消防隊員が近づけない可能性があるため、地上と上空から状況を確認する地上走行タイプとドローンタイプの「偵察・監視ロボ」2機の情報を基に、放水場所へのルートを指令システムが自動で提案。

 

ホース先端を装着した「放水砲ロボ」と「ホース延長ロボ」が地上から現場に向かう。

放水の角度は、風向きなどからAIが判断する。

 

消防庁によると、遠隔操作できる放水ロボは既にあるが、複数のロボが協力して活動したり、行動経路や放水先を自ら判断したりするタイプは初めて。

 

指令システムがある搬送車両から最大で約300m離れた現場でも放水でき、消防隊員の被災リスクを軽減できる。

 

研究・開発費は総額約13億8000万円。

 

市原市によると、同市の東京湾岸にある石油コンビナートでは、2011年3月の東日本大震災で大規模な爆発火災が発生。

鎮火したのは10日後だった。

 

このため、首都直下型地震が起きた場合の被害対策として、いち早く同市への導入が決まった。

 

市消防局は、「人の目が届かない現場でも活動でき、被害が拡大する前に対応できる」と期待する。

 

消防庁消防研究センターの天野特別上席研究官は、「5つの企業・大学と協働し、日本の技術の粋を集めた。殉職者を出さず災害を最小限に抑えたい」と話している。

 

4月中に同市八幡消防署に配備され、運用開始は6月を予定している。

 

出典

AI活用の消防ロボ、千葉・市原に全国初配備 コンビナート火災に対応』

https://mainichi.jp/articles/20190322/k00/00m/040/217000c 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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