2020年5月4日8時40分に福島民友から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は3日、郡山市で発生した山林火災の消火活動中に、県防災ヘリコプター「ふくしま」の機体後部にあるテール部分と、航空無線アンテナが損傷したと発表した。
搭乗していた機長ら7人にけがはなく、第三者への被害も確認されていない。
ふくしまは4日から当面、運航を休止する。
国土交通省航空局や県が原因を調べている。
県などによると、山林火災の消火活動中だった3日午後4時45分ごろ、三春ダム上空で、旋回時に消火タンクに水を吸い上げる吸水ホースがテール部分に接触、テールと航空無線アンテナが損傷した。
整備士が異音に気付き、安全な場所に着陸して点検したところ、損傷を発見。
玉川村の県消防防災航空センターに引き返したという。
県と県警では計3機の防災ヘリを所有しているが、県警ヘリ2機は現在使用できず、県の防災ヘリは全て運航不可能になった。
今後の出動要請は、相互応援協定に基づき、宮城県や栃木県など隣県に依頼するなどして対応するという。
山林火災は3日午後3時40分ごろに出火し、約2時間40分後に鎮火した。
https://this.kiji.is/629825967732540513?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇「消火タンクに水を吸い上げる吸水ホース」とは、どのようなものだろうか?
気になって調べてみたところ、ヘリから垂らしたホースを使い、おそらくはヘリに内蔵されている水タンクに水を吸い上げるためのものだった。
写真は、どなたかの下記ブログ参照。
http://blog.livedoor.jp/mattari-blog-fer119/archives/3297096.html
その点から考えると、今回の事故は、給水ホースをヘリから垂らし、三春ダムから水を吸い上げようとしていた時に起きたのかもしれない。
〇一方、よく見かけるのは、ヘリで吊るしたフレコンのようなタンクから
火災現場に水が撒かれるシーンだ。
そのタンクへの給水は、地上にタンクを下ろし、消防ホースを使って給水する方法と、ダム湖などの上空でヘリがホバリングしながら、タンク自体で水をすくいとる方法の2種類あった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。