2020年5月5日9時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
【ののちゃんのDO科学】
「ネコにイカを食べさせちゃだめなの?」
群馬県・設楽さん(中3)からの質問
ののちゃん イカの刺し身をネコに出したら、お母さんに「だめ!」って言われたよ。
藤原先生 昔から「ネコにイカを食わせると腰を抜かす」という言い伝えがあるのよ。
うまく動けなくなる、という意味だね。
のの どうしてそうなるの。
先生 イカにはチアミナーゼという酵素が含まれていて、ネコの体の中にあるチアミンという物質を壊してしまうの。
チアミンの別名はビタミンB1。
ビタミンは聞いたことあるよね。
のの ヒトの体にとっても大事なもの!
先生 その通り。
ビタミンにはたくさんの種類があって、そのうちビタミンB1は糖分を分解してエネルギーを取り出すのに必要だよ。
特に脳は糖分からたくさんのエネルギーをもらうから、ビタミンB1が壊れると脳の働きに影響が出るの。
ネコも同じなんだよ。
のの それで、ふらふらに?
先生 うまく動けなくなる他に、必要以上によだれが出たり、目がキョロキョロ動いたり……。
けいれんしたり、食欲が落ちたりすることもあるそうだよ。
のの でもネコだけなの?
イヌは腰を抜かさないのかな。
先生 哺乳類はビタミンB1を体の中にためておける量が少なく
て、すぐ足りなくなっちゃうの。
イヌよりネコのほうが必要なビタミンB1が多いから、影響を受けやすいと考えられているよ。
のの 他の食べ物にもチアミナーゼは含まれている?
先生 アサリなどの二枚貝、タコやエビ、カニにも多く含まれて
いるね。
ネコは動物性たんぱく質が主な食事だから、これらを食べてしまうけど、与えてはいけないの。
のの 少しでもだめ?
先生 ヒトにとっては少しでも、ネコには量が多いからね。
おとなのネコの体重は平均4キログラムで、ヒトの10分の1以下。
ヒトにとってのイカのお刺し身ひと切れは、ネコには10切れに相当する計算だね。
のの じゃ、どのくらいの量から影響するのかな。
先生 量や状態によっては、チアミナーゼがあまり働かないし、熱に弱いから、加熱するとビタミンB1を壊す働きが失われるの。
ただ、イカは加熱しても消化に悪いから、与えないほうがいいよ。
のの ふーん。じゃ普段は何を食べさせたらいいのかな。
先生 お店で売っているキャットフードはバランスよく栄養が
入っているよ。
不足しがちなビタミンも配合されている。
のの でも、おやつには違うものを食べさせたいなあ。
先生 簡単に用意できるものだったら、鳥ささみの水煮がいいよ。おうちで作ってみてね。
(取材協力=東京猫医療センターの服部幸院長、日本獣医生命科学大学の左向敏紀名誉教授)
https://www.asahi.com/articles/ASN533SY3N53UBQU001.html
(ブログ者コメント)
既にご存知の方もおいでかと思うが、ご参考まで。
他に類似情報がないか調べてみたが、ブログ者が調べた範囲では、個人ブログ的情報ばかりで、公的情報は見当たらなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。