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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2015223日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4483/

 

 

(2016年12月31日 修正2 ;追記)

 

201612271213分にNHK首都圏NEWS WEBから、関係者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

12271739分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年、東京・江戸川区の首都高速道路で、塗装工事中に火が出て作業員の男性2人が死亡した火事で、警視庁は、安全管理に問題があったため、作業で使っていたシンナーに引火したとして、工事の現場責任者3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。

書類送検されたのは、東京・江東区の塗装工事会社「N社」など、工事の下請け業者3社の当時の現場責任者3人。


去年2月、東京・江戸川区の首都高速道路7号小松川線で、塗装工事中に火が出て工事用の足場などが焼け、逃げ遅れた33歳と21歳の作業員の男性2人が死亡し、3人がやけどなどのけがをした。


警視庁によると、当時、現場では道路の橋桁の塗装を新しく塗り直すために、作業員がシンナーを使って古い塗装を拭き取るなどしていて、このシンナーに引火して火事が起きたという。


その後の調べで、火が出た足場は板やシートで囲われ密閉された状態で、当時、気化したシンナーが充満していて、換気が不十分など、安全管理に問題があったという。


警視庁は、こうしたことから火事が起きたとして、27日、3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警視庁によると、3人はいずれも容疑を認めたうえで、「責任を感じている」と話しているという。

 

シンナーが気化して出火につながった可能性が高いが、出火原因の特定には至らなかった。

 

捜査関係者によると、火災を予見できる可能性が低かったことや遺族への賠償が済んでいることから、起訴を求める意見は付けなかった。
「N社」は、「事実を確認中なので、コメントできない」としている。

 

 

また、この事故で、江戸川労基署は、作業員の避難経路を設けなかった、現場の見回りを怠ったとして、工事を請け負っていた東京中央区の首都高メンテナンス東東京と事故当時の社長を、労安法違反の疑いで書類送検した。

 

さらに、現場の塗装工事を請け負っていた北海道岩見沢市の会社と、その代表取締役も、労安法違反の疑いで書類送検した。

首都高メンテナンス東東京は、「詳細な送検内容を把握していないため、コメントできません」としている。

 

出典

2人死亡の首都高火事 塗装工事現場責任者3人 書類送検

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161227/k10010821211000.html 

首都高高架下火災 塗装工事責任者3人を書類送検

http://mainichi.jp/articles/20161227/k00/00e/040/177000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

出火原因は特定できなかったということだが、ブログ者思うに、さび落とし用の工具によるハツリ時の火花、防爆仕様でないための電気火花、あるいは人体にたまった静電気などの原因が考えられる。

 

 

 

(2019年5月1日 修正3 ;追記)

 

この工法は、鉛含有サビ止め塗装を剥がすために開発されたものらしいが、その後、塗装が剥がしにくいことが明らかになったため、機械で削り取る方法に戻されたとのこと。

 

2019427317分 毎日新聞)

 

・・・・・

 

工事を発注する側の首都高も、13~14年に鉛中毒の発症者が出たことに危機感を強め、受注業者に対して特殊なマスクの使用や使い捨て防護服の着用を義務づけるなどの対策を打ってきた。

 

ただ、新たに導入した対策が別の問題を引き起こして再考を余儀なくされるなど、手探りの面もある。

 

例えば、首都高は14年10月、特殊な薬剤と塗料を化学反応させてはがす手法を全面的に取り入れた。

 

鉛の飛散を防止するための試みだったが、15年2月に、この工法で作業していた首都高7号小松川線の現場で火災が発生し、作業員2人が死亡した。

 

薬剤では鉛塗料が剥がしにくいことも明らかになり、機械で塗料を削り取る方法に戻した。

 

首都高は、粉じんの飛散防止対策を以前よりも手厚くすることで、作業員たちが吸い込まないようにしているという。

 

出典

『防護対策は手探り 鉛塗料はがす工事増加、飛散リスク高まる』

https://mainichi.jp/articles/20190427/k00/00m/040/003000c

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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