2016年12月28日9時0分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前6時ごろ、福井市の油槽所のポンプから重油が漏れているのを、委託業者の従業員が発見した。
すぐに吸着マットで回収作業を行ったが、敷地外に重油が流出。
側溝から下水管に入り込み、異臭被害が拡大した。
福井市などによると、従業員が前日の26日午前9時ごろ、タンクからタンクローリーに重油を給油するポンプに亀裂があり、重油がにじんでいるのを見つけ、すぐにタンクの栓を閉めた。
27日午前6時ごろ、出社してきた従業員がポンプの亀裂から重油が漏れているのを見つけた。
敷地外の側溝のふたを開けたところ、油が浮いていることに気付いたという。
26日から27日朝にかけてタンク内の重油量に変化がなかったため、漏れた重油は栓とポンプの間の管に残っていたものとみられる。
最大約100ℓが流出し、このうちの一部が敷地外に流出したとみている。
消防に27日午前10時15分ごろ、重油漏れ現場から約400m離れた住民から、異臭がすると通報があった。
調べたところ、同油槽所から重油が漏れ出たことが分かった。
市や消防によると、従業員が重油漏れに気付いたのは同日午前6時だが、重油の回収作業に気を取られ、通報が遅れたらしい。
委託業者は、「気がついた時点で消防に通報すべきだったが、油の処理を最優先して連絡できなかった。近隣住民の方にご迷惑をおかけしました。機材の点検、メンテナンスを行い、二度と発生しないようにします」とコメントしている。
油槽所所有会社はコメントを出していない。
市下水管路課の職員らが駆け付け、同日午後5時まで周囲の下水管の洗浄、側溝の重油除去、下水管内に残っている臭気を拡散させる作業に追われた。
出典
『重油漏れ、下水管に入り被害拡大 給油ポンプに亀裂、敷地外に流出』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/112057.html
(2017年1月13日 修正1 ;追記)
2016年12月28日付の福井新聞紙面に、数日前から悪臭が漂っていたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
2、3日前から屋内外に悪臭が漂っていたとの住民の話もあり、26日にポンプの亀裂が発見される以前から漏れ出ていた可能性がある。
同油槽所の近くに住む男性(67)は、「2、3日前から、家の外に出ると油のような臭いがしていた」と、顔をしかめた。
別の男性(58)は、「ここ数日は、外だけでなく、家の中、特に風呂場や台所、洗面所でも悪臭が漂っていた。臭くて、どうしようもなかった」という。
(ブログ者コメント)
住民の方は、どうしようもないほどの悪臭がした時点で、油槽所からの漏れを疑わなかったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。