2019年5月22日20時33分にYAHOOニュース(SBC信越放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野市でおととい、製粉工場の倉庫1棟が焼けた。
この火事では、空中の粉末が激しく燃え上がる「粉じん爆発」が起きた可能性があることが、警察や消防への取材で明らかになった。
火事があったのは長野市篠ノ井小松原の製粉工場で、おととい深夜に発生し、倉庫1棟が全焼した。
当時、中に人はおらず、けが人はいなかった。
倉庫は、ぬかやもみ殻といった穀物の粉末などを保管するためのもので、警察や消防によると、配電盤のショートによって出た火が倉庫の中に舞っていた粉末に引火して、粉じん爆発が起きた可能性があるという。
倉庫の看板は一部がなくなっているほか、近所では爆発音を聞いた人もいて、警察は爆発で飛んだのではないかとみている。
おととい、火事が起きた時間帯は風が強く吹いていて、長野市の観測地点では最大瞬間風速14mの強風を記録していた。
倉庫の扉が開いていたことから、警察や消防は、強風で粉末が倉庫内で巻き上がり、そこへ引火して粉じん爆発が起きた可能性があるとみている。
一方、倉庫を所有する会社の役員は、SBCの取材に対し、火災はぬかの自然発火で起きたもので、爆発音は倉庫内のスプレー缶に引火したものではないかと話している。
爆発があった可能性があることから、きょうは市や労基署も調査に訪れていて、警察や消防も引き続き詳しい原因を調べている。
出典
『長野市の倉庫が全焼・粉じん爆発の可能性も』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00352811-sbcv-l20
5月22日付で信濃毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野市篠ノ井小松原で20日深夜、S製粉工場の「K倉庫」を全焼した火災で、倉庫に保管されていた米ぬかや小麦粉などの粉が空気中に漂い、連鎖的に着火する「粉じん爆発」が起きた可能性があることが21日、警察などの調べで分かった。
警察や消防によると、出火当時に従業員は不在で倉庫の扉が開いており、粉が強風に巻き上げられて内部に充満し、粉じん爆発が起きやすい状況だった。
現場周辺の住民が爆発音を聞いたとの情報も確認。
倉庫の中央部にある製粉機の配線にショートした跡があり、警察などは、周囲に落ちていた小麦の外皮に引火したのが原因とみている。
S製粉工場の佐藤社長は、「普段から粉が工場内に舞わないよう、粉を保管する袋の口を縛るようにしていたが、20日は一部の口が開いていた可能性がある」と説明。
「今後は、しっかり縛るなど対策を徹底したい」としている。
市消防局は、「粉類など可燃性の固体微粒子を扱っている場所では、静電気でも一気に爆発する危険性がある」と指摘。
「危険性を認識し、火の取り扱いなどに十分注意してほしい」と呼び掛けている。
出典
『配線ショート 粉じん爆発か 長野の製粉工場で倉庫全焼』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190522/KT190521FTI090025000.php
(ブログ者コメント)
以下はSBC映像の3コマ。
スレートと思われる屋根とか壁に大きな損傷は見られないものの、梁の鉄骨が曲がっているように見える。
もし、それが爆発によるものなら、とてもスプレー缶の爆発によるものとは思えず、やはり粉じん爆発が起きたものと思われる。
アナウンサーが手のひらに乗せているのは、倉庫で保管していた米ぬか。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。