2011年12月2日付の朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JESCO豊田事業所は1日、施設内でPCBを含んだ廃液が漏出したと発表した。施設外への漏出はないとしている。
同事業所によると、同日午前6時20分ごろ、清掃中の作業員が、トランスなどの電気部品の絶縁体を洗浄する「撹拌洗浄エリア」で漏出を発見。
廃液のPCB濃度は基準(0.5ppm)の約4倍の2.1ppmで、量は約30ℓだった。廃液は回収済という。
同事業所は昨年11月以降、漏出事故などが相次ぎ、今年1月から2ケ月間、操業を停止して作業手順や組織体制を見直したが、8月にも廃液の漏出事故が起きていた。
同事業所では「トラブルを繰り返し、申し訳ない」と話している。
(ブログ者コメント)
過去の漏出事例については、本ブログに掲載済。
(2011年12月11日 修正1 ;追記)
2011年12月9日付の朝日新聞三河版(聞蔵)から、漏洩原因などに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JESCO豊田事業所を監視する市のPCB処理安全監視委員会が8日開かれ、事業所は、1日に見つかった施設内でのPCB漏出事故は、人為ミスが原因だったことを明らかにした。
事業所によると、11月の定期点検でトランスなどの絶縁体を洗浄するラインの排液バルブの弁を交換したが、バルブの組み立てが不適切だったため、30日夕から工程を動かしたことで弁の一部が破損し、PCBを含んだ液が漏れたという。
また、ポリタンクに亀裂が入り、保管していた高濃度のPCBを含んだ廃液約1ℓが漏れた8月の事故では、ポリタンクが2008年にリコール対象だったのに気付かず使用していた。
6月には、蒸留施設に熱を供給するボイラーの壁に穴が開き、操業を休止していた。
断熱材の施工が不適切で、ボイラーの壁が異常に熱せられたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。