2019年6月11日19時19分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動物性の脂分を含んだ汚水を大量に流して下水道を詰まらせた疑いがあるとして、警察は、栗原市の食肉加工会社を下水道法違反の疑いで家宅捜索した。
捜索が行われたのは、栗原市築館にある食肉加工会社「J社」で、11日午前9時半ごろに、捜査員20人余りが市内の工場や事務所など数か所に入り、関係資料を押収した。
警察によると、「J社」は、動物性の脂分を含んだ汚水を大量に流して今年3月に下水道を詰まらせた、下水道法違反の疑いがあるという。
同じ月に、会社近くの下水道で異常を知らせるセンサーが作動したため、保健所が調査したところ、およそ700mにわたって脂分が詰まっていたのが見つかったという。
栗原市では、その後、およそ500万円をかけて緊急の清掃を行い、周囲の住宅地などへの影響はなかった。
栗原市によると、「J社」はおととしにも同じ問題を起こして保健所から指導を受け、その際も市がおよそ350万円をかけて清掃したということで、警察は常習的に行っていたとみて捜査を進めている。
栗原市は、「緊急の清掃をしなければ周辺の地域に影響があった可能性もある。管理者として再発の防止に努めたい」としている。
出典
『脂分含む汚水で下水詰まらせたか』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190611/0005839.html
6月11日12時43分に東日本放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、この会社は2017年9月から今年3月にかけて、工場の下水道を700mにわたって食肉処理で出た油で詰まらせたとして、下水道法違反の疑いが持たれている。
今年3月、汚水の逆流を栗原市のセンサーが感知し、市が応急措置を実施していた。
2017年9月にも下水道を詰まらせていたという。
油は水と分離した上で産業廃棄物として処理する必要があり、警察は分離装置が適切に稼働していたかなど調べる方針。
出典
『下水道法違反の疑い 栗原市の食肉加工場を家宅捜索』
https://www.khb-tv.co.jp/news/localNews/201906111254010.html
6月11日12時9分にFNN PRIME(仙台放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、この工場が食肉加工で出た油を適正に処理せず、違法に下水道へ流した疑いもあるとみて、実態の解明を進める方針だ。
出典
『下水道詰まらせた疑いで食肉加工工場に家宅捜索 2年前にもトラブル』
https://www.fnn.jp/posts/2019061100000002OX
6月11日12時24分にYAHOOニュース(東北放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、Jフーズは2019年3月19日、食肉を加工する際に出た固形の脂や肉片などを下水道に流し、下水道管を詰まらせた疑いがもたれている。
出典
『下水道管詰まらせた疑い 栗原市の食肉加工会社を家宅捜索』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190611-00000003-tbcv-l04
6月11日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、同社は法令で定めた基準(1日50m3)を超す汚水を配水管から流し、下水の排水を妨げた疑いが持たれている。
油などを含んだまま排水したとみられる。
今年3月、栗原市が委託した下水道管理業者が周辺の下水が詰まっていることに気付き、発覚した。
出典
『栗原市の食肉加工業者を家宅捜索 下水道法違反の疑い 基準量を超える汚水を排出か』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190611_13059.html
6月12日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近隣住民らによると、同社は数年前から汚水をそのまま流していたという。
60代女性は、「夏になると悪臭が漂い、冬になると(下水道が)詰まり、大変だった」と話した。
出典
『<下水道法違反>食肉の脂で周辺の下水道約700メートル詰まらせる』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190612_13040.html
(ブログ者コメント)
〇おととしのトラブル以降、保健所は同社の改善状況を確認・督促していたのだろうか?
〇以下は、東北放送映像の1コマ。
プレハブ建屋っぽい小規模工場の模様。
下水につながるパイプは、見た目3インチ程度だ。
(2019年11月1日 修正1 ;追記)
2019年10月31日9時37分に毎日新聞からは、下水道を使い始めてから6年以上も水質検査を怠っていた、油脂などを分離する装置が故障したまま放置していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
食肉加工で排出した油脂をそのまま流して下水管を詰まらせたとして、宮城県警生活環境課と築館署は30日、食肉加工会社「Jフーズ」=同県栗原市築館=と同社社長の女(41)=同市=を廃棄物処理法違反と下水道法違反の疑いで仙台地検古川支部に書類送検した。
送検容疑は2017年9月~今年3月、鶏肉をゆでる際に生じた油脂約15トンを処理せず、同社敷地内から下水管にそのまま捨てたとしている。
また、下水道を使用し始めた13年から6年半近くにわたって水質検査をしなかったとしている。
社長は「業務を優先してしまい、適切な処理を怠った」と容疑を認めている。
同課などによると、事業者が下水を排出する際には油脂や固形物を分離する装置で処理する必要があるが、同社は装置を故障したまま放置していたとみられる。
17年9月に近隣住民から悪臭の苦情が寄せられ、保健所と市が立ち入り検査を行ったが改善されず、今年3月にも下水管約700メートルを詰まらせたとして、県警が家宅捜索を行った。
https://mainichi.jp/articles/20191031/k00/00m/040/045000c
10月30日19時9分にNHK東北からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、事業者に自治体への届け出や水質測定の義務などを定めた下水道法で立件されるのは、県内で初めてだということです。
油を含んだ大量の汚水によって、おととしと、ことし3月に、下水道を詰まらせる事態も引き起こしていて、栗原市は周辺への影響を防ぐため、緊急の清掃を行いました。
おととしの清掃費用およそ350万円については、その時点で汚水の排出元を特定できず、市の負担になったということで、栗原市の担当者は「おととしの段階で会社からの汚水だと特定し、行政指導を行うなどの努力をすべきだった」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20191030/6000007733.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。