本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年6月3日付の毎日新聞千葉版に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
柏労基署は、2日、高所作業用の足場に義務付けられた転落防止用パイプを設置しなかったとして、建築業の男(43)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は、昨年2月9日午後4時ごろ、松戸市内の2階建て住宅建築現場で同パイプの設置を怠り、作業員(78)を転落させたというもの。
作業員は脳挫傷で死亡した。
作業員は脳挫傷で死亡した。
労基署によると、労働安全衛生規則で、2m以上の高所作業には同パイプの設置が義務づけられているという。
(2011年6月19日 修正1 ;追記)
2011年6月3日付の千葉日報に、より詳しい記事が掲載されていた。
作業員は、作業床と手すりの隙間(約90cm)から道路に落ちた。労安法では、作業床と手すりの間に転落防止用の「中さん」の設置が義務付けられている。
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2011年5月18日19時53分に、msn産経ニュース茨城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時35分ごろ、つくば市の「つくばウェルネスパーク」で、天井の補修工事を始めるため足場の上に乗っていた作業員(26)が9.5m下の水が抜かれたプールに転落、重傷肋骨や肩胛骨を折る重傷を負った。
警察の調べによると、バランスを崩して転落したとみられる。同館は市の施設で、東日本大震災で天井が破損するなどの被害があった。
警察の調べによると、バランスを崩して転落したとみられる。同館は市の施設で、東日本大震災で天井が破損するなどの被害があった。
2010年12月28日20時25分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後2時20分ごろ、大阪市の機械加工会社の工場で、社員(39)がフォークリフトと鋼材の間に挟まれ、約4~5m下の床に転落。搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、工場の大掃除中、高い所を掃除するため同僚(31)が操作するフォークリフトの「爪」の部分に乗っていた。同僚は「操作を誤った」と話している。
警察によると、工場の大掃除中、高い所を掃除するため同僚(31)が操作するフォークリフトの「爪」の部分に乗っていた。同僚は「操作を誤った」と話している。
(ブログ者コメント)
□鎌ヶ谷事例の調査中、この情報が漏れていたことに気がついたので、追加掲載した。
□安全対策せずにフォークリフトの爪の上に乗って作業することは法律で禁止されている。(今年4月20日の記事で解説したとおり)
□このブログを書き始めてまだ1年も経ってないが、フォークリフトによる死亡事故は、ブログ者が把握しているだけで、すでに8件ある。それだけ作業が多く、かつ危険ポテンシャルが高いということだろう。
2010年12月10日 横須賀、大型クレーンと衝突して死亡
2010年12月13日 焼津、荷降ろし中に荷崩れして死亡
2010年12月28日 大阪、爪の上から転落して死亡
2011年 1月20日 函館、荷降ろし中に荷崩れして死亡
2011年 2月 7日 寒川、配管加工中の作業員が轢かれて死亡
2011年 3月28日 石狩、運転席から転落して死亡
2011年 4月18日 島田、前部に設置した板の上から転落して死亡
2011年 5月 6日 鎌ヶ谷、誘導中にはさまれて死亡
□安全対策せずにフォークリフトの爪の上に乗って作業することは法律で禁止されている。(今年4月20日の記事で解説したとおり)
□このブログを書き始めてまだ1年も経ってないが、フォークリフトによる死亡事故は、ブログ者が把握しているだけで、すでに8件ある。それだけ作業が多く、かつ危険ポテンシャルが高いということだろう。
2010年12月10日 横須賀、大型クレーンと衝突して死亡
2010年12月13日 焼津、荷降ろし中に荷崩れして死亡
2010年12月28日 大阪、爪の上から転落して死亡
2011年 1月20日 函館、荷降ろし中に荷崩れして死亡
2011年 2月 7日 寒川、配管加工中の作業員が轢かれて死亡
2011年 3月28日 石狩、運転席から転落して死亡
2011年 4月18日 島田、前部に設置した板の上から転落して死亡
2011年 5月 6日 鎌ヶ谷、誘導中にはさまれて死亡
2011年4月20日1時49分に、msn産経ニュース静岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時25分ごろ、島田市の製材メーカー「ナガイ」の資材置き場で、同社従業員(62)が転落、頭を強く打って搬送先の病院で死亡した。
警察の調べでは、資材置き場にハトの糞が落ちるのを防ぐため、高さ4~5m程度の場所に防鳥ネットを張る作業中だった。
ネットを張る際、板を土台代わりにする目的でフォークリフト前部に設置。3.5m程度の高さまで持ち上げた板の上に乗り、作業していたという。
警察の調べでは、資材置き場にハトの糞が落ちるのを防ぐため、高さ4~5m程度の場所に防鳥ネットを張る作業中だった。
ネットを張る際、板を土台代わりにする目的でフォークリフト前部に設置。3.5m程度の高さまで持ち上げた板の上に乗り、作業していたという。
どのようにして転落したのかは不明だが、そもそも、このようなフォークリフトの使い方は、労働安全衛生規則で禁止されている。
(搭乗の制限)
第百五十一条の十三 事業者は、車両系荷役運搬機械等(不整地運搬車及び貨物自動車を除く。)を用い て作業を行うときは、乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはならない。ただし、墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じたときは、この限りでない。
※車両系荷役運搬機械;フォークリフト、ショベルローダー等
(2011年8月17日 修正1 ;追記)
2011年8月12日18時57分に、NHK静岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労基署は、十分な安全対策をとらないまま男性をフォークリフトに乗せていたとして、会社と社長(60)を労安法違反の疑いで書類送検した。
フォークリフトの荷受部分に人が乗るためには手すりを設けたり命綱を用意したりするなど安全対策を取ることが法律で義務づけられているが、署の調べで当時、こうした対策は取られていなかったことがわかった。
さらにフォークリフトを運転していた社長はネットの位置を調整するため男性を乗せたままフォークリフトを移動させていて、男性はバランスを崩して転落していたこともわかった。
このため署は、安全対策をしっかり取っていなかったことが事故につながったとして書類送検した。 ナガイは「再発防止に努めたい」としている。
(ブログ者コメント)
2011年8月13日付の朝日新聞(聞蔵)では、以下の表現になっていた。
板の上に立たせて作業していて、方向転換した時に落下した。
(2011年4月13日 旧ブログ掲載記事)
2011年4月7日2時17分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前9時35分ごろ、京都市の電子機器製造会社「大日本スクリーン」の工場で、解体作業をしていた建設作業員(24)が足場から約10m下に転落し、頭などを強く打って間もなく死亡した。
警察は関係者から事情を聴くなどして、安全管理が適切だったかどうかについて調べている。
警察は関係者から事情を聴くなどして、安全管理が適切だったかどうかについて調べている。
(2011年1月10日 旧ブログ掲載記事)
2011年1月9日9時51分に、読売新聞から、以下の骨子の啓蒙記事がネット配信されていた。
□高所の建設現場について、厚労省が2009年、「建設現場の足場には、作業員の足が出ないように囲いを設置するか、手すりを二段構えにすること」など、足場の安全対策を強化する規則改正や通達を出したにもかかわらず、昨年も09年を上回るペースで139人の死者が出ていることが分かった。
□足場のメーカーなどでつくる民間団体の調査では、対策が徹底されていないことが判明。背景には、不況下のコスト削減があるとみられる。
□足場は元請けの責任で組み立てられる。「危険だと感じる足場は少なくないが、受注競争が激しいため、我々から『もっときちんとした足場を組んでほしい』とは言いづらい」と、都内工務店社長は打ち明けている。
□足場メーカーなどで作る「全国仮設安全事業協同組合」が、全国の現場約1万7000ケ所を調べたところ、厚労省の通達を実施している現場は約25%にとどまった。
同組合理事長は、「作業員は日々危険な現場にさらされている。国は、全国の現場に安全な足場の設置を徹底させるよう法令を強化すべきだ」と訴えている。
□事態を重く見た厚労省では、規則や通達が現場にどのように反映されているかを検証し、結果を11日にも取りまとめる方針。
□厚労省によると、規則改正後の事故例で最も多かったのは、足場から手すりや筋かいをすり抜けるなどして転落するケースで、規則が守られていない現場での事故が全体の約89%を占めたという。
□足場のメーカーなどでつくる民間団体の調査では、対策が徹底されていないことが判明。背景には、不況下のコスト削減があるとみられる。
□足場は元請けの責任で組み立てられる。「危険だと感じる足場は少なくないが、受注競争が激しいため、我々から『もっときちんとした足場を組んでほしい』とは言いづらい」と、都内工務店社長は打ち明けている。
□足場メーカーなどで作る「全国仮設安全事業協同組合」が、全国の現場約1万7000ケ所を調べたところ、厚労省の通達を実施している現場は約25%にとどまった。
同組合理事長は、「作業員は日々危険な現場にさらされている。国は、全国の現場に安全な足場の設置を徹底させるよう法令を強化すべきだ」と訴えている。
□事態を重く見た厚労省では、規則や通達が現場にどのように反映されているかを検証し、結果を11日にも取りまとめる方針。
□厚労省によると、規則改正後の事故例で最も多かったのは、足場から手すりや筋かいをすり抜けるなどして転落するケースで、規則が守られていない現場での事故が全体の約89%を占めたという。
(2011年1月12日 修正1; 追記)
2011年1月11日19時56分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
厚労省は、11日、改正労働安全衛生規則が順守されているかどうかなどについて、検証した結果を取りまとめた。
対象は全国約4800の現場で、約8%で規則が守られていなかった。同省では、こうした現場で事故の発生率が高いとしている。
同省は今後、事業主や元請けの建設業者などに対し、規則を順守するよう指導を強める方針。国の直轄工事で採用されている頑強な足場の仕組みの普及にも努めるという。
対象は全国約4800の現場で、約8%で規則が守られていなかった。同省では、こうした現場で事故の発生率が高いとしている。
同省は今後、事業主や元請けの建設業者などに対し、規則を順守するよう指導を強める方針。国の直轄工事で採用されている頑強な足場の仕組みの普及にも努めるという。
(2011年2月21日 旧ブログ掲載記事)
2011年2月20日13時4分に、msn産経ニュース埼玉から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後1時40分ごろ、越谷市の印刷会社「協和プロセス」の敷地内で、外壁工事の作業中だった塗装工(40)が、工事用の足場から約5.6m下のアスファルトの地面に落下し、頭などを打ち重体。
警察によると、他の作業員2人と作業していた。警察で詳しい事故原因を調べている。
警察によると、他の作業員2人と作業していた。警察で詳しい事故原因を調べている。
(2011年2月8日 旧ブログ掲載記事)
2011年2月7日付で、神奈川新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相模原労基署は、7日、労安法違反の疑いで、総合建設業「三ノ輪建設」と同社の現場責任者(41)、塗装業「ホームワーク」と同社社長(44)を書類送検した。
容疑は、昨年8月20日午後7時ごろ、相模原市内の店舗改装工事の外装塗装現場で、足場板の枚数が不足し、足場に開口部が生じていることを知りながら、安全措置を取らなかったこと。
工事の際、ホームワークの男性作業員(37)が、足場の開口部から5.2m下の地上に落ち、死亡した。
同署によると、2人は容疑を認めているという。
容疑は、昨年8月20日午後7時ごろ、相模原市内の店舗改装工事の外装塗装現場で、足場板の枚数が不足し、足場に開口部が生じていることを知りながら、安全措置を取らなかったこと。
工事の際、ホームワークの男性作業員(37)が、足場の開口部から5.2m下の地上に落ち、死亡した。
同署によると、2人は容疑を認めているという。
(2010年12月21日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月21日1時56分に、msn産経ニュース広島版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前10時20分ごろ、庄原市の尾道松江自動車道の工事現場で、作業員(28)が解体中の鉄骨ごと地面に転落。脳挫傷で死亡した。
警察によると、工事現場の足場を支える鉄骨の解体作業をしていたという。
警察によると、工事現場の足場を支える鉄骨の解体作業をしていたという。
(2011年7月1日 修正1 ;追記)
2011年6月30日2時19分に、msn産経ニュース広島から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
庄原署などは、29日、工事の統括責任者だった元請会社社員の男(54)ら3人を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
容疑は、橋脚工事の足場を取り外す作業中にクレーンで固定するなどの安全対策を怠り、足場と一緒に作業員2人を転落させ、男性(28)を死亡、別の男性(20)に軽傷を負わせたとしている。
容疑は、橋脚工事の足場を取り外す作業中にクレーンで固定するなどの安全対策を怠り、足場と一緒に作業員2人を転落させ、男性(28)を死亡、別の男性(20)に軽傷を負わせたとしている。
(2010年12月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月16日22時24分に、msn産経ニュース千葉版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時25分ごろ、銚子市で立体駐車場の解体作業中に60歳代くらいの作業員が転落。頭を強く打って病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、現場では7人が作業。被災者は、駐車場頂上の5.9m地点で、一人で、車を駐車する鉄板を動かすモーターを外す作業を行っていたが、足場の鉄板とともに転落した。
警察は、鉄板をつないでいたチェーンが、何らかの原因でゆるんだか切れたとみている。
警察によると、現場では7人が作業。被災者は、駐車場頂上の5.9m地点で、一人で、車を駐車する鉄板を動かすモーターを外す作業を行っていたが、足場の鉄板とともに転落した。
警察は、鉄板をつないでいたチェーンが、何らかの原因でゆるんだか切れたとみている。
(2010年11月26日 旧ブログ掲載記事)
2010年11月26日1時32分に、msn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月25日午後2時45分ごろ、静岡市清水区の第2東名の橋梁工事現場で、作業をしていた人が足場から転落し、全身を打って死亡した。
警察で原因を調べているが、同僚と2人で足場の組み立て作業中に、約12mの高さから転落したという。
(2010年11月20日 旧ブログ掲載記事)
2010年11月19日2時49分に、北海道新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
11月18日午後3時半ごろ、札幌市の橋の塗装現場の地面に作業員が倒れているのを同僚が発見。全身を強く打っており、間もなく死亡が確認された。
警察によると、被災者は同僚6人と橋にかけていた足場の撤去作業を行っており、作業中に誤って約15m下の地面に落ちた模様。被災者は命綱をしていたが、何らかの原因で切れたとみて調べている。
(ブログ者コメント)
□安全帯のどこが切れたのか?本当に切れたのか?外れたのではないか?など、原因を知りたいところだ。
□安全帯を使用する際の基本は、規格に合致した製品を正しく使うことだ。
安全帯の正しい使い方については、平成18年に厚生労働省から、直近の墜落事故に関連して、以下のパンフレットが紹介されている。
パンフレットに記載された内容の例は下記。
安全帯の正しい使い方については、平成18年に厚生労働省から、直近の墜落事故に関連して、以下のパンフレットが紹介されている。
パンフレットに記載された内容の例は下記。
「安全帯の廃棄基準例(P7)」
・ベルトに3mm以上の摩耗、切り傷などがある。
・ロープに7ヤーン以上の摩耗、切れがあるもの。
・フックの外れ止め装置の開閉作動の悪いもの。
・ロープに7ヤーン以上の摩耗、切れがあるもの。
・フックの外れ止め装置の開閉作動の悪いもの。
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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。