2022年3月24日22時9分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力の子会社で送電線や変電所の保守点検を担う「K社」(福岡市)勤務の男性(当時20)が高所作業中に鉄塔から転落して死亡したのは、同社に安全配慮義務違反があったためだとして、男性の遺族が会社に約8200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、福岡地裁であり、立川毅裁判長(上田洋幸裁判長代読)は同社に対して約4600万円の支払いを命じた。
判決などによると、男性は2018年11月26日、福岡県筑前町の九州電力中央変電所近くの鉄塔でアースを取り外す作業中、約30メートル下に転落して死亡した。
判決は、男性は入社2年目で経験が浅いのに、転落時は鉄塔上で別の作業員と上下を入れ替わる動きをしており、会社には「実技研修をするなどして安全ロープの使用方法を指導する義務があった」と指摘。
「現場の状況に応じた具体的な指導や監督ができる体制を整えないまま高所作業に従事させた」とした。
一方、男性が「漫然とロープを外したことは不注意だった」とも指摘した。
K社は、「まだ判決文を受け取っていないので、内容を確認してから対応を判断したい」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ3S7D5VQ3STIPE018.html
3月24日21時5分にNHK福岡からは、一時的に命綱がない状態になっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
作業員は一時的に、いわゆる命綱がない状態になって転落していて、遺族は、安全に配慮する義務を怠ったとして、会社に8100万円あまりの賠償を求める訴えを起こしました。
きょうの判決で福岡地方裁判所の立川毅裁判長は、「作業員は入社1年7か月と経験が浅い従業員だったのに、作業の具体的な手順なども定められていなかった。現場の状況に応じた体制を整えないまま、高所作業に従事させた」などと安全配慮義務違反があったと認め、会社に4500万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20220324/5010015275.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。