2019年2月18日付で毎日新聞栃木版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時10分ごろ、那須町大島の那須どうぶつ王国の展示室内でエアコンが焦げているのを従業員が見つけ、119番した。
開園前でけが人はなかったが、室内にいた絶滅危惧種のサル「ワタボウシタマリン」の11歳のメス1匹が死んでいた。
目立った外傷はなく、同園が死因を確認している。
同園などによると、ワタボウシタマリンは南米コロンビアに生息する小型のサルで、国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定している。
園内の施設「熱帯の森」の展示室で2匹を飼育しており、同じ室内にいたオスは無事だった。
同園は一般家庭用のエアコンを使用し、一日3回点検をしていたが、異常はなかったという。
警察はエアコンから出火したとみて原因を調べている。
出典
『那須どうぶつ王国 エアコン焦げ、サル1匹死ぬ』
https://mainichi.jp/articles/20190218/ddl/k09/040/019000c?pid=14509
2月19日7時32分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須町の「那須どうぶつ王国」は18日、絶滅危惧種のサル、ワタボウシタマリンのペアの展示場から出火し、雌が死んだことを受け、佐藤園長が記者会見し、陳謝するとともに事故の再発防止を誓った。
現場の展示場は広さ約10m2。
17日朝のミーティング後に、飼育担当者が異変に気付いた。
エアコンが焼けて溶け落ちた状態で、すでに煙や火の気はなく、すすで展示場内全体が汚れていたという。
雌は地上1mほどの巣の中で死んでおり、雄は床にうずくまっていた。
雌の死因は煙を吸い込んだことによる熱傷や一酸化炭素中毒が考えられ、雄は手当てされて快方に向かっているという。
佐藤園長は悲痛な表情で、「突然のことで大変驚き、とても残念です。大切な動物を死なせてしまった」と頭を下げた。
警察と消防の調べによると、エアコンの電線を延長工事した接続部分から出火したらしいという。
死んだ雌は昨年8月に東京・上野動物園から借り入れていた。
雄は一昨年3月に神戸市の姉妹動物園から移送していた。
子猫ほどの大きさ、体より長い尻尾、白い綿帽子をかぶったような顔、ぴょんぴょんと跳びはねる様子などが子どもたちに人気だったという。
どうぶつ王国では希少な動物種の保全に取り組んでおり、ワタボウシタマリンも繁殖を目指して、昨年11月から同居を始めたばかりだった。
出典
『エアコン焼け落ち死んだ雌サル、雄と同居始めた矢先』
https://www.asahi.com/articles/ASM2L3CYDM2LUUHB002.html
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、エアコンの電気コードは、サルにかじられないような対策をしていたのだろうか?
また、出火した電気コード接続部は、サルの尿がかからないような場所にあったのだろうか?
そういった点が気になった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。