2019年4月10日19時31分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雪どけが進み、子どもたちが公園で遊ぶ機会も増える季節。
心配なのが遊具の事故だ。
雪の多い北海道では毎年、雪で腐食が進んだり壊れたりして、春先の事故も起きている。
5年前の春、札幌市白石区の公園で鉄棒の接続部分が壊れ、遊んでいた当時5歳の男の子が手首を骨折するけがをした。
雪の水分で遊具がさびやすくなるとされ、腐食を見逃すと事故につながりかねず、春先の点検は何より重要だ。
今月から委託業者による点検が始まった札幌市。
特にさびやすいのが土の中。
業者の男性は、「掘らないと目視することができないので、掘って目で見てどういう状況になっているかっていうのを確認しています。危険がない状態を維持していきたいと思います」と話していた。
一方、遊具が壊れるのは腐食や老朽化だけとは限らない。
こちらの滑り台、雪の重みで滑る部分が途中で折れている。
中には、ブランコの支柱まで雪ですっぽりと覆われた公園もある。
実はこの状態、自然に積もったのではなく、周辺の道路や住宅地で除雪された雪が捨てられたとみられている。
公園を利用する母親は、「公園に雪を捨てる方もいるので、雪の重みで圧迫され、遊具がかわいそうだと思ってみています」と話していた。
札幌市内の公園は、原則、遊具や樹木を守るため、雪を捨てることはできないが、ルールを無視した行為で遊具が壊される被害が後を絶たないという。
市の担当者は、「何も考えずに無造作に雪を捨てていると思いますが、地域住民が雪を投げ入れたことで遊具が壊れて子どもたちがけがをするのは悲しい結果ですので、本当にご遠慮願いたい」と話していた。
札幌市によると、こうした遊具の改修や交換などで、この2年間は毎年1億6000万円程度の費用がかかっているという。
札幌市内では、原則、公園に雪を捨てることは禁止だが、どうしても雪を捨てる場合は遊具や樹木の付近に置かないよう、町内会と覚え書きを交わし、ルールを守るよう呼びかけている。
しかし、あまり浸透していないのが現状のようだ。
遊具が壊れていると、子どもたちが利用できなくなるし、事故につながるおそれもある。
ルールを守るとともに、この時期、遊具で遊ぶ際は、壊れた箇所がないか注意してほしい。
出典
『公園で遊ぶ季節 遊具は大丈夫?』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190410/0009404.html
(ブログ者コメント)
5年前の事故で折れた鉄棒の映像。
この事例は本ブログでも紹介している。
ブランコの下に敷かれた鉄板をハンマリングして点検。
空中の床を下からハンマリングして点検。
ブランコの支柱は両手で強く揺すって点検。
10日前に倒壊した愛知県のあずまや(本ブログで紹介スミ)も、この程度力を入れて揺すっていれば、その時点で倒壊したのではないだろうか・・・と思うほど、力をいれて揺すっていた。
滑り台着地点の支柱の根元部分をハンマーの頭で掘ったうえで、地中に隠れた部分の腐食有無を点検。
大量に捨てられた雪で埋まってしまったブランコの支柱。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。