2022年8月25日11時0分にYAHOOニュース(南日本新聞)から下記趣旨の記事が、鹿児島市内にある勝手橋の写真付きでネット配信されていた。
鹿児島県が、県内で400カ所以上確認されている管理者不明の橋の対応に苦慮している。
中には「勝手橋」と呼ばれ、住民らが無許可で設置し利用してきた通路目的の橋もある。
老朽化により事故につながる懸念があるが、記録がないため管理者の特定が難航し、点検や補修は進んでいない。
専門家は「県は住民の安全を確保する責任を果たすべきだ」と指摘する。
鹿児島市下伊敷3丁目の住宅地を流れる甲突川支流の山崎川には、「勝手橋」が6カ所ある。
近くの米山さん(男性、77歳)によると、以前は敷地外に出る通路のない家が川沿いに並び、その住人らが橋を設置したとみられる。
「住んでいた人がいなくなって空き家や空き地となり、橋だけが放置されている」という。
うち1カ所を訪ねると、古びたコンクリート製の橋が架かっていた。
入り口は板などでふさがれていたが、小柄な人なら出入りできる隙間があった。
地元の50代女性は、「川沿いは通学路になっており、橋の付近で事故が起きないか心配」と語った。
共同通信のアンケートで、都道府県が所管する管理者不明の橋は、3月末現在、27府県の9723カ所に上った。
このうち、鹿児島は426カ所と回答したが、調査の進展に伴い増減する可能性があるという。
県河川課によると、河川管理者である国や自治体の許可なしに架けた橋は河川法上違法で、是正指導の対象。
だが、許可申請がなければ誰が設置したか分からない。
また、許可を受けていても、原則5年の期間内の更新手続きが守られず記録が残っていないケースもある。
管理者が分からなければ、崩落などの事故が発生した場合、責任の所在が曖昧になりかねない。
しかし、管理者を特定するには橋付近の住民に話を聞く必要があり、予算や担当職員が限られる中、調査は進んでいないのが実情だ。
瀬戸口課長は、「管理者が不明のままでは費用を請求できず、橋の撤去も難しい。今後もできる限り特定を進めていく」と語る。
県立短期大学の山本敬生准教授(53)=行政法=は、本来「勝手橋」ができないように必要な橋の整備を行うのが行政の責任と指摘する。
その上で、安全性に不安がある橋について「県が撤去して架け替え、住民に身近な市町村に管理を委ねるべきだ」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/031c5e08d94df2db0520509369a44ae4a32465f3
8月26日12時55分にYAHOOニュース(共同通信)からは、国交省調べでは管理者不明の橋は全国に9697カ所ある、国交省は自治体が撤去する際の費用支援を検討するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省は26日、住民らが河川に無許可で設置するなど、管理者が分からない橋が全国に9697カ所あったと明らかにした。
自治体の手続きミスで管理者不明になった橋も多く、老朽化に伴う陥没や崩落事故の懸念があることから、自治体が撤去する際の財政支援を検討している。
斉藤鉄夫国交相は同日の記者会見で、管理者不明の橋は安全対策上問題だとの認識を示し、「(自治体と)どう協力し合えるか、お金の話も含めて考えていきたい」と述べた。
各地の対応事例を今後調べ、自治体と共有する方針。
https://news.yahoo.co.jp/articles/14c7b1acf37212f452954043382808406666db90
(ブログ者コメント)
〇本ブログでは過去に2回、勝手橋についての情報を紹介している。
〇ブログ者の散歩コースの1つにも、気になる橋が複数ある。
ただ、ほとんどは、橋を渡っても特定の住宅に行けるだけで、他所には行けない橋。
そのような橋は管理者がはっきりしているし、住宅建設時にチェックが入っているはずなので問題はないと思われる。
ただ、中には土台が老朽化している橋もあった。
一方、この草むらの下にも橋があるのかもしれない。
錆びた手すりや、向こう側の道路まで草の上を踏み歩いたような跡もあるので・・・。
もし橋があるなら、かなり危険。
通る人は滅多にいないとは思うが・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。