2019年2月22日16時1分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東シナ海に面した薩摩半島の沿岸ではクジラが座礁するケースがたびたび起きているが、巨体を移動させる作業がたいへんで、その費用負担もずしりと重く、関係者を悩ませている。
今月15日に南さつま市の小湊漁港近くで、座礁したマッコウクジラ1頭が見つかった。
また、21日は、小湊漁港から西にある小浦港の海岸でも、2頭のマッコウクジラが死んだ状態で打ち上げられていた。
これら3頭は全長が15m前後。
重いため、移動させるにはクレーン船などが使われる。
大がかりな撤去作業となり、その費用も少額ではない。
おととし、南さつま市金峰町の海岸で見つかった6頭のケースでは、処理にかかった費用がおよそ2500万円にも上った。
1頭あたりおよそ400万円で、今月15日に見つかった1頭や21日に新たに見つかった2頭も同様の費用がかかるとみられていて、県や南さつま市が負担するという。
南さつま市は、「これまでの例をみても多額の費用と対応に追われてるため、苦慮しています」と話していた。
クジラがなぜ、薩摩半島の西岸でたびたび座礁するのか、詳しい原因は解明されていないが、「かごしま水族館」によると、クジラが物の位置や固さを知るために出している超音波を海岸の砂浜が吸収して、クジラが砂浜の先にも水があると思って進んでいる可能性があるとしている。
出典
『クジラ処理に1頭400万円も』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190222/5050005734.html
2月22日6時30分に南日本新聞からも同趣旨の記事が、座礁したクジラの写真付きでネット配信されていた。
南さつま市笠沙町片浦の小浦港海岸で21日、座礁したマッコウクジラ2頭が見つかった。
体長は約16mと17m。
オス、メスは不明。
市職員らが駆け付けた時には死んでいたという。
同市では、加世田小湊の小湊漁港で15日、座礁したマッコウクジラ1頭が見つかり、その後、死んだ。
市によると、21日正午前、笠沙町漁協からクジラ座礁の連絡があった。
市と県の職員が現場を調べたところ、2頭は約200m離れた状態で、いずれも岩場に横たわっていた。
市は22日、死骸を沖合に移動させる。
出典
『新たに2頭座礁 南さつま・マッコウクジラ』
https://373news.com/_news/?storyid=102405
(ブログ者コメント)
クジラやイルカが海岸に打ち上げられる事例は、国内外でしばしば起きている。
その原因に関し、上記報道では、一つの可能性として超音波砂浜吸収説が提示されているが、他にもいろいろな説があり、原因は未だ不明のようだ。
ちなみに、桜島の西側が、指宿などのある薩摩半島。
東側は、佐多岬などのある大隅半島。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。