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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201836日に掲載した第1報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9417/

 

 

(2019年3月15日 修正1 ;追記)

 

201938日付で信濃毎日新聞から、原因に関するやや詳しい記事が、下記趣旨でネット配信されていた。

 

県諏訪建設事務所は7日、諏訪市で記者会見し、老朽化により更新した「操作盤」の回路設計ミスが原因だったと明らかにした。

 

この結果、ゲートをワイヤで固定する「接続器」が機能せず、ゲートが自由に動く状態になったという。

 

県は、ゲートが固定できなくなるような事態を想定せず、事故時の備えもしていなかった。

会見では、今回のような工事の前に、業者とともにリスクを洗い出して共有するとともに、下流域には事前にパトロール車で工事があることを伝えたりサイレンを鳴らしたりする、といった再発防止策も公表。

 

大雨などに備えた既存の連絡態勢とは別に、今回のような突発事故時の連絡態勢も新たにつくるとした。

県は現在、操作盤の更新工事を中止しているが、回路の不具合を修正し、再発防止策を行った上で再開したい考え。

職員を処分するかどうかは未定としている。

今回更新した操作盤は、工事の請け負い業者が製作した。

 

同建設事務所によると、ゲートを開閉する操作盤に組み込むさまざまな制御回路のうち、接続器に関する回路はメーカーにも図面が残っていなかった。

このため、業者はメーカーの助言を受けて独自に設計したという。

県側も回路の設計段階で目を通し、水門への設置前には操作盤全体の動作確認もした。

 

しかし事故当日、操作盤1基を入れ替えて動作を確認したところ、接続器を通じてゲートに動力が伝わらない状態になり、ゲートが天竜川の方向に倒れたという。

県諏訪建設事務所の丸山所長は、接続器の制御回路について「本来の動きと違った設計になってしまった」と説明。

「万一の際にゲートが倒れるリスクを認知できず、備えもできていなかった」と述べた。

操作盤の更新を請け負った業者は取材に対し、接続器は特殊な構造で、約30年前に設置した当時の資料を県に要求したが、残っていないとの回答だったと説明。

「資料がない中で最善を尽くした。間違った工事はしていない」とした。 

 

出典

『釜口水門の誤放流、操作盤の回路設計ミスが原因』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190308/KT190307FTI090018000.php 

 

 

39日付で信濃毎日新聞からは、知事が設計資料の保存方法にも言及したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

阿部知事は8日の記者会見で、「多くの人に迷惑と心配をかけ、大変申し訳ない」と陳謝した。

 

今回は、大雨などとは別に、誤放流など突発事態での連絡態勢の必要性が浮き彫りになり、知事は他のダムなどについて「不測の事態が発生した際の連絡態勢を、改めて確認しなければならない」と述べた。

県河川課によると、洪水に備えて、河川管理者が市町村長に水位の変化や今後の見通しなどを電話で直接伝える「ホットライン」がある。

 

同課は、「劇物が流出した際なども含め、伝える内容や手段など、連絡態勢の在り方を整理したい」としている。

釜口水門の誤放流は2月27日に発生。

老朽化により更新した「操作盤」の回路に関する図面が残っておらず、回路設計ミスがあり、誤放流が起きたとされる。

 

知事は、「建設設計当時の資料をどのような形で保管していくべきかも考えなければならない」とした。

 

出典

『釜口水門の誤放流 知事が陳謝 「連絡態勢改めて確認」』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190309/KT190308FTI090035000.php 

 

 

 

(2019年4月25日 修正2 ;追記)

 

2019424日付で信濃毎日新聞から、工事再開時は湖側に仕切り板を入れるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県諏訪建設事務所は23日、同市で開いた釜口水門連絡調整会議で再発防止策を明らかにした。

 

事故後に中断しているゲートの操作盤更新工事を再開する際は、あらかじめゲートの湖側を仕切りで遮断し、万一の際も天竜川に水が流出しないようにするという。

誤放流は、回路の設計ミスでゲートをワイヤで固定する「接続器」が機能しなかったのが原因。

 

ゲートが自由に動く状態になり、天竜川の方向に倒れて大量の湖水が流出した。

同事務所は、更新工事の際は高さ5.5m、幅20mの板状の仕切りをゲートの湖側に設け、突然ゲートが開いても水が下流側に流れないようにすると説明した。

水門の操作盤は3つのゲートそれぞれにあり、最初の1カ所を更新する際にトラブルが起きた。

 

未着手の2カ所も含め、工事を再開する際は1カ所ずつ仕切りを設け、工事が終わるたびに外すという。

 

同事務所は回路の不具合を修正した上で、工事の再開時期について「5月の大型連休明けから6月の出水期までの間が目標」とした。

会議には諏訪、上伊那地方の行政や消防、漁業関係者ら約20団体が参加。

 

県は突発事故の際の連絡態勢を示したほか、工事開始前に内容や行程を関係機関に周知し、下流域にはパトロール車で伝えるとした。

 

出席者からは、「異常が起きた場合は内容を具体的に知らせてほしい」、「釣り客など、一般の人にも直接情報提供できる仕組みを」といった意見が出た。 

 

出典

『釜口水門ゲートに仕切り 操作盤更新時 誤放流防止策』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190424/KT190423FTI090004000.php 

 

 

 

(2019年5月15日 修正3 ;追記)

 

2019514日付で信濃毎日新聞から、仕切り板を設置して工事が再開されたという下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。

 

県諏訪建設事務所は13日、問題発生後中断していた3カ所のゲートの操作盤更新工事を再開した。

 

ゲートの諏訪湖側に横幅20m、厚さ1.2m、高さ5.5mの金属製の赤い仕切りを設置し、工事中にゲートが開いても天竜川に水が流れ込まないようにする。

 

更新工事は28日まで行う。
ゲートの工事は1カ所ずつ行い、その都度、該当のゲートに仕切りを設ける。

切りの設置費用は総額約3500万円。

同建設事務所は、「安全対策のために仕切りが必要と判断した」としている。

 

出典

『釜口水門 操作盤の工事再開 誤放流対策の仕切り設置』

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190514/KT190513FTI090004000.php

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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