2019年3月8日5時0分に下野新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
交通事故死の約2倍ともいわれる転倒死。
大半は65歳以上だが、厚労省の統計によると、30~64歳でも年間約800人が転倒などで命を失っている。
身体機能の低下は20歳ごろから始まるため、「まだ若いから大丈夫」といった油断や過信は禁物だ。
国際医療福祉大理学療法学科講師で転倒予防指導士の小林薰さん(理学療法士)は、「食事や運動で、早いうちから筋肉や骨などの機能を維持することが大切」と話す。
ガクッ。
隣を歩く同僚の顔が、突然、視界から消えた。
崩れ落ちる記者。
道路の小さな段差を踏ん張れなかったのだ。
40代の若さで、こんなに派手に転ぶなんて・・・。
膝を打ち、できた痣は、しばらく消えなかった。
「20歳をピークに、筋力やバランス機能は、ゆっくりと確実に落ちていく。自覚するのは50代以降だが、30、40代でも十分に転倒のリスクはある」と小林さん。
記者の転倒は、偶然ではなく、必然だったようだ。
【命に関わる】
転倒は、「高齢者の4大骨折」といわれる手首、肩、太ももの付け根、背骨の骨折のほか、頭部外傷など重大な障害を招き、命に関わることもある。
同省が公表した2017年の人口動態統計。
不慮の事故による死亡者数のうち、「転倒や転落」は9673人で、交通事故5004人の約2倍に上った。
年齢別に見ると、65歳以上が9割を占めるが、30~44歳が158人、45~64歳になると629人と4倍に増え、中年期からリスクが高まっていることが分かる。
体の衰えを確認する方法の一つに「片足立ちテスト」がある。
目を開いたまま腰に手を当て、片足を前に軽く上げる。
サンダルやヒールが高い靴は避け、ふらつきに備えて、壁やテーブルに手がつける環境で行う。
「15秒以上維持できなければ転倒の危険がある」という。
立ったままズボンなどの着脱が難しい、靴下を座って履く機会が増えた人は黄色信号。
つまずきが頻回な人、つまずいた後、とっさの一歩が出にくい人も要注意という。
【毎日筋トレ】
「少しずつで良いので、毎日、筋力トレーニングを続けましょう」と小林さん。
転倒予防に役立つというスクワット、かかと上げを、記者も実践してみた(イラスト参照)。
地味に見えるが、ふくらはぎや太ももに、じわじわとくる。
日々の運動に加え、大切なのは食事。
「お薦めは、カルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富なサンマ、イワシ、シャケなどの魚類やキクラゲ、シイタケなどのキノコ類」(小林さん)。
ビタミンDは油との相性も良いという。
今日のおかずはシャケとキノコのバター包み焼きにしようか。
出典
『交通事故死の2倍 「転倒死」に注意 高齢者に限らず、リスク知り早期対策を
食事や運動で機能維持』
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/142388
※ちょっと前、2018年10月17日付でNHK解説アーカイブスからも、転倒死は交通事故の2倍という記事がネット配信されていた。
転倒などが主な原因で亡くなった人は、平成17年はおよそ1万人。
交通事故で亡くなった人の、実に2倍近くに上っています。
どうすれば転倒死を防げるのでしょうか。
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出典
『「交通事故の2倍!知ってますか?『転倒死』」(くらし☆解説)』
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/307537.html
(ブログ者コメント)
上記の情報は、家庭内や職場、外出先などで起きる転倒・転落死にスポットを当てたものだが、本ブログでは過去に、家庭内での事故死にスポットを当てた情報も紹介している。
当該情報によれば、家庭内での転倒死は、溺死、窒息に次いで3番目に多いとのことだった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。