2018年3月7日18時39分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時前、秋田市向浜にある「Uエナジー」の木質バイオマス発電所の燃料置き場で、燃料のヤシ殻を運搬していた作業員がヤシ殻の山から煙と炎が上がっているのを見つけ、消防に通報した。
ヤシ殻は、発電所の敷地と道路をはさんで反対側の屋外の燃料置き場に山積みになっていて、警察によると、およそ1万1000トンあるという。
消防は、はしご車を出してヤシ殻の山の上から放水しているほか、ショベルカーで山を崩して火種を探すなどして消火に当たっている。
消防によると、炎が立ち上がることはないものの、広い範囲でくすぶり続けている状態で、出火から7時間あまりたった今も鎮火に至っていない。
これまでのところ、けが人はいないという。
この木質バイオマス発電所は、地元の発電事業者が北都銀行など9つの金融機関から協調融資を受けておととし7月から営業運転を開始していて、総事業費が125億円にのぼる東北最大級の規模。
燃料のチップには、県産材に加えて、ヤシの実や種からパーム油を搾り取った後の「PKS」と呼ばれるヤシ殻を海外から輸入して使っている。
発電事業者によると、消火活動でぬれたヤシ殻も乾かせば燃料として利用できるため、今のところ、火災による発電への影響は無いとみているという。
現場は秋田港近くにある工業団地の一角で、警察と消防では火が出た原因を調べている。
出典
『木質バイオマス発電所で燃料火災』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180307/6010000238.html
3月12日19時0分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃料のヤシ殻から火が出た火災は、6日目の12日午後4時過ぎにようやく鎮火が確認された。
出典
『木質バイオマス発電所火災鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180312/6010000272.html
(ブログ者コメント)
この種の火災は自然発火が原因であることが多いが、冬期の北国での事例ゆえ、自然発火の可能性は大きくないように感じるかもしれない。
しかし自然発火というもの、兆しが生じ始めた後、数ケ月経ってから急激に温度が上昇し発火することあるので、今回、その可能性を否定することはできない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。