2018年1月31日付で朝日新聞福島中会版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後1時15分ごろ、矢吹町堰の上の電子部品製造会社「福島K」の工場から、廃液が近くの隈戸川に流出したと町に通報があった。
県水・大気環境課によると、流出した廃液は約2.5m3。
銅を溶かす過程で出たもので、塩酸などが含まれている。
工場と川を結ぶ地中の水路では、酸性度を示す水素イオン濃度(PH)が3.1と、酸性を示したが、近くの隈戸川や阿武隈川では異常はなかった。
「福島K」によると、廃液が流れる配管が雪の重みで折れたことで流出したとみられるという。
2月6日15時0分に国交省の出先機関からは、下記趣旨の最終報がネット配信されていた。
・事象:西白河郡矢吹町堰の上地内の事業所から約2.5m3の廃液(塩化第二鉄、塩酸及び銅を含む水溶液)が調整池に流出
・原因:事業所施設内の廃液を集めるタンクに通じる配管が雪氷の影響で損傷し流出
【1月29日の対応】
13:15 事業者が矢吹町へ通報
15:17 県が事業所から調整池を経由して隈戸川へ流出する水路において簡易水質測定を行った結果、pHが3.1を計測
15:39 福島県県南建設事務所が事故発生付近から下流約1.5㎞まで巡視の結果、魚類のへい死を含め異常なし
16:30 事業者は調整池で中和作業及び池の水をバキュームで吸い上げの作業を実施
出典
『西白河郡矢吹町堰の上地内における廃液流出事故の発生について (第4報:終報)』
http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/saigai/images/68845_1.pdf
(ブログ者コメント)
雪の重みで配管が折れ、液が流出した事例は、本ブログで過去に7~8件紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。