2019年1月16日9時56分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性ホルモンを作り出す「アロマターゼ」という酵素の量が脳の特定の部位で多い人ほど、協調性が低い傾向にあることが分かったと、理化学研究所生命機能科学研究センターの渡辺恭良チームリーダーらが16日までに発表した。
人の性格を生み出す仕組みや、多様な性格への理解につながるとしている。
チームは、成人男女約20人を対象に、陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳内のアロマターゼの分布や量を解析し、攻撃性や協調性などの性格を測定する質問紙に回答してもらって調べた。
その結果、男女とも脳の視床という部位にアロマターゼが多い人ほど協調性が低かった。
女性では、左の扁桃(へんとう)体という部位にアロマターゼが多いほど攻撃性が高いことも分かった。
チームによると、アロマターゼは男性ホルモンのアンドロゲンを女性ホルモンのエストロゲンに変換する酵素で、男女ともにある。
成果は英科学誌電子版に掲載された。
〔共同〕
出典
『脳内酵素、協調性と関連か 理化学研究所が解析』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4005561016012019CR0000/
1月16日5時50分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
理化学研究所生命機能科学研究センター(神戸市中央区)は15日、もともと脳内にある「アロマターゼ」と呼ばれる性ホルモンに関連する酵素の量が、人の協調性や攻撃性に関与しているとみられることが分かったと発表した。
成果は英科学誌に掲載された。
渡辺恭良チームリーダーや、高橋佳代上級研究員らによる共同研究。
健常な男性11人(20~45歳)と女性10人(26~43歳)が研究に協力した。
まずは国際基準の質問に基づき、それぞれの性格や攻撃性を点数化。
アロマターゼの量や位置の目印として独自に開発した化合物を投与し、「陽電子放射断層撮影装置」(PET)で脳内を撮影、性差や性格による違いを分析した。
その結果、視覚や聴覚など外界からの感覚情報を大脳に送る中継地点「視床」にアロマターゼが多いほど、男女とも協調性が低い傾向にあることが分かった。
女性の場合、感情の動きの記憶に関わる「扁桃(へんとう)体」での量が多いと、攻撃性が高いことも示された。
高橋研究員らは、「今回の結果は、気質や性格の個人差を理解する手掛かりの一つになる」と説明。
また、コミュニケーションが難しかったり、こだわりが強かったりする自閉スペクトラム症の症状を緩和する方法の研究につながることも期待できるという。
出典
『脳内の酵素量「協調性」に影響 理研チームが解明』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201901/0011982971.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。