2020年4月16日6時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大で、自動車メーカーの国内工場停止の動きがとまらない。
最大手のトヨタ自動車は15日、世界的な需要減少で、5月以降も国内工場の稼働を一時停止すると発表。
生産調整の対象は完成車全15工場に広がる。
子会社のダイハツ工業のほか、スズキやホンダも追加の生産調整に踏み切る。
トヨタは国内全15工場で5月1日と11日、操業を停止する。
12日以降もハイブリッド車のプリウスなどをつくる堤工場(愛知県豊田市)や小型車アクアなどを手がけるトヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)など、5工場9ラインで最長5日間(稼働日ベース)操業を停止する。
高級車ブランド・レクサスなどをつくる田原工場(愛知県田原市)を含めた3工場4ラインは5~6月、通常の昼夜2交代ではなく昼のみ稼働する。
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国内の生産調整が長引いているのは、主力の輸出先の北米をはじめ、新型コロナの感染拡大で外出制限などが続いて、海外需要が戻ってくる見通しが立たないからだ。
2020年は国内で約324万台生産し、5割超を輸出する予定だったが、新型コロナによって、計画の大幅な見直しを迫られている。
【スズキもダイハツも】
ある幹部は、現状について「作れない、売れない、(海外に)運べない、という三重苦のなかにある」と語る。
同社は通常なら半年に1度行う仕入れ価格の改定を先送りするなど、部品メーカーを支援しつつ、生産調整を続けながら、需要の回復を慎重に見極めていく構えだ。
期間従業員も含めて雇用も維持していくという。
大手各社も需要の減少による国内工場の生産調整を続ける。
減産が長引けば、業績に大きく響く可能性がある。
スズキは、17日まで操業停止する予定だった磐田工場(静岡県磐田市)と相良工場(同県牧之原市)を、28日まで停止すると発表。
ダイハツ工業は、滋賀第2工場(滋賀県竜王町)の操業停止を当初の21日から24日までに延長するほか、本社工場(大阪府池田市)や京都工場(京都府大山崎町)も5月1日から、大型連休をはさみ、最長12日まで停止する。
ホンダも「N-BOX」などをつくる鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)の一部で、4月17日から24日の生産を停止する。
部品の調達の遅れが見込まれるためだ。
https://digital.asahi.com/articles/ASN4H74PDN4HOIPE03B.html?pn=4
(ブログ者コメント)
製品が売れないという理由以外、従業員などに感染者が出たという理由で操業停止した事業所などは数多くある。
以下は、ブログ者の目に留まった記事。
(4月7日12時2分 YAHOOニュース;日刊工業新聞)
新型コロナウイルスの感染症拡大を受け、7日に安倍晋三首相が緊急事態宣言を発令するが、先週末から6日までに複数の大手企業が、従業員の陽性判定を受け、工場の操業を一時停止したり、濃厚接触した別の従業員に自宅待機を命じたりする措置をとった。
感染者拡大で業務に支障が出る事態は、まだ収束の兆しがみえない。
SUBARU(スバル)は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内唯一の完成車工場である群馬製作所(群馬県太田市)の操業を2日前倒しして9日から操業を止める。
想定していなかったサプライチェーン(部品供給網)の新たな影響が発生したためという。
国内は5月1日まで操業を停止し、同11日に再開する予定。
操業日ベースで合計19日間止まり、約4万3700台の生産に影響が出る。
東芝は府中事業所(東京都府中市)のエレベーター工場で、請負業者の従業員1人が新型コロナウイルスに感染していることが5日判明した。
当該従業員が勤務していた建屋の特定エリアを9日まで4日間にわたり閉鎖するが、生産への影響は軽微という。
当該従業員は3月27日に発熱し、保健所指導のもとで現在療養中。
現時点で、同事業所にて他の感染者は確認されていないという。
TDKは、電子部品を生産する鶴岡工場(山形県鶴岡市)の従業員1人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。
同工場を5日から1週間程度、操業を停止し、消毒作業を実施する。
村田製作所は、積層セラミックコンデンサー(MLCC)を生産する福井村田製作所武生事業所(福井県越前市)の操業を5―7日の3日間、停止している。
新型コロナウイルスに感染した従業員が確認されたため。
勤務する従業員約5500人は自宅待機している。
一定の在庫があるため、納期への影響はないという。
感染者は非生産部門の所属。
接触が確認できた約250人には、14日間の自宅待機を指示している。
また東レは、岡崎工場(愛知県岡崎市)の請負業務を行う子会社、岡崎殖産(同)の従業員1人が新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けたと公表した。
岡崎工場の一部設備を停止し、岡崎殖産や東レ岡崎工場、立ち寄った建屋の消毒作業を実施した。
現在は通常通り稼働している。
当該従業員は工場内の業務を担当しており、体調不良となった3月27日以降、社外の人との接触はなかったとしている。
濃厚接触者20人は自宅待機している。
共同印刷は、小田原工場(神奈川県小田原市)で勤務する従業員1人が新型コロナウイルス感染症に感染していることが判明した。
保健所の指導に基づく消毒をした上で通常通り稼働しており、生産に影響はないとしている。
感染した従業員は生産ラインに従事していない。
小田原工場はラミネートチューブの生産拠点。
キャノンは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本社(東京都大田区)、研究開発の川崎事業所(川崎市幸区)、小杉事業所(同中原区)、玉川事業所(同高津区)、矢向事業所(同幸区)の計5事業所を7日から17日まで一時休業する。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00010000-newswitch-bus_all
(4月13日17時40分 時事ドットコム)
清水建設は13日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い政府の緊急事態宣言が発令されている7都府県での工事を原則中止すると発表した。
従業員の安全を確保するためで、期間は5月6日まで。
同日から発注者と中止に向けた協議に入る。
都内の同一作業所で勤務していた3人の社員が新型コロナに感染し、うち1人が死亡したことも明らかにした。
同社は、除菌消毒や密閉・密集・密接の「3密」回避を進めてきたが、感染者が出たことも踏まえて工事を中止する。
工期の延長に伴う必要経費などは発注者と協議する。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041300657&g=eco
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。