2020年4月17日14時25分に読売新聞から、切断面の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県山鹿市教委は16日、同市菊鹿町相良に自生する国の特別天然記念物「相良のアイラトビカズラ」が誤って伐採されたと発表した。
全体のほぼ半分が失われたが、主根は残り、新芽も確認されていることから、専門家の助言を基に対策を施しながら経過観察する。
アイラトビカズラは樹齢1000年と伝えられ、4月下旬から5月上旬に暗紅紫色の房状の花をつける。
1952年に国の特別天然記念物に指定された。
市教委によると、誤って伐採されたのは3月21日。
自生地一帯の公園には三つの繁茂棚があり、北棚と中央棚の東側計28メートル、南棚の南側と西側の計15・5メートルの範囲で被害を生じた。
直径1センチ未満の蔓がほとんどだが、直径5センチのものも4本あった。
文化庁には報告した。
園内の除草や清掃を請け負う業者の作業員が、生い茂ったアイラトビカズラを見て、生育によくないと思い、棚の内部に日光が当たるように伐採したという。
業者には以前から伐採しないように注意していたが、作業員はこの日が初めてで、市教委職員も立ち会っていなかった。
市教委は、切断面に防腐剤を塗るなどして、月1~2回、定期的に経過を観察していく。
園田・社会教育課長は、「このような結果を招き、深く反省している」と陳謝した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200417-OYT1T50134/
4月16日8時2分に熊本日日新聞からは、作業員3人のうち2人は経験者だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全体のほぼ半分が無くなった。
切断したカズラは直径5センチから1センチ未満で、太いカズラは無事だった。
市教委職員は事前にアイラトビカズラを伐採しないよう業者に注意していたが、作業に立ち会ってはいなかった。
業者は過去に複数回、除草作業を請け負っていた。
3人の作業員のうち2人はアイラトビカズラ付近の除草の経験者だったが、伐採した作業員は今回が初めてだった。
カズラが茂っていたため、日当たりが悪いと個人的に判断して伐採したという。
市教委は県と文化庁に報告。
切断面に防腐剤などを塗り、樹木医と相談しながら経過観察する。
https://this.kiji.is/623116357652169825?c=92619697908483575
4月16日16時34分にNHK熊本からは、伐採状況に関するやや詳細な下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山鹿市菊鹿町に自生するアイラトビカズラは中国原産のつる性の植物で、国内では殆ど自生が確認されておらず、国の特別天然記念物に指定されています。
文化財保護法では、天然記念物を扱う場合文化庁の許可が必要ですが、市によりますと、先月21日、市の委託業者がカズラ棚に積もった枯れ葉の除去や棚の周辺を清掃した際、作業員の1人がカズラが茂っていたため個人の判断で、3つの棚のうち、2つの棚の東側あわせて28メートル、1つの棚の15.5メートルにわたって、1センチ未満から太いものでは直径5センチほどの複数のカズラを勝手に伐採したということです。
山鹿市社会教育課の園田正尚課長は陳謝したうえで、今後は、業者に事前の注意を徹底するとともに、市職員が適宜作業に立ち会うなど再発防止に努めたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200416/5000008019.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の4コマ。
〇市の職員がどういう内容で事前注意したか不明だが、経験者が2人いるので任せておけば大丈夫などと、内容を省略していた可能性も考えられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。