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2020年4月23日付で毎日新聞からは、当該ウイルス研究所の概要に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米国のトランプ政権が新型コロナウイルスの発生源について、中国湖北省武漢市にあるウイルス研究所が関与した可能性を調査しているとの報道を巡り、中国側が反発している。
ただし発生源の公表方法や中身次第では、国内外から批判を招きかねず、習近平指導部の求心力にも影響しかねない状況だ。
「中国は一貫して公開、透明、責任ある態度で国際的な防疫協力を強めている。発生源は科学の問題であり、専門家の研究に任せるべきだ」。
中国外務省の耿爽(こうそう)副報道局長は21日の定例記者会見で、こう反論した。
武漢市は中国の公衆衛生研究の主要拠点となっている。
中国メディアによると、研究所の名称は「中国科学院武漢ウイルス研究所」。
ウイルス学の基礎研究や農業の発展などを目的に1956年に設立された。
所内にはP4実験室と呼ばれる、致死率の高いウイルスの研究施設がある。
Pは「プロテクト(保護)」を意味し、P4が最も危険レベルが高い。
P4実験室は、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の教訓を踏まえ、フランスと協力し建設を進めて15年に完成、18年にアジア初のP4実験室となった。
「中国で唯一の『ウイルス標本館』」とされている。
4階建ての施設は汚水処理や空調設備を備えている。
実験室の出入りにはシャワーを浴びたり、消毒されたり、30分以上の作業を要するとしている。
研究所に在籍する袁志明氏は4月、中国メディアに「研究所の主要任務は薬物開発やワクチン研究、ウイルスの病原や特徴の調査だ。新型コロナの発生以降、この研究に取り組むが、研究所の近辺で発生したことは絶対にあり得ない」と主張。
「実験室は欧米と同様に厳格に管理している」と説明する。
世界保健機関(WHO)のシャイーブ報道官も21日、新型コロナについて「研究所などで人為的に操作や作製されたものではない。あらゆる根拠が、動物が発生源であると示している」との見解を示した。
ただ、欧米の懸念は払拭(ふっしょく)されていない。
メルケル独首相は20日、発生源を巡り、「中国(の説明)が透明であるほど、世界にとってよりよい」と述べ、中国に積極的な情報開示を求めた。
https://mainichi.jp/articles/20200423/ddm/012/040/092000c
(ブログ者コメント)
武漢市で異変に気付いた医師が昨年12月、医師同士のチャットで情報交換していたところ、それを見つけた公安当局が「デマを流した」として8人を摘発したという報道が、今年1月末にあった。
(2020年1月31日10時2分 毎日新聞)
『中国当局、新型肺炎に警鐘鳴らした医師を「デマ」と摘発 国内から非難の声』
https://mainichi.jp/articles/20200130/k00/00m/030/257000c
(2020年2月7日付 BBC NEWS JAPAN)
『新型ウイルス、早期警鐘の中国人医師が死亡 自身も感染』
https://www.bbc.com/japanese/51409970
それらの報道に接したブログ者、
・さすが中国、仲間同士のチャットにまで目を光らせているとは・・・。
・公安は当該情報を知った後、摘発するのではなく、その情報を関連部署に提供すべきだった。
などと考えていた。
しかし今回の報道に接し、公安が医師同士のチャットすら問題視したのは、もしかして・・・という感じを持つようになった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。