2018年1月24日14時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
23日午後2時50分頃、金沢市西念の市駅西福祉健康センター2階の駅西幼児相談室の窓から、金沢市内に住む1歳7か月の男児が外に転落した。
男児は、同市内の病院に搬送された際、意識はあったが、大けがを負ったとみられる。
市健康政策課の発表によると、男児は、窓際に設置された高さ約70cmの棚に上って遊んでいたところ、半開きの窓から約4~5m下のタイル張りの床に転落した。
当時、窓が施錠されていたかは不明という。
転落時、室内には母親(34)と保育士1人がいたが、目を離した隙に転落したという。
出典
『育児相談受ける施設2階から男児転落、大けが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180124-OYT1T50022.html
1月25日15時42分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市健康政策課によると、男児は同日、母親(34)と兄2人と共に、同センター2階の「駅西幼児相談室」を訪れた。
窓際に作り付けられた棚(高さ約70cm)の上で遊んでいるうちに、開いた窓から約5m下のタイル敷きの地面に転落したらしい。
母親が気づき、在室していた保育士が119番通報した。
窓は通常閉まっており、縦向きの取っ手を横にして押すと外側に開く仕組み。
棚の上には、普段は置かれていないおもちゃがあった。
同相談室は保育士らが親子の相談に応じる市の施設で、市内の保育所から同センターに移転し、16日に業務を開始。
予約制で、1家族に保育士1人が対応する。
保育士は当時、同じ部屋の事務スペースにいて、男児が棚の上で遊んでいるのは把握していなかったという。
出典
『事故 1歳児、2階窓から外に転落 大けが 金沢市の施設』
https://mainichi.jp/articles/20180125/k00/00e/040/220000c
1月26日16時15分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢市の山野市長は25日、記者会見を開き、窓の無施錠など施設管理に不備があったことを認め、謝罪した。
市は26日、管理する全施設を緊急点検する。
男児は高さ約80cmの棚に上り、窓から転落したとされる。
市によると、室内の4つの窓全てが無施錠だった。
同室の運営は15日に始まったばかりで、窓の施錠が徹底されていなかったという。
棚の横には高さ約40cmのマットが置かれ、小さな子どもでも容易に上れる状況だった。
市の担当者は、「棚に上らないよう指導しているが、配置が適切ではなかった」と釈明した。
また、男児ら子ども3人を見ていた保育士が、転落時に電話で目を離していたことも判明。
ただ、市は「子どもの育児相談を受ける場で、預かる場ではない」として、「監督態勢に落ち度はなかった」と説明した。
出典
『男児転落、施設室内の窓無施錠…市長が謝罪』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180125-OYT1T50114.html
1月26日3時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事が窓の写真付きでネット配信されていた。
相談室の業務中は窓の鍵をかけておく決まりだったが、施錠されないまま事務局に鍵が保管されていたという。
駅西幼児相談室は1歳からの未就学児と保護者が利用できる予約制施設。
現在は業務を中止している。
出典
『石川)男児転落事故、窓の施錠せず 山野市長が陳謝』
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180125002922.html
(ブログ者コメント)
〇朝日新聞掲載写真によれば窓の形は長方形で、よく見かけるタイプ。
〇同じような事故は過去にも起きている。
2012年1月26日掲載
[昔の事例の顛末] 2011年10月12日 堺市の小学校で用具入れの上に乗った児童が窓から転落死した事故で最終報告、他所の事例が活かされなかった教訓も反映 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1281/
(2018年3月4日 修正1 ;追記)
2018年2月27日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)から、男児の意識障害が続いているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
金沢市は26日、男児の意識障害が続いていることを明らかにした。
市によると、男児は頭部に外傷を負い、「びまん性軸索損傷」と診断された。
目は開いているが、呼び掛けには反応しない状態で、入院中だという。
市は、市有施設の管理者として、治療費や慰謝料を含めた賠償責任を負うとしている。
市は、再発防止策として窓が開かないように固定するほか、相談室内に配置する保育士を2人から3人に増員するなどする。
事故後、幼児相談業務は休止していたが、3月1日から別の場所で再開。
安全対策工事が済み次第、現在の場所に戻って再開するという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。