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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201610750分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

滋賀県草津市で、6月、量販店の駐車場に止まっていた軽乗用車の車内から、県内に住む19歳の男女2人の遺体が発見された。


2人に外傷や着衣の乱れはなく、のちに死因は一酸化炭素中毒と判明。

事件か、自殺か…。

車内に練炭など自殺の要因となるものはなく、薬物を使った可能性も否定された。

 「なんやこれは」-。

ベテラン捜査員も思わずうなった不可思議な状況。


県警が車両実験を経て導き出した結論は、一歩間違えば誰にでも起こりうる「特異な事故」だった。

 

「駐車場に止まっている軽乗用車の中で人が倒れている」。

車内で男女2人が死亡しているのが見つかったのは、6月14日午後2時10分ごろ。

量販店の店員からの119番で発覚した。

 

現場を確認した滋賀県警の捜査関係者によると、2人には苦しんだ痕も少しあり、練炭を使って自殺した際の状況にも似ていたという。

 

「長年携わってきて、一見すると、一酸化炭素中毒の状況だが、車内には練炭など自殺の要因となるものはなかった。『なんやこれは』と思った」(捜査関係者)

 

車内には薬瓶やペットボトルなどもなく、薬物による自殺の線も薄いとみられた。

約1週間かけた検視の結果は、やはり一酸化炭素中毒。

女性の直接の死因は吐瀉物による窒息死だったが、一酸化炭素中毒である点は、男性と同じだった。

 

また、監視カメラには、2日前によく似た車が駐車場に入ってくるのが映っており、このときから止まっていた可能性があるという。

 

2人は、どうやって亡くなったのか。

草津署は、2人の乗っていた車が、昨年12月、駐車場で別の車両と後部を接触する事故に遭っていたことに注目した。

 

車両を詳しく調べると、車体の後部のバンパーが多少へこんでおり、マフラーに傷が確認された。

 

そこで同署は、車両を、死亡した2人が発見された当時と同じ状況にして、エンジンを入れるテストを行った。

すると、車を走行させている間は問題なかったが、停車させてエンジンをふかした(アイドリング)状態にすると、車内に一酸化炭素がたまり始めた。

 

こうした検証を経て、同署は、2人の死因について「整備不良による特異な事故」と結論づけた。

アイドリング状態で駐車中に一酸化炭素が車内に流入し中毒死したというもので、発見時にエンジンが止まっていたのは、バッテリーが上がったか、ガス欠が原因とみられた。

 

駐車場などに車を長時間停車させ、車内で友人や恋人と話に花を咲かせた経験のある人は少なくないはず。

それが、命まで奪われるほど恐ろしい一酸化中毒の原因になるのだろうか。

 

車の修理も行っている草津市内の中古自動車販売会社の社長は、「実際に車を見たわけではないが、十分あり得る事故だ」と警鐘を鳴らす。

 

社長によると、車体後部のマフラーでは、エンジン部分で燃料を動力に変えた際に発生する排ガスを外部に排出しており、一酸化炭素だけでなく、二酸化炭素や窒素酸化物も出しているという。

 

二酸化炭素や窒素酸化物より軽い一酸化炭素は、通常上昇するため、マフラーに傷があるとそこから車内へ流入する危険性があるが、走行中は風によって後ろに流れる。

つまり、今回の事故は、停車中だったことが大きな要因となったという。

 

さらに社長は、「軽自動車は車体を軽くするため、部品の強度が普通乗用車に比べて弱く、普通乗用車よりマフラーなどが傷つく可能性が高い」とも指摘する。

 

こうした事故は、ほかにも例がある。

 

国交省自動車局整備課は、「雪などでマフラーの排出口が塞がれて排ガスが逆流する例が多く、外注のマフラーが壊れていたり、排気管に亀裂が入っていたりして、停車中に車内に一酸化炭素が入ってくるケースもある」と説明する。

 

平成23年9月には、駐車場で軽自動車のエンジンをかけたまま停車していた2人が、一酸化炭素中毒で死亡する事故が発生。

原因は、整備不良によって、排ガスの一酸化炭素濃度が基準値を大幅に超え、さらに社外品のマフラーが床下で破損。

この状態でエンジンをかけたまま仮眠したことにより、車室内に高濃度の一酸化炭素が流入した、と判断された。

 

長時間にわたって車を停車させていただけで、命を奪われるような恐ろしい事故に遭う可能性がある。

草津署は、「特異な例ではあるが、実際に起きた。事故を起こしたときだけでなく、車の不具合を感じた際にも、きちんと整備・点検をしてほしい」と注意を呼びかけている。

 

出典

「なんやこれは!」捜査員もうなった不可思議な遺体…軽乗用車内の19歳男女を死に至らしめた原因とは?

http://www.sankei.com/west/news/161007/wst1610070003-n1.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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