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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20222231712分にYAHOOニュース(文春オンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「春グマ駆除制度」に関する部分以外は長文につき紹介を割愛する。

街中で人間を襲い続けるクマにハンターは……。

「文藝春秋」3月号より、ライターの伊藤秀倫氏による「羆を撃つ 札幌4人襲撃事件」を全文公開します。
(全3回の1回目/ 2 、 #3 に続く)

 

【ヒトが襲われた!

2021618日午前538分。  
既に起床し、朝刊を読んでいた斎藤(男性、74歳)の携帯電話が鳴った。

斎藤は「一般社団法人 北海道猟友会」札幌支部で支部長を務めるハンターで、ヒグマ防除隊の隊長でもある。

電話の相手は、ヒグマ対策を担当する札幌市環境局の職員だった。

「隊長、北十八(条)の東六(丁目)に出た!

・・・

人間の生活圏のど真ん中に突如現れたヒグマが、4人に重軽傷を負わせた「札幌市東区ヒグマ襲撃事件」は、こうして幕を開けた――。

 

【史上最悪の死傷者数】

2021年は、ヒグマと人間社会との歴史において、特筆されるべき年となった。

統計が残る1962年以来、ヒグマによる死傷者が史上最悪となる12人(死亡4人・重傷6人・軽傷2人)に達したのである。

ヒグマの保護管理に関わる調査・研究を行っている「北海道立総合研究機構(以下・道総研)」による現地調査に基づいて道が発表した資料や報道をもとに、死亡事故の状況をまとめると、以下のようになる。

1)道東・厚岸町の事故  
4
10日午前1040分ごろ、厚岸町の山林で、夫婦で山菜採りをしていた60歳の男性がクマと遭遇し、頭部に損傷を受け死亡。
現場近くで冬眠穴と立ち木に挟まった子熊の死骸が発見されたことから、動けなくなった子熊を「守る」ために母熊が襲ったと考えられる。
男性は妻より100メートル以上先行していた。

2)道南・福島町の事故  
7
1日朝、福島町に住む77歳の女性が農作業のために畑に向かったまま行方不明となり、翌日、畑に隣接したスギ林の近くで遺体となって発見された。
遺体には激しい損傷があり、付近に繁茂するササなどがかけられていた。

3)道北・滝上町の事故  
7
12日午前1130分ごろ(推定)、神奈川県から観光で訪れた69歳の女性が、浮島湿原に向かう林道上を1人で歩いていたところ、クマに襲われ死亡。
現場は左にカーブする屈曲点で見通しが悪く、人間とクマがお互いに気づかず、“出会い頭”で遭遇した可能性が高い。

4)道央・夕張市の事故  
11
24日、「山に行く」と猟に出かけた53歳の男性ハンターが戻らず、翌日、警察によって遺体で発見された。
遺体にはクマによると見られるひっかき傷や咬傷があり、遺体近くからは猟銃の他にクマの血痕も見つかった。

 

【クマと人間の軋轢が高まる理由】

なぜ今、クマと人間との軋轢がかつてないほど高まっているのか。

これらの事件の現地調査を行った道総研の釣賀一二三・研究主幹は、その背景をこう説明する。

「ひとつには、近年クマの生息数が増えて、密度、分布域、出没する場所も拡大していることが挙げられます」  

生息数が増加した理由として必ず指摘されるのが、「春グマ駆除制度」の廃止である。

戦後、北海道においては人口が急激に増加し、大規模な森林開発などが進んだ結果、生息圏を追われたヒグマによる家畜や人身への被害が相次いだ。

そのため、「個体数減少策」として1966年に導入されたのが「春グマ駆除制度」だ。  

足跡を追いやすい残雪期に冬眠明けのクマを中心に無差別に捕獲する同制度の“効果”は恐ろしいほどで、一部の地域では絶滅が危惧されるまで減少したと考えられた。

こうした状況を受けて、北海道は撲滅から共存へと180度方針を転換、1990年に春グマ駆除を廃止した。

「クマとの共生」を掲げて30年を経た今、その個体数は着実に回復し、道総研によると2020年末における個体数推定の中央値は、全道で約11700頭となった。  

春グマ駆除廃止で変化したのは、生息数だけではない。

「クマにも捕獲しやすい個体とそうでない個体があります。
人間に警戒心を抱かず寄ってくる個体は捕獲しやすいし、春グマ駆除では、そういう個体が多く捕殺されていたと思われます。
ところが、人間が積極的に山の中に入ってクマを捕獲することがなくなると、そういう個体も生き残る。
だから、人間に対する警戒心が薄い個体が近年、人間の生活圏近くに出没するようになった可能性もあります」
(同前)

ときに“人慣れクマ”と称されることもある新世代の登場である。

だが、こうした現状を踏まえた上でも「まったくの想定外」と専門家が首をひねるのが、前述した「札幌市東区ヒグマ襲撃事件」なのである。

 

【背中に2本の爪痕ができた】

〈篠路町上篠路92付近に黒っぽい動物がいる〉  

618日午前215分に市民から寄せられた110番通報が、この事件に関する第一報である。

・・・・・

【まん丸な顔して、興奮して、こっち睨んでるのさ】

この時点ではまだ斎藤1人だったが、とりあえずクマの姿を確認するため、クマがいると思しき場所に回り込むと、1人の若者がスマホをかざしているのに出くわした。

・・・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/cb82221f079c117dc30dc123dc0ce1b9a4812f76

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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