2022年9月2日21時1分にYAHOOニュース(クックパッドニュース)から、数枚の実験時の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一度にたくさんの量が作れて家族ウケも抜群の“揚げ物料理”。
揚げ物鍋でなく、お手軽なフライパンで揚げ物をすることもありますよね?
そんなとき、気になるのが油はね。
油がはねないように蓋をしたくなりますが……
ちょっと待った!
それ、とても危ないんです。
今回、製品事故の調査を行っている独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)と協力して実証実験を行いました。
【揚げ物に蓋は危険!その理由とは?】
フライパンで揚げ焼きや揚げ物をする際、油はねを防ぐために「蓋」をする人が増えています。
でも、それは火事を招く恐れのある危険な行為なんです。
■なぜ蓋をすると危ないの?
1.油の過熱に気づかず発火の恐れがある
蓋をすることでフライパンや鍋の中は空気(酸素)が供給されない状態が続きます。
NITEの実証実験では、油の温度が発火温度に達していても、蓋が発火に必要な空気(酸素)を遮断して、発火はしませんでしたが、蓋を開けたとたん、一気に空気(酸素)が流れ込み、発火してしまいました。
揚げ物に蓋をするのは大変危険です。
2.蓋に付いた水滴による火傷の危険
一度蓋をあけて大丈夫だったからといって、また蓋をした状態に戻して加熱を続けるのも危険です。
NITEの実証実験では、蓋をした状態で揚げ物をすると、時間の経過とともに食材(冷凍ポテト)に含まれる水分が蒸発し、蓋の裏に大量の水滴が付いている様子が観察できました。
一見異常がなくても、蓋をあける際に蓋に付いた水滴が油の中に落ちると、水蒸気爆発により高温の油が周囲に飛び散って、火傷をする危険があります。
3.危険を察知しにくい
油の温度が上がり、約250度を超えると通常は油煙が発生します。
NITEの実証実験では、蓋をしていると油の温度が上がりやすくなるうえ、蓋により油煙が外に出ずに、中が見えにくい状態に。
そのため、油が発火する温度に達する前に、過熱に気づくのが遅くなってしまいます。
フライパン用のガラスの蓋でも、煙が充満してしまうと中が見えないのでNGです。
【少量の油で揚げものは要注意!】
最近は少量の油で揚げ物、揚げ焼きをする人が増えていますよね。
しかし、これも注意が必要なんです。
蓋の有無にかかわらず、油が少ないとIHクッキングヒーターやガスコンロの安全機能がうまく働かずに発火する場合があります。
NITEの実証実験では、鍋やフライパンの底から3mm~1cm程度の油で発火してしまいました。
IH、ガスコンロともに、揚げ物をする場合の最低油量が決められています。
取扱説明書をよく確認しましょう。
もし、揚げ焼きなどをする場合は、フライパンから目を離さず、キッチンから離れず、しっかり目視で確認しながら調理をすることが大事です。
【IHなら大丈夫は誤解です】
火を使わずに調理できるIHクッキングヒーター。
ガスコンロと違い、コンロの炎が油に引火することはないので大丈夫だと思っていませんか?
加熱によって油の発火温度に達すると、フライパンや鍋の中の油だけで発火し、火災を引き起こすことがあります。
また、最近では、IHは火を使わないという安心感からか新聞紙を蓋やシートがわりにして油はねを予防している人が増えてきていますが、これは大変危険なのでやめましょう。
火がなくても、可燃物をトッププレートにおいたり、近づけたりしてはいけません。
むしろ、新聞紙は油よりも発火する温度が低いため、油より先に発火する可能性もあります。
まだまだ暑い夏、揚げ物片手にビールを一杯! という人も多いと思いますが、揚げ物調理をする際は、油量が少なくても、IHであっても、「蓋」は危ないので注意しましょう。
安全に調理して、おいしい揚げ物を味わいましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/946f7dbd1561e522f51e56fe7f8d7b46ff32de8c
9月7日11時50分にYAHOOニュース(まいどなニュース)からも同趣旨の、より詳しい記事がネット配信されていた。
フライパンで揚げ物料理をする際に気になるのが“油はね”ですよね。
油がとんでこないように、つい蓋をしたくなりますが、この「揚げ物中に蓋をする」行為、めちゃくちゃ危険なことなのだそうです。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、クックパッド株式会社と共同で実証実験をしたところ、「蓋をして揚げ物をすること」、「少量の油で揚げ物をすること」で火災に至る危険性があることを確認しました。
事故防止に向けて注意を呼び掛けています。
実証実験では、揚げ物調理を行う際に、やってしまいがちな調理法・15パターンについて、発火に至るかどうか検証。
10パターンではコンロの安全機能が作動し発火に至らなかったそうですが、残り5パターンでは発火がおこり、揚げ物調理を行う際の注意点が確認できたといいます。
発火したパターンは以下の通りです。
【検証1】
「26cmのフライパンに150ml (油の深さ:3mm程度) の油を入れ、蓋をして加熱する」
実験によると、油の発火温度(約370度)に達していても、蓋が発火に必要な空気(酸素)を遮断して発火はしませんでしたが、蓋を開けたとたん一気に空気(酸素)が流れ込み、発火したそうです。
蓋をすることで、油の温度が上がりやすくなる上、蓋により油煙が外に出ずに過熱に気づくのが遅くなり、発火や火災のおそれがあることから、揚げ物調理中に蓋をするのは大変危険だといいます。
【検証2】
「26cmのフライパンに150ml(油の深さ:3mm程度) の油を加熱し、冷凍ポテトを入れ、蓋をしたまま揚げる」
一度蓋をあけて大丈夫だったからといって、また蓋をした状態に戻して加熱を続けるのも危険です。
蓋をした状態で揚げ物をすると、時間の経過とともに食材(冷凍ポテト)に含まれる水分が蒸発し、蓋の裏に大量の水滴が付いている様子が観察できたといいます。
一見、異常がなくても、蓋をあける際に蓋に付いた水滴が油の中に落ちると、水蒸気爆発により高温の油が周囲に飛び散って、火傷をする危険があるとしています。
【検証3】
「26cmのフライパンに600ml(油の深さ:2cm程度)の油を加熱し油温340度で蓋をする」
油の温度が上がり、約250度を超えると通常は油煙が発生しますが、蓋をしていると油の温度が上がりやすくなるうえ、蓋により油煙が外に出ずに、中が見えにくい状態になるため、過熱に気づくのが遅くなってしまいます。
フライパン用のガラスの蓋でも、煙が充満してしまうと発煙に気づきにくいので、蓋をするのは危険だといいます。
【検証4】
「26cmのフライパンに500ml(油の深さ:1.5cm程度)の油を加熱し、新聞紙で蓋をする」
IHクッキングヒーターも、加熱によって油の発火温度に達すると、フライパンや鍋の中の油だけで発火し、火災を引き起こすことがあるそうです。
実証実験では、IHクッキングヒーターで加熱し、油温が約360度に達した時、新聞紙の端が発火する様子が確認できたそうです。
また、火を使わないという安心感から新聞紙を蓋やシートがわりにして油はねを予防することは、発火するおそれがあり、大変危険だといいます。
【検証5】
「蓋をせず、26cmのフライパンに少量(150ml-250ml)の油(油の深さ:3mm-1cm程度)で揚げる」
蓋の有無にかかわらず、油が少ないとIHクッキングヒーターやガスコンロの安全機能がうまく働かず、発火する場合があります。
実証実験では、鍋やフライパンの底から3mm~1cm程度の油で発火したそうです。
IH、ガスコンロともに、揚げ物をする場合の最低油量が決められており、油の量が少なかったり、減ってきたりすると、発火や火災の原因となります。
また、フライパンなどの底が広い鍋で揚げ物をする際は、油の深さが足りないと発火や火災のおそれがあるとしています。
取扱説明書をよく確認し、揚げ焼きなどをする場合は、フライパンから目を離さず、キッチンから離れず、しっかり目視で確認しながら調理をすることが大事だといいます。
NITEでは「揚げ物調理をする上で気をつけるポイント」として、以下の3点を注意するよう呼びかけています。
▽揚げ物中に蓋をしない
蓋をすることで、油の温度が上がりやすくなる上、蓋により油煙が外に出ずに、油が発火する温度に達する前に、過熱に気づくのが遅くなり、発火や火災のおそれがあります。
揚げ物調理中に蓋をするのは大変危険です。
▽コンロの取扱説明書の油量を守る
取扱説明書に安全上の注意や、揚げ物については最低油量の記載があります。
油の量が少なかったり、減ってきたりすると、発火や火災の原因となります。
また、フライパンなどの底が広い鍋で揚げ物をする際は、油の深さが足りないと、発火や火災のおそれがあります。
揚げ物調理に限らず、コンロを使用する際は取扱説明書をよく読んでから調理してください。
▽火をつけたまま離れない
特に揚げ物調理中は、調理中のものが燃えるなど、火災の原因になります。
コンロから離れる時は一旦火を消してください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c1d303772f5086a0d2bcb4a1cc3776efb781ec2
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。