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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018116日に掲載した第2報修正3がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。

第2報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9012/

 

 

(2019年5月2日 修正4 ;追記)

 

20194251024分に日本経済新聞から、調査報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

4251213分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運輸安全委員会は25日、関西空港で2018年9月、台風21号の影響でタンカー「宝運丸」が連絡橋に衝突した事故の調査報告書を公表した。

 

宝運丸の所有会社や運航会社が、台風の進路やいかりを下ろす停泊場所について、船長と情報を共有していなかったと指摘。

 

船長の予測を超えた風雨に見舞われ、いかりが利かない「走錨」状態に陥ったと結論づけた。

 

船長はいかり1つで停泊する方法を選択していたが、安全委は当時の天候状況を分析した結果、走錨を防ぐにはいかりは2つとも使うのが適切だったとした。

 

再発防止策として、一般的にも、悪天候からの避難で停泊する際は、いかり2つの使用を基本とするよう呼びかけている。

 

報告書によると、所有会社のH海運は運航を日常的に船長に任せ、事故当日も走錨が起きた場所で停泊している事実を把握していなかった。

 

運航会社のTサンマリンも、運航の実務に関与していなかった。

 

船長は、事故前日に発表された気象情報をもとに、台風が停泊場所の東側を通過し、強風は続かないと予測。

 

海上保安庁は悪天候の際、関空の5.5km以内の海域では停泊しないよう求めていたが、船長は認識していなかった。

 

安全委は運航会社に対し、最新の気象情報を入手し、停泊位置を柔軟に変更するなど、船員らが運航計画を見直しやすい体制をつくるよう勧告。

 

海保や関係省庁には、災害前に各地の海域環境の情報を海洋関係者らに知らせることを徹底するよう求めた。

 

出典

関空連絡橋事故 運航会社ら船長と情報共有せず、安全委が報告

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44172430V20C19A4CR0000/

危険情報共有なく「走錨」 関空衝突、船長と会社側

https://www.sankei.com/affairs/news/190425/afr1904250018-n1.html 

 

 

4251037分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書によると、宝運丸は9月4日午前、台風の接近に備えて連絡橋の南約2kmの場所にいかりを一つ下ろす「単錨泊(たんびょうはく)」の状態で停泊。

 

風が強くなった午後1時ごろに走錨が始まったため、流されないよう、風上に向かって全速力で前進したが、船が止まったため、同10分に前進をやめた。

 

ところが同20分ごろに再走錨が始まり、船長は同30分に気づいて前進を再開したが止められず、同40分に連絡橋に衝突したという。

 

そもそも船長は、宝運丸の停泊地点が、海上保安庁が停泊を避けるべき海域としていた場所だと分かっておらず、実際は風速の強い台風の東側にいたのに、西側にいると勘違いしていた。

 

また過去の経験から、再走錨しても前進できると考えていたという。

 

報告書はさらに、船がいかりを2つ下ろした「双錨泊」にしていなかったことや、高潮で水深が増していかりも利きにくい状況になっていたことを指摘。

 

こうした状況も、事故原因につながった可能性が高いとした。

 

出典

関空連絡橋に衝突したタンカー 「前進やめたのが原因」

https://www.asahi.com/articles/ASM4S3SYCM4SUTIL00T.html 

 

 

4251646分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

報告書によると、船長は3日に天気図を見て、関空周辺に停泊すれば、台風はタンカーの東側を通過すると判断した。

 

ところが、実際は西側を通ったため、船は、より風が強い台風の右半円に入ることになった。

 

また、タンカーは衝突の約40分前から走錨状態となり、それがいったん収まった際、船長は船を前進させない状態に舵を設定した。

 

このため、再び流され始めたとき、船の動きを制御する余裕がなくなったという。

 

出典

『関空タンカー衝突、強風海域で錨一つしか使わず』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190425-OYT1T50164/ 

 

 

 

(2019年9月30日 修正5 ;追記)

 

20199271821分に朝日新聞から、会社は国内海上運送から撤退し船長は書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

海上保安庁の関西空港海上保安航空基地は27日、タンカー「宝運丸」の船長だった男性(41)=大分県由布市=を業務上過失往来危険容疑で大阪地検に書類送検した。

 

海上保安庁は事故を防ぐため、荒天時は関空周辺約5・5キロ以内に停泊しないように呼びかけていた。

 

関西空港海上保安航空基地は、台風が接近しているにもかかわらず、船長が風下約2キロに連絡橋がある場所でいかりを一つしか使わず停泊し続けていたことなどが事故の原因とみている。

 

また、タンカー所有会社だった「H海運」(福岡市)については、刑事責任を問うだけの過失はなかったと判断した。同社は、3月末で国内貨物の海上運送の事業からは撤退している。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASM9W35KBM9WPPTB002.html?rm=184

 

 

 

(2019年12月24日 修正6 ;追記)

 

20191224日付で東京新聞から、船長は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

大阪地検は23日、業務上過失往来危険の疑いで書類送検された当時の男性船長(41)を不起訴(容疑不十分)にした。

 

地検は、「起訴するに足る事実が認定できなかった」としている。

 

https://mainichi.jp/articles/20191224/ddm/012/040/069000c 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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