2019年4月25日16時52分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運転手の急病に備えて、山形市のバス会社は、乗客がバスを停止させられる非常用の装置を仙台市との間を結ぶ3台の高速バスに今月から導入した。
25日は、装置を導入した「山交バス」が、高速道路の取締りに当たる県警察本部の警察官や県バス協会の担当者などを警察の訓練コースに集めて説明を行った。
非常停止のボタンは最前列の座席の天井付近と運手席にあり、押し込むと、徐々に減速して停車する。
さらに、周りに異常を知らせるため、自動的にクランションが鳴ったりハザードランプが点滅したりする。
誤ってボタンを押した場合は、運転席のボタンで解除することもできる。
国交省によると、おととしバスの運転手が急病などで運転できなくなったケースは、全国で162件報告されているという。
山交バス安全指導課の安達課長は、「万が一、ドライバーが意識を失うなどした場合は、乗客の方はためらわずにボタンを押してほしい」と話していた。
山交バスは、ことし10月から山形市内などを走る高速バス以外の路線バス3台にも装置を導入する計画だ。
出典
『乗客が停止可能バス導入で説明会』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20190425/6020003520.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。
本ブログでは今年4月17日、岐阜県のバス会社が同様なバスを導入したという報道を紹介した。
全国的に導入が進められているようだ。
今回の報道を機に調べ直したところ、ハトバスでも同様なバスが導入されていた。
以下は、その説明会に参加した記者の、9枚の写真付きレポート記事。
(2018年9月20日 乗り物ニュース)
はとバスが新しい大型観光バスを導入。
乗客らが非常ブレーキボタンを押すと緊急停止する機能を備えています。
実際、どのような動きをするのでしょうか。
はとバスが「ドライバー異常時対応システム」を搭載した大型観光バスのいすゞ「ガーラ」を5台導入。
2018年9月22日(土)から使用を開始します。
体調が急変するなどして運転の継続が困難になったとき、運転手自身やバスガイド、乗客らが非常ブレーキボタンを押して、バスを緊急停止させることができます。
近年、全国的に運転手の体調不良による交通事故が増えていることから導入されたものです。
運行開始に先立ち9月19日(水)、はとバスが報道陣を対象とした見学会を本社(東京都大田区)の車庫で開催。
ボタンを実際に押したときの実演も披露しました。
非常ブレーキボタンは、運転席と、両側最前列席の荷物棚の下の計3か所に設置されています。
荷物棚の下のボタンを押すと、車内で警報が約3秒間鳴って赤いランプが点滅。
同時に緩いブレーキがかかりました。
その後、急ブレーキがかかり、車体前後のハザードランプとブレーキランプが点滅。
ホーンも鳴り続け、周囲の車両や歩行者に異常を知らせます。
車庫では、その音を聞いた多くの運転手がバスの動きに関心を寄せていました。
ちなみに、誤作動や誤操作の場合、最初の約3秒のあいだに運転席側のボタンに付いているダイヤルを回すと、警報を解除できるとのことです。
一方、運転席側のボタンを押した場合は、その瞬間に急ブレーキがかかります。
いずれの場合も、さらにその後、エンジンは停止し、ブレーキのきいた状態が続きます。
運転再開時は、エンジンキーをオフにしてシステムを解除するとエンジンが始動します。
なお、このシステムは、道路の路肩などへ自動で退避する機能はないそうです。
はとバスは、この「ドライバー異常時対応システム」の導入に加え、運転手の出勤時に血圧測定を実施。
また、睡眠時無呼吸症候群や脳ドックの検診など、健康管理に関する取り組みも並行して行っているといいます。
出典
『バス運転手が急病! 乗客が緊急停止させる新システム 実際どう止まる?』
https://trafficnews.jp/post/81539
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。