2018年10月23日20時29分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、近畿地方に上陸した台風21号の影響で、大阪湾など広い地域で高潮が発生し、住宅への浸水やコンテナの流出などの被害が出た。
国は対策を検討する委員会を設けており、23日、2回目の会合が神戸市で開かれた。
このなかで、出席者は各地の被災状況について説明し、尼崎市や西宮市では35分間に潮位が2.5mも上昇したことが報告された。
こうした短時間での急激な潮位の上昇は、これまであまり報告の例がなく、会合では、その原因を分析し対策づくりに生かすことを申し合わせた。
また、委員会は、今後、港湾事業者に対し、高潮被害を想定した防災計画づくりや電源設備への浸水を防止する工事などを進めるよう、働きかけていくことを確認した。
出典
『高潮で潮位急上昇 原因を分析へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181023/2020002139.html
同委員会の初回会合については、ちょっと前、10月11日20時54分にmsnニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風21号による高潮被害の原因究明と対策を検証する「大阪湾港湾等における高潮対策検討委員会」の尼崎西宮芦屋港部会が11日、神戸市中央区で初会合を開いた。
兵庫県管理の観測所では、尼崎市と西宮市で第2室戸台風(1961年)を上回る過去最高の潮位を記録し、尼崎では潮位が35分間で約2.5m急上昇していたことなどが報告された。
県によると、台風21号の潮位は、尼崎観測所で3.53m、西宮観測所で3.24mと、第2室戸台風での、それぞれ2.96m、2.64mを上回り、過去最高を記録。
海水が防潮堤を越えてあふれ、芦屋浜や西宮浜の住宅地など人工島を中心に、計約250haで浸水が発生した。
部会では県の担当者が、尼崎観測所で過去最高潮位を記録したのと同じ時刻に、平均風速も35.2mと過去最大となっていたことを説明。
1m程度だった潮位は、35分間で急上昇した。
西宮でも、この時間帯に潮位が約2m上昇。
台風の目に入ったタイミングとみられ、東南東からの風が南南西からに変わったことも記録されており、委員長を務める青木伸一・大阪大大学院教授(海岸工学)は、「風向きが急変したことで大きな波の揺り戻しが発生し、水面が急上昇した可能性がある」と推測した。
有識者らでつくる部会は、今回の浸水発生のメカニズムをさらに詳細に分析した上で、防潮堤のかさ上げなどのハード対策のほか、越水時の避難情報の在り方なども検討し、年度内に見解をまとめる。
出典
『潮位35分で2.5m急上昇していた 台風21号で尼崎』
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。