2018年10月23日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真と図解付きでネット配信されていた。
9、10月の台風で茅野市などに数日間の広域停電を引き起こした倒木は、戦後造成されたカラマツの人工林で多発していたことが22日、専門家への取材で分かった。
植林されたカラマツは、苗木段階で、地中に太く伸びる「直根」が生産効率を上げる目的で切られているものが多い。
専門家は、成長すればするほど重心が高くなり、強風によって根ごと倒れる「根返り」が相次いだとみている。
今月の台風24号では、諏訪地方で最大約2万戸が停電。
9月の台風21号でも、最大約9700戸が停電した。
諏訪地方であった強風で倒木が相次いだことが原因で、復旧にも手間取った。
倒木が多発した茅野市と諏訪郡富士見町、原村の八ケ岳山麓には、戦後造成されたカラマツ林が広がっている。
県林業総合センター(塩尻市)によると、一定の大きさに育ったカラマツの苗木を植え替える際、直根があると、広く深く掘り返す手間が掛かる。
そのため、他の根と一緒に一定の深さで切る「根切り」を行うのが一般的という。
諏訪地方の倒木について調べている山地防災学などが専門の山寺喜成(よしなり)・元信州大教授(上伊那郡辰野町)によると、直根は重力方向に深く伸び、水平方向に広がる「側根」とともに、木を倒れにくくする。
直根を切ると、再生しない上、側根も細くなって、風などに弱くなる。
諏訪地方で倒れたカラマツでは、直根がないものが見つかっており、山寺元教授は、倒木が相次いだ原因との見方だ。
出典
『諏訪地方の停電引き起こした倒木 カラマツ「根返り」原因か』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181023/KT181019FTI090031000.php
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