2018年7月26日21時17分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後4時前、高砂市荒井町にある「神戸製鋼所高砂製作所」で、「大型のクレーンが倒れ、負傷者が出ている」と消防に通報があった。
消防によると、クレーンは高さ200mまで伸ばすことができる巨大なもので、現場では2本のアームが横倒しになり、周辺にある工場の屋根が激しく壊れている。
警察や消防によると、この事故で、近くで別の作業をしていた50代の男性が意識不明の重体になっていたが、その後、死亡した。
また、20代の男性が大けがをしたほか、工場の建物内にいた50代の男性2人が、軽いけがをしたという。
会社などによると、当時、建設機械の走行テストなどを行う場所で、関連会社の社員が、納品前のクレーン車におもりをつるして旋回するテストをしていたところ、突然、倒れたという。
神戸製鋼所高砂製作所は高砂市沿岸部の工場地帯にあり、航空機や自動車などに使われる鉄鋼製品や工作機械などを製造している。
警察は、事故の状況を詳しく調べている。
出典
『神鋼工場でクレーン倒れ4人死傷』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180726/0004456.html
7月26日22時15分に神戸新聞からは、アームが根元から折れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、子会社「コベルコ建機」(東京都)が製造したクレーンの性能テスト中に倒壊した。
コベルコ建機によると、死亡した男性と重傷者2人は同社の協力会社社員。
別のクレーンの塗装作業中、倒壊したクレーンの部品が当たったという。
軽傷の1人は神戸製鋼所の関係者。
同社などによると、クレーンは明石市内で製造。
約130トンの重りを提げて旋回中だった。
最大つり上げ能力は1250トンあり、アームは最大約200m。
アームが根元から折れ、付近の建屋にぶつかってバラバラになった。
出典
『神鋼高砂製作所でクレーン倒れる 作業の4人死傷』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201807/0011482634.shtml
7月27日8時28分に神戸新聞からは、死者は2人になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
重傷だった男性1人が27日に死亡した。
神戸製鋼の子会社「コベルコ建機」(東京都)の協力会社社員で、別のクレーンの塗装作業中、倒壊したクレーンの部品が当たった。
病院に搬送され治療を受けていたが、27日未明に死亡が確認された。
この事故では、ほかに男性作業員(56)=加古川市=が死亡し、1人が重傷、1人が軽傷を負った。
出典
『神鋼高砂クレーン倒壊 重症の男性が死亡、死者2人に』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201807/0011484649.shtml
7月27日11時28分にNHK兵庫からは、クレーンは現場で組み立てられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、クレーン車は高速道路や発電所などの大型建造物の建設に使われるもので、神戸製鋼の子会社のコベルコ建機が製造し、工場から運び込まれたパーツを現場で組み立てて、納品前の性能テストを繰り返していたという。
出典
『神鋼クレーン2人死亡で現場検証』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20180727/2020001091.html
7月28日8時49分にNHK関西からは、クレーンが停止し重りの遠心力でアームが折れた可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製造元の神戸製鋼の子会社によると、このクレーン車は、1250トンまでつり上げられる、これまでに2台しかない国内最大級の特別仕様のもので、来年の納品に向けて、ことし3月から性能を確かめるテストを繰り返していたという。
会社の担当者は、現場の状況から、何らかの原因でクレーンが停止し、おもりの遠心力でアームが折れた可能性もあるとしている。
警察は、業務上過失致死傷の疑いで現場を検証したほか、技術担当者から話を聞くなどして、テストの進め方や安全管理について調べている。
出典
『事故のクレーン車は特別仕様』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180728/0004501.html
(2018年8月20日 修正1 ;追記)
2018年8月19日20時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
取材を進めると、犠牲者となった2人は、クレーン製造会社が立ち入りを禁止にするべき区域内にいた可能性があると、複数の専門家が指摘した。
労安法はクレーンの規模に応じて立ち入り禁止区域を定めているが、同社が十分な安全対策を取っていたのかどうかが注目される。
出典
『クレーン倒壊4人死傷 立ち入り禁止区域に問題?』
https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/201808/0011557900.shtml
(2019年7月10日 修正2 ;追記)
2019年7月8日15時30分にNHK兵庫から、重りが重量オーバーだったうえ急旋回させたことが原因らしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時、納品前の性能テストのため、アームを180mにまで伸ばして旋回させていたが、捜査関係者によると、その後の捜査で、この状態でつり下げられるのは、およそ100トンが上限だったのに、誤っておよそ130トンの重りをつるしていたことが分かったという。
さらに、操作ミスでクレーンを急旋回させた疑いがあることも分かったという。
警察は、重量を超過した状態で急旋回させたことで、アームに想定外の強い負荷がかかり事故が起きたとみて、捜査を進めている。
出典
『神鋼クレーン事故 重量超過か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190708/2020004268.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。