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2021年12月25日2時0分に日本経済新聞から下記趣旨の記事が、図解や解説表付きでネット配信されていた。
新型コロナウイルスの誕生にはコウモリのウイルスが関わっているとする説を、多くの科学者が支持している。
2003年に世界を揺るがした重症急性呼吸器症候群(SARS)でも、コウモリ起源説が話題になった。
たびたび人類を震え上がらせる感染症の原因をたどっていくと、なぜかコウモリに行き着く。
そこがウイルスの貯蔵庫だからだ。
17年、中国広東省の養豚場でブタの間に深刻な感染症が広がった。
重い下痢を患い、子豚が次々と命を落とした。
少なくとも2万4000匹以上が死んだ。
18年、英科学誌に国際チームが1つの分析結果を発表した。
「命取りとなる豚急性下痢症候群は、コウモリのコロナウイルスから生まれた新たなウイルスが原因」とした。
そして数年後、人間の世界でも、新型コロナと呼ぶ別のコロナウイルスの出現が生命を脅かす。
新型コロナも、コウモリとの関係が濃厚だ。
中国雲南省にいるキクガシラコウモリのコロナウイルスと、ゲノム(全遺伝情報)の96%が一致したなどとする報告がある。
SARSや12年に発覚した中東呼吸器症候群(MERS)を招くコロナウイルスも、コウモリのウイルスが発端とみられる。
ヒトで最大90%の致死率に達するエボラウイルスや、致死率が40~75%のニパウイルスも、コウモリから広がったようだ。
病原性がないタイプを含めて、16年時点で5629タイプのウイルスがコウモリから見つかった。
コウモリをウイルスの貯蔵庫としているのは、その特異な体や暮らしぶりが背景にある。
一般に、どの動物も、体内でウイルスが増えると病気になるが、コウモリは過剰にウイルスが増えないような状況を意図せず作り出しているかもしれず、だからこそ貯蔵庫になりうる。
「貯水池」と称するコウモリ専門家もいる。
古代から伝わるイソップ物語では、コウモリは鳥と獣の争いで双方に「仲間である」といい顔をし、最後はどちらからも見放されて暗い洞窟で暮らす。
こうした振る舞いに、貯蔵庫になりえた手がかりがうかがえる。
まずは、哺乳類でありながら空を舞う。
筑波大学の小薮大輔准教授によると、化石の調査から、コウモリは6000万年前ごろに突如現れた。
哺乳類の中でも、イヌやウマなどより古い。
飛べるようになった後に大きく3グループに分かれ、2つが超音波を使って飛び回る能力を獲得した。
飛ぶには膨大なエネルギーを費やす。
体の負担を減らそうと、代謝をうまく操る方向へと進化したのか、体内を傷める過度な活性酸素が発生しにくい。
体の強さは、「想像だが、副産物として、ウイルスがいても病気を発症しにくいような抵抗力につながった可能性がある」と、小薮准教授は指摘する。
事実、コウモリは長生きだ。種によっては20~30年くらい生きる。
病気のなりにくさには、特有の生活様式が影響していると推測する専門家もいる。
昼夜で体温が大きく変動し、ウイルスの増殖を阻んでいるという見立てだ。
東京農工大学の大松勉准教授らは、デマレルーセットオオコウモリで1日の体温の変動を調べた。
セ氏24度で12時間ずつ明暗の状態を繰り返した。
昼の休眠時の体温は36度で、夜の活動時は39度だった。
「1日のうち、体温が高いときと低いときとで、どちらもウイルスが増えにくい状況になっている。病気を起こさない性質を偶然にもたらしたのではないか」(大松准教授)
さらに、ひとくくりにコウモリといっても1000種以上いる。
哺乳類の約4分の1を占める。
これだけの種類があれば、コウモリ全体で数々のウイルスがいても不思議ではない。
コウモリを感染源とみなして忌み嫌うだけでは、感染症の克服にはつながらない。
MERSウイルスはラクダ、エボラウイルスは霊長類を経たとされる。
ニパウイルスはコウモリの唾液やし尿、血液を通じてヒトやブタに飛び移る。
感染ルートの研究が欠かせない。
多くのウイルスがいても病む気配のないコウモリの謎を解き明かせば、感染症の予防や治療の参考になる。
人間がコウモリから強さの秘訣を次々と学んだとき、コウモリは解決策の宝庫と呼ばれるようになるだろう。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC208XS0Q1A221C2000000/?n_cid=NMAIL007_20211225_A&unlock=1
(ブログ者コメント)
コロナに明け、コロナに暮れた、この1年。
本ブログの今年最終日をしめくくるのにピッタシの情報があったので、紹介します。
2021年12月24日20時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は24日、柏崎刈羽原発(新潟県)の7号機の消火設備で消火剤を流す配管の溶接工事をした3846カ所のうち、約4割に当たる1537カ所で再施工すると発表した。
工事は施工会社6社が実施していたが、1社は酸化防止に必要な処置をしていなかったほか、3社は一部で発注の仕様書に沿った施工をしていなかった。
6、7号機の消火設備を巡っては、東電は7月に6号機で30カ所の不備が見つかったと発表。
その後、再稼働を目指す7号機で先行して調査を進めていた。
その結果、施工会社の1社の作業員が、酸化を防ぐ処置をしていなかったことを認めた。
この会社が溶接した1220カ所の中から194カ所を抜き取り調査したところ、74カ所で施工不良が見つかった。
正しい施工が確認できている1社を除くほかの4社が施工した計1673カ所についても調査を実施。
3社が施工した317カ所で、東電が求める仕様に沿った工事がされていなかった。
このため東電は、酸化防止の処置がされていない恐れがある1220カ所と、仕様通りの工事がされなかった317カ所の、計1537カ所の施工をやり直す。
工事は2022年夏ごろまでかかる見込みという。
7号機では、テロ対策の不備などもあり、原子力規制委員会は東電に原子炉等規制法に基づく改善命令を出しており、再稼働が凍結された状態になっている。
https://mainichi.jp/articles/20211224/k00/00m/040/340000c
12月24日18時51分にNHK新潟からは、6号機で配管の不適切溶接があったとの匿名申告があったため、7号機でも調査していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、6号機の消火設備の配管の工事で不適切な溶接が匿名の申告から明らかになった問題で、新たに7号機でも同様の不適切な溶接が多数あったことが分かりました。
この問題は、東京電力の元請け会社に対し、柏崎刈羽原発の消火設備の工事で不適切な溶接が行われていると匿名の申告が寄せられ、6号機の30か所で不適切な溶接が見つかったものです。
24日の会見で新潟本社の橘田代表は、7号機でも調査を行った結果を公表し、およそ1200か所の溶接部で抜き取り調査した194か所のうち、74か所で不適切な溶接が見つかったと発表しました。
この消火設備の溶接工事は、元請け会社の東京エネシスの協力会社の、さらに下請けの会社が担当しました。
東京エネシスは「調査の結果、定められた施工手順にのっとっていなかったことを確認した」としたうえで、工事が現場の溶接士に任せきりになっていて、施工管理が適切に行われていなかったとしています。
東京エネシスでは今後、7号機の残りのおよそ1000か所の溶接部についてすべて検査し、溶接をやり直すとともに、溶接を行う下請け会社に抜き打ちの検査をするといった再発防止策をまとめました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20211224/1030019426.html
※以下は、東京エネシスHPに掲載されていたニュースリリース(12月24日付)の抜粋。21ページの資料付き。
かなり詳しく、背景にまで踏み込んで分析されていると感じた。
・・・
当社は、6号機(以下:KK6号機)及び7号機(以下:KK7号機)の固定式消火設備設置工事を実施しておりますが、その一部工事を当社より受注している一部の協力会社(以下:A社)が実施したステンレス配管の溶接箇所全てにおいて、作業方法に問題がある旨の匿名のご指摘をいただきました。
ご指摘の内容に鑑み、東京電力HD様へご報告するとともに、その直後より配管内部点検調査等を実施してまいりましたが、その結果、A社の協力会社(a1社)が施工した溶接箇所の一部に適正な施工手順で溶接されていない箇所を確認しました。
・・・
調査の結果、KK6、7号機において、A社の協力会社a1社の他、a2社に所属する溶接士(複数)が、定められた施工手順(以下:本施工手順=配管内にバックシールドガス〈裏ガス〉を流しながら溶接を行う手順)に則っていなかったことを確認いたしました。
このような対応に至った原因は、作業環境によっては裏ガスの効きが悪く、早期に作業を終わらせると同時に裏ガス用ボンベ搬入の手間を回避するために裏ガスを流すこと自体を止めてしまったこと、表面さえしっかり溶接できていれば性能上には問題ないと溶接士らが勝手な判断をしたことにより、本施工手順そのものを実施しなかったという意図的なものであることが判明しました。
なお、裏ガスを流し込むためのホースを配管へ差し込んだものの、実際には裏ガスを流さず、流したふりをしていたとする証言も確認されております。
A社においては、工事担当者が傘下の協力会社に対する施工管理を適切に行わず、また、工事担当者の力量不足から、溶接士の困りごとを吸い上げることなく、その結果、溶接士の判断任せとなり、結果的に現場管理が十分にできていない状態が常態化していました。
また、当社工事関係者には、溶接作業はJIS資格を有する溶接士に任せているとの認識があり、意図的な行為を是正することができませんでした。
以上の点から、当社は、当社に寄せられたご指摘(申告)内容の通り、不適切な作業方法による溶接が行われていたことを確認したことから、A社が施工した溶接箇所については全数再施工することといたしました。
一方、調査を進める過程において、A社以外の溶接施工箇所にも一部、発注仕様通りに溶接施工されていない箇所が確認されました。
このため、当社はA社以外の一次協力会社の溶接士に対しても聞き取り調査を実施したところ、一部、裏ガス流入に関する施工において、必要なガス置換の不足、管理方法に問題が見られました。
また、自ら管理基準を設定、運用していた一次協力会社がある一方で、溶接士任せの一次協力会社、自らの経験に頼る溶接士がいることも判明しました。
A社を含む関係者の聞き取り調査結果を基に要因分析を実施した結果、今回の不適合は、
・当該溶接工事は低クラス配管(クラス3)であったため、当社が配管施工計画を作成する手順になっておらず、「裏ガス保護を行う」との包括的な指示に留まり、一次以下の協力会社へ具体的な溶接施工方法を委ねてしまっていた
・当社の工事担当者が十分な経験を有していなかったこともあり、酸素濃度測定を一次以下の協力会社へ指示することまで考えが至らず、ガス置換が不十分となったものがあった
・当社溶接施工標準では、当社工事担当者が裏ガス置換状況を直接確認することになっておらず、施工記録の確認に留まっていたため、裏ガス用ボンベ保管状況などの現場実態把握の機会がなかった
・当社他プラントの工事では、メーカーや顧客の指導もあり、現場立ち会いや酸素濃度管理値を用いて適切に管理を行う一方で、新潟支社では酸素濃度管理値を示していない状況にあり、溶接管理において全社的な標準化ができていなかった
・現場の状況を正確に把握するため、一次協力会社の工事担当者や溶接士等と積極的なコミュニケーションを図れていなかった
・配管ルート変更による手戻り発生や干渉回避のための工事が輻輳する等により、設計変更が多く発生し、計画的な裏ガス管理が十分にできないという、他工事とは異なる工事環境要因が重なった
等が要因で発生したものと考えております。
当社は、一次協力会社、溶接士に委ねることなく、元請会社として、よりきめ細かな施工管理を行う必要があったものと考えております。
現場工事管理の立場にあって、現場の課題を的確に把握し対処するという基本姿勢が欠けていたものと重く受け止めております。
以上を踏まえ、再発防止対策として、・・・
https://www.qtes.co.jp/ir/document/news/989/
2021年12月24日17時30分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
甲賀市にある製薬会社が20年以上、承認された成分量を勝手に減らして医薬品を製造・販売していたことがわかり、滋賀県は70日間の製造停止を命じました。
健康被害は確認されていないということです。
業務停止の処分を受けたのは、甲賀市の製薬会社「N製薬」です。
県によりますと、滋養強壮剤や子ども用風邪薬など5種類の医薬品について、国や県から承認を受けた有効成分の量を、最も少ないケースでは1%にまで勝手に減らしていたほか、承認を得ていない添加物も加えていたということです。
不正は20年以上前から行われ、虚偽の製造記録も作成されていたということです。
ことし10月の県への匿名の投書をきっかけに、不正がわかったということです。
県の聞き取りに対し、会社の担当者は「沈殿物をなくすために成分を減らしていた」などと話しているということです。
県は24日付けで、製造については70日間、販売については75日間の業務停止を命じました。
会社では医薬品の自主回収を進めていますが、県によりますと、これまでのところ健康被害は確認されていないということです。
N製薬は「処分を重く受け止め、二度と違反行為がないよう再発防止に取り組む」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20211224/2060009533.html
12月24日23時36分に産経新聞からは、無通告の立ち入り検査で虚偽の製造指図書などが見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
虚偽の製造指図書や製造記録も見つかった。
10月に県に情報が寄せられ、無通告で立ち入り検査を実施し発覚した。
同社は承認を得ていないと認識しながら、沈殿物をなくしたり、味を良くしたりするために違反行為をしていたという。
5品目は滋養強壮剤「ビイレバーキング」や感冒薬「ニシミドン液小児用」など。
いずれも昨年10月以降製造しておらず、それ以前に製造したものは回収を進めている。
https://www.sankei.com/article/20211224-ZW4OFFNV3JIJ7CB5Z4DKNFDPXU/
12月24日13時2分に京都新聞からは、立入検査時に虚偽報告したため、県は重い処分に踏み切ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県の立ち入り検査に虚偽の報告を行っており、重い行政処分に踏み切った。
来年1月23日までの業務改善計画の提出も命じた。
同社は昨年10月、製造原料を受け入れる際に品質確認などの試験が一部適切に実施できていなかったとして、製造した全ての医薬品を自主回収していた。
5種類については現在、流通していないという。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/699712
(ブログ者コメント)
〇12月24日付で同社HPには、お詫びとお知らせとして、詳しい処分理由や再発防止策などが説明されている。
https://www.nissinka.co.jp/post/%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%87%A6%E5%88%86%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E8%A9%AB%E3%81%B3%E3%81%A8%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B
〇同じ社名の会社が山形県(本社)にあるが、ロゴも社長名も違うので、全くの別会社だと思われる。
ただ、不祥事を起こした会社は別会社・・・といったお知らせはHPに掲載されていない。
2021年12月24日付でサンテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前7時半ごろ、尼崎市立花町の名神高速道路上りで、走行していた貨物トラックがパンクして、そのはずみで側壁に衝突し、積んでいた長さおよそ4メートルの金属製のサッシ3本が高架下に落下しました。
サッシが落下した先は幼稚園の駐輪場でしたが、事故が発生した時間は登園前で誰もおらず、けが人はいませんでした。
貨物トラックに乗っていたのは20代の男性運転手1人だったということで、警察は男性に話を聞くなど、事故当時の詳しい状況を調べています。
https://www.youtube.com/watch?v=fWJl7x5jT6g
12月24日11時55分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、プラスチック製の防音壁を破って落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前7時半ごろ、兵庫県尼崎市立花町3、名神高速道路東行き車線で、軽トラックが側壁に衝突した。
はずみで軽トラックの荷台に積まれていた金属製の棒3本(長さ約4メートル)が、道路がある高架から、約5・5メートル下にある幼稚園の敷地に落下した。
敷地に人はおらず、けが人はなかった。
トラックの運転手もけがはなかった。
県警高速隊によると、金属の棒は高速道路のプラスチック製防音壁を突き破って落ちた。
園によると、敷地は送迎時間帯に自転車やバイクを置く駐輪場として利用され、園舎は道路を挟んで離れた場所にあった。
24日は休園だったが、登園時であれば、棒が落下した場所は保護者らが自転車を止めていたといい、園の職員は「(事故が起きた)7時半ごろは園児が集まり出す時間だった。きょうが休園で本当に良かった」と話していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ed8b5d85e89a52277ad7140861b1738c4bed082
12月24日11時17分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、6本積んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前7時半すぎに名神高速の上り線で軽トラックが防音壁に衝突する事故がありました。
トラックは荷台に長さ4mの鉄の棒を6本積んでいましたが、そのうち2本が、約5m下にある幼稚園の敷地内に落ちたということです。
幼稚園には園児や職員などがいたということですが、鉄の棒が落ちた運動場付近には誰もおらず、けが人はいないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c91027d79c0d9253a39e3b4dcd450058e8d87239
2021年12月22日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪南労働基準監督署は、外国人技能実習生の作業内容を変更した際、安全教育を行わなかったとして、建設業のK社(大阪府吹田市)と同社代表取締役を、労働安全衛生法第59条(安全衛生教育)違反の疑いで大阪地検に書類送検した。
20歳代の男性外国人技能実習生が崩壊した天井の下敷きとなり、死亡する災害が発生している。
災害は今年3月30日、同社が請負施工していた木造住宅解体工事現場で発生した。
実習生は地下1階部分に入り込み、がれきを運び出そうとしていた。
解体中だった1階床部分はコンクリート製の土間となっており、自重で崩れて落下している。
同社は実習生に対し、作業内容変更後に作業手順などの安全教育を怠った疑い。
同労基署は、「解体作業中は地下に入ってはいけないことや、地下に入る際の注意点などを教育するべきだった」と話している。
https://www.rodo.co.jp/column/118309/
2021年12月22日18時39分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
救急車が集まり、物々しい雰囲気となっているのは、東京・港区虎ノ門の工事現場。
作業員が、高さ15メートルのタワークレーンの支柱部分から転落する事故があった。
港区虎ノ門の事故現場では、事故から2時間ほど経過した午後5時半ごろ、再びビルの建設作業が始まっていた。
22日午後3時半すぎ、「工事現場で作業員が転落した」と、119番通報があった。
男性は、高さ15メートルのタワークレーンの支柱部分の上部で作業していたとみられ、地下1階へ転落したという。
男性作業員は意識がないということで、救急搬送された。
現場は、虎ノ門ヒルズやオークラなど、有名ホテル、アメリカ大使館などがある東京都心の重要エリア。
空撮の映像を見てみると、工事現場の中心部分に、建設中のタワークレーンがあるのがわかる。
高さ15メートルということから、この上部から転落したのではないかと思われる。
警視庁は、事故が起きた状況をくわしく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/476ef0c4918a91c3f8b58e2f90f4ab5895208ebb
12月22日17時28分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、クレーンを組み上げる作業をしていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・港区の工事現場で、クレーンをくみ上げる作業をしていたとみられる男性が地上およそ15メートルから転落し、意識不明の重体です。
東京消防庁などによりますと、きょう午後4時前、港区虎ノ門の工事現場でクレーンをくみ上げる作業をしていたとみられる男性が地上およそ15メートルの高さから地下1階部分に転落しました。
男性は地下1階部分で倒れていて、病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。
男性が転落した原因や経緯は不明ですが、警視庁などが詳しい事故のいきさつを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a681c67cceb95305a1d459841092b8dcd671b742
2021年12月22日20時46分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時ごろ、桐生市にあるNHKの放送施設「桐生梅田テレビ中継放送所」の工事のため、ヘリコプターが、容器に入れた生コンクリートおよそ900キロをつるして飛び立ちましたが、軽くなったことに気づき、ヘリポートから1キロほどの上空で引き返しました。
確認したところ、容器がほぼ空になっていて、底の開閉口が少し開いていたことから、飛行中に徐々に漏れ出し、山の中に落下したとみられています。
その後、上空から確認しましたが、落下した場所は特定できませんでした。
工事を請け負っている会社では、土地の所有者に連絡をとって場所の特定や被害の確認を進めることにしています。
国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない「重大インシデント」として、調査官を派遣して原因を調べることにしています。
NHKは「事故の状況などについて把握を進めるとともに、工事の施工会社などに対して安全管理の徹底を求めてまいります」としています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211222/1000074158.html
2021年12月21日19時24分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「白鷺城」の名前でも知られる、世界遺産の姫路城。
その美しさを保つために、毎年この時期に行われる「姫路城クリーン作戦」には、陸上自衛隊員も参加している。
46メートルの高さにある大天守の屋根や城壁を、命綱をつけて、すす払い。
その年末の風物詩となっている活動中に、事故が起きた。
21日午前9時10分ごろ、自衛隊員から「20代の男性隊員が清掃中に壁から落ちた」と、緊急事態を知らせる119番通報が寄せられた。
事故は、城の東側にある喜斎門の近くで起きた。
陸上自衛隊によると、20代の隊員が、城の柱にロープを固定し、城壁のすす払いを行っていた。
ところが、何らかの理由で固定していたロープが外れ、隊員は、地上およそ10メートルの高さから城壁に沿うように落下した。
現場近くにいた男性:
「ちょっと緊迫感ありましたね。いつもと違う状態だったんで...。来た時には規制線が張られていて、救急車も出たあとで、皆さん心配そうにされていました」
隊員は病院に搬送され、右足首骨折の重傷だという。
姫路城のすす払いでは、初めて起きたという今回の事故。
陸上自衛隊は、ロープが外れた原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b07e2f9e0a16921f9f58efc72c5f5284098774f2
12月21日12時9分にNHK関西からは、大掃除への市民ボランティア参加は2年続いて中止されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路城では、21日、昭和51年から毎年、訓練の一環として、年末恒例の行事となっている陸上自衛隊姫路駐屯地の隊員たちによる大掃除が行われていました。
隊員たちは、命綱を着けてロープや、はしごを使って石垣の間にたまった雑草やゴミを取り除いていましたが、警察や消防によりますと、27歳の隊員が高さ10メートルほどの城壁から転落しました。
隊員は頭や足にけがをして病院に運ばれましたが、意識はあるということです。
年末恒例の大掃除は、新型コロナの影響で、去年に続いて市民ボランティアの参加は中止され、自衛隊員およそ450人が参加して行われていました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211221/2000055487.html
12月21日18時4分にNHK関西からは、柱に結んでいたロープが外れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
隊員は建物の柱に命綱としてロープを結んで作業をしていましたが、外れてしまったということで、原因を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211221/2000055516.html
(ブログ者コメント)
〇映像を見ると、1人1本の命綱で作業していた模様。
〇同日、島原城でも自衛隊による石垣清掃が行われていた。
同じような活動が各地で行われているということで、御参考まで。
ちなみに本ブログでは今年11月、和歌山城で消防隊員が訓練を兼ねて石垣を清掃したという情報も紹介している。
(2021年12月21日 NHK長崎)
お正月を前に、島原市の観光名所、島原城では、自衛隊員100人余りが城の石垣に一斉によじ登り、生い茂った草をきれいに刈り取りました。
これは、陸上自衛隊第16普通科連隊が訓練を兼ねて毎年行っていて、21日朝、117人の隊員が地元住民の歓迎を受けながら島原城に整然と到着しました。
隊員たちは、高さ4メートルから18メートルの石垣を命綱を頼りに上り下りし、石垣に生えた草などを鎌を使ってきれいに刈り取っていきました。
・・・
自衛隊による城の石垣の清掃活動は、23日まで行われます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20211221/5030013627.html
2021年12月19日6時39分にNHK首都圏から、「水素濃度を瞬時に測る装置開発 安全対策につながるか」というタイトルで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地球上で最も軽い気体、「水素」の濃度を瞬時に測定する装置を日本原子力研究開発機構の研究グループが開発しました。
新たなエネルギーの期待が高まる水素の安全対策につながるか、注目されます。
水素は地球上で最も軽い気体で、無味・無臭。
濃度が高まると燃える、可燃性ガスの1つです。
研究グループは、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、溶けた核燃料から発生した大量の水素がたまって爆発し、事故が深刻化したことを踏まえ、水素の濃度をいち早く測る技術開発を進めてきました。
開発では、軽い気体ほど音を伝えるスピードが速くなる性質に着目。
水素で満ちた空間は、大気よりも4倍ほど速い特性を応用し、水素を含む空間で音が伝わる時間を計測することで水素濃度が瞬時に分かる装置を開発しました。
計測にかかる時間は0.05秒未満で、350度以上の高温環境でも利用できるということです。
研究グループは、水素が、化石燃料に代わる新たなエネルギーとしての利用が広まる可能性があることから、爆発などの事故を防ぐ対策につなげたいとしています。
開発に携わった荒研究員は、「水素を使った社会インフラの整備が進んだとき、この技術を活用すれば、わずかな水素の漏れも素早く見つけられるので、安全対策への寄与を期待している」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20211219/1000074002.html
2021年12月18日20時32分にYAHOOニュース(中国新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後1時15分ごろ、山口県岩国市飯田町の日本製紙岩国工場から「社員が有毒ガスを吸って意識がない」と119番があった。
2人が病院に搬送され、男性社員(23)が意識不明の重体。
男性社員(50)が喉の痛みを訴え軽傷。
岩国地区消防組合によると、現場で硫化水素を検出したが、工場外への漏れはないという。
工場などによると、男性社員(23)は別の社員と2人一組で、木をパルプにする工程にある約10立方メートルの大きさのタンクを酸性の液体を使い洗浄していたという。
同社の担当者は「もともと硫化水素が発生する作業で、誤って吸った原因は調査中」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b405acfc0c6ca714b0907710435c66e30d5e921
2021年12月17日7時34分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
皇居・宮殿で8日、天井の点検作業をしていた宮内庁職員が転落し、5日後に死亡していたことが16日、同庁関係者への取材で分かった。
宮殿での事故で死者が出たのは初めてという。
同庁関係者によると、亡くなったのは宮殿管理官付の50代男性職員。
8日朝、宮殿「豊明殿」の廊下で、脚立を使って高さ約3メートルの天井と、屋根の間に置かれたバケツに水がたまっているかどうかを点検中に落下したとみられる。
肋骨(ろっこつ)を折るなどして東京都内の病院に救急搬送されたが、13日夜に死亡した。
この点検は通常、数日おきに複数人で行っているが、事故当日は同じグループの担当が休暇中で、1人で作業していた。
作業に当たっての明確な規則はなかった。
同庁は、改めて安全管理を徹底し、今後、1人での作業を行わないとしている。
宮殿は天皇陛下や皇族方が公的な儀式や行事の際に使われる建物。
鉄骨鉄筋造りの地上2階、地下1階で1968年に完成し、翌年から使用されている。
豊明殿は宮中晩さん会などで用いられる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/029463b97c897db240185236f53c295b39b4853d
12月17日13時1分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、落下した職員は携帯で別の職員に助けを求めていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性職員は今月8日の午前、皇居の豊明殿の西廊下の天井の水漏れを調べるため、脚立を使って天井を点検していた際に、あやまって落下したということです。
西廊下の天井はおよそ3メートルの高さがあり、職員は脚立から落下した後、自分の携帯で別の職員に助けを求め、救急搬送されましたが、今月13日に死亡したということです。
こうした点検作業は本来、複数の職員で行うことになっているということで、宮内庁は事故を受けて、改めて、点検などの作業は複数人で行うよう指示を出したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c69e172f82bc2e063f4f42e82955e92fdd803207
2021年12月17日15時12分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前6時ごろ、紀の川市桃山町市場の市道で、ダンプカーの荷台が電線に引っかかり、道路脇の電柱2本が根元から折れました。
関西電力によりますと、この影響で現場周辺で一時、746戸が停電しました。
けが人はいませんでした。
警察の調べによりますと、ダンプカーを運転していた男性は、現場近くの駐車場で、ダンプカーの荷台に貯まっていた水を荷台を傾けることで流したあと、荷台を戻しつつ走行したところ、電線に引っかかったと話しているということです。
現場は、JR和歌山線の下井阪駅から南に3キロほど離れた市道です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20211217/2040010298.html
2021年12月16日21時28分にYAHOOニュース(東海テレビ)から下記趣旨の記事が、動画ならびに主要場面の写真付きでネット配信されていた。
愛知県では、11月から交通死亡事故が急増しています。
その原因を探ると、”ある条件”のときに死亡事故の発生リスクが高いことがわかりました。
11月5日の夕暮れ時、名古屋市南区で起きた交通事故。
片側1車線の道路を横断していた83歳の男性がトラックにはねられ、死亡しました。
愛知県では今、「横断中の高齢者」がはねられて死亡する事故が急増しています。
愛知県の今年の交通事故による死者数を見てみると、11月は19人と急増。
このうち7人が「歩いて横断中の高齢者」でした。
70代男性:
「横断歩道の隅っこに立っていて、一歩前に出たときに(車が)前を通り過ぎていくから、ヒヤッどころの話じゃない、オオッ!ですよね」
60代女性:
「(車が)左から来たりする時にちょっとヒヤッとしますけどね。車の人は自分の行きたい方向を見ているから」
実際、道路を渡る際にヒヤリとした経験のある高齢者が多くいました。
その横断中の死亡事故に多い「ある条件」があるといいます。
愛知県警交通総務課の担当者:
「歩行者側からすれば、左から来る車にはねられるケースが多い」
14日夜、三重県川越町で84歳の女性が死亡したひき逃げ事故では、女性は横断歩道のない道路を歩いて渡っていましたが、左から来た車にはねられました。
愛知県で、夜間に信号のない道路を横断中にはねられ死亡した高齢者のうち、「左から来た車」にはねられたケースは、「右から」の場合の3倍です。
なぜ、歩行者の左側から来る車が危険なのか、実際に自動車学校で実験してみました。
夜間に片側1車線の道路の両端にスタッフが立ち、車で時速15キロで走ってみると、左側はヘッドライトの明かりで姿が確認できますが、右側は対向車線を挟むこともあり、明かりが届かず暗闇の中にぼんやりと見える程度でした。
愛知県警交通総務課の担当者:
「(運転手は)ライトが当たる所を見てしまうということがあるかと思います。右から横断してくる歩行者に対しては、自分のライトの照射範囲内に入ってくるまで、やはり時間がかかるのかなと思います」
また、見えづらさだけでなく、別の要因もありました。
(リポート)
「車はここから70メートル離れた所にあるんですが、ヘッドライトが届いていないということもあって、かなり遠くに感じます」
70メートル離れ、遠くに見える車が時速50キロで走行すると、目の前を通過するまでに6秒もかかりません。
一方、高齢者が歩く速度で、「片側1車線、幅6メートル」のよくある道路を渡ってみると、渡りきるのに6秒かかりました。
高齢者の歩行速度は「秒速1メートル」と言われていて、横断するのにかかった時間は「6秒」。
遠くに感じても、道路を渡り切る前に車が来てしまいます。
車からの見えにくさと、渡り切るのに必要な時間。
これが、夜間に横断する際に「左から来る車」に注意が必要な理由でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5534cf24cd45edb825178736563a92f5c011c041
(ブログ者コメント)
「左からの車に注意」という情報は、過去にも本ブログで紹介スミ。
今回は違った切り口からの報道だったので、改めて紹介することにした。
2021年12月16日17時27分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年10月、沖縄県の沖合で海に潜って漁をしていた漁業者の2人が溺れて死亡した事故で、国の運輸安全委員会は、潜水器具に空気を送る機械がメンテナンス不足で故障し、空気に一酸化炭素が混じって急性中毒を引き起こし、溺れた可能性が高いとする調査結果をまとめました。
去年10月、沖縄県糸満市の沖合で海に潜って漁をしていた漁業者の男性2人が溺れて死亡した事故について、国の運輸安全委員会は調査報告書を公表しました。
それによりますと、潜水の際は船の上に設置された機械から呼吸のための空気がホースで送られていましたが、その空気に一酸化炭素が混じった可能性があるとしています。
機械は1年ごとの点検が推奨されていましたが、船長はおよそ10年にわたって内部の清掃を行っておらず、潤滑油が不完全燃焼した可能性があるということです。
2人は、一酸化炭素が混じった空気を吸い込んだ結果、急性の一酸化炭素中毒になり、溺れた可能性が高いということです。
運輸安全委員会は再発防止策として、空気を送る機械を定期的に点検し、清掃するよう指摘しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211216/k10013390811000.html
12月16日12時2分にNHK沖縄からは、配管の中に炭化物が堆積していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書よりますと、漁船に設置されている空気を送る装置の配管の中に、炭化物がたい積しているのが見つかったということです。
装置の一部の故障に加え、長期間、配管の清掃が行われなかったことが原因の可能性があるとしています。
そのうえで、この炭化物に蓄積された熱によって不完全燃焼が発生し、2人に送られていた空気に一酸化炭素が混入して中毒になり、おぼれて死亡したと考えられると結論づけています。
報告書では再発防止策として、配管の中に付着した炭化物を定期的に取り除くことなどを呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20211216/5090016638.html
12月19日12時56分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、装置は10年前に中古で購入したものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日付の事故調査報告書によると、当時の男性船長(44)が潜水器の保守点検を怠り、配管内部に堆積した炭化物から一酸化炭素が発生。
送気ホースを伝って2人が吸引したことで溺れたとみられる。
調査報告書によると、空気圧を自動調整する装置が故障し、過熱状態となった配管内に潤滑油が炭化物となって堆積していた。
それが原因で一酸化炭素が発生していたという。
男性船長は潜水器を10年ほど前に中古で購入したが、取扱説明書に記載された保守点検を行っていなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/431a79eef6b29a41b2f08ef7c5879e1cf6ba7f14
※以下は令和3年11月24日付の報告書(写真多数)抜粋。
・・・・・
本船は、ふだんから、本船内に設置されたフーカー式と呼ばれる送気式の潜水器(以下「本件潜水器」という)を用いて潜水漁を行っていた。
本件潜水器は、本船の船首部に設置されたケーシング内の原動機によりVベルトで駆動される空気圧縮機(以下「本件圧縮機」という)からの空気が、ケーシングの外に設置された空気タンク、空気清浄装置及び送気ホースを経由し、同ホースの末端に接続されたレギュレータを介して潜水者に送られる仕組みとなっていた。
本件圧縮機は、ケーシングの右舷側下部からケーシングの外に延びるゴム管(以下「空気取入口」という)より外気を取り込んでおり、また、同じく同部から延びる金属管(以下「本件配管」という)を経由して空気タンクに圧縮空気を送気しており、空気タンクには安全弁及び自動アンローダ*1が設置されていた。
・・・・・
(1) 本件圧縮機は、自動アンローダが故障し、ふだんから過熱した状態で使用されていたことから、潤滑油の酸化、分解が起こり、炭化物が生成されやすい状態であった可能性があると考えられる。
(2) 本件圧縮機は、本件配管内の清掃が行われないまま、(1)の状態で長期間使用し続けるうちに、本件配管内に炭化物が堆積した可能性があると考えられる。
(3) 本船は、21時30分ごろから操業を再開した後、本件圧縮機内の噴霧化した潤滑油が本件配管内に堆積した炭化物に蓄積された熱により発火して、加圧下で不完全燃焼し、本件潜水器から送気される気体に一酸化炭素が混入した可能性があると考えられる。
(4) 甲板員A及び甲板員Bは、喜屋武岬沖において潜水漁に従事中、本件潜水器から送気される気体に一酸化炭素が混入したことから、急性一酸化炭素中毒となったのち溺死したものと考えられる。
https://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2021/MA2021-12-33_2020nh0042.pdf
(ブログ者コメント)
〇潤滑油を使用した空気圧縮機を使用する際には、吐出配管の定期的な清掃が必要だ。
新品であれば、購入時に販売店から注意喚起されたと思うが、中古購入ゆえ、その辺が雑になっていた・・・そんな可能性はなかっただろうか?
〇過去にも、清掃を怠ったため配管が破裂したり、あるいはCO中毒になったりした事例が多数ある。
ブログ者も工場勤務時代、吐出バルブを絞りこんだ状態で空気圧縮機を運転していて4インチほどの吐出配管が破裂した事故を経験している。(空気流れが少なくなったため酸化熱が蓄積したと推定)
2021年12月16日20時55分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、4枚の写真付きでネット配信されていた。
16日午前10時35分ごろ、大阪府守口市佐太中町2丁目の大庭浄水場から、「トンネル掘削中に作業員3人が取り残された」と119番通報があった。
大阪府警などによると、地下24メートル地点にあるトンネル内に地下水が流入したとみられ、午後8時現在、トンネル内に閉じ込められている男性作業員(25)の救助活動が続いているという。
他の男性作業員2人は自力で脱出し、病院に搬送されたが、大きなけがはないという。
浄水場を管理する大阪広域水道企業団や府警守口署によると、同浄水場と約1キロ離れた庭窪浄水場を地下の水道管でつなぐために、トンネルを掘削する工事中だった。
救助中の男性は、大庭浄水場の入り口から約960メートル地点のトンネルの先端部で作業をしていたとみられる。
トンネルは直径1・1メートルで、地下約24メートル地点にある。
淀川に沿うように延伸していたという。
【トンネルの奥、呼びかけに応答する声】
守口市門真市消防組合によると、救助隊がトンネルに入り、16日午後7時15分ごろにトンネルの奥に呼びかけると、応答する声が聞こえたという。
https://www.asahi.com/articles/ASPDJ5H7FPDJPTIL01Z.html
12月17日7時22分にNHK関西からは、水は直径1.2mの穴の高さ1mまで達していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防によりますと、水につかった穴は直径およそ1.2メートルで、深さ30メートルほどにあり、横方向に伸びていて、水は16日昼の時点では高さ1メートルほどに達していたということです。
消防が排水作業を進めたところ、水は16日夜の段階で数センチまでひき、その後、土砂を取り除き掘り進めたところ、作業員と会話ができる状態になったということです。
消防によりますと、狭いスペースの中で周辺の土砂を取り除く必要があるということで、慎重に救助活動が進められています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211217/2000055239.html
12月17日14時10分に読売新聞からも同趣旨の記事が、取り残されている状況の解説図付きでネット配信されていた。(記事は転載省略)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211217-OYT1T50087/
12月17日19時15分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、シールドマシン内にいた作業員が取り残されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は、発生から32時間が経過しています。
16日午前9時半ごろ、作業員3人が水道管の設置工事のため、地下にトンネルを掘り進めていたところ、突然、水と土砂が入ってきたということです。
30代と40代の男性は自力で脱出しましたが、シールドマシンという地中を掘り進める機械の中にいた25歳の男性が、逃げ遅れました。
作業していたトンネルは、直径がおよそ1.2メートル。
地下30メートルの地点で、1キロほど掘り進めたところでした。
消防の救助隊がトンネル内の水や土砂を排出し、16日午後7時すぎ、作業員に呼びかけると、「足首から先がしびれている。何か物に挟まれてはいない」と、しっかりした声で応答があったということです。
17日午前10時すぎにも呼びかけに応じていて、救助隊は午後4時時点で、男性まで10メートルほどのところまでたどり着いていますが、土砂を取り除く作業が続いているといいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e79e5808140ca014f781abba1a2ac9e8173e34e6
12月18日20時0分に朝日新聞からは、47時間後に無事救出されたなど下記趣旨の記事が、閉じ込められた状況の図解付きでネット配信されていた。
取り残されていた男性作業員(25)が18日、救出された。
直径わずか1メートル余りの空間に約47時間にわたって閉じ込められたが、意識ははっきりしているという。
トンネルは、浄水場の地下約30メートルからシールドマシンで掘っていた。
横穴を掘り進めながらトンネルの壁をつくれる装置だ。
府警や守口市門真市消防組合などによると、16日午前9時半ごろ、起点の浄水場下から約960メートル進んだところで水がトンネル内に流入した。
先端部分で作業をしていた男性は、背後にあるトロッコが土砂で動かなくなり、退路を塞がれた。
トンネルの直径は約1・1メートル。
立ち上がることもできない。
一時は肩のあたりまで泥水につかり、何とか呼吸できる状態だったとみられる。
ただ、トンネルは上向きに傾斜をつけて掘り進められていたため、男性がいた先端部は水がたまりにくかった。
半日後の16日夜には排水作業が終わり、救助隊員が呼びかけると、トンネルの奥から男性が応じる声が聞こえたという。
救助隊員らは手作業でトロッコの周りにあった土砂をかき出し、まる一日以上たった17日午後1時ごろ、男性の所まで通じるわずかな空間を確保。
そこから飲み物やゼリー状の補給食、さらに防寒用のシートを、棒を使って届けた。
救助隊員の呼びかけに対し、男性は座った状態で「寒さはもう大丈夫」などと答えたという。
男性の健康状態を確認できた後は、周囲の土砂がさらに流出しないよう薬品を使って固めるなど、救助活動は慎重に進められた。
18日午前8時20分、隙間を広げて男性を救い出した。
男性は病院へ搬送され、経過観察のため入院したが、自分で歩ける状態だという。
https://www.asahi.com/articles/ASPDL6FTRPDLPTIL01J.html
12月18日10時57分にNHK関西からは、穴の中は比較的暖かかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は穴の先端から900メートルほど入った場所で見つかり、当初から救助隊とは継続的に会話できていたということです。
また、穴の中は15度から20度と、比較的、暖かかったほか、土砂の隙間から棒を差し込み、食べ物を届けることができたということです。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211218/2000055373.html
(2024年8月10日 修正1 ;追記)
2024年8月10日14時25分に読売新聞からは、1週間ほど前から止水できない不具合が複数回発生していたのに防止措置をとらなかったとして4人が書類送検された、閉じ込められた作業員はPTSDを発症していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府守口市で2021年、掘削工事中のトンネルに作業員が2日間取り残された事故で、防止措置を怠って作業員に心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症させたとして、府警は9日、元請けの建設会社「O建設」(大阪市生野区)の作業所長、八田容疑者(51)ら男4人(50~55歳)を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
いずれも容疑を認めているという。
事故は同年12月16日午前9時頃、守口市の大庭浄水場地下にあるトンネルで発生。
配水管を通す掘削工事中に突然、水や土砂があふれ出し、20歳代の作業員男性1人が地下約28メートルに取り残され、約47時間後に救出された。
発表では、4人は現場責任者らで、12月10日頃から止水できない不具合が複数回発生し、事故の危険性を予見できたのに防止措置を取らずに工事を継続。
同月16~18日、男性を現場に閉じ込め、PTSDなどにさせた疑い。
府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240810-OYT1T50034/
8月9日15時45分にABCテレビ)からは、掘削機械から水や土砂が飛び出すなどの異常事態が起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年12月16日朝、守口市内の地下に約970メートルの配水管を設置する工事で、トンネルの掘削作業中に機械から土砂や地下水が流出。
土砂運搬のためのトロッコが動かなくなり、男性作業員(20代)が直径約1.1メートルのトンネル内に閉じ込められる事故がありました。
男性は47時間後に救助されました。
警察によりますと、事故の1週間ほど前から、掘削作業中の機械から水や土砂が飛び出すなどの異常事態が複数回にわたって確認されていました。
警察は、こうした異常事態の報告を受けて、事故が起きる可能性を認識しながら安全対策をとらなかったとして、9日、工事責任者で元請け会社の男性ら4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
全員が容疑を認めており、警察は、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたということです。
男性作業員は4次下請けの一人親方で、事故後、全治110日ほどの心的外傷後ストレス障害になったということです。
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_27095.html
2021年12月15日21時9分にYAHOOニュース(熊本日日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市中央区の熊本テルサホールで4日にあった市内の保育園の発表会で、男性園長がホールの設備を勝手に操作し、誤って照明器具をつるした金属製のバー(長さ約10メートル)を天井から下ろしたため、客席にいた女性1人の頭に接触する事故が起きていたことが15日、分かった。
園によると、女性にけがはなかった。
ホールがあるホテル熊本テルサは県と熊本市が設立。
テルサと園によると、4日正午すぎ、発表会の記念撮影時に起きた。
園長は、舞台上部のバーに取り付けられた発表会の横断幕を下げようとして、舞台脇の操作盤で誤って客席の真上に位置する照明のバーの操作ボタンを押した。
舞台や客席には園児や保護者ら約20人がいたが、テルサの担当者はホールの外にいた。
園長は「操作盤でバーの高さを調整できることを知っていた。勝手に操作して申し訳ない」と陳謝。
テルサ側は「スタッフ以外は操作盤に触れないよう利用者に周知徹底し、再発防止に努める」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/58aa2bc405091e1c937e2e6234bc09f3a26bc38f
2021年12月15日9時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県南関町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、農林水産省は疫学調査の結果を公表した。
感染経路は特定できなかったが、養鶏場にネズミのふんや野生動物が通れるほどの隙間が確認されたことから、ネズミがウイルスを媒介した可能性があるという。
農水省の疫学調査チームが3日に現地で調べたところ、鳥インフルが発生した鶏舎にネズミが通れるほどの隙間があり、内部でネズミのものとみられるふんや足跡が複数確認された。
ウイルスは野鳥やふん、ネズミ、人を介して感染することから、ネズミが感染経路の可能性があるという。
養鶏場は、感染リスクのある公道を挟んで、鶏舎が2カ所に11棟ある。
1カ所は消毒や訪問者用の長靴の用意などの対策を講じておらず、もう1カ所と自由に行き来できるようになっていた。
鳥のふんを運び込む堆肥(たいひ)舎では防鳥ネットが張られておらず、いずれも農水省が定める飼養衛生基準に反していた。
その一方で、従業員が鶏舎に入るときは靴底と手指を消毒して定期的に消石灰をまき、鶏に与える水を塩素消毒するなど、基本的な対策は講じられていた。
農水省の消費・安全局動物衛生課は、13日までに国内で今季9例の感染が確認されているとして、養鶏農家に「10月から5月まで海外からウイルスを持ち込むことが多い渡り鳥が日本に来るので、全国どこにでもウイルスがあるものと思って飼養衛生基準を徹底してほしい」と呼びかけている。
https://www.asahi.com/articles/ASPDG73VKPDFTLVB00N.html
※発生当時の報道は下記参照。
(2021年12月2日20時31分 熊本日日新聞)
熊本県は2日、南関町細永の養鶏場で毒性の強い高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生したと発表した。
県の簡易検査で鳥インフルエンザの陽性を確認。
さらに遺伝子検査で陽性になれば、この養鶏場で飼育している肉用鶏約6万7千羽の殺処分を始める。
高病原性と確定すれば、県内の養鶏場では2016年12月の南関町以来、5年ぶり3例目の発生となる。
国内では今シーズン、鹿児島県出水市の2カ所など3県で4例が確認されている。
県は、疑い事例の発生を受け、この養鶏場の半径3キロ圏内にある養鶏場5カ所(11万3700羽)に鶏や卵の移動を自粛するよう要請。
3~10キロ圏内の14カ所(75万9878羽)にも圏外に搬出しないよう求めた。
遺伝子検査で陽性が判明した場合、移動や搬出がそれぞれ禁止される。
県によると、2日午前11時半ごろ、養鶏場から「3日間で73羽の死亡が見つかった」と県城北家畜保健衛生所(山鹿市)に通報があった。
検体を同衛生所で簡易検査したところ、13羽中12羽から陽性反応が出た。
県はウイルスの感染拡大を防ぐため、県の家畜防疫員が施設の消毒を実施。
遺伝子検査で陽性になれば、国の防疫指針に基づき、24時間以内に全ての鶏を殺処分し、72時間以内に埋却などの防疫措置を終える方針。
県職員を中心に約2千人態勢で作業に当たる。
県は同日、蒲島郁夫知事をトップとする防疫対策本部会議を設置。
知事は初会合で「まん延防止のため、総力を挙げて迅速な初動対応や監視体制の強化などに当たってほしい」と訓示した。
https://kumanichi.com/articles/486334
(ブログ者コメント)
ブログ者の自宅でも天井裏にネズミが侵入したことがある。
それも何回も。
初回侵入後に家の周囲を確認し、穴や隙間があったので全て塞いでおいたのだが、何年か後に、また再発した。
再度、侵入口を探したが、よく分からない。
そこで業者に見てもらったところ、家の周囲に置いていたものの裏側に通風口があり、そこに埋め込まれていた侵入防止用の樹脂プレートに穴が開けられていた。
ここに通風口はないだろうと思い込んだがゆえの大失敗。
天井裏がヒドイことになっているということで、清掃・消毒も業者に依頼して、少なからぬ出費になってしまった。
50坪の敷地でも、この有様。
広い養鶏場だと対策はかなり大変そうだ。
2021年12月15日付で毎日新聞東京版から下記趣旨の記事が、エレベーター内で地震に遭った場合の対応説明図付きでネット配信されていた。
10月、東京23区で10年半ぶりに震度5強の地震があり、過去の震災の記憶がよみがえった人も多いだろう。
首都直下地震や南海トラフ地震で懸念されながらも、利用者による対策は進んでおらず、盲点になっているのが、エレベーター内に閉じ込められる問題だ。
閉じ込めに遭遇したら、どうすべきなのか。
日本エレベーター協会によると、全国のエレベーターの台数は今年3月現在、77万2715基。
マンションなどが多い都市部で大地震が起きると、閉じ込めが発生しやすい。
2018年の大阪北部地震では、大阪など11府県で約6万3000基が停止。
うち5府県の346基で閉じ込めがあった。
今年10月に東京都と埼玉県で震度5強を観測した地震では、首都圏を中心に約7万8000基が止まった。
夜間で利用者が少なかったことなどから、閉じ込めは25基にとどまったものの、国の中央防災会議が13年に公表した首都直下地震での想定では、閉じ込めの被災者は「最大約1万7400人」となっている。
なぜ、閉じ込めが起きるのか。
大きな揺れにより、エレベーターのかごがレールから外れるなどのトラブルが起きたり、階の途中で安全装置が働いたりするからだ。
これを避けるため、揺れを検知すると最寄りの階に自動停止して乗客を逃がす「地震時管制運転装置」の設置などが09年、建築基準法施行令で義務づけられた。
日本エレベーター協会によると、全国約77万基のうち、約59万基にこの装置が設置された。
最近では、一旦閉じ込められても、異常がなければ再び動き出し、最寄り階で乗客を逃がす機能が付いたものもある。
それでも、地震によっては、閉じ込めが防げない場合がある。
地震は、振幅が小さく小刻みに揺れる初期微動(P波)の後に、被害をもたらす強い揺れの主要動(S波)が来る。
この装置は、P波を検知すると最寄り階にエレベーターのかごを停止させて、乗客を逃がす仕組みだ。
ところが、震源が近く、最寄り階に到着する前にS波に襲われると、かごが止まってしまう。
また、地震の性質にかかわらず、エレベーターに予備電源がないと、停電が閉じ込めの原因になることもある。
「震源の浅い直下型地震では、震源地から45キロ圏内で震度5強以上の揺れだと、装置があっても閉じ込められる可能性は高い」と、防災対策を進める民間のグループ「災害対策研究会」の釜石事務局長は指摘する。
大阪北部地震の震源は都市部で浅かったこともあり、139基は、この装置を備えていたのに閉じ込めがあった。
全体(346基)の4割に上る。
地震大国でエレベーターに乗っていたら、いつ閉じ込めに遭ってもおかしくない。
だが、マンションを中心に、対応は進んでいない。
閉じ込められた人の救出は、エレベーター保守会社の保守員や消防のレスキュー隊員に任せるのが大前提になっている。
住民による救出活動は2次災害につながる危険性があるためで、それゆえ、住民参加の救出訓練に及び腰の保守会社は多い。
ある大手保守会社の保守員は、「住民による訓練はほとんど聞いたことがない」と明かす。
地震の被害状況によっては、保守会社やレスキュー隊員が駆けつけられない恐れがある。
釜石事務局長は、こうした現状に危機感を持ち、各地の講演会で住民参加の訓練の必要性を訴える。
「住民同士で訓練の必要性や危険性について十分議論し、訓練の実施に向け保守会社と粘り強く交渉してほしい」
【全ての階のボタン押して】
一方、エレベーターの中で大きな揺れがあった場合、どうすればいいのか。
エレベーター保守会社「i-tec24(アイテックツーフォー)」(東京都世田谷区)の吉村専務が教えてくれた。
全国約77万基のうち約18万基には、揺れを検知すると最寄りの階に自動停止する装置が付いていない。
ただ、地震に遭った時、自分がたまたま乗っていたエレベーターにこの装置が付いているかは分からない。
「やってほしいのは、揺れを感じた直後に、全ての階のボタンを押すことです」。
すると、どこかの階に止まって扉が開くかもしれないからだ。
そうしたら、速やかに外へ避難できる。
その後、揺れが大きいと扉が閉まって、保守会社の保守員が点検するまで停止状態になる。
もし、正しい位置で停止した後、扉が閉じて避難し損ねても、焦る必要はない。
エレベーター内の「開」のボタンを押せば開くからだ。
外のボタンを押しても開けられない。
もし、外に出られなかった場合は、できるだけ早く外に知らせることが重要だ。
覚知が早いほど、救出が早まる可能性は高い。
11年の東日本大震災では、覚知までに80分ほどかかった事例があった。
マンションだと、エレベーター内のインターホンのボタンを押すと、管理人室や保守会社などにつながる。
つながらなければ、携帯電話で連絡してもいい。
吉村専務は、「連絡がつけば、保守員は必ず復旧に向かうので、慌てずに救助を待ってほしい。密室で不安になると思うが、閉じ込め自体でけがをすることはほとんどなく、酸欠などの心配もない」と話す。
家族や知人が閉じ込められたら、どうすればいいのか。
その場合、インターホンや携帯電話がつながれば、「中は安全だ」と伝えた上で状況を聞き取り、保守会社や消防のレスキュー隊に救助を求めると、よりスムーズな救出につながる。
【主な地震でのエレベーターの閉じ込め件数】
2011年 3月 東日本大震災 210件
16年 4月 熊本地震 54件
18年 6月 大阪北部地震 346件
21年 10月 東京都と埼玉県で震度5強を観測
した地震 25件
※国土交通省などへの取材に基づき作成
https://mainichi.jp/articles/20211215/ddm/012/040/078000c
2021年12月14日17時21分にYAHOOニュース(福岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市の博多港で11月、貨物船が防波堤に衝突し、乗り上げた事故について、福岡海上保安部は14日、船長が灯台の場所を見誤ったことが事故の原因と発表しました。
この事故は、11月28日の深夜、大型貨物船・LADY ROSEMARY号が博多港を出た直後に防波堤に衝突し、乗り上げたものです。
事故について調べていた福岡海上保安部は14日午後、原因について「船長が、本来横を通過する灯台と別の灯台を誤認」したと発表しました。
福岡海上保安部によりますと、貨物船は本来、防波堤の先にある赤い色の灯台の右側を通過するはずでしたが、この灯台の左側にもうひとつ赤い灯台があり、船長は、このもうひとつの灯台を本来の灯台と見誤ったということです。
船長は、これまでに十数回、博多港での操船の経験があり、当日はレーダーなどを十分に使わずに、目視で位置を確認していました。
福岡海上保安部の調べに対し、船長は「衝突前に目の前の防波堤に気が付いたが、間に合わなかった」と話しているということです。
福岡海上保安部は、灯台の見間違えが事故につながったとみて、船長を業務上過失往来危険の疑いで書類送検する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bea2ef1063de56453a1bfe27af23b6afd033e6f3
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

