2018年4月15日20時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
三重県伊勢市楠部町の県道で14日、道路脇の石灯籠(どうろう)に路線バスが接触し、石灯籠の上部が落下。
歩行者の男性の頭を直撃し、男性が死亡する事故があった。
伊勢神宮周辺には、民間団体が約60年前に建てた石灯籠が400基以上残る。
地震などで倒壊のおそれがあるとして、県が随時、撤去を進めていた矢先だった。
警察によると、現場は外宮と内宮を結ぶ県道で、14日午前10時ごろ、三重交通の路線バスが道路左側にある高さ約2.5mの石灯籠に接触した。
その衝撃で落下した灯籠の上部(幅約70cm、高さ約60cm)が、近くにいた同市のNさん(男性、81歳)の頭部に当たった。
Nさんは間もなく死亡した。
上部は、ボルトや鉄柱などでは固定されていなかったという。
三重交通によると、運転手はバス停から約4m先の歩道上に、Nさんら2人の男性の姿を発見。
乗客かもしれないと思い、停車しようとして左に寄り、サイドミラーを石灯籠にぶつけたという。
遺族によると、Nさんは日課の散歩中で、居合わせたのは県外からの観光客だった。
遺族は、この観光客から「石灯籠を珍しそうに眺めていたら、道路の反対側から駆け寄って声をかけてくださり、親切に説明をしてくださったところだった」と聞いたという。
伊勢神宮周辺では、昭和30年代、民間団体が寄付を募って石灯籠を建てた。
その後、団体が解散してからは所有者や管理者が不明のまま、老朽化が進んだ。
2016年、県は伊勢志摩サミット開催を前に、特に危険だった32基を撤去。
その後も年1回、安定性を調査し、17年度は28基を撤去した。
出典
『伊勢神宮周辺の石灯籠、バス接触で落下 直撃の男性死亡』
https://www.asahi.com/articles/ASL4H54GTL4HONFB00L.html
4月14日22時33分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
警察などによると、石灯籠はバス停「徴古館(ちょうこかん)前」の近くにあり、高さ2.5m。
調べに対して運転手は、「石灯籠があることは分かっていたが、確認不足だった」と述べ、ハンドル操作を誤ったことを認めている。
運転手は3年前からこの路線を担当。
他の運転手も含め、過去に石灯籠との接触や衝突事故の例はないという。
【老朽化の石灯籠、神宮近くに多数 】
伊勢市の伊勢神宮付近の県道沿いには、最大で高さ約6mにもなる4種類の石灯籠が多数設置されている。
老朽化による倒壊を懸念する声が上がり、三重県などは2015年から本格的な撤去作業を行っている。
同県伊勢建設事務所などによると、伊勢市内では1950年代に伊勢神宮の崇敬目的などのため、民間団体が全国から寄付を募り、道路占用許可を受けて、市内の国、県、市道の歩道に石灯籠を設置した。
JR伊勢市駅前から伊勢神宮内宮までの県道を中心に、約540基あったが、その後、この団体は解散し、所有者や管理者が不明になった。
県などは年1回、傾きやぐらつきなどを調べ、昨年までに約100基を撤去し、現在は県道だけで329基が残っている。
今回、一部が落下したのは、4種類のうち最も小さい石灯籠だった。
出典
『路線バス事故 接触の石灯籠落下、歩道の男性死亡 伊勢』
https://mainichi.jp/articles/20180415/k00/00m/040/117000c
4月14日15時43分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、落ちた上部は重さ約100kgあった。
男性運転手(45)は、「灯籠があることは知っていたが、確認不足だった」と説明。
バス停で止まろうとして、フロント左側のサイドミラーが接触したとみて、詳しい状況を調べている。
県は年に1度、安全点検を実施しているが、昨年8月の点検で今回の灯籠に問題はなかったとしている。
出典
『バスのサイドミラーが接触 石灯籠が落下し81歳の歩行者死亡、伊勢』
http://www.sankei.com/west/news/180414/wst1804140041-n1.html
4月18日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
灯籠は道路の縁石部分から22cmしか離れていなかったことが、県への取材でわかった。
県伊勢建設事務所の前田・建築課長は、「石灯籠に車がぶつかって折れる物損事故はあったが、接触した車が傘の部分だけを落す事故は想定していなかった」と話す。
これまで撤去の対象になっていた石灯籠は、人の力で押すとぐらつくものや、ヒビ割れや傾きがあるなど、「揺れ」に弱いとされるものだった。
また、傘の部分を持ち上げた際に動くものも対象だった。
4月16日19時1分にNHK三重からは、老朽化した石灯籠の撤去を前倒しで行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故を受けて県では、毎年2月に行っている老朽化した灯籠の撤去を、今年度は、高校総体が行われる7月までに前倒しで行うことにしている。
出典
『危険な石灯籠 前倒しで撤去へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073944041.html
4月16日22時2分に毎日新聞からは、バス停周辺の石灯篭の傘部を撤去するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は16日、伊勢市内の県道沿いのバス停周辺にある石灯籠のかさ部分の撤去を進めると決めた。
観光客が増える大型連休前に作業する方針。
県によると、県道沿いに設置された13カ所のバス停の前後各約10m以内にあり、縁石から25cm未満に位置して、サイドミラーが衝突しかねない灯籠のかさ部分を、原則、取り除く。
県は、今後1カ月で全ての危険度を調査し、撤去を検討する。
出典
『三重伊勢 石灯籠かさ部分撤去 死亡事故でバス停周辺』
https://mainichi.jp/articles/20180417/k00/00m/040/132000c
2018年4月13日23時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本仙台支社は13日、東北新幹線の40歳代の男性運転士が今月1日、運転中に居眠りをし、仙台駅で停止位置を約20m通り過ぎ、非常ブレーキで停止したと発表した。
乗客約500人にけがなどはなかった。
発表によると、この車両は東京発盛岡行き「やまびこ59号」(10両編成)。
同日午後10時過ぎ、自動減速して仙台駅に近づいていた車両の速度が通常より速かったため、車掌が非常ブレーキをかけたが、停止位置を越えた。
車両を所定の位置に戻すため、1分半ほど到着時間が遅れた。
社内の聞き取りに対し、運転士は当初、「17両編成の新幹線と勘違いした」と説明していたが、曖昧な点があったため調査を続けたところ、13日になって「停車の約4分前から居眠りをしていた」と話したという。
同支社は、「迷惑をお掛けし、深くおわびする。運転士には厳しく指導した」としている。
出典
『新幹線の運転士居眠り、駅で車掌が非常ブレーキ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180413-OYT1T50128.html
4月13日21時5分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運転士は当初、社内調査に対し、長さ約250mのやまびこ号(10両編成)ではなく、約400mのはやぶさ・こまち号(17両編成)と勘違いして、停止位置を誤ったと説明した。
あいまいな点があり、確認していたところ、13日になって「仙台駅に着く4分ほど前から居眠りしていた」と申告した。
新幹線の乗務歴は6年で、乗務前点呼でも異常はなかったという。
出典
『東北新幹線運転士が居眠り 車掌が非常ブレーキ 仙台駅』
https://www.asahi.com/articles/ASL4F6D79L4FUNHB00N.html
(ブログ者コメント)
〇新幹線運転士が居眠りしたなど、あまり聞いたことがない。
そこで調べてみると、2003年に山陽新幹線岡山駅で、運転士が睡眠時無呼吸症候群(SAS)で8分間、26kmにわたり居眠り運転していたという事例が見つかった。
『鉄道機関における睡眠時無呼吸症候群対策』
http://www.iatss.or.jp/common/pdf/publication/iatss-review/35-1-04.pdf
今回は、単なるヒューマンエラー的居眠りだったのだろうか?
〇在来線では、たまに居眠り運転事例が報じられることがある。
以下は昨年の千葉県事例。
(2017/6/5 0:06 日本経済新聞)
JR東日本千葉支社は4日、逗子発千葉行きの総武線快速電車(15両編成、乗客約650人)が3日、津田沼駅に到着する際、50代の男性運転士が居眠りし、約30m手前で停止したと発表した。
運転士は「ブレーキ作業中に一時的に睡魔に襲われた」と話している。
同支社によると、快速は午後2時55分ごろ停止。
運転士は車掌の指摘を受けてすぐに出発させたが、乗客を全員降ろした後だと思い込み、今度は停止位置を約10m行き過ぎ、車掌が非常ブレーキをかけて停止した。
駅には8分遅れで到着した。
運転士は昨年、睡眠時無呼吸症候群と診断されていたが、治療して医師から乗務可能と言われていた。
3日の乗務前の健康状態も問題はなかったという。
同支社は、この運転士を当分は乗務から外すとしている。
〔共同〕
出典
『駅手前で電車停止 千葉、運転士「睡魔に襲われた」』
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H2G_U7A600C1CC1000/
2011年12月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1065/
(2018年4月21日 修正2 ;追記)
2018年4月13日20時5分に日本経済新聞から、国やメーカーへの損害賠償請求は棄却されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市東成区の駐車場で2009年、老朽化した消火器が破裂し重傷を負ったとして、当時小学4年生だった男性(18)がメーカー「ヤマトプロテック」や国などに約9200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は13日、請求を棄却した。
金地裁判長は判決理由で、メーカー側の責任について、事故は駐車場の管理者が適切な管理を怠ったため発生したもので、予見はできず、事故発生を回避する義務はなかったと判断。
国が消火器の安全な取り扱いや保管方法を定める義務を怠ったとの主張も、「容器の表示内容はメーカーや業界団体が決める事項で、国に権限はなかった」と退けた。
判決によると、09年9月、駐車場に立ち入った男性が1989年製の消火器を触ったところ破裂。
破片が頭に当たって頭蓋骨骨折などの大けがを負い、障害が残った。
国は事故を受け、11年1月に、消火器の使用期限や安全な取り扱い方法の明記などを義務付けた。
男性側が当初、提訴の相手に含めていた駐車場管理者の男性との間では、解決金300万円を支払う内容で既に和解が成立している。
〔共同〕
出典
『消火器破裂事故、重傷男性が敗訴 大阪地裁 メーカーと国の責任認めず』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2937114013042018AC8Z00/
4月13日19時9分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪・東成区の18歳の男性は、小学4年生だった9年前の平成21年、区内の駐車場にあった消火器で遊ぼうとしたところ、腐食が進んでいたために破裂し、頭などに重傷を負って後遺症が残った。
男性は、国やメーカーなどが古くなった消火器の危険について注意喚起を怠っていたなどとして9200万円余りの賠償を求め、国は「必要な対策は取っていた」と主張していた。
13日の判決で大阪地方裁判所の金地裁判長は、「国は過去の事故を踏まえ、メーカーの協力のもとで、消火器の本体に耐用年数や点検の必要性、それに腐食のあるものは危険なことなど、破裂事故を防ぐための表示をさせていた」として、男性の訴えを退けた。
判決のあと、男性の父親が記者会見し、「今後も消火器の破裂事故があるかもしれず、息子のようなけがを負う人が出るかもしれない。国に責任がないとした判決には不満だ」と話していた。
出典
『消火器破裂事故 国の責任認めず』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180413/3798331.html
4月14日付で朝日新聞(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決は、この消火器が製造された1989年より前から、国は「5年を目安に点検が必要」などとする注意表示を本体につけるよう指導していたと認定。
事故を防ぐ義務は駐車場の元管理人にあったとし、業界団体とメーカーの過失はないと結論づけた。
たまに参加する緑道でのラジオ体操。
その緑道は、高圧送電線の下に設けられている。
4月のある朝、その送電線の鉄塔の横で体操していたところ、横でガサッと音がした。
見れば、鉄塔を囲うフェンスの内側に数本の木の枝が落ちている。
これはカラスが巣を作っているのだろうと思い、見上げると、案の定、2羽のカラスが頻繁に鉄塔最上部付近に出入りしていた。
フェンスには東電の連絡先が掲示されている。
そこで連絡したところ、東電ではすでに営巣を把握スミで、ヒナが巣立ってから台風が来るまでの間、おそらく夏ごろまでには撤去することになるだろう、とのことだった。
電柱ならいざしらず、鉄塔の最上部まで、巣を撤去するためだけに登るのか?と聞くと、金属製ハンガーが使われているかもしれないので、撤去するとのことだった。
フェンスの中には木の枝が数本落ちているだけで、カメラのズームで見上げても、巣は見えない。
以前、本ブログで、電柱の劣化状況を専門に見て回っている人がいると紹介したことがあるが、カラスの営巣シーズンには、営巣状況を専門に見て回っている人でもいるのだろうか?
あるいは、定期巡回の点検項目の一つに、木の枝などが落ちていないかチェックしているとか・・・・。
これは電力会社だけに限らないことだが、目立たないところで地道に我々の暮らしを支えている人たちがいることを改めて認識させられた次第。
感謝、感謝だ。
2018年4月13日15時21分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府富田林市消防本部は12日、昨年11月下旬、救急隊が道を誤るなどして発生現場への到着が遅れるトラブルがあったと発表した。
遅れにより、搬送した患者の生命に影響を及ぼすことはなかったという。
市消防本部の説明によると、昨年11月24日、河南町内から119番があり、市消防署千早赤阪分署(千早赤阪村)の救急隊が出動。
その際、隊員3人は発生場所を詳しく確認しなかったうえ、救急車に搭載されている専用ナビゲーションシステムが示した最短ルートを見なかったことなどから、約3km遠回りして現場に到着。
最短コースと比べて、約5~8分遅れたとみられる。
隊員らは市消防本部の聞き取りに対し、「現場近くまで行き、改めて正確な場所を確認しようと思った」などと話しているという。
問題を受けて市消防本部の後藤消防長は、「本事案を重く受け止め、今後、このようなことが発生しないよう再発防止に取り組んでまいります」とコメントした。
出典
『道誤り3キロも遠回り…救急隊現場到着遅れる』
http://www.sankei.com/west/news/180413/wst1804130053-n1.html
2018年4月13日8時4分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
愛知県岡崎市は11日、市内の小学校の新入学児童に配っている防犯ブザーで、内蔵の乾電池が破裂する事故が相次いで2件発生したと発表した。
けが人はいなかった。
市では、問題のブザーを本体ごとすべて回収し、新しいものと交換する。
破裂事故が起きたのは、市が昨年4月に新入学児童に配った4200個のうちの2個。
3月19日と今月7日、いずれも児童の自宅でランドセルに取り付けるなどした状態で、パーンという風船が破裂したような爆発音がして、ブザーの中に入っていた2本の単4型アルカリ乾電池のうち1本が破裂、ふたが外れるなどして中の黒い粉末が飛び散った。
電池は配布時のままで、同じ中国製のもの。
ブザーを製造した札幌市の会社によると、同様の事故はこれまでに全国で4件起きているという。
岡崎市安全安心課では、「児童が手に持っていればけがをした可能性があった」として、メーカーに対応を要請。
電池を日本メーカーのものにしたうえで、本体のふたが外れにくくした改良品を製造。
昨年4月に配布した4200個をすべて回収し、新品と交換する。
交換は来週中の見込みで、同課では「それまでは、電池を新品に取り換えて使ってほしい」と呼びかけている。
出典
『児童に配布の防犯ブザー、電池破裂2件相次ぐ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180412-OYT1T50013.html
4月12日8時33分に日テレNEWS24(中京テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡崎市によると、防犯ブザーは去年4月、市内の小学校に入学した児童4200人に配布。
今年3月と4月、計2個のブザーの電池が破裂し、その衝撃でプラスチックのカバーが壊れた。
ブザーはともに児童の自宅で破裂、けが人はいなかった。
防犯ブザーはランドセルに付けて使用するもので、市は保護者らに使用を控えるよう呼びかけるとともに、今後、児童に配布したすべてのブザーを新しいものに取り換えることにしている。
防犯ブザーの製造業者によると、電池の破裂は、ほかにも全国で4件起きていて、いずれも製造番号が同じ電池。
出典
『児童の防犯ブザー電池が破裂 岡崎市が配布(愛知県)』
http://www.news24.jp/nnn/news86238872.html
(ブログ者コメント)
読売新聞には、破裂して長手方向がパックリと裂けた乾電池の写真が掲載されている。
(2018年4月23日 修正1 ;追記)
2018年4月20日1時45分に朝日新聞から、国民生活センターが行なった実験でも破裂したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
防犯ブザーに装着されていた中国メーカー製の電池が破裂する恐れがあるとして、国民生活センターは19日、この電池の使用を控えるよう、注意を呼びかけた。
センターによると、S社(本社・札幌市)が販売する「安全防犯ブザー(生活防水)」についていた単4アルカリ電池。
「Vinnic」というロゴと、ロット番号「12-2020」が記載されている。
センターには昨年8月以降、「防犯ブザーに入っていた電池が破裂した」という情報が5件寄せられた。
そのうち2件は、愛知県岡崎市で発生。
市内の小学1年生に昨年配布した防犯ブザーの電池が、今年3~4月に破裂するトラブルがあった。
センターは、該当の電池が入ったブザーを10個調査。
ブザーを鳴らし続けるテストを実施したところ、2個は1~2日後に電池が破裂した。
ブザー本体に、電池破裂につながる異常はなかったという。
S社によると、2016年2月~17年4月、このロット番号の電池を入れたブザー約2万5000個前後を出荷。
同じ電池でも、他のロット番号では破裂したという情報はないという。
出典
『防犯ブザーの中国製電池、破裂の恐れ 注意呼びかけ』
https://www.asahi.com/articles/ASL4M5FJ0L4MUTFL00C.html
4月19日22時42分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
センターの調査の過程で、ほかに2件の事故を確認した。
原因は、乾電池の安全弁が機能せず、消耗によって発生したガスが放出されなかったためとしている。
センターが自治体から提供を受けた未使用の10本で、ブザーを継続して鳴らす電池消耗テストをした結果、1~2日で2本が破裂した。
机上においた本体から電池ボックスのふた、電池などが数m飛び、センターは「手に持っている時に破裂すれば危険が大きい」としている。
文部科学省も同日付で、防犯ブザーを配布する各都道府県教委などに注意喚起した。
出典
『防犯ブザー 電池破裂例 16年以降配布、中国製』
https://mainichi.jp/articles/20180420/k00/00m/040/035000c
2018年4月13日19時7分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後2時ごろ、高松市中心部の商店街付近で、8階建て立体駐車場の1階入り口部分から消火剤の泡が大量にあふれ、一時、歩道と国道11号の1車線をふさいだ。
警察は、40~50代の男女4人が乗った乗用車が5階で消火装置に接触したのが原因とみて調べている。
4人にけがはなかった。
駐車場の運営者によると、装置を作動させるレバーに乗用車が接触し、破損。
5階の天井部分から消火剤が流れ出した。
当時、駐車場内にいた香川県三木町の無職、Mさん(68)は「白い水が滝のように天井から降ってきた」と驚いた様子で、「中は坂だから、タイヤが滑らないか心配だった」と話した。
出典
『「白い水が降ってきた」立体駐車場から泡あふれる…車接触で消火装置作動か』
http://www.sankei.com/west/news/180413/wst1804130068-n1.html
4月14日8時46分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後2時ごろ、高松市亀井町にある立体駐車場「丸亀町町営第4駐車場」の5階で、入庫中だった普通乗用車が柱部分の消火設備に接触。
消火剤を放出するための手動式起動レバーが損傷し、天井のスプリンクラーから水約2000ℓと混ざった消火剤が放出された。
泡状になった消火剤はスロープを伝って1階まで流れ、北側出入り口から駐車場の前を走る国道11号へあふれ出た。
警察などによると、泡は歩道を越え、2車線ある西行き車線のうち1車線を数mにわたり埋めた。
一時、車や歩行者などの通行に支障が出たため、駆け付けた消防隊員らが合板などを使い、駐車場出入り口で泡を食い止めた。
接触した乗用車を運転していた40代男性を含め、けが人はなかった。
泡は、隣接するビルの敷地にも流れ出すなどした。
ビルで管理人を務める男性(54)は、「駐車場のといからあふれた泡が、腰ほどの高さで押し寄せていた」と驚いていた。
駐車場を運営する高松丸亀町商店街振興組合によると、駐車場は8階建て。
当時、約200台の利用があったという。
出典
『高松市 立体駐車場「泡だらけ」 車が消火設備に接触』
https://mainichi.jp/articles/20180414/k00/00e/040/215000c
(ブログ者コメント)
同種事例は過去に何件か本ブログで紹介しているが、消火装置がどのような場所にあったかなど、車との位置関係がメディアから報じられたことは、ブログ者の知る限り、ない。
2018年4月13日18時56分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
風呂場でスプレー缶のガス抜きをしていたところ、突然爆発して、女性が全身やけどの重傷だ。
13日正午すぎ、栃木県さくら市の住宅で、突如、爆発が起きた。
原因は缶のガス抜き。
場所は住宅の風呂場。
39歳の女性は、消臭スプレーに残ったガスを抜くために、針のようなもので缶に穴を開けた。
すると次の瞬間、何かが引火し、爆発したという。
警察などによると、当時、風呂場には火の気はなかったという。
この爆発で、女性は全身やけどの重傷を負った。
業界団体の担当者は、屋内でのガス抜きは危険だと指摘する。
日本エアゾール協会・斎藤専務理事:
「一般的に言いますと、火の気のないところ、屋外で、・・・(スプレー缶には)ガス抜きキャップが付いているのだが、それで(ガスを)出し切って、自治体の収集方法によってごみを出して頂くと・・・」
出典
『屋内での作業は危険! 風呂場でガス抜き中に爆発』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000125086.html
4月15日14時41分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後0時5分頃、栃木県さくら市氏家の民家で、住人の女性(39)が使用済みのスプレー缶を廃棄するために穴を開けていたところ、突然爆発した。
家の網戸の一部を焼き、女性が全身にやけどを負ったが、命に別条はないという。
近くに火の気はなく、警察は何らかの原因で缶の中のガスに引火したとみて、原因を調べている。
さくら市によると、同市でスプレー缶を捨てる際には、中身を使い切って穴を開けた状態で透明の袋などに入れ、不燃ごみとして出すこととしている。
スプレー缶の処理時に残っていたガスに引火する事故は各地で発生しており、札幌市では2015年5月、2人が死亡する火災につながった。
県廃棄物対策課は、「穴を開ける際は、中身を使い切ったのを確認してから、火の気のない屋外で慎重に作業してほしい」と呼びかけている。
出典
『スプレー缶廃棄で穴開け、突然爆発…全身やけど』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180415-OYT1T50055.html
(ブログ者コメント)
〇テレビ朝日放映のCGイメージ図では、風呂場の床に両膝をつき、右手に持ったスプレー缶に左手に持った千枚通しのようなものを突き刺した時に爆発したようになっている。
〇風呂場に火の気がなかったという情報が正しいとすれば、着火源としては、千枚通しのようなものを突き刺した時に出た火花、あるいは静電気放電の可能性が考えられる。
ちょっと前、2018年3月28日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後2時ごろ、門司区清見1丁目の県道で、通行中のトラック運転手から「道路が陥没している」と110番があった。
北九州市によると、アスファルトの舗装部分(縦4m、横2m)が約2m陥没した。
けが人はなかった。
警察などは、計4車線のうち3車線を通行止めにした。
市上下水道局によると、陥没した道路の下には下水管が埋設されている。
原因は調査中だが、管が破損して土砂が流れ込み、道路の下に空洞ができ、陥没した可能性が高いとみている。
管は鉄筋コンクリート製で内径60cm。
1977年に設置された。
管の中で発生した硫化水素で管が腐食し破損することがあるという。
同局によると、管の中に土砂が流入すると汚水が流れにくくなる。
生活への影響は確認されていないが、管の状態確認を急ぎ、臨時の管設置も検討するという。
出典
『県道2メートル陥没 下水管破損か、臨時の管設置も検討 [福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/404231/
4月12日17時50分にNHK北九州からは、硫化水素腐食が懸念される総延長18kmの下水管を市が点検するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、北九州市門司区で、下水管が腐食して破損した影響で県道の一部が陥没した事故を受け、北九州市は構造上特に腐食が進みやすいと考えられる下水管について、来週から点検を始めることになった。
先月27日、北九州市門司区清見の県道で、中央分離帯付近の道路が長さおよそ4m、幅およそ2mにわたって陥没し、現場を走っていたトレーラーの後輪が深さおよそ2mの穴に落ちて、運転手の男性が軽いけがをした。
現場の地下では、コンクリート製の下水管の一部が破損してそこから土砂が流れ込んでいるのが見つかったが、市が詳しく調査した結果、破損は管の内部で発生した硫化水素によって管の腐食が進んだために起きたと見られることが、新たにわかった。
このため市では、市内にある、構造上硫化水素が発生して腐食が進みやすいと考えられる総延長18kmの下水管について、来週から点検を始めることを決めた。
点検は目視で行い、下水管の内部がはがれ落ちるなど腐食が進んでいることが確認された場合は、速やかに補強や交換を行うという。
北九州市の北橋市長は、「重大な損傷を発見した場合、直ちに補強工事などの緊急対策を行います。下水道の安定的、かつ、継続的な機能の確保にしっかりと努めていきたい」と話していた。
出典
『陥没事故で来週から緊急点検へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180412/5020000289.html
(ブログ者コメント)
下水管の硫化水素腐食について、これまで市はどのように管理してきたのだろうか?
事故が起きたから硫化水素腐食懸念箇所を点検するといった泥縄式の対応とは思えない。
そこで調べたところ、市の下水道管理課の方の平成14年付報文が見つかった。
『塩化第一鉄添加による下水圧送管の硫化水素対策』
http://www.jdpa.gr.jp/siryou_html/73html/73-04.pdf
そこには、「圧送管の着水箇所」などで硫化水素腐食が見られると書かれてある。
当該報文から推測すると、これまでも硫化水素腐食防止のために管理してきたが、その管理に抜けがあった、あるいは想定外に腐食が進行した・・・そのようなことだったのかもしれない。
(2018年6月12日 修正1 ;追記)
2018年6月12日6時0分に西日本新聞から、腐食が懸念された18kmを目視点検した結果、緊急対応が必要な個所はなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、現場と似た環境にある下水管の緊急点検をしていた北九州市は11日、対象とした18.8kmのうち、3.4kmに腐食の可能性がみられたと明らかにした。
同日の市議会環境水道委員会で報告した。
市上下水道局は4~5月、硫化水素で腐食の恐れがある管のうち、本年度までに未点検だった18.8kmをマンホールから入って目視で点検。
すぐに対策が必要な部分はなかった。
腐食の可能性を確認した3.4kmについては,今月から管内にムービーカメラを入れて調査を開始しており、8月までに終える予定。
実際に腐食があれば,対策工事を施す。
出典
『下水管3.4キロ腐食の可能性 北九州市が緊急点検結果』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/423832/
2018年4月13日12時35分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後5時すぎ、富山市婦中町吉谷にある「T環境整備」の廃棄物のリサイクル工場で、「作業員が機械の下敷きになった」と社員から消防に通報があった。
作業員は、射水市野手に住むこの会社の社員、Sさん(男性、43歳)で、その場で死亡が確認された。
警察によると、Sさんは、約12mの高さから落下したクレーンの下敷きになったということで、事故当時、Sさんは1人で作業にあたっていたという。
クレーンは高さが約2m、幅が約10m、奥行きが約5mだという。
警察は、会社の関係者から話を聞くなどして、当時の詳しい状況を調べている。
事故について会社はNHKの取材に、「亡くなった社員のご家族に心よりおわび申し上げます。どのような原因であれ会社の責任を免れることはできず、深く反省するとともに、2度とこうした事故が起きないよう安全対策を徹底したい」としている。
出典
『工場でクレーン落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3063891171.html
4月14日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
クレーンが天井から落下して下敷きになったとみられるという。
(ブログ者コメント)
天井走行クレーンが落ちたということだろうか?
もしそうなら、あまり聞いたことがない事例だ。
(2018年5月18日 修正1 ;追記)
2018年4月13日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
Sさんは後頭部と両脚に大きな傷があった。
Sさんは工場で複数の同僚と、脱水機のメンテナンス作業をしていたという。
事故当時は1人で作業をしており、工場に戻ってきた同僚が倒れているSさんを見つけ、119番した。
2018年4月11日18時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山や自宅の庭などで採った食用の植物について、消費者庁は11日、有毒植物と混同しないよう注意を呼びかけた。
昨年までの10年間で、有毒植物による食中毒で10人が死亡。
スイセンをニラと間違えるケースが多いという。
スイセンとニラの葉は外見が似ている。
ニラには独特のにおいがあるが、はっきりと区別できない場合もあるという。
スイセンの葉を食べると、吐き気や下痢などの症状がでることがある。
消費者庁の岡村長官は、「食用と完全に判断できない場合は食べないでほしい。人にもあげないで」と話している。
厚労省のまとめによると、2008~17年に有毒植物による食中毒は188件発生。
患者数は818人で、このうち10人が亡くなった。
件数で最も多かったのはスイセンによるもので、47件だった。
同省ホームページで、食用と間違えやすい有毒植物と、その中毒症状を公開している。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yuudoku/index.html
出典
『それ、本当にニラ?有毒植物に注意 消費者庁が呼びかけ』
https://www.asahi.com/articles/ASL4C4JTYL4CUTFL00D.html
4月12日4時18分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山菜や春野菜のシーズンを迎えたが、間違えて毒のある植物を食べて食中毒を起こすケースが例年後を絶たないため、消費者庁は注意を呼びかけている。
今月、山梨県でニラと間違えてスイセンを食べた5人が食中毒の症状を訴えるなど、例年この時期は、誤って有毒な植物を食べて食中毒を起こすケースが相次いでいる。
特にニラとスイセン、ギョウジャニンニクとイヌサフランを間違えるケースが多く、厚労省によると、去年までの10年間に合わせて7人が死亡している。
またジャガイモも、皮が黄緑色や緑色になった部分や芽などに毒が含まれていて、去年までの10年間に300人以上が食中毒の症状を訴えている。
このため消費者庁は、毒のある植物を採ったり食べたりしないよう注意するとともに、見分けがつきにくい場合は、消費者庁などのホームページで確認するよう呼びかけている。
消費者庁の岡村長官は、「食品の安全に関する基本的な情報をホームページに載せているので、参考にしてほしい」と話している。
出典
『ニラとスイセンなど 誤食の食中毒に注意を 消費者庁』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180412/k10011399641000.html
(ブログ者コメント)
スイセンやジャガイモの芽による食中毒事例は、本ブログでも過去にたびたび紹介している。
2018年4月11日17時12分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県の荒井知事は、たばこの受動喫煙による健康被害を防ぐため、県庁で職員がたばこを吸ったあとはエレベーターをいっさい利用せず階段を使うようルールを強化する考えを示した。
奈良県庁では、たばこの受動喫煙による健康被害を防ぐため、庁舎内は全面禁煙にして、駐車場など建物の外に3か所の喫煙所を設けている。
さらに、職員などが喫煙したあとも、吐く息に含まれる有害物質による健康被害のおそれがあるとして、エレベーターをできるだけ利用しないよう促してきたが、徹底されていないのが現状だという。
県庁は、奈良公園や東大寺などの景観を一望できる屋上が展望台として一般に開放されていて、多くの観光客も屋上へ上がるのにエレベーターを利用している。
こうしたことを踏まえ、荒井知事は、職員が喫煙したあとはエレベータをいっさい利用せず、階段を使うようルールを強化する考えを、11日の定例会見で示した。
エレベーターでの受動喫煙対策では、生駒市役所でも今月から喫煙後は45分間、利用を禁止したが、奈良県庁では、時間に関係なく喫煙したら利用しないという、さらに厳しいルールだ。
奈良県庁は地上6階、地下1階建てで、たばこを吸った職員は、最大で6階分を階段で上ることになる。
罰則を設けるかどうかは、今後検討するという。
荒井知事は、「自分もエレベーターで喫煙直後の職員と乗り合わせて受動喫煙を体験したことがある。人に迷惑をかけるようなことがあってはならない」と話している。
愛煙家の男性職員は、「たばこを吸うと仕事がはかどるが、外国人観光客も増えているのでルール強化はよいことだと思う」と話していた。
出典
『喫煙後エレベーター禁止 階段を』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053054771.html
(ブログ者コメント)
生駒市の45分ルールは、本ブログでも紹介スミ。
2018年4月10日20時9分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島第一原発の事故をめぐり、東電の元副社長ら3人が強制的に起訴された裁判で、東電の津波対策の担当者が証人として呼ばれた。
担当者は、巨大な津波が来るという想定を事故の3年前に報告したものの、元副社長から、さらに時間をかけて検討するという方針を告げられ、「予想外で力が抜けた」と証言した。
東電の元会長の勝俣被告(78)、元副社長の武黒被告(72)、元副社長の武藤被告(67)の3人は、原発事故をめぐって業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴され、いずれも無罪を主張している。
事故の9年前、平成14年には、政府の地震調査研究推進本部が、福島県沖で巨大な津波を伴う地震が起きる可能性を公表していて、裁判では、こうした地震を想定して対策をとっていれば事故を防げたかどうかが争われている。
10日、東京地裁で開かれた5回目の審理では、当時、東京電力で津波対策を担当していた社員が証言した。
社員は、福島県沖の地震の可能性について、「権威のある組織の評価結果であることなどから、想定の見直しに取り入れるべきだと思った」と証言した。
そして、この見解をもとに、事故の3年ほど前の平成20年6月に、巨大な津波が来るという想定を武藤元副社長に報告したものの、7月になって、さらに時間をかけて専門の学会に検討を依頼するという方針を元副社長から告げられたと説明した。
この時の心境について、社員は、「津波対策を進めていくと思っていたので、予想外で力が抜けた」と証言した。
審理は11日も行われ、同じ社員が証言する。
法廷で証言した東京電力の社員は、福島第一原発の事故の20年近く前から、原発に押し寄せると想定される津波の高さについての検討などに関わっていた。
10日の裁判で社員は、事故の4年前には、政府の「長期評価」を原発の津波の想定に取り入れるべきと考えていたと証言した。
「長期評価」とは、政府の地震調査研究推進本部が、地震が起きる地域や発生確率を推計して公表するもので、東日本大震災の9年前の平成14年に、太平洋の日本海溝沿いの福島県沖を含む三陸沖から房総沖のどこでも、巨大な津波を引き起こす地震が起きる可能性があると公表した。
社員は、この「長期評価」の見解について、平成16年に土木学会が行った専門家へのアンケート調査で、「支持する」とした専門家が過半数になった結果を重視していたと証言した。
また、「長期評価」を取りまとめる地震調査研究推進本部は国の権威であることや、東電自身が青森県に建設を計画している東通原発1号機の地震の想定には、「長期評価」の見解を取り入れていたことなどをあげ、福島第一原発の津波の想定にも取り入れるべきと考えていたと証言した。
そして、「長期評価」の見解をもとに、グループ会社の「東電設計」に計算させたところ、平成20年3月には、福島第一原発に押し寄せる津波が、最大で15.7mに達する可能性があるという結果がまとまり、6月には、対策の検討状況と合わせて、当時、副社長だった武藤被告に報告した。
しかし、翌7月、武藤元副社長から「研究を実施する」として、すぐには対策を行わず、さらに時間をかけて検討する方針を伝えられたという。
この結論について社員は、「私が前のめりに検討に携わってきたのもありますが、対策を進めていくと思っていたので、いったん保留になるというのは予想しなかった結論で、力が抜けた」と証言した。
東京電力の旧経営陣3人が強制的に起訴されるきっかけとなった告訴や告発を行ったグループは、10日の審理の後、会見を開いた。
グループの海渡弁護士は、10日証言した社員について、「裁判全体の中で最も重要な証人だと思う」と述べた。
そのうえで、「技術者として、一生懸命、津波対策をやろうとしていたのだろうと思う。『力が抜けた』という感想は、最も重要な証言ではないか」と話していた。
出典
『東電社員「予想外で力が抜けた」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180410/6050000703.html
4月10日14時22分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
証言した社員は、当時、土木調査グループの責任者を務め、検討内容を元副社長の武藤被告に報告する立場だった。
検察官役の指定弁護士は、重要証人と位置づけているとみられる。
公判では、長期評価が事故前にどれだけ重要視されていたかが、争点の一つになっている。
勝俣元会長や武藤元副社長らは、長期評価について「信頼性に疑問がある」と主張。
15.7mの津波高も、「試算に過ぎない」などとして、事故を予見できたとする起訴内容を否認している。
出典
『津波の可能性、旧東電担当者が証言 信頼性に疑問も』
https://www.asahi.com/articles/ASL4B36CPL4BUTIL006.html
4月12日5時41分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出廷した社員は、東電が2007年11月に設けた「地震対策センター」で同原発の津波対策を検討した「土木調査グループ」に所属。
検討結果を武藤氏に直接、報告していた。
グループは長期評価に基づく予想津波高の分析を子会社に依頼。
08年3月に「最大15.7m」との結果を得て、同年6月にこの社員らが武藤氏に報告。
防潮堤設置の許認可手続きの調査を指示されて検討を続けたが、同年7月になって理由を示されぬまま、武藤氏からこの津波高の採用見送りを指示されたという。
社員は、「対策を進める方向だと担当者たちは思っていたが保留になった」「予想しない回答だった」などと振り返り、「力が抜け、その後の会議の記憶が残っていない」と述べた。
社員は、津波高見送りを指示された後も「長期評価を否定することは困難と思っていた」と証言。
他社との打ち合わせでも、同様に説明したと述べた。
出典
https://www.asahi.com/articles/ASL4B56K9L4BUTIL021.html
2018年4月12日18時35分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
AFP通信によると、イタリアの観光名所「ピサの斜塔」で10日、日本人観光客の男性(63)が倒れ、死亡した。
男性は塔の階段上で体調を崩し、救急隊による応急処置を受けたものの、その場で死亡が確認された。
死因は明らかにされていない。
イタリア国内の観光名所にある多くの塔では、狭く急な階段が長く続き、観光客も多いことから、自分のペースで進むのが難しい。
男性も、階段を上って体に負担がかかったことが亡くなった一因とみられる。
地元消防当局が注意を呼びかけている。
ピサの斜塔は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが16世紀、物体の落下速度は質量に関係がないという「落体の法則」の実験を行った場所とされる。
出典
『ピサの斜塔の階段負担に?…63歳邦人男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180412-OYT1T50111.html?from=y10
4月11日5時19分に発信元のAFPからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
イタリア中部の観光名所「ピサの斜塔」で10日、日本人観光客の男性(63)が倒れ、応急処置を受けたものの、死亡が確認された。
地元消防当局が明らかにした。
男性は塔の中階部分で体調を崩し、救急隊が蘇生を試みたが、その場で死亡が確認された。
地元消防当局はAFPに対し、死因は今のところ不明だが、階段を上ったことで体にかかった負担が一因の可能性があるとしている。
地元メディアによると、ピサの斜塔はこの出来事を受け、一時閉鎖された。
出典
『ピサの斜塔で邦人観光客が死亡 63歳男性、塔内で体調崩す』
http://www.afpbb.com/articles/-/3170734
(ブログ者コメント)
階段の狭さをネットで見てみたところ、斜めにならないと通れないほど狭い場所があった一方、壁にへばりついていれば、その横をもう一人が通れるような場所もあった。
階によって狭さが違うということかもしれない。
2018年4月10日18時42分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市東山区の清水寺近くにある「小川文斎(ぶんさい)邸登り窯」で、隣で建設されるホテルの関連工事の振動により、天井や壁などが破損されていたことが分かった。
明治期に輸出された京焼の窯の先駆けで、文化財としての保護を目指していた。
ホテル業者側は工事を中断し、所有者と復元に向け協議しているが、市文化財保護課は、「修理によっては文化財の価値が損なわれる恐れがある」としている。
京都市中心部は、外国人観光客の急増と2020年東京五輪・パラリンピックをにらんだホテル建設が相次いでおり、地域の文化や景観と両立する観光振興が改めて求められそうだ。
登り窯を所有する「京焼文斎窯」6代目当主の小川文斎さん(43)らによると、東側に隣接するホテル予定地の駐車場で3月14日、アスファルト下のコンクリートを重機ではがす工事により強い地響きが起きた。
小川さんが窯の一部が崩れるのに気づき、工事業者に抗議したが、6つある焼成室のうち、3室や焚(た)き口などでレンガや赤土が崩落した。
窯の煙突も傾いた恐れがあるという。
小川さんは「影響を調べず工事を進められた」と憤り、「大事に守ってきた景観が変わるのだから、ホテル業者は地域のことを知ってほしい」と訴える。
市などによると、「文斎窯」と呼ばれる登り窯は耐火レンガ造りで、幅約5m、奥行き約12m、高さ約4m。
石川県出身の初代が1873(明治6)年ごろに東山区の五条坂に設けた。
主に西洋向けの「京都伊万里焼」を製作し、京焼の発展に貢献。
焼成時に黒煙が出るため、1967年ごろ、当時の府公害防止条例により操業を停止し、現在は電気とガスの窯で製陶を続ける。
2007年3月に文斎窯と小川邸が、市の景観重要建造物に指定された。
小川さんらによると、近年は団体向けに公開していたが、倒壊の恐れもあり、当面は見合わせるという。
ホテルは、施主のGエルシード(東京都新宿区)側の住民説明資料によると地上5階・地下1階で、今月16日に建設工事に入り、来年6月1日までの完成を予定。
同社は取材に、「謝罪して工事を中断した。額は不明だが、補修費も負担したい。近所に迷惑をかけてまで強引に進めることはしない」としている。
出典
『京都東山 京焼登り窯がホテル工事で破損 市の重要建造物』
https://mainichi.jp/articles/20180410/k00/00m/040/163000c
4月10日17時56分にテレビ朝日からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小川文斎さん:「寝てても目が覚めるぐらいの振動。地震の方がまだドーンとこないかなというような振動が2、3分続いた」
地震のような振動を引き起こしたとされるのが、隣の敷地に止められた重機。
駐車場を壊すため、アスファルトの下の厚さ30cmほどのコンクリートを取り除く作業をしていた。
対策は十分でなかった可能性がある。
小川文斎さん:「工事しますよという紙は来たが、現地を確認ってことはなさってなかった。『窯があります』と伝えたが、それでもかなり“きつい振動のあること”をなされたので…」
憤る所有者。無理もない。
このタイプの窯は条例で稼働が禁止され、取り壊しが進んでいる。
その構造、窯は屋根の下にある。
階段のような土台に建てられて、複数が連結されている。
下で燃焼させ、熱が上がっていく仕組みだ。
専門家によれば、このタイプが煙突とセットで残されているのは珍しいという。
出典
『歴史的な京焼の登り窯が大破 ホテル建設の振動で』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000124788.html
4月10日13時49分にTBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「工事会社にも、窯がここにあるので壊れたり破損したら大変なことになるから、必ずそうならないように工事してくれと、直して済むものじゃないよという話はしていたんですけど」(小川文齋さん)
出典
『重要建造物の「登り窯」 隣の工事の振動で破損』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3338773.htm
2018年4月10日12時58分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力は10日、川越火力発電所(三重県川越町)の4号系列4号機を停止する際に不具合があり、午前7時13分に三重県のほぼ全域と岐阜、愛知両県の一部で電圧が瞬間的に低下したと発表した。
電力を供給している工場の設備が停止するなどの影響があったかどうかは不明。
中部電は不具合の原因を調べる。
中部電によると、工場などを運営する事業者から、電圧低下の理由についての問い合わせが数10件あった。
出典
『東海3県で瞬間的に電圧低下 三重県はほぼ全域 中部電、火力発電で不具合』
http://www.sankei.com/west/news/180410/wst1804100054-n1.html
(ブログ者コメント)
広域的な電圧瞬低トラブルは本ブログでも何件か紹介しているが、いずれも中部電力管内のトラブル。
他の電力会社管内では起きていないのだろうか?
それとも、中部地区のメディアだけがニュース価値ありと判断しているだけだろうか?
(2018年8月11日 修正1 ;追記)
2018年8月9日17時59分に毎日新聞から、遮断器の繰り返し動作にともない部品が変形し一部が剥がれ落ちたことが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
中部電力は9日、4月10日に三重県のほぼ全域と岐阜、愛知両県の一部で電圧が瞬間的に低下したのは、川越火力発電所(三重県川越町)の機器故障が原因だったと発表した。
発電所4号系列4号機で、発電機と電力系統をつなぐ「遮断器」という機器の銅製部品の一部が剥がれ落ちて漏電し、電圧が低下したという。
1996年の設置以来、交換しておらず、繰り返し使用で部品が変形していた。
中部電は、変形しない形状の部品に交換するとともに、同型の全ての遮断器も、順次、改良品に取り換える。
(共同)
出典
『中部電力 火力発電の機器故障が原因 4月の電圧低下』
https://mainichi.jp/articles/20180810/k00/00m/040/023000c
以下は中部電力からのプレスリリース抜粋。
・・・・
今回の瞬時電圧低下の原因は、発電機と電力系統を接続する機器(以下、「遮断器」)の繰り返し動作に伴い、遮断器内部の金属製の部品が変形し、剥離した箔状の金属片によって、遮断器内部で地絡故障が発生したためです。
このため、再発防止対策として、当該部品については、変形しない形状の改良品に取り替えるとともに、同型の全ての遮断器についても、今後順次改良品に取り替えてまいります。
・・・・
出典
『2018年4月10日に川越火力発電所4-4号機の不具合によって発生した瞬時電圧低下の原因と対策について』
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3268551_21432.html
2018年4月7日12時43分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
野球でバッターが一塁まで走る際、ヘッドスライディングとベースを駆け抜けた場合では、ヘッドスライディングの方が速いとする調査結果を、立命館大学の岡本直輝教授がまとめた。
滋賀県草津市にキャンパスのある立命館大学スポーツ健康科学部の岡本直輝教授らは、「なぜ多くの選手がヘッドスライディングをするのか。ベースを駆け抜けた方が速いのではないか」という質問に答えようと、学生たちが去年10月までの5か月間をかけて、大学の準硬式野球部の選手15人の協力を得て調査を実施した。
岡本教授らは、選手がトップスピードに乗るとされる一塁ベースの7m手前からベースまでの間を、ヘッドスライディングと駆け抜けた場合に分けて、それぞれ3回ずつ測定した。
そして、平均タイムを調べたところ、15人のうち12人がヘッドスライディングの方が速かったという。
15人全員の平均タイムも、ヘッドスライディングの方が0.04秒、距離にして40cmほど速いという結果が出た。
ヘッドスライディングの方が速かった選手は、ベースの近くで滑ったり、前傾の姿勢で滑ったりするなどして、スピードをあまり落としていなかったこともわかったとしている。
岡本教授は駆け抜けた方が速いと考えていたということで、「結果に驚いている。ただ、ヘッドスライディングをする場合はケガに気をつけてほしい」と話していた。
出典
『ヘッドスライディングの方が速い』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180407/3701482.html
本件、2018年3月20日11時0分に京都新聞からは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
打者走者の一塁到達は、ヘッドスライディングより駆け抜けた方が速い・・・。
野球界で定説とされる考え方を覆す研究結果を、立命館大スポーツ健康科学部の岡本直輝教授らが学会で発表した。
立命大野球部員を対象に動作分析を行い、ヘッドスライディングする方が速いという結論を導き出した。
「パフォーマンスを高めるだけなら、器械体操の飛び込み前転のようなトレーニングをするのが効果的」と語る。
一昨年、岡本教授が立命大の野球部員ら選手57人と京都・滋賀の高校野球指導者24人にアンケート調査を行ったところ、選手の80%、指導者の85%と、大半が駆け抜けた方が速いと答えた。
ヘッドスライディングは大けがにつながるリスクもあり、「駆け抜け」を優先して指導するケースが多い。
岡本教授とゼミ生の4年山岡さん(男性、22歳)は、昨年6月から、高校、大学時代にヘッドスライディングを経験したことがある立命大準硬式野球部の部員15人を対象に調査。
本塁から一塁までを走り、トップスピードになる一塁の7m手前からベースに触れるまでのタイムを、光電管装置と240分の1秒まで撮影できるハイスピードカメラで測定した。
1人3回の平均値を比べた結果、ヘッドスライディングの方が速かった選手は12人、駆け抜けた方が速かったのは3人だけだった。
統計全体でも、ヘッドスライディングの方が0.04秒ほど早く、距離に換算して30~40cmの差になるという。
また、スライディング動作を解析すると、ヘッドスライディングする方が速い選手ほど、手を着く場所がベースに近く、踏み切りの足よりも頭が大きく前に出る傾向が分かった。
一塁へのヘッドスライディングは、塁審へのアピールや味方の士気向上など非科学的な面で利点を語られることが多かったが、技術があれば有利になることが、一定、裏付けられた。
3月上旬の京都滋賀体育学会で公表した岡本教授は、「けがのリスクとは別に、高校野球では(無意識に)ヘッドスライディングをしてしまう選手がいる。指導者はそのための準備をしておくことも必要では」と、新たなトレーニングの導入に言及する。
出典
『一塁到達、頭からの方が速い 立命大分析、野球の定説覆す』
http://www.kyoto-np.co.jp/sports/article/20180320000031
(ブログ者コメント)
ブログ者も、スライディングは動作に不連続点ができたり摩擦抵抗が生じたりするので、遅くなるとばかり思っていた。
根拠のない思い込みが科学データで退けられた事例として紹介する。
2018年4月7日10時7分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月7日19時10分に和歌山放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の寺院に勤める40代の男性僧侶がうつ病になったのは、宿坊での連続勤務が原因だとして、橋本労基署が労災認定していたことが、7日までに男性の代理人弁護士への取材で分かった。
労働事件に詳しい別の弁護士は、「申請が少ない可能性があるが、僧侶の労災認定は聞いたことがない」と話している。
男性の代理人弁護士によると、男性は2008年から寺院で働き始めた。
寺の宿坊の宿泊者らが参加する読経の準備を午前5時前から始め、日中は宿泊者の世話や寺院の通常業務に従事。
繁忙期には、就業時間が午後9時まで及ぶこともあった。
15年12月にうつ病を発症し、その後休職。
同年の4、5、10月に休みが1日もなく、勤務が続いたことなどが原因だとして、17年5月に同労基署に労災申請した。
労基署は同年10月、少なくとも1カ月間の連続勤務が認められるとして、労災認定した。
代理人弁護士は、「修行であって労働ではないとされてきた僧侶の仕事が労働と認められたという点で、意味のある認定だ」と評価。
寺院側の代理人弁護士は「コメントできない」としている。
高野山には117の寺院があり、ここ10年間、宿坊の宿泊者数は20万~40万人で推移。
高野山開創1200年の15年には、44万人超が宿泊した。
〔共同〕
出典
『高野山僧侶の労災認定 宿坊の連続勤務でうつ病』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2912442007042018000000/
『高野山僧侶の労災認定』
https://wbs.co.jp/news/2018/04/07/117333.html
(ブログ者コメント)
僧侶が労災申請?
この点に少し違和感を覚えた。
ブログ者もかなり前にテレビで「宿坊での仕事も修行のうち」などと解説されていたのを聞いた覚えがあることだし・・・。
気になって調べたところ、高野山に関する某まとめサイトに、『高野山の特定の事業者が正社員(僧侶見習い)募集 仕事;宿泊客の接客、布団の上げ下げ等』などと書かれた記事があった。
もし仮に、今回労災認定された人が、そういった募集に応じてきた人だったとすれば、労災申請したことも分かるような気がする。
(2018年5月19日 修正1 ;追記)
2018年5月17日12時20分に朝日新聞から、この僧侶が慰謝料などを求めて提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月18日8時20分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
男性僧侶は、寺院を運営する宗教法人に対し、慰謝料や未払い賃金など計約860万円を求めて和歌山地裁に提訴した。
訴状によると、男性は2008年から寺院で働き始めた。
午前5時ごろから読経の準備などを始め、昼間は宿坊のフロント係としての受け付け業務などを担当。
勤務時間が午後9~11時ごろまで及ぶこともあったという。
高野山開創1200年の15年には宿泊者が増えて忙しくなり、3月25日~5月27日の64日間、9月17日~10月18日の32日間、連続で勤務した。
同年12月ごろにうつ病になり、16年3月から休職。
橋本労基署は労災と認定し、17年11月に休業給付支給を決定した。
提訴は4月27日付。
男性の代理人弁護士は、「僧侶が修行名目で長時間労働を強いられているケースは、ほかにもあるのではないか。実態を明らかにしていきたい」としている。
寺院側は、「提訴事実を把握しておらず、コメントは致しかねる」としている。
出典
『高野山の僧侶に労災認定 64日間連続勤務、うつ病に』
https://www.asahi.com/articles/ASL5K3Q9XL5KPXLB004.html
『5時から読経、64日連続勤務も…僧侶労災認定』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180518-OYT1T50015.html
2018年4月7日14時57分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前8時10分ごろ、京都府舞鶴市余部下にある造船専業大手「J社」の造船所で、船底を製造していた会社員Oさん(男性、39歳)が機械に頭を挟まれているのを同僚が見つけた。
現場で死亡が確認され、警察は事故とみて調べる。
警察によると、はしご状のコンベヤーの隙間から転落し、挟まれたとみられる。
発見の数分前、Oさんがコンベヤーを作動させるのを別の同僚が見ていたという。
出典
『機械に頭を挟まれ男性死亡 京都・舞鶴の造船所』
https://www.sankei.com/west/news/180407/wst1804070053-n1.html
4月7日23時12分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
J社舞鶴事業所で、作業をしていた別会社の男性社員(39)が船底の部品を移動させる機械のローラーに頭部を挟まれているのを、同僚の男性2人が発見した。
出典
『ローラーに頭部はさまれ男性死亡 京都・舞鶴の造船会社』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20180407000126
4月8日付で朝日新聞京都市内版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同僚2人と、鉄材を加工し船底をつくる作業をしていたという。
警察によると、男性は鉄材を載せて運ぶローラーを下げる操作をした際、ローラーとストッパーの間に挟まれた。
2018年4月6日12時13分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県阿蘇市が運営する温泉施設で、先月下旬、浴場の天井のはりが腐食して4m以上にわたって折れ、落下していたことがわかった。
けが人はいなかったが、外部の調査で天井の劣化を2度も指摘されていながら営業を続けており、市は「深く反省している」としている。
阿蘇市によると、先月24日の午後9時半すぎ、阿蘇市黒川の温泉施設「阿蘇市温泉センター夢の湯」の男性浴場で、天井のはりや柱が、突然、落下した。
はりの長さは8m、縦横は30cmから50cmほどあり、このうち半分以上にあたる4mから5mが折れて、浴槽内に落下したという。
当時、施設は営業中で、男性浴場にはおよそ10人がいたが、たまたま浴槽からは出ていたため、けが人はいなかった。
市によると、建物の安全性を調べた設計会社から、おととし11月と去年12月の2度にわたり、天井の木材の腐食や劣化を指摘されていたが、緊急性が高いとは判断せず、今年度から抜本的な改修を行う矢先だったという。
おととしの熊本地震の揺れによる影響はみられないとしている。
現在は木材で屋根を補強し、今後、改修工事を行うということだが、営業再開のめどはたっていないという。
阿蘇市まちづくり課の中村係長は、「結果論になるが、深く反省している」と話している。
「阿蘇市温泉センター夢の湯」は平成15年にオープンし、昨年度はおよそ7万7000人が利用している施設。
出典
『阿蘇市運営の温泉施設 はり落下』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180406/5000001974.html
4月6日9時18分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、はりは長さ8m、縦40~50cm、横約30cm。
3月24日午後9時半頃、腐食した中央部分から折れて、約4m下の浴槽に落下した。
市は2016年11月と17年12月、建物の安全性に関する調査を依頼した設計会社から、天井部の木材の腐食や劣化が進んでいると指摘されていた。
換気機能が不十分で、湯気や蒸気がこもりやすく劣化しやすいと説明を受けていた。
出典
『温泉の天井のはり、浴槽に落下…劣化指摘も放置』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180406-OYT1T50038.html
4月7日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016年に浴場の柱の腐食を目視で確認。
昨年10月から今年3月までの調査で、男女の浴場ともに柱の腐食が進んでいることが判明した。
今年度中に、浴場部分を建て替える大規模改修を予定していたという。
部材が落ちたのは、湯気や結露が浸透して老朽化が早く進んだのが最大の原因とみられるという。
建築時に腐食防止処置がされていなかった可能性もあるとしている。
(2018年5月18日 修正1 ;追記)
2018年4月7日付の熊本日日新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
市は、2015年、複合施設「アゼリア21」で吊り天井が落下した事故を受け、市有施設の安全調査を実施。
夢の湯では、16年11月、天井部の木材腐食を指摘された。
17年度は、改修工事に向け、設計調査に着手。
12月に業者から、「換気設備が不十分で湿気がこもりやすく、腐食の進行が激しい」と説明を受けたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。