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2017年10月24日16時21分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後0時40分ごろ、東京都中央区の東京メトロ・日比谷線の茅場町駅と八丁堀駅の間で、中目黒駅に向かう8両編成の電車の窓ガラスが突然、割れた。
東京メトロによると、割れたのは1両目の車両の進行方向に向かって右側のガラス1枚で、この電車は現場に数分間停止したあと、ガラスが割れた付近に乗客が立ち入らないようにしたうえで、終点まで運行したという。
けがをした人はいないという。
ガラスが割れた原因はわかっていないということで、東京メトロが詳しく調べている。
出典
『東京メトロ日比谷線 走行中に車内の窓ガラス突然割れる』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171024/k10011195861000.html
10月24日18時54分にテレビ朝日からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月24日13時35分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
電車は八丁堀駅で停車し、駅員がガラスの破片を片付けて、割れた部分を段ボールで覆ったという。
その後、駅員が乗車して、安全を確保しながら乗客を乗せたまま、車両交換できる中目黒駅へ向かった。
出典
『日比谷線の窓ガラスが粉々に 走行中に突然…』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000112972.html
『地下鉄日比谷線、走行中に窓ガラス割れる けが人なし』
http://www.asahi.com/articles/ASKBS4DFJKBSUTIL01F.html
10月24日23時48分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日比谷線では4月にも、走行中の電車の窓ガラスにひびが入るトラブルがあったが、原因は判明していない。
ガラスが割れた時はいずれも地下を走行中で、砂利が敷き詰められている区間でもなかった。
出典
『日比谷線、走行中に窓ガラス割れる…4月もひび』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171024-OYT1T50102.html
10月25日5時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
東京メトロ日比谷線線で、24日、走行中の列車の窓ガラスが突然割れた。
9月にもJRと私鉄で破損が相次いだ。
今回は地下区間での出来事。
いったい何が起きたのか。
午後0時40分ごろ、8両編成の日比谷線が茅場町駅を八丁堀方面へ出発した直後、先頭車両の後方で「ドン」と音がした。
さらに「ドーン」という大きな音が響くと、乗客から悲鳴があがった。
偶然乗り合わせた朝日新聞の記者が音がした方を見ると、進行方向に向かって右側の窓ガラス1枚が割れ、厚さ5mmの丈夫そうなガラスが粉々になっていた。
「誰か運転士に伝えて!」と男性が叫ぶ。
荷物を抱えて扉付近に向かう人、写真や動画を撮ろうとする人、車内は騒然となった。
列車の窓ガラスが破損することは、しばしばある。
9月21日には、JR東海道線と東急東横線の車両で、相次いでガラスが割れた。
それぞれ原因を調べているが、特定には至っていない。
列車の窓には強化ガラスが使われており、風圧や劣化で割れることは考えにくい。
では、なぜ割れるのか。
過去には、鳥などの衝突で運転席の正面が割れたケースが報告されている。
昨年9月には東急田園都市線で、列車の揺れでバランスを崩した男子高校生が、ドアガラスに頭をぶつけてヒビが入ったケースもあった。
だが、それらは「相当まれなケース」(東急電鉄)で、「多くの場合、最も可能性が高いのは投石」と、鉄道関係者は口をそろえる。
ただ、「車内に貫通した石があるとか、目撃者がいる場合でなければ断定は難しい」(JR東日本)という。
なるほど、地上なら投石が疑わしい。
しかし、この日の日比谷線線のケースは、一般人が立ち入れない地下区間で起きた。
実は、日比谷線線では今年4月にも、秋葉原~小伝馬町間を走行中にガラスが破損している。
やはり完全な地下区間で、東京メトロが両駅の防犯カメラや駅間の設備を調べたが、原因は分からなかったという。
ほかの地下鉄ではどうか。
東京都営地下鉄は、「把握している限り、地下区間でのガラス破損はない」とする。
一方、大阪市営地下鉄では、2015年10月、天井にある換気口に設置していた資材運搬用のチェーンが、何らかの理由で一部垂れ下がり、列車が接触して前面のガラスが割れたケースがあったという。
鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは、このケースに注目する。
「地下鉄のトンネルは狭く、車両との距離がごく短い。もちろん、ぶつからないように配備されているが、劣化で傾いた設備が軌道上にはみ出し、カーブなどで横にぶれた車体に接触することは考えられる」
対策はあるのか。
「地下鉄では、トンネルや設備の保守管理に万全を期すのが第一」と梅原さんは指摘する。
一方、地上での鳥の衝突や投石は、鉄道会社側で完全に防ぐことは難しい。
「鉄道会社にとって悩ましい問題だろう」と話す。
東京メトロは営業運転終了後、トンネルや設備に異常がないか調べる方針だ。
出典
『電車の窓ガラス破損相次ぐ 人が入れぬトンネル内で何が』
http://www.asahi.com/articles/ASKBS5V94KBSUTIL039.html
(ブログ者コメント)
昨年9月の田園都市線で頭をぶつけた事例は、本ブログでも紹介スミ。
2017年10月24日12時19分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前、秋田市茨島の化学工場で人体に有害な発煙硫酸が漏れ出す事故があった。
これまでにけが人は確認されていない。
事故があったのはM電子化成の化学工場。
警察や消防によると、24日午前8時30分ごろ、工場の従業員から「貯蔵している発煙硫酸のタンクからガスが漏れている」と消防に通報があった。
消防は、消防車6台などを出して工場敷地内への立ち入りを規制し、警戒に当たった。
発煙硫酸は、大量に吸い込むと肺に障害を起こしたり意識を失ったりするおそれがある。
これまで、この事故でけが人や体調不良を訴えた人は確認されていない。
M社の担当者は、「警報機で確認したところ、今の時点で反応がないので危険性はおさまった。これから原因特定に入る。」と話した。
M社では、2012年にも発煙硫酸が漏れ出す事故が起きている。
出典
『化学工場で発煙硫酸が漏出 けが人はなし(秋田県)』
http://www.news24.jp/nnn/news86112598.html
10月24日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前8時40分ごろ、秋田市茨島3丁目のM電子化成で、劇物に指定されている発煙硫酸がタンクから漏れ出したと、119番があった。
体調不良を訴えた人はおらず、周辺への影響もないという。
警察や同社によると、タンク(容量約3000トン)の貯蔵量を増やすため、別のタンクから発煙硫酸を移し替える作業をしていた40代男性社員が、午前8時10分ごろ、タンク側面から白煙が上がっているのに気付き、同社が通報した。
作業を中止すると、漏出は収まったという。
警察などが、漏れ出した原因や量を調べている。
出典
『発煙硫酸が流出、秋田市・三菱マテリアル 周辺への影響なし』
http://www.sakigake.jp/news/article/20171024AK0015/
(ブログ者コメント)
2012年の事例は下記記事参照。
2012年8月13日掲載
2012年8月7日 秋田市の化学工場で発煙硫酸が漏れて白煙が上がる、配管フランジのパッキン劣化が原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2130/
(2017年11月19日 修正1 ;追記)
2017年10月25日付の秋田魁新報紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
発煙硫酸は無色の液体で、空気中の水分と結びつくと、気化して白煙が発生する。
同社はコーティング剤などに使われるフッ化水素酸を製造する際、発煙硫酸を原料としていた。
2017年10月24日20時21分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前9時50分すぎ、JR土讃線の高知駅発岡山駅行きの上りの特急列車が大豊町の豊永駅のおよそ400m手前にある赤信号で止まれず、230mほど行き過ぎて停車した。
乗客と乗員あわせておよそ70人にけがはなかった。
JR四国によると、現場は上りと下りの列車が同じ線路を走る単線で、特急列車の先には下りの列車がいて、駅に向かって走ってきていたという。
特急列車は21分遅れで運転を再開し、この影響で土讃線の特急列車と普通列車あわせて6本に最大で34分の遅れが出たという。
JR四国は、台風21号の影響で落ち葉が線路に残っていたため車輪が滑りやすくブレーキがかかりにくくなっていたのではないかとみて調べている。
出典
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20171024/8010000503.html
10月25日付で秋田魁新報からも、同じようなトラブル事例が下記趣旨でネット配信されていた。
JR東日本秋田支社によると、25日午前5時半ごろ、JR五能線の横磯―艫作間(青森県深浦町)で落ち葉による運行障害が発生し、普通列車は2本が運休、2本に遅れが出た。
出典
http://www.sakigake.jp/news/article/20171025AK0012/
2017年10月25日19時16分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日、南越前町のJR北陸線南今庄駅で、普通列車が駅のホームを通過して停止するトラブルが1日に3回も発生した。
なぜトラブルは繰り返されたのか。
25日、現場で取材した。
25日午前6時5分、福井発敦賀行きの、この列車。
乗っているのは通学の生徒や通勤のサラリーマンだ。
外が暗いうちに出発し、現場の南今庄駅に向かう途中、外が明るくなってきた。
24日、南越前町のJR北陸線南今庄駅で起きたトラブル。
停車するはずの普通列車がホームを通り過ぎてしまったというものだ。
このトラブルが朝と夕方、そして夜の、あわせて3回あった。
JRによると、同じ日に同じ駅で同様のトラブルが繰り返し発生したのは、この10年で初めてで、3回というのは極めて異例だという。
南今庄駅に停車する上りの普通列車は1日に24本ある。
このうちの3本で24日、トラブルが発生した。
JRは最初のトラブルのあと、運転士にホームに確実に停止するよう、注意喚起を行っていた。
しかし、3本の列車が停止位置から行き過ぎた距離は、1回目が60m、2回目が100m、3回目が170mと、だんだん長くなっていた。
原因は現場の地形にあったのだろうか。
南今庄駅はトンネルを抜けた約700m先にあり、駅に向かって緩やかな上り坂になっている。
ただ、JRでは、特に運転士が錯覚を起こしやすいような地形ではなく、ブレーキ操作を誤るような問題がある地形だとは認識していないと説明している。
では、いったい何が問題だったのだろうか。
25日の午前中の現場の様子。
線路の脇には杉の葉が落ちていて、拾い集める作業が行われていた。
駅の周囲は山に囲まれていて、列車の進行方向の左側には林が広がっている。
23日にかけて接近した台風21号の影響で、同じ南越前町今庄では、観測史上最大の36.8mの最大瞬間風速を記録していた。
JRが24日、2回目のトラブルのあと、線路を点検したところ、大量の杉の葉が落ちていたという。
今回トラブルを起こした車両は、車輪を押さえつけて止めるブレーキとディスクブレーキの両方を使っているが、JRによると、ブレーキに不具合はなかったという。
一方で、いずれの列車の運転士も「ブレーキをかけたが、すべって思うように効かなかった」と話しているということで、JRでは、台風の影響で線路に落ちた杉の葉で車輪が滑り、ブレーキが効きにくくなった可能性があるとみている。
トラブルから一夜が明けた南今庄駅では、普通列車を駅のかなり手前から徐行運転させるなどの対策を取っていた。
国交省中部運輸局では、トラブルの原因は現場の状況にあるとみる一方で、トラブルが3度繰り返されたのは明らかに異常だとして、JRからの詳しい報告を待つとしている。
出典
『1日に3回駅通過トラブル原因は』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055112011.html
10月26日7時20分に福井新聞から、オ-バーランは3回ではなく4回だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
既報の3回以外にも約400mにわたってオーバーランした列車があったことが25日、JR西日本金沢支社への取材で分かった。
・・・・・
南今庄駅で停車位置を約400m行き過ぎたのは敦賀発芦原温泉行き普通列車(2両編成)で、午後3時50分ごろ発生。
他の3回と異なり下り線で、踏切を越えていなかったため、バックしてホームに戻った。
乗客約20人のうち1人が降り、9分ほど遅れて出発した。
4回とも別の運転士で、全員が「いつもより手前からブレーキをかけたが、滑った感じがした」と話しているという。
点検の結果、車両に異常は認められなかった。
出典
『オーバーラン「4回目」は400m JR北陸線南今庄駅、落ち葉原因か』
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/253322
10月27日21時7分にNHK福井からは、杉の葉が押し潰されると滑りやすくなるという実験結果が、下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・・
JRでは、台風21号の強風で落ちた杉の葉で車輪が滑り、ブレーキが効きにくくなった可能性があるとみている。
植物に詳しい専門家福井県立大学生物資源学部学部長の村井耕二教授と、レールと車輪の間で杉の葉が押しつぶされたと仮定して実験を行った。
村井教授は、デンプンなどの多糖類が葉から染み出し、さらに列車の重みで強い力がかかったため細胞が破壊され、油の成分も加わった可能性を指摘した。
村井教授によると、この杉の葉をはじめとする針葉樹は油分が豊富だという。
1日に4度も起きた駅通過のトラブル。
JRでは、再発防止につとめ、線路上に木の葉が落ちた場合には撤去するか慎重に判断したいとしている。
出典
『列車滑った原因は?杉の葉で実験』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3055174181.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、村井教授の実験内容は下記。
・緑色の杉の葉を枝から切りとり、乳鉢の中に入れる。
・乳棒を使ってすりつぶしたところ、ヌルヌルの液状になった。
・金属板の上に十円玉を3枚置き、うち2枚の下に水とすりつぶした液を塗る。
・各十円玉に指を添え、板の上でグルグル回すと、何も塗らない場合と水を塗った場合はザラザラ感があるが、すりつぶした液を塗った場合はツルツル感があることが確認された。
2017年10月24日9時55分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月23日21時21分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
台風21号の影響で、23日夜11時頃から静岡県の熱海駅で運転を見合わせていた東京発静岡行きの東海道新幹線こだま705号の車内で、24日午前3時ごろ、乗務員らが非常食のカップケーキを乗客に配ったところ、「賞味期限が切れている」と指摘があった。
乗務員が確認したところ、賞味期限がことし8月までだったことがわかり、すぐに回収したが、配った128食のうち15食しか回収できなかったという。
これまでのところ乗客から健康被害などの届け出はないということだが、JR東海は熱海保健所に報告した。
JR東海によると、配ったカップケーキは5年間保存できるもので、賞味期限が近づけば新しいものと交換しているが、今回は一緒に配った水が賞味期限内のものだったため、非常食の期限をよく確認していなかったという。
JR東海は、今後、各駅での非常食の管理について指導を徹底するとしている。
農水省によると、賞味期限は品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことで、色や味などに異常がなければ、期限を過ぎても食べることができるという。
出典
『新幹線客に賞味期限切れ非常食』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20171024/5072041.html
『JR東海 賞味期限切れパン配布』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20171023/0002520.html
10月23日20時30分に静岡新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は23日、台風21号の影響で熱海駅(熱海市)に長時間停車していた東海道新幹線こだま705号の車内で乗客に配った缶詰のパンの賞味期限が切れていたと発表した。
健康被害の報告はないという。
JR東海によると、23日午前3時ごろ、乗客に非常用に熱海駅で備蓄していたパン128食を配った。
その後に乗客から指摘を受け、乗務員が15食を回収した。
パンは5年間保存できるが、賞味期限は今年8月までだった。
出典
『新幹線で期限切れ缶詰パン配る JR東海、台風の停車中』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/418970.html
(ブログ者コメント)
ブログ者の経験からいえば、缶詰であれば、賞味期限を2ケ月過ぎていたからといって、まったく問題はない。
報道されるほどの不具合ではないと思うのだが、非常用備品の管理不備事例としては参考になると感じたので紹介する。
2017年7月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7353/
(2017年10月29日 修正1 ;追記)
2017年10月23日20時30分に日本経済新聞から、夫が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高松南署は23日、妻(79)を乗せた車いすを押していた無職の夫(81)を過失致死の疑いで書類送検した。
転落して他人に危害が及ぶ可能性があったのに、回避する義務を怠り、下段にいた女性(76歳)を死亡させた疑い。
出典
『車いす転落、夫を書類送検 高松のエスカレーター事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22595640T21C17A0AC8Z00/
(2018年3月10日 修正2 ;追記)
2018年3月8日19時21分に産経新聞westから、夫が略式起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高松区検は8日、過失致死の罪で、妻(80)を乗せた車いすを押していた無職の夫(81)を略式起訴した。
起訴状によると、夫は昨年7月10日午前、エスカレーターのステップには十分な大きさがないのに車いすをエスカレーターに乗せ、前輪を降り口付近の段差に引っ掛からせてバランスを崩して後方に転落。
後ろにいた渡辺さんに腰椎骨折のけがを負わせ、出血性ショックで死亡させたとしている。
出典
『車いす転落によるエスカレーター事故、夫を略式起訴』
http://www.sankei.com/west/news/180308/wst1803080074-n1.html
ちなみに2017年7月13日12時48分に毎日新聞からは、福祉協議会HPから車椅子でのエスカレータの乗り方に関する解説が削除されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香川県社会福祉協議会は12日、エスカレーターで車椅子を使う方法などを挿絵とともに解説していた介助の手引きをネットのホームページ(HP)から削除した。
協議会は、「今回の事故にかんがみた」と説明している。
県社協によると、削除したのは「街で障害者に出会ったら 知っておきたい援助の仕方」。
少なくとも2010年ごろには冊子版(A4判、25ページ)を発行し、HPにも掲載していた。
エスカレーターでの車椅子使用については、「危険を伴いますので注意が必要です」としたうえで、上りに乗る際は「キャスター(前輪)を上げてステップに乗る」などと記載していた。
県社協は12日、市町の社協に冊子が残っている場合、配布を中止するよう要請。
担当者は、「エレベーターのない建物もあるので、安全に使う方法を掲載していた。今後、障害のある方の移動をどう考えるか、関係者で話し合いたい」と説明する。
国交省建築指導課によると、車椅子をエスカレーターに乗せることは、法令上、禁じられていない。
しかし、エスカレーターは基本的に車椅子を乗せる設計になっておらず、同省は、エレベーターの使用を求めている。
担当者は、「過去数年の事故を調べたが、同様の事故はなかった。通常の使い方ではない」と指摘した。
一方、高松南署は12日、司法解剖の結果、女性の死因が腰椎骨折による出血性ショックだったと発表した。
出典
『エスカレーター事故 香川県社協、車椅子介助の手引き削除』
https://mainichi.jp/articles/20170713/k00/00e/040/234000c
2017年10月24日12時39分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月24日11時32分に朝日新聞から、10月24日15時30分にNHK京都からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後7時頃、京都市北区上賀茂十三石山の府道で、台風21号の影響で電線に倒れかかった杉(長さ約20m、直径約30cm)の一部が撤去作業中に落下し、地上にいた作業員の男性(52)を直撃。
男性は胸などを強く打ち、約3時間後に搬送先の病院で死亡した。
警察によると、チェーンソーで杉を切断中、幹の一部(長さ約3m、直径約30cm)がはずみで電線にはね上げられて落下したとみられる。
男性は関西電力から委託され、同日午後2時ごろから計5人で作業をしていた。
警察は、作業員の話などから、切断した長さ約3mの木の一部が誤って男性の方に向かって落ちてきたとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『台風で倒れた杉を撤去中、幹が直撃…男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171024-OYT1T50053.html
『台風の倒木撤去作業中に男性死亡 京都、幹が直撃』
http://www.asahi.com/articles/ASKBS3FS1KBSPTIL00M.html
『切断倒木直撃で作業員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015086181.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、現場は山の中のような傾斜した林間部を通る舗装道路。
斜面の上方にある多数の木が道路側に倒れ掛かっており、それらの木を伐採している時に事故が起きた模様。
2017年10月27日付で毎日新聞大分版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大学は26日、低濃度の有害化学物質であるポリ塩化ビフェール(PCB)を含む油が、台風21号の雨で水没した学内の保管庫から雨水とともに流れ出たと発表した。
吸着マットによる油の回収や流出範囲の調査をしている。
同大の伊豆島理事は、「近隣の皆様にご心配ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」と謝罪した。
大分市によると、大学からの雨水が流れこむ敷戸川で行ったサンプリング調査の速報値では、流出は確認されていない。
低濃度PCBは急性毒性はないため、長期的に摂取しない限り、ただちに環境や健康に影響があるものではない。
大分大は構内の建物の地下1階に、低濃度PCBを含む絶縁油が入った使用済み機械をステンレス製の格納庫に入れ、廃棄物として保管していた。
台風の影響で排水ポンプが23日に故障し、保管庫が雨水で約60cm水没。
翌日には油膜が確認されたが、25日になって排水ポンプが回復し、雨水とともに絶縁油も建物外に流出した。
構内の水路でも油が浮いているのを確認したという。
出典
『大分大学 PCB含む油流出 保管庫、台風で水没 「迷惑かけた」謝罪』
https://mainichi.jp/articles/20171027/ddl/k44/100/198000c
10月28日付で大分合同新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大学は26日、台風21号の影響で大分市の旦野原キャンパス地下にある廃棄物保管室が水没し、人体に有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む油が近くの敷戸川に流れ出た恐れがあると発表した。
PCBの濃度は極めて低いという。採水して被害を調べている。
市によると、生活用水に影響はない。
大学職員が23日夕、排水ポンプの故障で同室内が60cmほど水没しているのを見つけた。
廃棄予定の電力機器を入れた格納箱(ステンレス製、60cm四方)が16台あり、うち12台が倒れて油膜が広がっていたという。
機器はPCBを含む計約400ℓの絶縁油を使用していた。
25日朝に職員が確認したところ、ポンプが再起動しており、たまっていた水の一部(約60m3)が排水されていた。
キャンパス内の側溝や調整池でも油膜を確認したため、大学は5カ所に吸着マットを設置。
学外への流出を防ぐ一方、水質や油膜の分析を急いでいる。
市の検査で、敷戸川からPCBは検出されなかった。
会見した大分大の伊豆島理事は、「分析結果が判明次第、公表する。近隣住民に多大な心配をかけたことをおわびしたい」と謝罪した。
出典
『台風で廃棄物保管室水没 川にPCB流出か 大分大』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/10/27/JD0056284300
10月27日15時17分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大学は26日、大分市の同大旦野原キャンパスの廃棄物保管室が台風21号による大雨で浸水被害に遭い、室内にあった有害物質の低濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)が入った格納箱が水につかったと発表した。
排水ポンプが正常に作動していなかったことから、PCBの一部が排水ポンプから河川に流れ出た可能性もあるとしており、同大や市が水質調査を行っている。
同大によると、廃棄物保管室は地下1階にあり、PCBは格納箱などに保管されていた。
台風21号の接近に伴う大雨時にポンプが作動せず、室内が高さ約60cmで浸水した。
その後にポンプが誤って作動し、たまっていた約60Kℓの雨水が外に流れ出たという。
PCBは大学内にある電気設備の変圧器などに使われる絶縁油に含まれており、廃棄するために保管していた。
市は、大分川の支流・敷戸川の3か所で水質調査を行ったが、速報値でPCBは検出されていない。
同大も近く、水質調査の結果を公表する予定。
同大は「近隣の住民に多大な心配をおかけし、おわび申し上げる」としている。
出典
『台風浸水、保管室から有害PCB流出か…大分大』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171026-OYT1T50169.html
2017年10月23日17時39分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月23日12時4分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前5時40分ごろ、横浜市旭区の二俣川駅の手前を走っていた相鉄線の各駅停車の車内で煙が出て、20代と30代の女性、40代の男性の乗客3人が煙を吸い込んで病院に搬送された。
煙が出たのは2両目の天井部分にあるエアコンの吹き出し口とみられ、消防が詳しく調べたところ、車内の蛍光灯の配線の一部が焦げ、吹き出し口にすすが付着していたことが消防への取材で分かった。
2両目の屋根には長さ10cm程度の細長い穴が開いていて、当時ホームにいた駅員が「パンタグラフ付近から火花が出ていた」と話しているという。
走行中に車内天井のエアコン吹出口と蛍光灯から火花が散ったのを目撃した乗客もいたという。
相鉄線は同じ時間帯に停電が起き、およそ3時間にわたって運転を見合わせた。
消防や警察などは、停電との関連がないか詳しく調べている。
電車は二俣川駅の手前で停止し、乗客は歩いて同駅に向かった。
出典
『相鉄線から煙 蛍光灯に焦げた跡』
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20171023/1050000575.html
『相鉄線の車両から煙、乗客3人搬送』
https://www.kanaloco.jp/article/286108
(ブログ者コメント)
走行中の電車の天井から火花が出る事故は、過去にも起きている。
2014年3月19日掲載
『2014年3月12日 愛知県名古屋市の名鉄名古屋本線で走行中の電車の天井から火花が出て下にいた乗客が軽いやけど、空調装置のアース線に過電流が流れアース線が溶損していた』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3750/
2011年6月18日掲載
『2011年6月17日 西鉄大牟田線で走行中の電車の天井から火花、女児重傷 (修正3)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/478/
2017年10月23日13時2分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月22日22時44分にNHK福岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後5時前、福岡市東区千早の7階建ての病院の建設現場で、高さ30m、幅60mの作業用の足場が崩れ、近くを歩いていた福岡県須恵町の男性(63)が下敷きになり、死亡した。
警察は、台風による強風で足場が崩れた可能性があるとみて現場検証を行い、当時の状況を詳しく調べている。
警察によると、目撃者の話では、男性は大きな音に気づいて逃げようとしたものの、間に合わなかったという。
また、工事を請け負っている建設会社によると、通常、日曜日は作業は行われていないという。
気象台によると、福岡市では22日午後5時ごろ、22.1mの最大瞬間風速を観測するなど、台風の影響で強い風が吹いていたという。
警察は関係者から話を聞いて、工事の安全管理に問題がなかったか、捜査を進めることにしている。
今回の事故について、工事を請け負っている「安藤ハザマ」九州支店は、「痛ましい事故が起きてしまい残念です。謹んでお悔やみを申し上げます。現段階では事実確認を行っているところで、現地での当局の調査を待って原因究明にあたりたい」と話している。
現場は、JR千早駅から西におよそ500m離れた、国道3号線の近く。
出典
『足場崩落事故 台風の影響か』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20171023/5051061.html
『工事中足場崩れ 男性死亡』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20171022/5024691.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、重量鉄骨の枠組みができた建物の全面に防塵シートで覆われた足場が設置されており、その一面全てが倒壊していた。
(2018年9月27日 修正1 ;追記)
2018年9月25日12時15分に産経新聞westから、下請けから台風対策の相談があったが、現場責任者は台風がそれたという情報があったため応じなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
福岡県警は25日、安全対策を怠ったとして、業務上過失致死容疑で、工事元請けのゼネコン安藤ハザマ(東京)の責任者の男性2人を書類送検した。
県警によると、2人は普段現場を見ていた男性(54)と、事故前日に代行をしていた男性(49)。
いずれも、「台風がそれたとの情報があったため、情報収集を怠って適切な措置をしなかった」と、容疑を認めているという。
・・・・・
書類送検容疑は、台風の進路を予測できたのに、シートを外して風の通りを良くするなどの安全対策を怠り、近くを歩いていた福岡県須恵町の無職男性を死亡させた疑い。
県警によると、足場を組んだ下請け会社は、事故前日に、責任者らにシートの扱いについて相談していたという。
当日は建設作業はなく、責任者ら関係者は現場にいなかった。
出典
『福岡の足場倒壊死亡事故、元請け・安藤ハザマの責任者2人書類送検』
http://www.sankei.com/west/news/180925/wst1809250048-n1.html
9月25日13時28分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検容疑は昨年10月22日午後4時50分ごろ、九州北部に台風21号が接近していたにもかかわらず、地上7階建ての病院建設工事で組まれた鉄製の足場(高さ約30m、横幅約70m、重さ約60トン)を覆うシートをはがす安全対策を怠り、シートが暴風にあおられて足場が倒壊し、下敷きとなった通行人男性を窒息死させたとしている。
県警によると、2人は前日と当日の現場責任者。
いずれも、「台風がそれたとの情報があり、適切な措置を怠った」と、容疑を認めているという。
足場を組んだ下請け業者は、2人の指示を受けて働いていたため、刑事責任は問えないと判断した。
出典
『福岡足場倒壊死 安藤ハザマの現場責任者2人を書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20180925/k00/00e/040/215000c
9月25日13時25分にNHK福岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が捜査を進めた結果、元請けのゼネコン、「安藤ハザマ九州支店」の現場監督2人が、下請け会社から「台風で足場が崩れる危険性がある」と指摘されながら、風の影響を減らすための対策を取っていなかったことが分かったという。
2人は警察の調べに対し、「台風がそれたという情報を受け、対策を取らなかった」などと容疑を認めているという。
出典
『足場崩落で現場監督2人書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180925/0002338.html
(ブログ者コメント)
台風がそれたという情報の中身が気になり、調べてみた。
以下は、事故の2日前、10月20日11時23分に琉球新報に掲載されていた記事中の進路予想図。(気象庁HPから転載、10月20日6時0分時点の予想進路。)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-596657.html#prettyPhoto
当該図によれば事故当日、確かに、福岡からは、かなりそれる予報となっている。
※実際、その後は、当該予想図よりもさらに東寄りのコースを進んだ。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1710/22a/kaisetsu2017102214.pdf
ということは、毎日新聞の「九州北部に台風21号が接近していたにもかかわらず」という記述は、誤報の可能性がある
しかしながら風や雨は、台風から数100km離れた場所でも、台風の影響を受けて強まることがある。
その点、どのように考えていたのだろうか?
産経新聞westの記事に「情報収集を怠って」とあるのは、風の情報収集を怠って、ということだろうか?
2017年10月22日21時5分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前2時50分ごろ、山口県周南市の笠戸湾内で、小舟に乗っていた長崎県新上五島町の機関士の男性(70)が船舶から投げられたロープをつかむため海に飛び込み、行方不明になった。
徳山海保が巡視艇などで捜索.
現場から南西に約3.3kmの浜辺で見つかったが、死亡が確認された。
同海保によると、男性は長崎海事工業所有の船舶第8丸喜丸(295トン)の乗組員。
同僚3人と買い出しを終え、小舟で帰船しようとした際にエンジンが不調になった。
本船からロープを投げてもらったが届かず、男性はロープを取ろうと海に飛び込み、姿が見えなくなった。
当時、台風21号と低気圧のため風雨が強く、波の高さは約50cmあった。
出典
『行方不明の機関士、死亡 救助ロープつかむため海に飛び込み』
http://www.sankei.com/west/news/171022/wst1710220068-n1.html
2017年10月21日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬、埼玉両県の系列総菜店の総菜を食べた人が腸管出血性大腸菌O157に感染し、都内の女児(3つ)が死亡した食中毒をめぐり、群馬県は20日、調理された食品を不特定多数の客が取り分ける露出陳列形式の総菜店を対象に、独自の衛生管理指針を策定した。
客が総菜の取り分けに使う器具「トング」などの取り扱いや、食品の陳列時間と温度管理の具体的な基準を示し、事業者に周知を図る。
県によると、同様の指針は全国的に珍しいという。
この日開かれた県食品安全県民会議で、学識経験者や生産・流通関係者、消費者団体代表らの意見を聞いた上で、正式に決めた。
女児が死亡するなどした食中毒では、調理後の店内で菌が付着した二次汚染の可能性が指摘されている。
指針では、防止対策として、トングなどの器具の品目ごとの使い分けや適切な交換、使い方の明示などを規定。
利用客の手指の洗浄の奨励や、消毒液を備えた手洗い設備の設置などを定めた。
陳列場所の室温や食品の温度管理についても具体的な数値を示して指導し、陳列時間も原則、調理後4時間を限度とするなど、基準を明確化した。
こうした対策が適切に行われるよう、温度確認やトング交換などの点検事項の記録と保管、施設に適した衛生管理マニュアルの作成も求めている。
県は総菜販売店に指針を通知し、再発防止につなげる。
ビュッフェやバイキング形式の外食店は直接の対象としないが、県は「衛生管理の参考にしてほしい」としている。
女児の死亡を受け、県は中核市の前橋、高崎両市の保健所関係者らと連携して策定作業を進めていた。
出典
『衛生管理指針を策定 総菜店の食中毒で県 陳列時間など示す』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201710/CK2017102102000189.html
10月21日付で毎日新聞群馬版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬、埼玉両県の総菜店「でりしゃす」系列店で購入したポテトサラダなどを食べた人が病原性大腸菌O157に感染した問題を受けて、県は20日、客がトングを使って取り分ける販売形態の総菜店を対象に、県独自の衛生管理指針を策定した。
事業主にトングの交換頻度を決めるよう求め、食品の陳列は調理後4時間を限度とする--などの内容。
ただ、強制力はなく、事業主の自主的な取り組みに委ねられる。
県は、この問題を受け、
(1)利用客による2次汚染
(2)陳列場所の不適切な温度管理による微生物増殖
(3)長時間の陳列による微生物増殖
という観点から対策を検討してきた。
指針は、
▽店舗の出入り口に消毒液を備える
▽トングの交換頻度と洗浄消毒方法をマニュアルで定める
▽食品の陳列は原則、調理後4時間を限度とする
などを求めた。
このほか、
▽温度管理やトング交換など衛生管理の点検事項を記録・検証
▽従業員の健康チェックを毎日実施し記録
なども盛り込んだ。
県食品・生活衛生課の中村課長は、「指針に強制力はないが、再発リスクが低くなる」と話している。
県によると、総菜販売許可を得ているのは661店。
週明けから指針を配布する。
今後、監視指導などの際に、指針の実施状況を確認するという。
県は、20日に「食中毒と感染症」をテーマにした食品安全県民会議を開き、この指針について学識者や流通関係者らの意見を聞いた。
事業主には、実務的な負担の増加が予想される。
ベイシア品質・鮮度向上SV部の石井部長は、「中小の小売りには負担が大きい。どこまでできるのか」と実効性に懸念を示した。
東洋大食環境科学科の佐藤順教授は、「指針の策定は画期的で、食中毒を減らすために有効」とした上で、「トングによる汚染は二次的。直接の原因が判明し、その対策を盛り込めたら良かったのだが……」と話した。
出典
『O157 食中毒問題 県が衛生管理指針 強制力なく業者に委ね』
https://mainichi.jp/articles/20171021/ddl/k10/040/276000c
10月21日6時0分に上毛新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
トングの交換や消毒の徹底のほか、サラダなど未加熱食品は10℃以下を保ち、商品を並べるのは調理後4時間までとすることなどを盛り込んだ。
指針を参考に店ごとにマニュアルを作り、従業員に周知徹底するよう求めている。
指針は県内に約660店ある総菜店を対象に配布予定で、バイキング形式の飲食店は対象外。
違反した場合の罰則はない。
同日開かれた県食品安全県民会議で原案が示され、委員が了承した。
会議終了後、民間の委員の一人は、「商品の回転を考え少量ずつ作る必要がある。厳しい内容だが、お客さまの安全が第一」と理解を示した。
出典
『トング交換や消毒徹底 独自の衛生管理指針策定 県』
http://www.jomo-news.co.jp/ns/5615085139906488/news.html
(ブログ者コメント)
〇10月20日付で群馬県から下記の文書が公表されていた。
『「そうざい販売店(露出陳列)の衛生管理指針」の策定について』
http://www.pref.gunma.jp/05/by01_00030.html
〇中毒事故の概要については下記記事がよくまとまっている。
(2017然月21日17時0分 東京スポーツ)
『O157食中毒事件の惣菜店「閉店」〝菌の温床〟スマホ感染の危険性』
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/772843/
2017年10月20日19時51分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小学館は20日、6月23日に出版した図鑑「小学館の図鑑NEO きのこ」で紹介した毒きのこの「ヒョウモンクロシメジ」の説明で、食べると下痢や嘔吐を引き起こすにもかかわらず、誤って「食用」と記載していたとして回収すると発表した。
編集部が監修者からの修正指示を見落としていたことが原因で、20日に読者から指摘があり発覚した。
5万部が発行され、すでに約1万6000部が販売されたが、これまでに誤記載による健康被害は報告されていないという。
同社によると、誤記載があったのは同書の25ページ左下の説明文で、「毒」と記載すべきところを「食用」としていた。
ヒョウモンクロシメジは少量でも食べると、下痢や吐き気、嘔吐などの胃腸系の中毒症状が出るという。
同社は、「多大なご心配とご迷惑をおかけして深くお詫びする。もしヒョウモンクロシメジを発見した場合には、決して召し上がらないよう注意してほしい」と謝罪した。
購入者には、正しく記載された本に交換するとしている。
出典
『小学館、図鑑で毒きのこを「食用」と誤記載・回収 食べると下痢や嘔吐』
http://www.sankei.com/affairs/news/171020/afr1710200032-n1.html
10月20日20時31分に時事通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小学館は20日、6月に発売した「小学館の図鑑NEO きのこ」で、毒きのこの「ヒョウモンクロシメジ」を、誤って「食用」と記載していたと発表した。
健康被害は報告されていないという。
日本きのこセンター菌蕈(きんじん)研究所(鳥取市)によると、ヒョウモンクロシメジは秋の雑木林に生え、食べると30分~3時間後に腹痛や嘔吐、下痢などの症状が表れる。
小学館によると、編集の過程で転記ミスがあり、監修者からの修正指示も担当編集部が見落としていた。
今後は編集体制を強化し、再発防止に努める。
購入者からは送料着払いで回収し、後日訂正した図鑑を返送する。
出典
『毒きのこを食用と誤記=「小学館の図鑑NEO きのこ」』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102001176&g=soc
2017年10月20日7時49分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県生駒市上下水道部は19日、本来は浄水場を経由するはずの井戸水が、約2年にわたって、直接、同市辻町のマンションに配水されていたと発表した。
18日の水道工事で発覚した。
同部によると、平成27年9月にマンションで給水装置の工事を行った際、給水管を、誤って井戸水を浄水場に送る「導水管」に接続。
これ以降、計26世帯(現在は21戸に21人が入居)に配水されたという。
井戸水からは基準値を超える一般細菌や鉄、マンガンなどが検出されたが、住民の健康被害は確認されていない。
同部は今後、住民に経緯を説明し、健康診断の受診を呼びかける方針。
出典
『水道管を誤接続したまま2年…マンション26世帯に井戸水 奈良・生駒』
http://www.sankei.com/west/news/171020/wst1710200012-n1.html
(ブログ者コメント)
最近、上水道への誤接続事例がしばしば報じられており、本ブログでも何件か紹介している。
(2017年12月4日 修正1 ;追記)
2017年11月30日12時00分に産経新聞westから、下記趣旨の詳細な情報がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
マンションで2年余りにわたり水道水として使われていた水は、実は浄水されていない井戸水だった。
そんなとんでもない事態が、大阪にほど近いベッドタウン、奈良県生駒市の単身用の賃貸ワンルームマンションで起きていた。
原因は業者の配管工事のミスで、市によると、水から大腸菌やピロリ菌こそ検出されなかったものの、国の基準値を上回る一般細菌などが検出された。
入居の26世帯は井戸水と気づかず、飲んでいた住民もいたが、今のところ健康被害は確認されていない。
市は事態を公表し、復旧工事も行ったが、水道料金の返還や補償は考えていないといい、住民らは事実上“泣き寝入り”の状態だ。
【えっ、水が出ない】
当該マンションは、近鉄東生駒駅から徒歩数分の場所にある。
平成5年に完成した3階建ての建物で、主に大学生や単身赴任者が住んでいる。
配管ミスが発覚したきっかけは、住民からの通報だった。
今年10月18日、入居している男子大学生(20)が夕食後、皿を洗おうと台所の蛇口をひねったところ、水が出なかった。
管理会社からは、断水があるとは知らされていない。
つい先ほど、夕食をつくった際は何の異常もなかった。
おかしいと思いながらも、時間をおいては蛇口を何度もひねり、風呂場など他の蛇口も同様に試してみたが、水は出なかった。
そこで管理会社に連絡し、管理会社から連絡を受けた生駒市上下水道部の担当者がマンションへ。
だが、すっかり日が落ちた時間帯だっただけに、暗い水道管内を目視しただけでは原因が分からなかった。
担当者はひとまず、マンション内のメーターに浄水管を直接つなぐ応急処置で、水が出るようにした。
【単純な「施工ミス」】
翌19日午前、市が改めて水道管内を調査したところ、18日にマンション周辺で行った水道管の移設工事で、井戸水を浄水場に送るポンプを誤って停止させていたことが判明した。
前夜、マンションへの配水がストップしたのもこの工事が原因と分かり、その結果、マンションに浄水場を通していない(浄化されていない)井戸水を配水していた配管の施工ミスが明らかになった。
浄水場からの水は、通常、配水管から給水管を通って各家庭に供給される。
ところが、市が調べたところ、同マンションでは、本来なら配水管に接続しているはずの給水管が、誤って井戸水を浄水場に送る導水管に直結していたことが分かった。
市によると、同マンションでは、従来、浄水場から送られてきた水をいったん受水槽にためた上で、ポンプで各家庭に送り届ける「受水槽方式」を採用していた。
ところが平成27年9月、浄水場から送り出す水の圧力で建物に直接給水する「直結直圧方式」に変更。
その工事の際、市が委託した施工業者が管の接続を誤り、以後2年余りにわたり計26世帯に井戸水が配水されたという。
市上下水道部の作業マニュアルでは、導水管には300mm口径、配水管には200mm口径の管をそれぞれ使うと定めている。
だが、上下並列に配置されている配水管と導水管は、一見しただけでは見分けが付かず、細心の注意と確認を怠ったためにミスは起きたという。
【健康被害は「なし」】
市は、ただちに配管工事に着手するとともに、採水調査も実施した。
一般細菌の水質基準値は、水道法で「1mℓ当たり100個以下」と定められているが、マンションに供給されていた井戸水からは、これを上回る120個を検出。
「鉄及びその化合物」「マンガン及びその化合物」も、ともに基準値を上回った。
大腸菌やピロリ菌、その他の病原菌が検出されなかったのが、せめてもの救いだった。
市は、マンション住民に口頭と書面で経緯を説明し、健康診断の受診を呼びかけた。
これまで住民の健康被害は確認されていないという。
思わぬ災難が明らかになったが、住民の反応はどうか。
親に電話で事態を知らせたという女子大生(19)は、「ちょっとびっくりした。(水に)何か入っていたんじゃないかと思うと怖い」。
40代の会社員男性は、「正規の水道料金を払っていたのに…」と市への不満を口にしながらも、「健康面で被害は出ていないし、市に訴えたところでお金が返ってくるわけでもない」と諦めムードだ。
別の住人は、「水を飲んでも変な味はしなかった。面倒だから健康診断には行かない」と話す。
全体的に戸惑いはあるものの、大きな混乱はないようだった。
【さらなるトラブルも】
ところで、復旧工事で問題は解決されたかと思ったが、その後も住民を悩ます事態が続いた。
自営業男性(46)は、「工事が終わってから、たまに茶色い水が出る」と証言。
市に通報した先の男子大学生も、「ヤカンに水を入れるときに茶色い水が出ることがある。工事の前はなかったのに…。ちゃんとした水を提供してほしい」と憤る。
「茶色い水」の正体について、市上下水道部は「工事によって水が流れるようになり、配水管に付着していた鉄やマンガンが水に溶けて色が変わった」とし、「水道を使っていくうちに出なくなると思う。人体への悪影響はない」と説明。
水道料金の返還や賠償金の支払いは検討していないという。
単純な施工ミスが引き起こした一連の事態。
健康被害などはなかったとはいえ、市からは何の補償もなく、割り切れない思いでいる住民もいる。
出典
『水道から浄水されてない井戸水が…マンションの配管ミス2年間気づかず、26世帯住民の不幸』
http://www.sankei.com/west/news/171130/wst1711300001-n1.html
2017年10月20日6時30分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
これまでは「木造」を考えることすらしなかったであろうガソリンスタンドで、木材を扱う発注者自らが耐火木造化を推進したプロジェクトが現れた。
地方都市の再生を見据えた熱意と粘りが、全国で初めての事例を生んだ。
林業が盛んな大分県日田市で、地産材を計26.56m3使用した小規模な建物が、全国から注目を浴びている。
施工中の写真は、一見、住宅にも見える何の変哲もない建物だが、実は危険物を取り扱うセルフ式ガソリンスタンド(屋外営業用給油取扱所)「日田北サービスステーション」の事務所棟だ。
総務省消防庁によると、木造によるガソリンスタンドは全国で初めてとみられる。
日本木造住宅産業協会が大臣認定を取得している「メンブレン型」で1時間耐火の木造を実現した。
事務所棟は地上2階建てで、延べ面積は約128m2。
工費は、構造を鉄骨とした場合と同等程度で、約2000万円だ。
国道の拡幅に伴って全面改築し、2016年12月に開業した。
ガソリンスタンドに事務所棟のような建築物を計画する場合、壁や柱、床、梁、屋根を耐火構造または不燃材料でつくることや、建築物の窓及び出入り口に防火設備を設けることなどが求められる。
確認申請、消防同意に加えて、危険物取扱所の設置許可申請などの手続きが必要だ。
発注者は日田石油販売(日田市)。
同社の瀬戸社長は、日田木材協同組合の理事長でもある。
木造建築の可能性を示し、木材の需要を拡大したいという狙いもあった。
「ガソリンスタンド内の建築物は鉄骨造などが一般的だが、木材以外で建築されるのを残念に感じていた。木造でできないのだとしたら、その理由を知りたかった」と、瀬戸社長は当時の思いを説明する。
【理論武装で消防と協議】
「地元の流通材と地元の大工による施工でつくる」。
これが瀬戸社長の思い描く木造の条件だった。
関連する法規などを調べると同時に、社会人学生として在籍した東京大学時代の恩師である安藤直人・東大名誉教授に真っ先に相談した。
安藤名誉教授からの助言で桜設計集団の安井代表にも意見を聞き、メンブレン型を採用すれば、法規と技術の両面から条件を満たす耐火木造が実現できる目算が立った。
瀬戸社長は、これらを踏まえ、設計を担当した長澤設計(福岡市)の畑島設計課長とともに、地元の日田玖珠(くす)広域消防組合消防本部と協議を重ねた。
畑島設計課長は、並行して木住協の講習を受け、実施設計も進めていた。
協議を始めてから約3カ月後の2016年7月、最終的には消防本部を経由して消防庁に判断を仰ぎ、「違法性はない」との回答を得た。
同年12月の開業は決まっていたため、実施設計と施工は急ピッチで進めた。
設計は、木住協の講習で得たメンブレン型のマニュアルに沿って軸組み工法をベースに、床と壁、天井のそれぞれに21mm厚の強化石こうボードを二重張りにした。
軸組みは日田産のスギ材とヒノキ材を使っている。
しかし、木を石こうボードで完全に覆うため、完成すると木造であることは分からない。
事務所棟は、確認申請時に構造計算書の添付が義務付けられない建物だった。
だが、石こうボードによる荷重が大きくなることから、木造の構造設計を専門とするきいぷらん(日田市)と協業し、構造計算上も問題がないことを確認しながら設計を詰めた。
畑島設計課長は、これまで多くのガソリンスタンドの設計を手掛けた経験があるものの、耐火木造の建築物は、もちろん初めてだった。
「流通材を使用することが前提だったこともあり、鉄骨造のようにスパンが飛ばせない。そのため、柱の位置など構造設計とすり合わせながら進めた。防火区画の貫通部などの納まりにも苦労した」と打ち明ける。
2016年9月に着工し、既存の建物の解体や地下タンクの埋め戻し工事を経て、基礎工事が完了したのが2016年10月末。
建物の施工期間自体は1カ月余りだった。
建て方は2日も掛からず完了したものの、耐火構造に仕立てるための施工は、勝手が違った
【石こうボードは1000枚以上】
施工を担当した江藤工務店(日田市)の中野専務は、「使用した石こうボードは1000枚を超えていた。ボードは、1枚を1人で持ち上げるのがやっと。この規模の一般的な木造の現場であれば2人ほどの大工のところ、多いときで7人が入った。耐火被覆のための工程も多く、神経を使う現場でもあった」と笑う。
開業以来、建築やエネルギー、林業の関係者からの見学者が後を絶たず、延べ300人にも上るという。
瀬戸社長は、「今回は、他店とのデザインの統一性を考慮する必要があったため、木造らしさを残すことは難しかった。今後、木造建築の可能性を広げるためには、設計側から積極的に提案がほしい」と期待を込める。
制約が厳しい用途での木造事例が生まれたことで、いつ誰もが非住宅の木造を求められてもおかしくない。
木造は、ついにここまで来た。
出典
『耐火木造に挑んだ全国初のガソリンスタンド』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO17509720Z00C17A6000000/?n_cid=NMAIL005
2017年10月8日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7647/
(2017年10月26日 修正2 ;追記)
2017年10月20日4時26分に朝日新聞からは、効率最優先の姿勢が不正を招いたとの見方が強まっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
4工場のうちの一つ、日産車体湘南工場では、指導的立場の従業員が無資格者に対し、「作業が遅れているからやってくれ」という内容の指示をしていたことがわかっている。
19日に新たに判明した3工場では、国交省に届け出が必要な工場の生産ラインを勝手に変更していたことも判明した。
法令軽視の姿勢は根深い。
不正が起きたラインでは、完成検査とは別に、日産独自の商品検査も実施している。
独自検査は商品の競争力に直結する「1丁目1番地」。
そこで働く従業員の資格が混乱したままで、ずさんな検査が横行していたことになり、商品の信頼性にも傷がつきかねない。
国交省や日産社内でも、人手不足にもかかわらず生産拡大を続け、効率を最優先してきた日産の姿勢が不正を招いたとの見方が強まっている。
完成検査の陣容は、他社と比べても手薄だった。
国交省幹部は、「現場の問題ではなく、そういう組織にした側の問題。トップに再発防止を成し遂げる能力がないことが、ある意味、証明された」と指摘する。
日産会長のカルロス・ゴーン氏は、「世界一になる」ことを悲願とし、昨年、燃費不正問題で苦境に陥った三菱自動車に出資。
2017年上半期の世界販売では、日産三菱・ルノー連合として、2位の独フォルクスワーゲンや3位のトヨタ自動車を抜き、首位に立った。
今年4月から社長に就いた西川氏は、生産拡大路線を進めたゴーン氏の忠実な継承者と目されている。
不正は長期にわたって続けられていたとみられ、この間、長く社長を務め、企業統治に責任を負うゴーン氏の責任も問われる。
西川氏はその点について、「(ゴーン氏に)報告はしているが、まだ十分に申し上げられない」と述べるにとどめた。
・・・・・
日産は国内での生産台数は全体の2割に満たない。
ただ、ノートのHVやリーフをつくる追浜工場は、海外工場を指導する拠点として、本拠地の横浜市近くに残したマザー工場だ。
そこで西川氏の謝罪後も不正が続いたことで、世界的な生産体制への信頼も揺らぐ。
・・・・・
出典
『日産「現場の不手際」苦しい釈明 「法令軽視」浮き彫り』
http://digital.asahi.com/articles/ASKBM63B2KBMULFA034.html?rm=932
10月20日6時50分にNHK神奈川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
少なくとも20年近く前から不適切な検査が行われていたことが、日産の社内調査で新たにわかった。
出典
『日産不適切検査20年近く前から』
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20171020/1050000386.html
(2017年11月14日 修正3 ;追記)
2017年11月8日5時0分に朝日新聞からは、背景に人手不足があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日産の無資格検査問題で、第三者調査の全容がわかった。
近年の生産拡大に伴うシフト改編や、団塊世代の退職などで各工場の検査員が不足したのに、有効な手段を講じなかった実態が判明。
工場に何人の有資格者がいるのかすら把握しないなど、経営陣の検査に対する意識の薄さが、現場の規範意識を鈍らせた疑いも浮かんだ。
日産は近く、この調査結果などをもとに改善に向けた報告書をまとめ、国交省に提出する。
調査によると、無資格者による検査は、1980年代から続いていたとの証言がある一方、近年、生産拡大に伴って検査員が不足したことが無資格検査の原因・背景になっているとの証言が多かった。
国内向け生産が多い追浜工場には、2016年秋、国内生産拡大を目指す社の方針のもと、主力車種「ノート」の生産が移管された。
昼だけだった生産体制が昼夜の2交代制になり、検査員が不足した。
工場にとっては活気を取り戻す好機で、人員不足を理由に移管を断れない状況だったという。
その後、無資格の従業員を検査に従事させることが増え、有資格者しか押せないはずの検査印は「予備印」を購入するなどして、無資格者に貸し出していた。
日産車体湘南工場でも、今年9月の2交代制導入が人手不足の原因とする証言が多く、「『コストがかかるから人を減らせ』と会社は言う。それで無理をしてしまった」と話す従業員もいた。
ほかの工場では、団塊世代の退職が人手不足の理由に挙がった。
「上層部が検査員の仕事を理解していない」との声も出た。
完成検査は国に代わって行う重大な責務にもかかわらず、経営陣が適切な人員配置に目配りしてこなかった点も調査で明らかになった。
このほか、多くの工場で、国の監査日だけ無資格者を検査業務から外すなど、適正を装う工作をしていたことも発覚した。
また、正規の検査員の試験でも不正が横行。
試験官が問題を事前に漏洩した、答えを見せてもらいながら解いた、問題と解答が一緒に配られた、試験官が解答を置いたまま退席した、といった証言もあった。
日産は、一連の不正により全6工場で国内向けの生産を停止していたが、検査体制が改善したとして、京都の工場を除く5工場で7日、約半月ぶりに生産を再開した。
ただ、生産ペースは以前より大幅に落ちているという。
出典
『日産の検査不正、背景に人手不足 上からは「人減らせ」』
http://digital.asahi.com/articles/ASKC75JPNKC7UTIL04P.html?rm=606
2017年10月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7670/
(2017年10月26日 修正2 ;追記)
2017年10月20日2時15分に日本経済新聞から、発注仕様を満たしていない製品の取り扱いに関する商習慣などの解説的記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
トヨタ自動車などが19日、相次いで自動車の安全性を確認したと発表した。
・・・・・
今回、自動車各社が安全と宣言できたのは、もともと契約していた品質が「社内基準を上回る水準で、余裕を持たせている」(トヨタ幹部)からだ。
オーバースペック(過剰品質)となり、高コストになりがちだが、こうしたリスクに対応できる利点がある。
ただ、一般の消費者にとっては、この差はわかりにくい。
さらに、基準が複数あることに加えて、どの程度の乖離があったのかもはっきりしないため、いくら安全と宣言されても、不安がくすぶっているのが実情だろう。
そのなかで、JR東海は19日、神鋼製アルミ部材を使った新幹線の一部部品の強度が、JR東海が求める日本工業規格(JIS)の基準の強度を最大3%下回っていたことを明らかにした。
JR東海は、部品調達の仕様として、JIS基準そのものではないが、同程度の強度を求めている。
JIS基準の強度は、実際に新幹線部品にかかる力をはるかに上回る強度を持っているため、柘植社長は「安全上、問題がないことを確認している」とした。
神鋼への不信が拭えないのは、商慣行を悪用していたことにもある。
製造業ではもともと、顧客と契約した品質・規格に満たない製品が、工場で一定割合、発生してしまう。
しかし、全ての製品を廃棄するわけではない。
部品メーカーといった顧客が納期を優先したい場合など、あらかじめ両社で定めた規格を下回っていても、強度や耐久性に問題がなければ、材料を購入する。
不適合品でも顧客の了承を得たうえで購入してもらう「特別採用(トクサイ)」と呼ばれる制度で、JISにも定められている。
だが、神鋼はこれを悪用し、顧客の了承なしに契約を下回る品質の製品を出荷。
現場の独自の判断で品質の合格証を改ざん、顧客には品質を満たした正規の適合品と偽っていた。
ただ、一方で「顧客側も、製品自体の性能に問題はないとして取引していた」(業界関係者)と指摘する声もある。
神鋼の元社員によると、「トクサイ」の悪用は数10年前から組織ぐるみで繰り返されていたという。
当時の工場長や品質保証の担当者も関与していた可能性があり、神鋼は遡って調査を進めている。
・・・・・
国際標準化機構(ISO)認証の関連団体、公益財団法人「日本適合性認定協会」(JAB)は、11日付で、規格を認証する民間の審査機関に対して、神鋼の一連の問題の事情を確認するよう要請した。
出典
『神鋼改ざん 拭えぬ不信 不適合品の「特採」悪用』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22466960Z11C17A0EA1000/?n_cid=NMAIL005
(2017年11月14日 修正3 ;追記)
2017年11月10日18時37分にNHK関西から、社内調査結果が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸製鋼は、一連の検査データの改ざん問題について、会社の収益重視や、納期優先の姿勢が不正につながったとする社内調査の結果を公表した。
報告書によると、一連の不正について、「工場で起きているこれほどの事態を経営が問題として取り上げ、対応できていなかったこと自体が大きな問題だ」としたうえで、経営陣が収益重視の評価を推し進め、現場の実態を把握しようとしなかったことが不正につながったとしている。
また、不正を引き起こした要因として、生産や納期を優先する風土のもと、検査が軽視され、顧客からクレームがない限り問題がないと考えるなど、品質への意識が低かったことをあげている。
さらに、不正が行われた範囲が売り上げの数パーセントの規模に達し、申告するのが難しくなったことや、異動が少なく閉鎖的な組織だったことが、長年、不正が続いた背景にあるとしている。
その上で、再発防止策として、試験検査データの記録を手書きではなく自動化することや、複数の社員が元のデータを確認するなどの仕組みを構築すること、それに本社に監査の新部署をつくるなどチェック機能を強化し、組織体制の強化を図ることを明らかにした。
出典
『神鋼“収益・納期優先が不正に”』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20171110/5604502.html
11月11日付で東洋経済からは、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。長文につき抜粋のみ転記する。
“生煮えの中間報告”――そんな印象の調査報告書だった。
・・・・・
報告書では改ざんに関し、以下の5項目が原因であると結論づけた。
(1)収益評価に偏った経営と閉鎖的な組織風土
(2)バランスを欠いた工場運営
(3)不適切行為を招く不十分な品質管理手続き
(4)契約に定められた仕様の順守に対する意識の低下
(5)不十分な組織体制
原因の第一に挙げたのが、神戸製鋼所の特徴である「事業部制」からくる問題だ。
・・・・・
こうした問題を踏まえ、再発防止策として、「品質はコストや納期に優先する」という価値観を「品質憲章」として定めるほか、「品質ガバナンス再構築検討委員会」を新設する。
これまで事業部間での人事異動はほとんどなく、それが組織の硬直化につながっていたが、今後は、人事ローテーションも積極的に進める。
さらに、試験検査データの記録に関する自動化や、本社における品質監査の専門部も設置する。
・・・・・
本当に工場の現場だけに改ざんの責任を押し付けられるものなのか。
改ざんは少なくともおよそ10年前から存在したことを同社は認めている。
現役の役員や役員OBの多くが工場で働き、幹部を務めた経験がある。
彼らが改ざんにまったく関与しなかったのには、どうしても疑問がつきまとう。
・・・・・
出典
『神戸製鋼の「調査報告書」では何も解決しない 責任は現場に押し付け、原因究明も不十分』
http://toyokeizai.net/articles/-/197101
2017年10月22日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後5時半ごろ、渋川市北橘町真壁の地下にある取水トンネルで、清掃作業中の男性3人が意識もうろうの状態となり、救急搬送された。
うち1人が意識不明の重体。残り2人は軽症。
県警は、一酸化炭素中毒の可能性もあるとみて調べている。
県警によると、作業していたのは、沼田市の土木作業員のTさん(男性、68歳)と吉岡町の会社員の男性(50)、安中市の土木作業員の男性(73)の3人。
このうちTさんが意識不明の重体。
トンネルは地下6~7m。
ガソリンなどで動く発電機につながれた高圧洗浄機を使って、内壁を清掃していたという。
出典
『一酸化炭素中毒か トンネル清掃の3人を救急搬送 1人重体 渋川』
http://mainichi.jp/articles/20171022/ddl/k10/040/017000c
10月23日10時34分に産経新聞からは、Tさんが死亡したなど、下記趣旨の下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県警は、23日までにTさん(68)が搬送先の病院で死亡したと明らかにした。
一酸化炭素(CO)中毒の疑いがあり、死因を詳しく調べる。
県警によると、Tさんは20日午後、トンネル内に発電機を置き、高圧洗浄機を使って清掃作業をしていた際に意識がもうろうとなり、搬送された。
一緒に作業をしていた男性2人も軽症。
出典
『トンネルで清掃中に重体、作業員の男性が死亡 群馬 一酸化炭素中毒か』
http://www.sankei.com/affairs/news/171023/afr1710230025-n1.html
(2018年3月24日 修正1 ;追記)
2018年3月23日19時17分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年10月、渋川市にある地下トンネルの中で、換気を十分しないままガソリンを燃料とする発電機を使い、清掃作業をしていた3人が一酸化炭素中毒になり、このうち当時68歳の男性が死亡した。
前橋労基署は、この事故を調べた結果、工事を請け負っていた吉岡町の建設会社の「I組」と現場の安全管理者の51歳の工事課長が作業員の健康被害を防止する措置をとらなかったとして、労安法違反の疑いで書類送検した。
出典
『労災死亡事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180323/1060001509.html
3月24日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
前橋労基署によると、社員3人がエンジン式の高圧洗浄機を使って清掃作業をする際、自然換気が不十分なのに、換気などの安全対策を講じなかった疑いがある。
2017年10月20日付で毎日新聞熊本版から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
10月20日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)から、10月19日19時21分にgooニュース(熊本放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後2時25分ごろ、御船町滝川の「M薬局」の駐車場兼作業場(木造2階建て)で爆発が起き、古い薬品を処分していた従業員の女性(58)が顔や腕などにやけどを負って病院に搬送された。
意識はあり、命に別状はないという。
建物に被害はなかった。
近くで爆発音を聞いた親戚が駆け付け、119番通報した。
警察などは、薬品が何らかの理由で爆発した可能性があるとみて調べている。
現場周辺は、有毒ガスの発生などを検査するため、通行が一時、規制された。
事故のあった作業場の裏に住む女性(75)は、「家でテレビを見ていたら『バーン』という大きな音が一度聞こえた。気になって薬局に行くと2階の窓から白い煙が上がっていた」と話した。
薬局から約120m離れた空き地で作業していた解体業の50代男性も、「『ドーン』という音が聞こえた。車の衝突事故と思った」と振り返った。
女性薬剤師は、粉末状の古い薬品を処分していたと見られている。
出典
『爆発 薬局の作業場で 薬品を処分、女性やけど 御船』
https://mainichi.jp/articles/20171020/ddl/k43/040/258000c
『御船町の薬局で爆発事故』
https://news.goo.ne.jp/article/rkk/region/rkk-NS003201710191921150111.html
(2017年11月19日 修正1 ;追記)
2017年10月20日付の熊本日日新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
作業場には、ガラスびんに入った数種類の薬品があったという。
2017年10月19日22時36分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前9時25分ごろ、札幌市東区伏古3条2丁目の住宅から出火、約4時間後に鎮火した。
この火災で2階建て住宅が全焼。
この家に住む40代の男性が手に軽いけがをした。
同居する家族が「1階和室で布団の間にドライヤーを挟んで乾かしていたら火が出た」と話しているといい、警察が出火原因を調べている。
警察によると、出火当時、男性とその両親の計3人が家にいた。
両親にけがはなく、男性は飼い猫を逃がそうと玄関脇のガラス戸を左手で割った際にけがをしたという。
近所の女性は、「外で洗車をしていたら、すごい勢いで火と煙が出ていて火事に気づいた。慌てて避難した」と話していた。
出典
『「布団をドライヤーで乾かしたら火が…」住宅が全焼』
http://www.asahi.com/articles/ASKBM42W5KBMIIPE008.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。