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2011年7月29日付の毎日新聞北海道版に、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
更別村の酪農家敷地の地下に埋設されているふん尿貯蔵槽(深さ約3.5m)で今月、この家の夫婦が死亡していたことが28日、分かった。
事故前、北海道開発局帯広開発建設部の職員がフタを誤って落下させており、夫婦は拾うために中に入った可能性がある。
開発局は原因調査と再発防止策の検討のため、事故調査委員会を26日設置した。
死亡した夫婦は12日に外出後、行方不明になり、13日に貯蔵槽で死亡しているのが見つかった。死因は不明。
貯蔵槽はふん尿を肥料にする施設で、開発局がモデル事業として95年に設置した。6月24日に同部職員2人が資料写真の撮影のため訪れた際、金属製のフタ4枚のうち1枚(長さ約1.2m、幅約40cm)を内部に落とした。同部は「フタの落下後、職員が適切な対応を取ったのか調査している」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/archive/news/2011/07/29/20110729ddlk01040273000c.html
(ブログ者コメント)
「拾うために中に入った」という表現から考えると、死因は打撲ではなく、酸欠あるいは硫化水素中毒の可能性がある。
(2011年8月5日 修正1 ;追記)
2011年8月2日付の朝日新聞(聞蔵)から、「焦点」と題して下記趣旨の記事がネット配信されていた。
帯広開発建設部の職員が貯留槽のふたを槽内に落としたまま20日間ほど放置。夫婦はふたを拾いに入ってガス中毒死したとみられることが、開建部などへの取材でわかった。
ふたを落とした当日、職員がそのことを伝えると、夫は「取っておく」と話したとされる。
開建部は、ふたの放置に加え、有害ガスの発生や酸素が欠乏しやすい貯留槽内の危険性を十分に伝えていなかった可能性がある。警察によると、死因は硫化水素中毒だった。
貯留槽は、家畜の糞尿と灌漑用水を調合し、液体肥料にする設備の一部。開口部が2箇所あり、それぞれに鋼製のふた(長さ1.2m、幅43cm)を4枚かぶせていた。落としたのは、そのうちの1枚。
夫婦は、開口部と地下をつなぐはしごの下で並ぶように倒れていた。槽内の様子を探るために使おうとしたとみられる木の棒や、ふたを引き上げるために準備したのか、地上からはロープが垂らされていた。
開建部は、「貯留槽内のリスクを適切に説明したかどうかは、今後の調査で明らかにしたい」と答えるにとどまった。
(ブログ者コメント)
酪農家の方にとって、酸欠とか硫化水素中毒といった危険は馴染みがないだろう。
この職員が、仮に危険性を伝えていたとしても、「即死する場合がある」程度のことを伝えないと、真の危険性は伝わらなかった可能性がある。
逆に、危険性をまったく伝えていなかったとしたら、そういった職員を養成した開建部の責任でもある。
はてさて、被災者が2名とも死亡している現状、どこまで真の原因に迫れるだろうか?
(2011年8月7日 修正2 ;追記)
2011年8月6日11時0分に、北海道新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
開建部は5日、職員は、槽内に発生する有毒な硫化水素の危険性を認識しておらず、夫妻にも注意するよう伝えていなかったことを、事故調査委員会の初会合で報告した。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/310195.html
(2012年7月14日 修正3 ;追記)
2012年7月12日20時49分にmsn産経ニュースから、また7月13日付で毎日新聞北海道版と朝日新聞北海道総合版(聞蔵)から、遺族が損害賠償提訴した旨、ネット配信されていた。
遺族が12日までに、管理を怠ったとして国に約1億円の損害賠償を求め、釧路地裁帯広支部に提訴した。
訴状によると、帯広開発建設部の職員2人が酪農家方を訪れ、敷地内にある槽のふたを槽内に落とした。職員は硫化水素が発生する恐れを告げずにふたの回収を依頼し、同7月12日、取りに入った酪農家夫妻が中毒死したとしている。
帯広開発建設部が設置した事故調査委員会は昨年12月、有毒ガスが発生する認識が職員にも夫婦にもなかったとする報告書をまとめた。
遺族は、職員が中毒の危険性を伝えなかったために夫妻が死亡したと主張。遺児2人の未成年後見人として、夫側の両親が提訴した。
父親(71)は、「北海道開発局は、(職員が)危険性を知らなかったから仕方がないというような返答だけで、責任の所在は曖昧な返事ばかり。納得いかず、不信感を持っており、どちらに非があるのか、法廷で責任の所在をはっきりさせたい」と話している。
開発局は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120712/trl12071220490008-n1.htm
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20120713ddlk01040201000c.html
(2014年4月22日 修正4 ;追記)
2014年4月21日23時22分に毎日新聞から、国に賠償を命じる判決がくだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道更別村で2011年7月、酪農家夫婦が道開発局帯広開発建設部の設置した家畜ふん尿貯留槽内で硫化水素ガス中毒死したのは、同開建職員が危険性を夫婦に説明する義務を怠ったためだとして、遺族が国に約1億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、釧路地裁帯広支部であり、裁判長は国に約4947万円の支払いを命じた。
判決は、貯留槽の管理責任は開建側にあり、職員が説明義務を怠ったと認定。死亡した夫婦にも貯留槽内に立ち入った落ち度はあるが、「事故防止の第1次的な義務は被告(開建側)が負うべきだ」と結論づけた。
貯留槽は、開建が国の試験事業として夫婦宅の敷地に設置し、事業終了後は夫婦が継続して利用していた。
夫婦は、調査で訪れた職員が誤って落としたふたを回収するため貯留槽内に入り、中毒死した。
同開建は事故後、事故調査委を設置し原因を調べたが、責任の所在が明確にならなかったため遺族が12年7月に提訴。
被告側は夫婦が日常的に管理、使用する施設だったことなどから、「職員に説明義務はない」として全面的に争っていた。
判決後、開発局の沢田局長は、「判決内容を精査し、今後の対応を検討したい」とのコメントを発表した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140422k0000m040125000c.html
呉共済病院は27日、60代男性に08年12月に実施した手術の際、人工心肺装置のチューブを誤って装着したため心臓に空気が送り込まれ、男性が多発性脳梗塞を発症していたと発表した。 男性は意識不明の状態が続き、急性腎不全を起こして27日未明に亡くなった。
病院側は医療事故と認めたが、死因との因果関係は否定している。
発表によると、08年12月2日午後11時ごろ、男性が胸の痛みを訴えて来院。翌3日未明、大動脈解離の緊急手術を始め、人工心肺を装着した。心臓に血液がたまるのを防ぐためチューブで吸引しようとしたが、誤ってポンプの吹き出し口につないでしまい、心臓に空気が入った。
執刀医らが直後に気付き停止したが、男性は多発性脳梗塞を起こして意識不明となった。臨床工学技士がチューブを誤って装着したという。
病院は、チューブとポンプのつなぎ口に共通の青色シールを張るなど再発防止策を取ったという。27日には呉署や呉市保健所に報告した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
一番の対策は、チューブの接続口のサイズを変えることだが、市販製品であることなどの理由で、それは難しいのだろう。識別表示は次善の策だが、それでも効果はあるだろう。
27日午前9時半ごろ、新居浜市の住友化学愛媛工場菊本地区にある有機金属工場の「トリメチルインジウム」充てん保管室から出火。付近の配電盤などの表面を焼き、同社の男性社員(27)が右手に軽いやけどを負った。有毒ガスの発生や近隣住民への被害はなかったという。
警察などによると、同工場では発光ダイオード(LED)などの半導体などに使う有機金属を作っている。
2人の男性社員がトリメチルインジウムを流すために配管を点検していたところ同物質が漏れ、配管付近から出火。スレート造り天井の数カ所に穴が空き、充てんタンク(直径60cm、高さ84cm)の表面や配電盤などを焼いた。
同物質は空気、水分に触れると自然発火するという。
同社によると、手に熱いものを感じた作業員はすぐに部屋を出ており、炎などは見ていない。また、直後に自動火災報知機が作動、消火設備を起動して粉末の消火剤を散布したという。
同日、同工場の幹部らは会見を開き「お騒がせし申し訳ない。原因を追及し対策を講じたい」と謝罪した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
炎も見てないのに、手に熱いものを感じて、すぐに逃げたとのこと、当該物質の危険性を熟知した上での行動だったのだろう。さすがに安全教育が行き届いていると感じた。
(2011年8月27日 修正1 ;追記)
2011年7月28日付の愛媛新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
保管室は、広さ約50m2。 点検中の一人が右手に異常な熱を感じたため、2人とも退室したところ、午前9時28分ごろ、自動火災報知機が作動。上司が手動で消火設備を起動させ、数分後に沈静化させた。
やけどした社員は、「いきなり熱風がきた」と話している。
消防には、同53分ごろに報告した。同社は、「消火作業に追われ、判断が遅くなった。結果的に考えると反省の余地がある」と述べた。
(2011年9月5日 修正2 ;追記)
2011年9月2日付で、朝日新聞愛媛版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住化愛媛工場は、1日、火災原因や再発防止策を発表し、あらためて陳謝した。
原因は、液体の有機金属トリメチルインジウムが流れる配管に微小な穴が開いたため、外部に漏出して空気中の酸素と反応、燃焼したとしている。
配管は内径12mmで、ステンレス製の薄い板を丸めて溶接したもので、溶接部分に穴が開いた可能性が高いとみている。
同社では、トリメイルインジウムが流れる配管を溶接していない配管に取り換えたほか、煙だけでなく熱を感知する火災報知機を設置し、作業員の点検も強化することにした。
また、2011年9月2付で、毎日新聞愛媛版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
貯蔵施設では溶接部のあるステンレス製配管を使用。溶接部の不具合で、使用するうち目視できない程度の穴が開き、漏れたTMIが空気と反応、燃焼したと推定。配管の圧力が通常の約100倍になって破断し火災となった、と結論付けた。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
□毎日新聞記事の「配管圧力が100倍となって破断し火災となった」という件、詳細は不明だが、「配管内で液封状態にあったTMIが加熱されて膨張し・・・」ということだろうか?
密閉状態の液体の場合、加熱されると膨張して圧力が急上昇するので、要注意だ。
□長手方向の溶接線に穴が開いたのかどうかは不明だが、そもそも、なぜ、薄板を丸めて溶接するという手間がかかる方法で配管を作ったのだろうか?
内径12mm程度のステンレスパイプなら市販されており、そのほうが安価だと思うのだが・・・。
(2011年10月2日 修正3 ;追記)
2011年9月2日付の愛媛新聞紙面には、毎日新聞とは若干違った、以下のような記事が掲載されていた。
□TMI貯蔵タンク下部のステンレス製配管の溶接部分に微細な穴が開き、漏れたTMIが空気に触れて発火。さらに熱で配管内の圧力が上がり破断した。
□同社は、「配管は4月から使用。作業前に漏れがないことを確認しており、配管自体の欠陥ではないか」とした。
東京メトロは29日、練馬区の有楽町線・副都心線平和台駅で26日午後3時頃、エレベーターが数m落下する事故があり、乗っていた50代の女性が、しりもちをつくなどして尻や肘に2週間の打撲傷を負ったと発表した。
発表によると、事故があったのは、地下1階と地上とを結ぶエレベーター(高低差約7.5m、定員11人)。上昇中に急に落下し始め、非常停止装置が作動して止まったという。
同装置は一定速度以上の降下を感知した際、かごの横からブレーキパッドをあてて落下を防ぐ仕組み。
調べたところ、エレベーターのかごをつり下げている直径1cmの金属製ワイヤロープ3本が全て切れていた。
メンテナンス会社の三菱電機ビルテクノサービスによると、エレベーターは2004年1月に導入。
このエレベーターのロープには昨年9月の定期検査でさびが見つかっていたが、基準に達していなかったため交換していなかった。今月14日の保守点検でも特に異常は見あたらなかったという。
同社は「ロープ全てが一気に切れるという事態は過去に例がない。原因究明に全力を挙げる」としている。
東京メトロは同機種のエレベーター計64台を緊急点検し、同様にロープがさびているのが見つかった4台についてロープを交換した。
国交省は29日、三菱電機ビルテクノサービスが扱っている約20万台のエレベーターについて調査するよう、全国の自治体に要請した。
出典URL ■■■
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(2012年1月16日 修正1 ;追記)
2012年1月12日18時2分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は12日、劣化が原因とする事故調査報告書を公表した。
報告書によると、事故はかごを支えていたワイヤ3本すべてが切れ、かごが落下したと断定。
エレベーターの使用回数が1日約1800回と非常に多いため、ワイヤが繰り返し曲がり、断線が進んだと指摘した。
三菱電機ビルテクノサービスは、ワイヤを昨年3月末までに交換する予定だったが、事故当時まで交換されていなかった。
国交省は、定期検査でワイヤの内部損傷などを把握するのが現状では不十分だとして、今年度内に検査方法の規定を見直すという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120112/dst12011218020018-n1.htm
事故報告書は下記(38ページ、1.7MB)
http://www.mlit.go.jp/common/000188107.pdf
(2012年3月24日 修正2 ;追記)
2012年3月19日11時27分に読売新聞から、保守管理会社の所長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は19日、エレベーターの保守管理を担当していた「三菱電機ビルテクノサービス」練馬営業所の所長(50)や担当者ら4人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
同営業所がワイヤロープのさびを放置したことが、原因だったと判断した。
送検されたのは、同営業所長のほか、エレベーターの管理を担当していた同営業所の係長(47)と元係長(42)、保守担当者(38)の3人。
発表によると、4人は、同駅地下1階と地上を結ぶエレベーター(定員11人)の金属製ワイヤロープ3本(直径1cm)がさびているのに気付きながら放置。
昨年7月26日午後3時頃、ロープの切断でエレベーターを落下させ、乗っていた女性(52)に腰の打撲など2週間のけがを負わせた疑い。
ロープは2007年3月に交換していたが、10年9月の同社の検査担当による定期検査で3本ともさびていることが発覚。交換を指示されたが放置したという。
4人は調べに対し容疑を認め「交換時期の判断を誤った」などと供述している。
一般的にロープ交換の目安は3年とされているという。
同社広報室は「書類送検された事実を重く受けとめ、再発防止に向けて全力をあげています」とコメントした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120319-OYT1T00391.htm
(ブログ者コメント)
検査担当の指示が放置されたために事故が起きたということだが、一体、検査担当はどのような指示をし、それがなぜ放置されたのか?
その点について、前出の事故報告書から抜粋した経緯は下記。
いろいろな原因が絡み合って事故が起きたようだ。
「検査担当による検査結果」
○素線切れはなかった。
※素線切れは内部で先に発生していたため、目視や触診では発見できなかった。
(内部断線に対応した検査方法なし)
○錆の発生が確認されたため、ロープの交換が必要である旨、社内報告した。
※交換が必要と判断したのは、社内基準で「錆を確認した場合には取替を計画」となっていたため。
○ただ、その錆はウエスでぬぐえばとれるものだったため、錆が著しい場合に必要な「要重点点検の指摘有り」の報告は行わなかった。
※「錆が著しい」という具体的判断基準は規定されていなかった。
「検査結果を受けての対応」
○2011年3月31日までに交換するように計画を立てたが、実際には交換されず。
※内部手続きのミスの模様。
○4月に交換しようとしたが、社内システムへの入力が7月に遅れ、9月交換の計画になってしまった。(しかし、7月に事故発生)
2011年7月28日12時58分に朝日新聞から、また同日付で読売新聞山口版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口市消防本部で今月22日にあった防火管理者の資格取得講習で、受講者118人のうち、発煙筒の煙を吸い込んだ男性計15人が体調不良を訴えた。2人は現在も入院している。市消防本部が28日、記者会見を開き、発表した。
発表によると、22日午後2時ごろ、煙の疑似体験をするため庁舎の屋内階段の防火戸を閉め、発煙筒2本に点火。室内に煙が充満したところで避難訓練をした際、9人がせきや息苦しさなどを訴え、うち6人が病院に搬送された。翌23日以降、別の6人も体調不良で医療機関を受診。15人のうち50歳代の男性が高熱で、30歳代の男性が肺炎で、現在も入院している。
訓練は、受講者118人を4班に分けて実施。事前に職員が「(持参するよう指示していた)タオルで鼻や口をふさぐ」などと注意したが、うち1班には説明していなかった。体調不良を訴えた15人のうち、入院した2人を含む10人がこの班に所属していた。
同本部は、28日に開いた記者会見で、「注意事項の説明が不十分だった」とミスを認めた。
今回の講習では、昨年とは違う発煙筒を使ったが、発煙量を確かめていなかったという。
発煙筒には「煙を吸入しないでください」などの注意書きが記されていた。製造メーカーは「消防署の訓練に使用されることが多く、一般で使う時は十分な注意が必要」と指摘している。
会見した消防長は「大変遺憾なことであり、関係者に深くおわびします」と述べ、発生時に発表しなかったことについては「受講者全員の体調確認に時間がかかった」と説明した。
警察は業務上過失傷害容疑で調べている。
出典URL■■■
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(ブログ者コメント)
□昨年と違う発煙筒を発煙量を確かめずに使ったとのこと。変更管理が不十分だったことも一因だ。
□企業には火災時の迅速な通報を求め、ちょっとでも遅れると厳しく叱責する消防が、1週間遅れての発表。このように自分に甘い姿勢では、他を律することはできない。
(2011年7月30日 修正1 ;追記)
2011年7月29日23時2分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口市消防本部が改めて調べたところ、ほかに51人が体調不良を訴えていたことが新たにわかった。これで講習の参加者127人のうち半数以上にあたる66人が体調不良を訴えたことになる。
51人のうち1人が病院で手当てを受けたが、いずれも症状は軽かったという。
出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
(2011年9月27日 修正2 ;追記)
2011年9月26日18時57分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について山口労基署は、山口市の消防本部に防火講習での発煙筒の使い方などについて改善するよう求めていたが、消防本部は、屋内の訓練では発煙筒を使用しないといった講習の改善措置を労基署に報告した。
改善点
□今後、屋内での防火講習では発煙筒を使わない
□講習以外の訓練などで発煙筒を使う際にも、適切な使用方法や安全対策を徹底する
□講習の受講者に対する注意事項の説明に漏れがないよう講師どうしが事前に確認する
消防本部によると、この講習で、体調を崩して医療機関で治療を受けた16人のうち15人はすでに回復しており、肺炎で入院していた1人が経過観察中だという。
出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
(2011年10月15日 修正3 ;追記)
2011年10月13日19時21分に、NHK山口から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について、消防本部は13日会見し、医療機関を受診した参加者16人のうち10人については、13日までに通院費用や慰謝料など、あわせて125万あまりの賠償金を支払ったことを明らかにした。
また残る6人についても今後、賠償金を支払う予定で、市側の最終的な支払い額はおよそ200万円に上る見通しという。
会見で、消防本部の消防長は、「大変なご迷惑をかけ、本当に心苦しい。今後このようなことがないよう努めていきたい」と述べた。
消防では、今回の事故を教訓に、今後の講習では発煙筒は使用せず代わりにスモークマシンと呼ばれる人体に無害な煙を発生させる装置を使うことを検討しているという。
(2012年4月3日 修正4 ;追記)
2012年3月28日18時59分にNHK山口から、当時の職員2人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、講習の担当者として発煙筒を準備した山口市消防本部の47歳の副主管と34歳の主任の2人が煙の安全性について発煙筒を使用する前に十分確認すべきだったのに怠っていたとして、業務上過失傷害の疑いで2人の書類を山口地検に送った。
調べに対し、2人は事実関係を認めているという。
山口市消防本部の消防長は「書類送検されたことを厳粛に受け止め、今後2度とこのようなことがないよう安全管理を徹底していきたい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064028731.html
東京電力は、神栖市にある鹿島火力発電所のボイラーが老朽化によるトラブルを起こしたため、今夜から運転を停止すると発表した。
運転を停止するのは4号機で、今月9日、ボイラーの上の部分から燃焼ガスが漏れるトラブルが見つかった。
東京電力は「すぐに運転を止めるほどの危険性はない」として、運転を続けてきたが、ガス漏れが拡大する可能性が出てきたということで、27日夜10時から運転を停止することになった。
東京電力では、運転開始から40年近く経ち、設備が老朽化したことがトラブルの原因ではないかとみており、補修作業を急いで、来月6日には運転を再開したいとしている。
今回の運転停止で最大で60万KWの供給力が減ることになるが、東京電力はこの夏の電力全体の供給力には大きな影響は出ない見通しだとしている。
出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
2011年7月28日12時32分に、NHK富山から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時半ごろ、富山市の作業現場で作業をしていた人から、男性が鉄製のかごの下敷きになったと警察に連絡があった。男性は病院に搬送されたが、腰の骨を折るなどの大けが。
警察によれば、男性は今月中旬に破産した建築会社の元従業員で、資材の整理をするために、鉄製のかごの上に乗って作業をしていたという。
警察では、作業中に鉄製のかごのバランスが崩れ、かごと一緒に高さ約3mから転落、重さ100kgの鉄製のかごの下敷きになったものとみて、作業前の安全点検が十分だったかなど、ほかの作業員から聞くなど当時の状況を詳しく調べている。
出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
(2011年8月27日 修正1 ;追記)
2011年7月28日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
鉄製のかご(高さ1.5m)を2つ重ね、その上に乗って片づけ作業をしていて落下した。
2011年7月27日21時59分に、読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時40分頃、北九州市のJR日豊線西小倉―南小倉駅間を走行中の博多行き特急「ソニック22号」(7両編成)で異常音がして非常ブレーキが作動し、緊急停止した。
運転士が点検したところ、先頭車両の床下に取り付けられていた自動列車停止装置(ATS)の送受信機(重さ約11kg)が外れ、約100m後方の線路上に落下していた。乗客約260人にけがはなく、約20分後に運行を再開した。
JR九州によると、落下したのは「車上子(しゃじょうし)」と呼ばれる板状の装置(長さ41cm、幅38cm、厚さ1.5cm)。先頭車両と最後尾の車両に1個ずつ取り付けられ、カーブまでの距離など走行に関する情報を受信する。緊急信号を受ければ自動ブレーキがかかる。
出典URL■■■
2011年7月27日14時42分に、NHK長崎から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックの荷物の積み降ろし中などに労災事故が増えていることから長崎労働局などが県内の経済団体に対して無理な労働条件の改善など労働災害の防止に向けた協力を要請した。
27日は長崎労働局の労働基準部長と九州運輸局長崎運輸支局の次長が長崎県商工会議所連合会を訪れ,要請文を手渡した。
それによると、荷物の配送時間を決める際には運転手の休憩時間や渋滞の時間を見越して余裕のある時間設定をすることや、高い場所での作業にはヘルメットの着用を指導することなど、トラック運転手や作業員の労働環境の改善について協力を求めている。
長崎労働局によると、去年、県内で起きたトラックの運送関係者の労災事故は106人で、このうちのおよそ8割が荷物の積み降ろし中に発生した事故だった。
主な事故原因としては長時間労働や配達時間などの条件が厳しいことなどが指摘されているという。
長崎県商工会議所連合会の事務局長は「トラック業界の労働災害の防止には荷主側の理解も必要なので各事業者に労働災害の防止を周知したい」と話している。
出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
2011年7月23日付の朝日新聞山口東部版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
虚偽の労災報告をしたとして、徳山労基署は、22日、柳井市のK板金工業と社長(64)、建設会社徳山営業所の課長(35)を、労安法違反の疑いで書類送検したと発表した。
署によると、周南市の化学工場内で、今年2月、K板金工業の男性社員が高所から転落し、左足のかかとを骨折。
しかし社長は、白紙の労働者死傷病報告書に押印して元請けの営業所課長に渡し、課長は自社の事業所で発生したとする虚偽の報告書を作り、4月、署に提出した疑い。
2人は容疑を認め、「今後の受注に差し障りがあると思った」などと供述している、と署は説明している。
2011年7月26日付の西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
マンホールと歩道の3cmの段差につまずき足を骨折した北九州市の男性(75)が、市の安全管理に不備があったとして、428万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁小倉支部は25日、市の責任を一部認め、約12万3千円の支払いを命じた。市道のマンホールは約16万5千個に上っており、市は事故再発防止や訴訟への対応に頭を痛めている。
判決によると、男性は2009年4月、同区の歩道でマンホールのふたの段差につまずき、右足のくるぶしを骨折した。
判決理由で裁判長は「3cmの段差は気付かないまま歩けば負傷する危険が十分あり、安全性を欠いている。夜間や視力に障害がある人の歩行も想定し、できるだけ段差がないよう管理すべきだ」と指摘。一方、「当時は日没前で事故回避は容易だったが、男性は飲食店の方を見ていて段差に気付かなかった」として、過失割合は原告が8割、市2割とした。
市建設局は「3cm程度の段差は相当数に上るだろう。全部を改修するとなると大変だ」と困惑している。同局の総務部長は「主張が一部認められず厳しい判決。判決内容を早急に検討し対応を考えたい」としている。
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(ブログ者コメント)
ブログ者も、過去に何回か、道を歩いていてつまづき、ズボンの膝に穴を開けたことがある。場所的には緩やかな勾配であったり、深さ数cmに道路が削られた跡だったりだ。
そこから考えると、段差をなくしてスロープ状にしても、抜本策とは言えず、道路とツライチにするしかない。 市は「大変だ」などと言っているが、もし、やるとなれば、本当に大変なことだ。
26日午前11時前、川崎市の政府の備蓄米などを保管しているJA全農川崎連合の農業倉庫の2階部分から「黒い煙が出ている」と消防に通報があった。
消防などによると、この火事で、鉄骨コンクリート造り2階建ての倉庫、およそ7000m2のうち、860m2が焼け、保管されていた政府所有の備蓄米の一部、およそ800トンが焼けた。 これまでの消火活動で火は、ほぼ消し止められ、けが人などはなかったという。
消防によると、火が出た当時、倉庫では3人の作業員が外壁にかかっている鉄製のはしごの腐食した部分をバーナーで焼き切って、取り外す作業を行っていたといい、消防などではその際に出た火花が倉庫に燃え移った可能性もあるとみて、火事の原因を詳しく調べている。
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(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
25日午後4時5分ごろ、阪神高速大和川線(建設中)の大阪府発注のトンネル工事現場で、とび職(30)がトンネルの天井部分から転落。約8m下のコンクリートの地面で頭などを強く打って重体となった。
警察などによると、現場の工事は戸田建設が受注し、被災者は下請けの作業員として同僚と足場を解体中だった。警察が落下原因を調べている。
大和川線の府発注トンネル工事では6月11日にも、今回の事故現場の約400m西で高さ約7mの足場が崩れて作業員らが転落し、6人が重軽傷を負う事故が起きている。阪神高速大和川線は2014年度末に開通予定で、建設工事が進んでいる。
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(ブログ者コメント)
6月11日の事故は、本ブログにも掲載している。
宮城県立循環器・呼吸器病センター(同県栗原市)は、26日、医療機器の電源コンセントが外れていたことに気付かず、心筋梗塞で入院中の80代男性患者が死亡したと発表した。院内では機器使用の研修をしていたが、バッテリー切れは想定していなかった。
同センターはマニュアルを整備し、集中治療室(ICU)で使う医療機器のコンセントを、容易には外れないロック式に取り換え、再発防止を図るとしている。
同センターによると、男性患者は12日に別の病院から救急搬送され、ICUで治療を受けていた。意識は既になく、心肺補助装置を装着。
24日午後7時すぎ、機器がコンセントから外れたことを知らせる警告音が鳴ったが、看護師はどの機器から音が出ているか特定できず、装置はバッテリー切れで30分後に停止した。手動で発電し再び動きだしたが、その間に男性の心拍は止まり、午後9時すぎに死亡が確認された。装置の再起動にも手間取った模様。
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2011年7月24日付の毎日新聞千葉版紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
22日午後10時25分ごろ、千葉市若葉区のスクラップ業「H商店」の敷地内に積まれた鉄くずから火が出ているのを通行人が見つけ、119番。鉄くず約819m2を焼き、約8時間後に鎮火した。けが人なし。 警察によると、同社は主に車のスクラップを扱い、鉄くずに付着したプラスチックやゴムなども燃えたという。 現場周辺は一時煙に包まれ、異臭に鼻や口を覆う住民の姿も見られた。警察で出火原因を調べている。
(ブログ者コメント)
□スクラップ火災は、今回のような地上の置場だけでなく、運搬船の中でもしばしば発生しており、現在、消防研究センターや国立環境研究所、海上保安試験研究センターなどが共同で研究を進めている。 その状況が「消防の動き」2011年2月号に、下記原因例とともに掲載されていたので、紹介する。
・リチウム電池などがショートして発熱
・積み込み作業中に金属同士が衝突して火花
・小型ガスボンベ
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□上記以外にも、鉄や油脂などが酸化される際の熱が蓄積されて、ということも考えられる。ただ、要因が多過ぎて、個々事例の原因究明は難しいだろう。
2011年7月23日20時17分にNHK京都から、同日18時7分にMBS毎日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後1時すぎ、京都市の薬品工場「K有機化学研究所」から火が出ていると近くの住民から消防に通報があった。
工場ではアセトンやベンゼンなどの化学薬品を扱っているため化学消防車やヘリコプターなど24台が出て消火にあたり、火は1時間半後に消し止められたが、木造の建物3棟あわせて374m2が全焼した。貯蔵していた化学薬品も燃えたとみられる。
消防によると、この火事で消火活動中の消防隊員が薬品の廃液に触れて軽いけがをし、病院で手当てを受けている。 また現場近くで消防隊員や工場の関係者など男女5人がキイロスズメバチに刺され、4人が病院に運ばれたが、いずれも症状は軽いという。
工場は23日は休みで従業員はいなかったということで、消防などで火事の原因を調べている。
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(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
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2011年7月22日21時3分に、NHK静岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時ごろ、藤枝市の寺で墓石を設置する作業を行っていたところ小型のクレーンがバランスを崩して倒れ、石材店で働く女性(57)が下敷きになった。女性はすぐに病院に運ばれたが、およそ2時間半後に死亡した。
警察によると、クレーンは全長1m53cm、重さはおよそ1トンで、遠隔操作で作業する仕組みになっており、地面に段差があったため板を敷いてその上を移動させていたという。 クレーンを操作していた男性は警察に対し、クレーンが板を踏み外して傾き、近くにいた女性がとっさにクレーンを支えようとして下敷きになったと話している。
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(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
2011年7月21日12時48分に、山陽新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前7時半ごろ、玉野市の三井金属鉱業日比磁性材工場から出火、木造平屋の製品管理室1棟約120m2を全焼した。けが人はいなかった。
同社によると、製品管理室は同工場で作っている印刷用トナー材料の品質を評価する部門。出勤時間は午前8時で、夜勤者はおらず、出火当時は無人だった可能性が高いという。出勤してきた従業員が建物から煙が出ているのを見つけ、119番した。警察が原因を調べている。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。