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警察などによると、立て坑は直径7m、水深10m。潜水服を着たAさんが水中に潜り、高圧洗浄機で坑内にこびりついた土砂を取る作業中、土砂が突然崩れた。
隣の工事現場で作業をしていたBさんが救助のために潜水服を着て坑内に入ったが、約20分後に地上との交信が途絶えたため、異変に気付いた別の作業員が命綱を引き上げ、救急隊が病院に搬送した。地上のホースから空気を送り込む潜水マスクが外れていたという。
水中に残されたAさんは潜水マスクを着けていたため呼吸ができ、地上と交信しながら救助を待った。工事関係者らが坑内の水や泥をポンプでくみ出し、消防や海保の潜水士らが救助に当たった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110111-OYT1T00887.htm
レスキュー隊などが待機する中、同僚作業員が交代で2人づつ潜り、土砂を少しづつ除去。ポンプなどで土砂を外に吸い上げる作業を繰り返した。発生から7時間後の午後4時20分ごろ、ようやく土砂から身体が抜けた。
関係者は、「真冬の作業は、保温に優れた潜水服を着ていても体力の消耗が激しく、1~2時間で休憩を入れるなどの対応が必要。今回は、よく助かったと思う」と話している。
一方、救助に向かって重体だった人は死亡した。
長岡署は、CO中毒の可能性が高いと見ている。
同署によると、この工場では電車のつり革の支柱を作っており、この日は午前8時過ぎから、アルミニウムをガス溶解炉で溶かす作業を11人で行っていた。
作業開始後、間もなく9人が体調不良を訴え、救急車で病院に搬送された。社長も後から現場に駆けつけたが、気分が悪くなり、自分の車で病院に向かった。工場内では暖房器具は使われておらず、同署は溶解炉の不完全燃焼の可能性が高いとみている。工場では溶解炉1基が稼働し、換気扇は作動していたという。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/18811.html
市消防局によると、鉄製の「管槍」と呼ばれる長さ約70cmのホース先端部分を長さ約1m、重さ5~7kgの支持器で地面に固定し、消防団員3人で押さえていた。放水の開始直後に1本のホースの管槍が支持器から外れ、水圧に押されて周囲にいた消防団員に次々と当たった。事故当時、水は約20~30m上空まで噴き上がった。ホースには反動で約50kgの力がかかっていたとされる。支持器は、事故後に破損が確認された。
一斉放水は約50~60m離れたポンプ車から空に向かって水を吹き上げるため、消火活動の約2倍の水圧で放水していた。放水時間は2分程度を想定していたがトラブルの発生を受け、約1分後に中止命令を出した。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201101090016.html
検討会は非公開だったが、出席者によると、委員はこれまでの団員への聴取内容や事故映像などを参考に原因を分析。
送水圧力によりホースが予測不能な動きをしたため、ホースを固定する支持器の上下2箇所の固定具のうち、最初に下部の固定具からホースが外れ、続いて上部の固定具が破損。制御が不能になったと結論付けた。
支持器は一斉放水専用の器具で、購入から30年以上経過しており、金属疲労を起こしていた可能性もあるという。
事故では、ホースが制御不能になった後、止水まで20秒ほどかかり、周囲の消防団員8人が負傷した。検討会は、止水が遅れた理由について、テント等により、どの分団のホースが外れたか即座に確認できなかったことや、ホースが外れた分団に伝令が配置されていなかったことなどを指摘した。
次回の検討会は2月上旬に開かれ、年度内に再発防止をまとめる予定。
病院に運ばれたが頭蓋骨を折るなどしており、死亡が確認された。
警察によると、被災者はエレベーターレールのボルト交換用の足場を組む業者で、23階部分で足場を組んでいた。
その作業中に、停止していた隣のエレベーターが地下1階から上昇。このエレベーターとワイヤでつながった重り(鉄製、重さ約4トン)が最上階付近から下降して、被災者を直撃したとみられる。
警察によると、別の作業員が、「作業前だと思い、エレベーターを作動させた」と話しており、同署は業務上過失致死容疑で事情を聴いている。
ビルでは、同日、約15人が作業していた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/110108/dst1101081813010-n1.htm
(2011年12月1日 修正1 ;追記)
2011年11月29日18時4分に、msn産経ニュースから事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中野区の複合施設「中野坂上サンブライトツインビル」で起きたこの事故で、作業員同士の連絡調整を怠ったとして、東京労働局は29日、労安法違反容疑で、元請けの大成建設の作業所長の男性(47)と、法人としての同社を書類送検した。
同局によると、下請けだった作業員は23階付近の昇降路内で作業。
1階にいた別の下請け作業員が上での作業は始まっていないと勘違いし、エレベーターを動かしたという。
出典URL■■■
消防隊員が駆けつけると、横須賀市の会社員(59)がデッキに倒れており、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、被災者は船上に積まれたコンテナからワイヤ状の固定器具を取り外そうとした際に、高さ約5・3mの足場(幅約40cm)から転落したとみられる。
足場には高さ約1mの柵があったが、命綱は着けていなかったという。近くで作業中の同僚が転落に気付いた。
容疑は、昨年2月5日、同社の工場で作業員女性(63)が転倒、左手首を骨折し、約2カ月休業したが、本来なら、同法に基づき、4日以上休業する労災は、労基署に報告しなければならないのに、同社は故意に怠っていた、としている。
同署の調べに対し、社長は、「労災が発覚すると今後の受注に少なからず影響が出ると考えた」と、故意に隠そうとした事実を認めているという。
警察によると、エレベーターは給食を2~4階まで昇降させるためのもので、かご部分は高さ1.4m、横0.8m、奥行き1.25m。被災者は2階の積み下ろし口からエレベーターのかごの上にあおむけに乗り出し、ワイヤのさびを取る作業をしていた。
警察では、何らかの原因でエレベーターが急に上昇し、挟まれたとみている。
警察などによると、タンクは長さ5.1m、幅2m、高さ1.8mの箱形。内部には約1.1m深さで水が入っており、タンクの鉄製のふたが外れていた。
警察では、被災者が何かを落とし、拾おうとして転落したとみている。
工場では使用済みの業務用モップなどを洗浄しており、被災者は化学物質で汚水ときれいな水を分離する作業を担当していたという。
警察によると、滑ったリフトにも2人が乗っていたが、けがはなかった。4人とも転落はしなかった。
スキー場によると、スキーリフトは全長約540m。滑ったリフトはケーブルにアームを固定するネジが緩んでいた。
スキー場によると、リフトは1998年に導入。始業前に従業員が目視で点検したが異常を発見できなかったという。
警察によると、被災者は台車に乗せた荷物をエレベーターに積み込んでいたが、1階に降ろす途中に昇降かごが止まったため、停止ボタンを押し、中をのぞいたところ、かごが突然落下。かごの上部分と2階の床の間に頭を挟まれたという。
かごは縦約1・6m、横約1m、奥行き約0・9mで、これまで機械トラブルは無かったという。
台車の一部がエレベーターのかごに引っ掛かり、直した際にワイヤーのたるみが戻って、かごが下降したという話もあり、警察で原因を調べている。
この日は従業員が工場内を清掃中で、被災者は一人で作業していたという。
警察などによると、被災者がアウトリガーを車体に自動収納するボタンを押した後、自分でアウトリガー上部の収納庫に車輪止めを片付けようとして、誤って挟まれたとみられる。
(2010年12月28日 修正1; 情報追記)
(2011年1月14日 修正2; 追記)
(2011年11月4日 修正3 ;追記)
2011年11月2日10時6分に岐阜新聞から、同日2時3分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、警察は1日、安全注意義務を怠ったとして業務上過失致死容疑で、訓練を指揮監督した男性消防司令(45)を書類送検した。
容疑は、昨年12月26日午後4時ごろ、同消防署訓練場で、車体の横に張り出して支えるアウトリガー(鉄製高さ約1m)を収納する訓練を行っていた際、緊急停止ボタンを押せる位置に人を配置するなどの安全上の注意義務を怠り、男性消防士長を死亡させた疑い。
警察によると、訓練には消防署員7人が参加。男性消防士長は、アウトリガーを自動収納するボタンを押した後、車輪止めを車上部の収納庫にしまおうとしたところ、誤って挟まれたという。
同消防署では、はしご車の納入業者から車体後方にある緊急停止ボタン付近に必ず人を配置するよう説明を受けていたが、訓練のマニュアルには明記されておらず、事故時も配置していなかった。 直前に気付いた同僚がボタンを押したが間に合わなかった。
市消防本部は事故を受けて安全管理に関する検討委員会を設け、訓練のあり方や職員研修などの見直しを進めている。
出典URL■■■
■■■
(2012年3月2日 修正4 追記)
2012年2月25日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)から、指令が略式起訴された旨、下記趣旨でネット配信されていた。
岐阜区検は24日、訓練の責任者だった消防司令(46)を業務上過失致死罪で略式起訴した。
起訴状によると、消防司令ははしご車の訓練を指揮していたが、安全配慮を欠いたため、被災者を車体を支える装置と車体の間に挟ませて死亡させたとされる。
警察の調べでは、事故は、冷凍した魚をトラックや漁船から降ろす際に使う移動式ベルトコンベアーを移動している途中に起きた。ベルトコンベアーは長さ約10m、高さは高い部分が2.3m、低い部分が1.6m。事故当時、高い部分に3人、低い部分に被災者がおり、計4人で押していた。作業時、魚などは積んでいなかったという。
警察によると、工事現場の足場を支える鉄骨の解体作業をしていたという。
容疑は、橋脚工事の足場を取り外す作業中にクレーンで固定するなどの安全対策を怠り、足場と一緒に作業員2人を転落させ、男性(28)を死亡、別の男性(20)に軽傷を負わせたとしている。
マンホールには蓋があったが、踏んだ際に回転して隙間が開き、落ちたとみられる。
警察などによると、蓋は鉄製で、コンクリート製の内壁に取り付けられた約5cmの突起で固定されていた。ゴルフ場は、突起の周りのコンクリートが摩耗していたため回転した可能性があると説明している。
警察は、業務上過失傷害の疑いで調べるとしている。
(2010年12月17日 旧ブログ掲載記事)
2010年12月16日19時11分に、msn産経ニュース沖縄版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那覇市の排水路「ガーブ川」で、平成21年8月19日、橋の耐震調査をしていた作業員が鉄砲水に流され、4人が死亡した事故で、警察は16日、業務上過失致死の疑いで、調査を請け負った間瀬コンサルタント(東京)の現場監督者で、死亡した男性(58)と、補助役だった那覇の下請け会社の作業員(37)の2人を書類送検した。
容疑は、耐震調査に際し、緊急避難用のロープを設置しないなど、十分な安全対策を怠ったという疑い。
当時、現場では6人が作業に従事。うち5人が流され、4人が死亡。
補助役だった作業員は救助された。
http://sankei.jp.msn.com/region/kyushu/okinawa/101216/okw1012161956000-n1.htm
(2017年2月22日 修正1 ;追記)
2017年2月20日に鹿児島市の道路下水路で起きた急な増水による作業員流され事故がガーブ川事故に似たところがあると感じ、この記事をもう一度見てみたところ、記事作成当時は細かい情報を掲載省略していたことに気付いた。
そこで、ここに改めて以下の情報を追記した。
2009年8月28日に琉球新報から、事故当時の詳しい状況などが、下記趣旨でネット配信されていた。
19日午後2時4分ごろ、那覇市樋川のガーブ川で、川底で調査をしていた男性5人が水に流された。
1人は助けられたが、4人が亡くなった。
助かった人などの話から、一気に水が押し寄せる鉄砲水が起きたようだと分かった。
助かった人は、「足首くらいまでだった水が、急に1mくらいまで上がってきた」と話している。
調査のために置いてあった重さ約1トンのブロックも数m動かされ、まとめて置いてあった土のうも散らばるほど、水の勢いは強かったようだ。
鉄砲水は、なぜ起きたのだろうか。
当日は、昼ごろから強い雨が降り、午後1時7分に本島南部に大雨、洪水、雷注意報が出され、1時間に20ミリほどの強い雨が降っていた。
さらに、専門の先生によると、ガーブ川の上流は、コンクリートなどで地面が覆われている場所が多いため、雨が降った時に土の地面のように染みこまず、ガーブ川に大量の水が流れ込んだことが主な原因と考えられるという。
ガーブ川周辺の地形はすり鉢の底のように傾いているため、周囲の水が集まりやすいことも原因の一つだ。
また、自然の川のようにくねくねと蛇行しておらず、まっすぐだったことも、速い流れにつながったと考えられている。
ガーブ川では、1987年6月にも、川で遊んでいた子どもが流されて1人が亡くなる事故が起きている。
今回の事故では、調査をしていた人たちが命綱をつけておらず、脱出用のロープなど安全対策が不十分だったとも指摘されている。
また、流された人たちが、ゴムでできた胴長靴という、水が抜けにくい作業着を着ていたため、流された時に水が入って身動きが取れなくなった危険性も指摘されている。
警察が、調査をしていた人たちや会社などに、事故につながる過ちがなかったか調べている。
今回の事故は、ほとんどの人にとって「まさかこんな所で鉄砲水が起こるなんて」と、予想することが難しい事故だった。
しかし、悲しい事故をもう二度と起こさないためにも、水の恐ろしさを十分に知り、雨が降ったらすぐに川から上がるなど、教訓につなげていかなければならない。
出典
『【教えてニュース塾】ガーブ川鉄砲水事故』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-149093-storytopic-200.html
2011年10月8日付で琉球新報からは、書類送検されていた人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
那覇検察審査会は、7日、業務上過失致死容疑で書類送検され、不起訴となった現場責任者の男性=事故で死亡=と現場責任者補助の男性を、「不起訴処分は相当」と議決した。
同事故では、遺族が、那覇地検の不起訴処分を不服として申し立てていたが、不起訴相当議決によって、刑事責任を追及する門は閉ざされた。
同事件の民事訴訟を受け持つ大城純市弁護士は「遺憾だ」と述べ、「今後は民事で、発注者や受注業者などの組織的な過失責任を追及していく」と話した。
議決書では、死亡した現場責任者の男性は、検察官の不起訴理由と同じく、刑事訴訟法上、死亡した被疑者は起訴できないとしている。
過失については、業務計画書に安全対策として明記した救助用ロープを設置しなかったことを「安全配慮義務違反を軽視した」と判断。
検察が言及しなかった胴長靴の使用を、作業員が死亡した一因とした。
鉄砲水の予見性や作業の中止と作業員の退去判断は、現場周辺の降雨状況から「注意義務を課すことは困難」としている。
現場責任者補助の男性は、安全管理を全く怠ったとは言えないとして、「遺族の心情を思いはかると忍びない」が、事故から生還した男性に責任を負わせるのは「酷」であるとした。
元請け、下請け、孫請け業者の法的責任の追及は困難とし、民事訴訟で責任を明らかにすることを「期待する」としている。
遺族らは、不起訴相当議決に「今は何も言えない」と言葉少なに答えた。
出典
『「責任者不起訴は相当」 ガーブ川鉄砲水事故』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-182546-storytopic-200.html
警察によると、現場では7人が作業。被災者は、駐車場頂上の5.9m地点で、一人で、車を駐車する鉄板を動かすモーターを外す作業を行っていたが、足場の鉄板とともに転落した。
警察は、鉄板をつないでいたチェーンが、何らかの原因でゆるんだか切れたとみている。
警察の調べでは、鉄パイプの下に枕木を置く作業中、フォークリフトで荷降ろししていた鉄パイプが崩れ落ちて下敷きになったという。
事故当時、トラック運転手と2人で作業しており、現場は小雨が降っていた。
事故当時、被災者はクレーンが走るレールのそばにフォークリフトを停め、塗装作業用の資機材を作業現場に移動させる作業に当たっていた。
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。