2022年5月6日18時57分に信越放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
砂を勢いよく巻き上げるこの現象、「つむじ風」。
これまで、長野県内でもたびたび発生しています。
竜巻よりも規模が小さいのが「つむじ風」ですが、竜巻とちがうのは、前ぶれがなく突然発生すると言われています。
須坂市で5日、公園の池のボートが転覆する事故がありました。
幸い、けが人はいませんでしたが、この「つむじ風」が起きた可能性があるということです。
現場を取材しました。
(記者レポート):
「あちらの船着き場の上にあるボートが転覆したということです、きのうは連休中ということもあり、こちらの池では大勢の家族連れなどがボート遊びを楽しんでいました」
須坂市の臥竜公園。
池のボートが転覆したのは、5日午後2時半ごろでした。
公園内で店を開いている男性が、転覆直後の写真を撮っていました。
(小泉さん):
「強い風が吹いて、竜巻みたいなのが起きて、それでボートがパタっと…」
ボートは頭の部分から浮き上がり、180度転覆。
塩尻市から訪れた34歳の男性と妻、それに幼児2人が乗っていましたが、近くのボートや係員に助けられ、けがはありませんでした。
当時、周辺は晴れていましたが、目撃者によると、強い「つむじ風」が起きたとみられています。
きっかけとなるような気象条件はあったのでしょうか?
(坂下・気象予報士):
「つむじ風は、地面が強い日差しなどで温められることで上昇気流が発生して、そこに風が加わって渦を巻くことで発生します」
現場を取材すると、事故がおきる前、かなり強い風が吹いていたことが分かりました。
(店の人):
「東京にいた時の、伊勢湾台風よりすごかった」「20分くらい吹いていた」
地表の上昇気流と、水平方向の強い風が条件となるつむじ風。
当時、北から南西方向に風が吹いていました。
一方、池の南東側では、ほとんど風は吹いておらず、つむじ風は局所的に発生したと見られます。
(坂下・気象予報士):
「つむじ風は前触れがほとんどないので、起きた際には渦から離れたりだとか、まわりにテントなど飛ばされやすいものがあったらそこから離れたりすることが必要かなと思われます」
公園の管理事務所では、ボートの利用を当面中止し、今後の対策を検討しています。
(臥竜公園管理事務所・中澤所長):
「子どものライフジャケットはあるけれど、大人のライフジャケットはないので、購入したい」
気温が高くなるこれからの時期、もしもの時の備えも必要になりそうです。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbc/39635?display=1
5月11日16時42分にYAHOOニュース(長野朝日放送)からは、ボート内に取り残された子供を父親がくぐって救出したが、ライフジャケットを着用していたら助けられたかどうか?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日の午後2時半ごろ、須坂市臥竜公園の竜ケ池で足漕ぎボートが転覆。
1歳と3歳の子どもを含む家族4人が池に落ちました。
つむじ風とみられる突風が原因でした。
臥竜公園管理事務所 中沢所長:
「天気自体は晴天で、風も吹いていない状況だった」
管理事務所によると、ボートの先端が浮き上がり、縦回転するように転覆。
足漕ぎボートが風で転覆する事故は、全国でも記録がないそうです。
臥竜公園管理事務所 中沢所長:
「ボートのメーカーも、横転(転覆)することは構造上、考えづらいということで」
これは、事故が起きた時間帯に臥竜公園で撮影された映像です。
激しく揺れる木や舞い上がる砂埃。
撮影した人によると、台風並みの強さで、わずか2~3分の出来事だったと言います。
幸い、4人は他のボートに乗っていた人や管理事務所の職員に助けられ、けがはありませんでした。
須坂市 三木正夫市長:
「周りの人が自分事のように助けてくれたことがありがたかった」
市は現在、ボートの営業を中止しています。
今後は子ども用のライフジャケットに加えて大人用も用意する予定です。
須坂市 三木正夫市長:
「子どもがボート内に取り残されたところ、父親がくぐって子どもを出した。ライフジャケットをつけていた場合、父親が助けられたかどうか難しい問題」
市は、ボートの利用に年齢制限をつけることなども検討しています。
これまではなかった安全マニュアルを新たに策定するなどして、6月上旬の営業再開を目指しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7db3fe8cb733ad356a0629ce785ea9820b708068
5月6日12時12分にYAHOOニュース(テレビ信州)からは、パラソルが飛ぶほどのすごい風だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
風を目撃した人:
「パラソルは飛んで行って倒れちゃうし、お客さんがあんどんとかそういうの持ってくれていた。倒れちゃうからね。それはすごかった。」
ボートを運営する須坂市によりますと、竜ケ池での自然現象による転覆事故は初めてということです。
ボートの安全点検などを行うため、6日から当面、ボートの運営を休止するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c58a75fb8266b493aaac116b6e91f9986f3f3ed1
5月11日17時40分に日テレNEWS24からは、市は3歳未満の乗船を断る方向で検討しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け11日、須坂市は今後、3歳未満の乗船を断る方向で検討していることを明らかにしました。
須坂市 三木正夫市長:
「ボートの評判が足こぎを含めていいもので、安全対策をしながら再開をしていきたい」
市は、ボートの営業を休止にし、安全対策の検討を行ってきました。
しかし転覆の原因が突風と、前兆のない自然現象であることから未然防止は難しいとして、安全確保のため3歳未満の子どものボートの乗船を断る方向で検討しています。
須坂市は安全運航マニュアルを策定し、救命胴衣を増やすなどの対策した上で、6月4日の再開を目指すということです。
https://news.ntv.co.jp/nnn/116jhneiksb9fpgihgg
2022年5月4日21時0分にYAHOOニュース(まいどなニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
溶接の授業で先生が語った"怖い話"がSNS上で大きな注目を集めている。
"怖い話"というのは、職業訓練校に通う学生のぶらこんちゃんさん(@burakon)が投稿した
「溶接の授業で足組みながら話聞いてたら先生が『足組むんじゃない』って叱るから、礼儀とか厳しいのかなーって思ったんですよ。
そしたら『足組んだりポケットに手を入れたりするな。もしボンベがガス漏れして一酸化炭素中毒や酸欠になったらそういう奴から逃げ遅れる』って、ほんとにあった怖い話はじめた」 というもの。
たしかに工業の現場は危険と隣り合わせ。
ちょっとした油断や隙が命取りになりかねないことを、ぶらこんちゃんの先生は端的に伝えたかったのだろう。
ぶらこんちゃんの投稿に対し、SNSユーザー達からは、
「理科室や実験室の椅子に背もたれがないことが多い理由もそれですね」
「実際、、作業着とか白衣とか防具はちゃんと着ないと失明とか全然あり得るから、まーーじでちゃんとやった方いい。試薬に関する説明書とかもちゃんと読まないと、うっかり金属の匙で試薬測ろうとしたら、そのまま体の全てが吹っ飛ぶとかあるから、全部ちゃんと読むこと…マジで死にます」
「親戚の方が溶接で爆ぜた玉が靴の中に入る事が有ると言ってました。どうやってあんな狭い所へ入るんだと思ってましたが。実際に見せてもらった時、足の甲にかなり小さな火傷が有るのには驚きでした。」
「先生がいるから安全、安全装置があるから、そんなちょっとした油断でも命取りになるのが工業ですしね 俺は旋盤のチャックがしっかり閉めれてなくて材料が凄まじい勢いで飛び、支柱を砕いたって事故とか聞いたことあります」
など数々の共感の声や体験談が寄せられている。
ぶらこんちゃんさんにお話をうかがってみた。
Q.先生からお話を聞いた際のご感想をお聞かせください。
ぶらこんちゃん:
サーッと血の気が引いて、すぐに足を組んでいたのを直しました。
また、換気がされてるか、今一度確認しました。
Q.溶接作業の現場では,実際に先生のおっしゃるようなリスクが多いのでしょうか?
ぶらこんちゃん:
アーク溶接特別教育講習を受けたのですが、そのカリキュラムの中で実際にあった事故事例を学ぶ時間があります。
多く発生する事故の種類は2つで、電気による事故と窒息による事故です。
電気を使って溶接してることすら知らない人もいると思います。
わたしも講習を受けるまで知りませんでした。
また二酸化炭素ガスなどを使う場合があり、窒息の危険があります。
安全に行えば問題ないのですが、何がどういった構造でどのような事故になり得るか危険予知(専門用語でKYと略される)を意識することが重要です。
Q.これまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
ぶらこんちゃん:
リプレイ欄で溶接や製造業の方の実際あった怖い話がたくさん聞けて学び深かったです。
◇ ◇
工業系の職場にお勤めの方は、事故やその予防にはくれぐれもご配慮いただきたい。
なお、今回の話題を提供してくれたぶらこんちゃんさんは、昨年話題になった「レントゲンマスク」など、さまざまな個性派商品を製作。
6月18日、19日には石川県金沢市の金沢駅地下広場で開催されるものづくりイベント「NT金沢2022」に出展予定なので、ご興味のある方は、ぜひチェックしていただきたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/17a63362477e304e278a4db9376e54e7b37d55ef
2022年5月4日18時50分にYAHOOニュース(山陰中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
安来市で4日午前、山林火災が発生し、30代の男性が顔や腕などに火傷を負いました。
山林火災があったのは安来市広瀬町で、4日午前10時5分頃に発生し、920平方メートルを焼いて午後3時前に消し止められました。
この火事で、30代の男性が顔や腕に火傷をしました。
現場では当時、この男性を含め約20人がおもちゃの銃を撃ち合うサバイバルゲームをしていて、演出の一つで使っていた発煙筒が倒れ、その火が山林に燃え移ったとみられています。
警察が当事者から事情を聞き調べています。
山陰地方は晴れの天気が続いていて、鳥取県には乾燥注意報が発表されている。
https://www.fnn.jp/articles/-/356027
5月5日8時4分にYAHOOニュース(山陰中央新報)からは、現場はサバゲー専用の山林ではないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時10分ごろ、島根県安来市広瀬町東比田の山林で、イベントでたいていた火が落ち葉に燃え移ったと30代男性=鳥取県境港市=から119番があった。
山林920平方メートルを焼いた。
男性は消火に当たろうとした際に軽傷を負った。
島根県警安来署によると、男性を含む20人程度がエアガンを撃ち合って遊ぶ「サバイバルゲーム」をしており、演出の一つとして立てていた発煙筒が倒れ、付近の草に燃え移ったという。
現場はサバイバルゲーム専用の山林ではなく、同署は土地の所有者や詳しい状況を調べる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f031ce837fdc5eec7c3dd5268219db64be4ae56b
5月4日18時43分にNHK島根からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時ごろ、安来市広瀬町東比田の山林から火が出ていると、近くでサバイバルゲームをしていた人から通報がありました。
消防車や島根県の防災ヘリコプターなどが消火にあたり、火はおよそ5時間後に消し止められましたが、ゲームに参加していた鳥取県境港市の30代の男性が顔や腕にやけどを負って病院に運ばれたほか、現場付近の山林およそ920平方メートルが焼けました。
現場は安来市の中心部から南に30キロ近く離れた山林で、警察が当時の状況などを調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20220504/4030012374.html
2022年5月3日付でテレビ静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後、静岡県島田市の川に遊びに来ていた小学2年生の女の子が溺れ、消防に救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
鈴木記者(中継):
「川沿いには多くの家族連れがキャンプに訪れテントをはっています。事故があったのは後ろに見える川ですが、事故があった午後2時頃、今よりもっと川の流れが速く、手前のブロックも見えないほど水かさが高かったということです。
警察と消防によりますと、3日午後2時頃、島田市川根町の家山川で「女の子が川で遊んでいたところ、行方が分からなくなってしまった」と119番通報がありました。
行方が分からなくなったのは菊川市西方の小学2年生・彩陽奈ちゃん(7)で、通報から約30分後に川の中で見つかり、ドクターヘリで病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。
彩陽奈ちゃんは家族6人で川に訪れ、当時は祖母や兄弟と川遊びをしていたということです。
目撃した人:
「魚をとる網を取りに行こうとしていて、その小さい子も吸い込まれちゃったみたいな感じで、ブロックの下に埋まっちゃったみたいな感じです。腰より上で大人が行くのにもバランスが崩れるような早い流れだったので、みんな助けに行ったんですけど、みんなじゃどうにもならなかったので、救助を呼びました」
鈴木記者(中継):
「当時、川の水深は大人の腰の高さほどで、警察は何らかの原因で溺れたとみて、詳しく調べています。」
https://www.sut-tv.com/news/indiv/15937/
5月4日20時27分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、川の中にあるブロックは中が空洞になっていることがあり、大人でも吸い込まれる危険があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県島田市で3日発生した7歳の女の子が死亡する水難事故。
現場の状況や事故を防ぐ対策を取材しました。
【捜索手伝った人「深くて足が届かなかった」】
伊地アナウンサー(4日午前11時ごろ):
「どなたかが置いたのでしょうか、現場には花がたむけられています。
水難事故のあった家山川です。
ここは大井川の支流なんですが、奥が上流、手前が下流、すぐに大井川との合流地点があります。
そして大井川鉄道の鉄橋があり、その下、川幅50mほど段差があって滝のようになっているんですね。
そして、水が流れ下ったあの辺りで溺れた女の子が見つかったということです」
3日午後2時ごろ、島田市の家山川で発生した水難事故。
家族で菊川市から遊びに来ていた菊川市の小学2年生の7歳の女児が溺れ、死亡しました。
女の子が見つかったのは、遊んでいた場所から5~6メートルほど離れた場所で、川に沈んだ状態で見つかったということです。
現場で捜索を手伝ったという男性は、当時の状況について…。
捜索を手伝った男性:
「上(川の外)からは見えないんですけど、足で探っていくと穴みたいなものが開いていて、自分も川に入って、奥まで足とか入れて探したけど、なんせ深いもんで全然足が届かなくて、消防が来て、いろいろ木の棒などの長い棒でやっと届いて、消防が引っ張り出した」
【前日までの雨で水位が上がっていた】
島田土木事務所によると、前日までの雨の影響などで3日の水位は4日と比べ10センチほど高かったといいます。
10センチ水位が上がれば、見た目は穏やかでも、コンクリートブロックや岩などを目視で確認できず、危険性が増すということです。
島田土木事務所 海野次長:
「(ブロックの)場所によっては、急流になったり窪みがあったりする箇所がある可能性がある。
小さなお子さんから目を離さないようにということ、それからブロック周囲には近付かないようにというような危険を知らせる注意看板を設置したところ」
【ブロック周辺に潜む危険は…】
静岡市にある「うしづま水辺の楽校」という場所で、子どもたちに正しい水遊びの方法を教えている河津さん。
今回の事故はなぜ起きてしまったのか…。
静岡市の安倍川で、水遊びのプロに聞きました。
Q.現場の特徴はどんな風に感じましたか?
うしづま水辺の楽校世話人会 河津顧問:
「やっぱり橋とか人間が利用するために橋とか作るわけですね。
その橋の根本をしっかり固めるために、もっと洗掘されちゃうと橋が流されるもんだから、そういう時にブロックを入れて土砂の流出を防いでいる。
そこに大雨なんかで穴があいたり、吸いこみができたり、そういう危険があるんですね」
伊地アナ:
「まさに今、この安倍川でコンクリートブロックが置かれているところに来たんですけれども、こうやって見てみますと、コンクリートブロックのだいぶ手前の辺りは底が見えるんですね。
今、大人の方が歩いてますけど、とても浅いわけです。
ただ、この流れがコンクリートブロックの前の方にくると、だんだん川底が見えなくなって、この辺り、もうちょっと白っぽく見えますから深いのか、そして波立って、ところどころ流れが反対こっち側に行ったりというのがありますが、これ、どういう状態になってる?」
河津さん:
「ブロックの中が空洞になったりして、こういうところに流れ込むと、吸い込まれて中に入っちゃうことあるんですよ」
Q.ブロックの中に人が入っちゃう?
A.「そうそう。だからそういうのが怖いですね。やっぱりこれで1メートル2、30cmはあるじゃないかな」
川にあるコンクリートブロックは、中が空洞になっているところがあり、大人でもはまってしまう可能性も…。
また、ブロック周辺の水の流れは不規則で、深いところも多いということです。
河津さん:
「下流に行くたびに浅瀬になってきますね。
こっちは下流へ行くたびに深くなりますね。
もし下流で流されても浅いところに出てきますから」
Q.川遊びをしている時にブロックなどの人工物を見つけたときは、とにかくそこは避けないといけない?
A.「そうですね。それが一番賢明ですね。やっぱり下流に何があるかっていうのを見た方がいいね、流された時に。浅瀬を見つけて遊ぶならね、下流に深みがあると怖いですね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2905b920af7e6af6f2584b07a26d11e50a2c777
(2022年5月23日 修正1 ;追記)
2022年5月22日7時40分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、魚取り中だった、魚道にできた穴から落ちて中に潜り込んでしまったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
島田市川根町の家山川で5月上旬、小学生の女児が溺れて亡くなる痛ましい事故が発生した。
現場は急な深みや複雑な流れが潜む人工構造物の近くで、女児は構造物の空洞部分に吸い込まれたとみられている。
川の深さを地上から判断するのは難しく、流れの強い場所も判別しづらいとして、専門家は警鐘を鳴らす。
事故は3日午後に発生。
女児は魚取りの最中だった。
現場は段差があって流れが強く、川底の浸食を防いで橋脚を保護する「根固めブロック」が川を横断するように積まれていた。
河川中央部のブロック上には魚が遡上(そじょう)できるよう魚道が設けられ、河川管理者などによると、女児は経年劣化などが原因で魚道に生じた穴から落ち、中に潜り込んでしまったとみられる。
根固めブロックには空洞部分があり、5年前の設置時に空洞を土砂で埋めたが、水流で流され、隙間が出来ていた可能性が高いという。
水難事故を研究、調査する河川財団(東京都)は、危険な状況を引き起こす人工構造物に、▽根固めブロックなどの護床工▽橋脚▽取水口―などを挙げる。
いずれも局所的な浸食で深みができ、複雑な流れが発生しやすい場所という。
隙間に足が挟まれたり、強い流れに引き込まれたりする危険性がある。
今回の事故現場周辺には、このうち、根固めブロックと橋脚の二つが設置されていた。
事故当日は数日前の降雨で水位は通常より高かった。
現場周辺で雨が降っていなくても、上流部で降雨があったり、ダムの放流などで水位が増したりする場合がある。
インターネットで提供される地域の雨量や河川の水位情報など、現地に行く前に川の状況を調べ、活動中も気象状況を確認する必要がある。
ライフジャケットの着用でも危険を軽減できる。
頭部が水面より上に浮かぶため、流れの緩やかな場所が見つけやすい。
同財団主任研究員の菅原さん(43)は、「呼吸ができなければ、約1分で致命的な状況になる。たとえ周りが着けていなくても、着用する勇気を持ってほしい」と強調する。
同財団によると、2003~20年の子ども(中学生以下)の水難死亡事故は、約6割が「川」と「湖」で発生している。
川は海より体が浮きにくく、川の形状や川底の地形、流量で流れが複雑に変化しやすい。
川遊びを安全に楽しむためにも、水辺に潜む危険を家族や友人間で共有し、事前の準備を入念に行うことが大切だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7af98e2a24fa3819d5c93073767c789ba136fba6
2022年5月3日17時40分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日昼過ぎ、奈良県十津川村のトンネルでバイク2台が相次いで転倒し、1人が死亡しました。
トンネル内で何が起きたのでしょうか。
田上記者:
「事故はこちらのトンネルの中で起きました。今日は事故の影響で照明が消えていますが、普段は一直線で見通しのいいトンネルです」
事故があったのは、奈良県十津川村にある国道168号線のトンネルです。
2日午後1時ごろ、バイクでツーリングをしていた男性2人が相次いで転倒し、そのうち先頭を走っていた馬場さん(53)が病院に運ばれましたが、死亡しました。
GW中に起きた事故。
見通しのいいトンネルでなにが起きたのでしょうか。
これは、事故から約3時間後のトンネル内の様子です。
天井から複数のロープ状のものが垂れ下がっているのが確認できます。
警察によりますと、これはトンネル内の照明の電線で、壁から天井に沿うように固定されていましたが、何らかの理由で結束バンドが外れたとみられています。
死亡した馬場さんは、この電線に接触して転倒した可能性があるということです。
事故の直後に通りかかった男性:
「怖いしかなかったです。ケーブル自体も大きかったので、車がぶつかったとしてもガラスとか車体にダメージが来るようなケーブルだったので、自分のことと思うとぞっとした」
トンネルを管理する奈良県によりますと、現場では天井を補修する工事を行っていて、予備の照明を設置するための電線が取り付けられていました。
県の職員が事故の約1時間前に通りかかった際には、異常は見られなかったといいます。
電線が天井から外れた理由はまだ分かっておらず、警察が事故の経緯を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11360a812ef724082c711bee08f2d4949542c298
5月4日9時7分に朝日新聞からは、工事のため天井から下ろしていたケーブル6本が垂れ下がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後0時45分ごろ、奈良県十津川村川津のトンネル内で、バイク2台が垂れ下がったケーブルに引っかかって転倒した。
バイクを運転していた大阪市の男性会社員(53)が心肺停止の状態で病院に搬送され、外傷性ショックで死亡した。
別の1台を運転していた平群町の男性会社員(31)は軽傷だった。
五條署によると、事故当時、亡くなった男性は単独で走行。
その後ろに2台のバイクが連なる格好で、国道168号を十津川村から五條市へ向かって走っていた。
道路の左寄りを走っていた男性のバイクがケーブルに引っかかり転倒。
2番目のバイクは中央寄りを走っていて対向車線側に避けたが、左寄りを走っていた3番目は転倒した。
ケーブルは直径1センチの照明用で6本あった。
通常はすべてトンネルの天井にはわせているが、当時、工事のため天井から下ろして壁にはわせていた。
署は何らかの原因でケーブルが垂れ下がったと見て、詳しく調べている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ542QJNQ52POMB00X.html
5月4日付で毎日新聞奈良版からは、壁面に沿って下ろしていた電線を壁に固定していた結束バンドが切れたと読める、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネルは天井の補修工事中で、壁面に沿って照明用の電線が降ろされていた。
電線を壁に固定していた結束バンドが何らかの原因で切れ、事故当時、電線が垂れ下がっていたとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20220504/ddl/k29/040/186000c
5月3日19時10分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、トンネル内は見えづらいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、トンネルでは天井の補修工事が行われていて、天井や側面の壁に沿って電線が固定されていました。
しかし、電線をまとめていた結束バンドが切れていて、電線が垂れ下がっていたということです。
【現場にいた人】
「仮設部分から壊れて落下している(電線)4本ぐらい。危ないですよね。明るいトンネルじゃないので、スピードを普通に出していても見えづらい」
https://www.fnn.jp/articles/-/355578
(2022年5月23日 修正1 ;追記)
2022年5月22日12時0分にYAHOOニュース(バイクのニュース)からは、このトンネルは交通量が少なく、事故原因究明のための情報が少ないため、五条署は目撃情報の提供を呼び掛けているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【事故発生当日正午頃、トンネル内は?】
奈良県内の国道168号線「助人トンネル」で2022年5月2日に発生したバイク転倒死亡事故の捜査が続いています。
交通量が限られているため発生事故当時の情報が少なく、奈良県警五條署はドライブレコーダー映像など情報の提供を求めています。
【画像】事故発生現場、奈良県「助人トンネル」の様子を見る(8枚)
この転倒事故が注目されたのは、本来天井からつり下がっているはずのない電源ケーブルが、天井から中吊りの状態だったからです。
救急への第一報は「トンネル内にケーブルが垂れ下がっていた模様。バイクが接触して転倒した。男性ライダー1人の意識がない」ということから、残されたケーブルが何らかの事故原因になっている可能性が指摘されました。
国道168号線の「助人トンネル」(奈良県十津川村川津)は補修工事中でしたが、大型連休で工事は中断していました。
ケーブルは本来、トンネル内で側壁に沿って固定されているはずでした。
通常は天井に取り付けられた照明に沿って、天井部分に電源ケーブルが配線されていました。
事故当時はアーチ型の側壁に照明が仮設されていたため、その電源供給のためにケーブルも天井から側壁へと取り回されていました。
考えられるケースは2つです。
・転倒したバイクが電源ケーブルを引きちぎるように衝突し、事故後に垂れ下がった
・何らかの原因でケーブルが垂れ下がったトンネルをバイクが通過して転倒した
さらに、事故発生前にケーブルが垂れ下がっていたとすると、その原因は何だったのか。
これも2つのケースが考えられます。
・施工不良
・事故当事者以外の車両や人が、固定したケーブルを外した
こうした事故原因の特定と平行して、過失か故意かが明確になっていきます。
【募る!! 目撃情報を五條署へ】
この捜査に立ちはだかるのが、事故現場の環境です。
国道168号線が貫く十津川村は奈良県南端に位置し、県の面積の約5分の1を占める、ほとんどが山林です。
交通量は通常はわずかで、大型連休中に増える通行も、ほとんどが地元以外からの観光目的の通過車両です。
捜査を担当する五條署は、こう話します。
「通過車両の抽出を急ぎ、事故直前直後の目撃情報を集めている段階。通過車両も広く県外に及ぶ中で、ドライブレコーダーの映像など手がかりを捜している。事故現場は生活道路と言っても人の往来はほとんどなく、目撃者を見つけるのも簡単ではない」
現場の状況から事故の概況は推測されても、事故現場に残された垂れ下がったケーブルがどう関係するのか、決め手がなければ結論にはたどり着きません。
警察による捜査は長引きそうな様子です。
事故発生は2022年5月2日12時45分頃。
五條署は、この事故に関する映像や目撃情報の提供を求めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb42057b4b606b94d579756dcf70330b46c7509c
(ブログ者コメント)
一般ニュースは見なくても、バイク専門誌には目を通すライダーがいるはずだ・・・ということで、このニュースが掲載されたのかもしれない。
もしそうなら、これは事故原因究明の妙手になるかも・・・と感じたので紹介することにした。
(2023年2月3日 修正2 ;追記)
2023年2月2日17時0分にYAHOOニュース(バイクのニュース)からは、トンネル内でのすれ違い時に路肩に寄った大型車がケーブルをひっかけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【衝突と言うより、バイクを絡めとったような事故】
2022年5月2日正午過ぎ、奈良県内を走る国道168号の工事中のトンネル内でバイクが転倒、ライダーの死傷事故が発生しました。
発生直後に撮影された写真には、何本ものケーブルが網のようにバイクを絡めとっていた様子が伺えます。
捜査は進展のないまま10カ月目を迎えました。
写真は国道168号、奈良県十津川村川津の「助人トンネル」(すけっとトンネル)で発生したバイク転倒死亡事故の発生直後の写真です。
【画像】バイク死亡事故発生現場「助人トンネル」の状況を見る(6枚)
この事故で普通自動二輪を運転していた53歳男性が死亡、大型自動二輪を運転していた31歳会社員が頸部打撲の軽傷。
死亡した男性は、ほぼ即死でした。
改めて事故現場の写真を見ると、垂れ下がった1本のケーブルにバイクが衝突したと言うより、何本ものケーブルがクモの巣のようにライダーを絡めとって、バイクを引き倒したことが分かります。
トンネル内は明確な中央線はありませんが、ケーブルは進行方向の左側をほぼ塞ぐような形で広がっています。
死亡したライダーは障害物に気が付く間もなく衝突し、軽傷の男性は、前を走るバイクの不穏な動きを見たことで、大きなダメージを免れることができたようです。
軽傷の男性と一緒にツーリングをした後続の男性は、道路右側、反対車線に避けることで転倒を免れました。
【直接原因の車両は特定】
電源ケーブルの固定が外れて、死傷事故に。
通常では考えられない事故に、警察の捜査は事故発生から10カ月目を迎える今も継続中です。
「助人トンネル」を通行した路線バスなどの記録から、ケーブルが垂れ下がった直接原因は、トンネル内のすれ違いで路肩に寄った大型車が、天井から地面に向かって垂直に敷設された電源ケーブルをひっかけたことだと、ほぼ特定されています。
しかし、原因究明を難しくしているのは、事故が約1年の工期で進められていたトンネル補修工事中に発生したことです。
工事期間中はトンネル坑口に向かって、地上からの1.2mほどの高さで誘導灯が設置され、天井照明は消えていました。
トンネル工事のために天井照明を壁面誘導灯に変えたことで、電源ケーブルは、最も高さがある天井から壁面へと移設されていたのです。
「助人トンネル」は1959年(昭和34年)に完成した古いトンネルで、大型車がすれ違う十分な余裕がありません。
路肩からほぼ垂直に側壁が立ち上がり、車体が接触する可能性もあります。
なぜ、車両と接触するような場所に電源ケーブルが敷設されていたのか。
直接原因の背後には、道路管理に対する疑問が残ります。
トンネルは国道ですが、奈良県が管理します。
事故当時から奈良県は、警察の捜査終結後に、道路管理のあり方を報告するとして、工事と事故の因果関係の究明を先送りしてきましたが、荒井正吾知事は2022年12月12日の会見で、これを変更しました。
「年が明けて、できるだけ早い間にもその事故の教訓をどう捉えたかというような報告を、その捜査と別にやればいいかと思います」
しかし、道路保全課がまとめた中間報告は内部に留まり、知事の目指す1月中の公表はありませんでした。
明確な再発防止策が示されないまま、時間だけが過ぎていきます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50921551dcf361ef0d9290aaf26109e7fe6e980f
(2023年2月16日 修正3 ;追記)
2023年2月15日11時0分にYAHOOニュース(奈良テレビ)からは、中間報告が発表された、ケーブルは7カ所で固定されていたが5カ所で切れていた、うち1箇所は現在必要とされる高さ4.5m以上の空間がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県が事故の調査報告書の中間報告を発表しました。
それによりますと、垂れ下がったのは照明用のケーブルで、トンネルの補修工事のため、本来の天井ではなく、一部を壁面に仮設していました。
ケーブルは6本が束になっており、天井から壁面まで7カ所で固定されていましたが、5カ所でボルトとケーブルを束ねたバンドが切れていたといいます。
県は「施工に問題はなく、バンドが自然に何カ所も外れることは考えにくい」とし、「トラックがぶつかるなど相当な外部の力が加わった可能性が推定される」としています。
また、助人トンネルは1959年の建設と古く、ケーブルが固定された7カ所のうち1カ所で、現在の建築では必要な高さ4.5m以上の空間がなかったことも分かりました。
県は、必要な空間を確保できないトンネルでは、補修に伴う付属物を設置しないことや、施工中も工事前と同じ明るさを確保するなどの対応方針を決め、安全性を確保したいとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e21e148385f2b130a22d811fc742e583c692312
(2023年3月24日 修正4 ;追記)
2023年3月23日7時0分にYAHOOニュース(バイクのニュース)からは、対向車とのすれ違い時に壁に寄り過ぎたトラックがケーブルに接触して垂れ下がった、そのケーブルに後続の乗用車が接触した際にケーブルが跳ね上がり、バイクに当たったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
奈良県県警は、事故の直接原因とされるダンプカーのアルバイト運転手の男(56)を過失運転致死傷の容疑で奈良県地方検察庁に書類送致しました。
奈良県警五條署の捜査によると、56歳の男は事故当日12時45分頃、10トントラックを運転して「助人トンネル」を北西方向(奈良市側)に通過。
対向車とのすれ違いで、荷台の左側上部をトンネル内壁直前まで接近させ、トンネル内工事のために移設した電源ケーブルに接触。
この時、垂れ下がったケーブルが、その2分後に現場を通過したバイク事故を招き、「電気ケーブルなどの架設状況を確認しないまま、自車をトンネル左側内壁直前まで接近させた過失」容疑です。
また、垂れ下がったケーブルに最初に接触した乗用車を運転した和歌山県新宮市の無職の男(65)を、物損事故を申告しなかった当て逃げの容疑で、同じく書類送致しました。
乗用車は、トラックが通過した2分後の同日12時47分頃、「助人トンネル」を通過しました。
男は垂れ下がったケーブルに気が付かず進行し、衝突の衝撃で跳ね上がったケーブルが、乗用車のすぐ後ろを走っていたバイクに当たった、とされます。
五條署は、垂れ下がった暗いトンネル内で衝突を回避することはできなかったものの、男が「何かが当たった認識はあった」と話しており、それでも自車の物損事故を届け出なかった不申告を違法としました。
バイク転倒との因果関係は問われていません。
乗用車は、被害にあった2台のバイクの直前を走っていました。
業務上過失致死容疑で奈良県にも捜査が及びましたが、県警は送致に至る過失は認定できなかったと結論付けました。
事故が起きた国道168号沿線では、国土強靭化のための道路、土木工事が続き、工事関係の大型車の往来がひんぱんにありました。
また、「助人トンネル」は道幅の狭い現在の基準に合わない「既存不適格」の構造物で、通常は道路トンネルにある側壁と車道を分ける歩道や管理道などの路側部分がありません。
事故当時はトンネル内壁の補強工事期間中で、大型連休のために作業は休止されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb0650f1827af30160186914770224933f75b8d1
2022年5月1日19時10分にYAHOOニュース(Hint Pot)から、下記趣旨の記事が該当する花の写真付きでネット配信されていた。
昨今のアウトドアブームを受けて、メディアでは「食べられる野草」を紹介する記事が増えています。
食べられるものが意外と多いことに驚く一方、身近な植物に含まれている有毒な物質には注意が必要です。
茨城県の兼業農家として、少量多品種の米と野菜作りに取り組むこばやしさん。
植物や自然に囲まれながら2児を育てるこばやしさんに、春から梅雨時期にかけて気をつけている有毒植物6種類を教えていただきました。
また、実際に野草を食べて大変な目に遭った……というエッセイ漫画も併せてご紹介します。
◇ ◇ ◇
■身近な有毒植物は200種 誤食や誤飲に注意
初夏目前はタケノコや山菜がおいしい季節です。
我が家の裏山では木々が芽吹き、スズメバチの後ろ姿も見られるようになってきました。
東京から茨城県にある配偶者の実家に移住して約6年。
兼業農家である実家は、庭や裏山に四季折々の花が多種多様に咲き並びます。
祖父母によると、それらはこの土地の先代が各々に庭に植えてきたもの。
つまり私は、その一つひとつの花の品種や植わっている経緯を知らずに住み始めたということです。
子どもや犬と散歩をすると、子どもは気になった花や葉っぱを何でも拾ったり、口にしてみたりします。
さらに、犬が道端に生えている葉っぱをむしゃむしゃ噛むことも。
そこで、それぞれの草花を改めて調べると、これもあれも実は有毒だったと目を丸くすることが多々あります。
植物の中には、食用や薬用になるものがある一方、毒成分を持つものも多くあります。
日本には有毒植物が身近なものだけでも200種類ほど(※1)。
消費者庁によると、有毒植物による食中毒は毎年春、特に4~5月に多く発生するそうです。
有毒植物を食用と勘違いして食してしまったり、花瓶に差していたところ子どもなどが誤ってその水を飲んでしまったりと、さまざまなケースがあります。
いずれも嘔吐や下痢などの中毒症状を発症する恐れがあるため、購入や採取した際は扱いに注意することが事故防止につながるそうです。
■春から梅雨にかけて注意すべき植物 代表格はスイセン
それでは、私が日頃から注意している6種をご紹介します。
万が一、有毒な草花を誤って食べたり、生けた花瓶の水を誤って飲んだりして具合が悪くなった時は、すぐに医師の診察を受けましょう。
誤って食中毒になった場合は、確認しやすくするために、できれば実物を持っていく、もしくは写真に残しておくと良いですよ。
【スイセン(ヒガンバナ科)】
特徴:全草が有毒。
園芸品として色や形の異なる多くの種類がある多年草。
野生化したものもある。
食中毒の事例が絶えない代表例は、スイセンをニラと間違えて口にしてしまうことです。
他にも、葉の部分をノビル(※)やアサツキ、根の球根部分を玉ネギやノビルなどと間違える事例が挙げられます。
スイセンとニラは、花が咲いていなければ見分けられないほど葉の形状が酷似しています。
その一方で、違いは葉を揉んだ際の匂い。
また、スイセンの葉はニラよりも厚めでしっかりとしている印象もあります。
どちらも多年草のため、一度植えると毎年勝手に生え続けてくる性質も。
そのため我が家の場合は、どちらも義父母よりも前の先代が植えたものです。
(※)ノビル……ユリ科ネギ属で、葉が小ネギのようで根がぷっくり膨らんだもの。野草。
「よく見れば間違えるわけがない」……そう考えている人も少なくないでしょう。
しかし、実際にスイセンの葉を食べてしまったという体験談を読むと、本当に見分けがつきにくく、誰にでも起こり得る事故であることがよく分かります。
そんな体験談を漫画に描いたのは、コミックエッセイ「結婚してから同じ布団で寝てません」(オーバーラップ刊)の著者、小池ぬーみんさん。
職業が猟師という配偶者さんと2匹の猫との田舎暮らしを漫画で綴り、人気を集めています。
小池さんはある時、配偶者さんの提案で野草料理に挑戦。
配偶者さんから説明を受けて庭に生えたノビルを収穫したところ、実はそれがスイセンでした。
スパゲティに加えて食べると味に違和感を覚えますが、山菜を口にしたのが初めてだったため間違いに気づかず。そのまましばらく食べてしまいます。
その後、2人とも嘔吐が止まらなくなり、病院に駆け込みました。
この漫画からも分かるように、普段から自然と接している人でも、花が枯れたスイセンとノビルを見分けるのは難しいもの。
また、少量食べただけでもつらい症状に見舞われるのです。
■これから見頃を迎えるアジサイや仕込みが始まる青梅にも注意
次にご紹介する植物も、普段からよく見慣れているものばかりです。
中には花瓶の水を飲んでも中毒を起こすことがあるといわれるものも。
【スズラン(ユリ科)】
特徴:全草が有毒。
初夏に花咲く高山などに自生する多年草で、庭に園芸用に植えられていることもある。
スズランを差した花瓶の水を飲んでも、中毒を起こすことがあるそうです。
背丈が低く、気軽に摘んで家に飾れる花の一つですが、子どもの手が届かない場所に置きましょう。
我が家でも徹底しています。
【アジサイ(アジサイ科)】
特徴:全株が有毒。
全国各地の公園・寺院・庭などに植えられている落葉低木。
6月から7月にかけて、ピンクや青、紫などの花を咲かせるアジサイ。
小さな花が集まって咲く花姿はとても可憐ですが、過去に刺身のツマのように料理に添えられたものを食べて、食中毒が発生した事例があるそうです。
万が一そのような場面に出くわしたら、口にすることを避けましょう。
【イチョウ(イチョウ科)】
特徴:全株(特に葉や種子)が有毒。
街路樹や公園樹として植わっている。
我が家の庭にも植木鉢に植えたものがあり、春になって若葉がついてきました。
葉の形がかわいらしいので、子どもが口にしないように注意が必要です。
また、秋に生る銀杏の実(種子)には経口中毒量があるそうです。
中毒リスクを低減するには、「年(歳)の数以上は食べない」という昔からの言い伝えを目安として覚えておくと良いでしょう。
【ウメ(バラ科)】
特徴:未熟果が有毒。
公園や民家の庭先などに観賞用や食用にも植わっていることが多い落葉高木。
梅雨になると梅酒や梅干しなどの加工向けに、未熟果の青梅や完熟梅がスーパーマーケットなどにも出回ります。
この未熟果は有毒のため要注意です。
香りが良いので、子どもなどが拾ってかじってしまわないようにしましょう。
【レンゲツツジ(ツツジ科)】
特徴:全草が有毒。
高原などに自生する落葉低木。
園芸樹でもある。
春、葉が出た後、赤色や黄色などのロート状鐘形の花が咲く。
子どもがツツジの花のミツを吸うことを知っている場合は要注意。
レンゲツツジは我が家の近くで見かけない品種ですが、区別がつかない場合は口にしないことが最善です。
■ヒガンバナは田んぼのモグラ除けに? 毒を利用した祖先たち
最後に、昔からその土地で生き続けている多年草であり、有毒な草花の代表格として注意したいヒガンバナについて。
ヒガンバナはその名の通り、秋のお彼岸の頃に花を咲かせます。
北海道や東北を除く日本全国の土手、道端や民家でもよく見かけますが、有毒なことはあまり知られていません。
昔の人々がヒガンバナを植えた目的の一つは、田んぼの畔を崩すモグラ除けのためだったという説があるそうです。
確かに、原木シイタケを育てている我が家の裏山には、モグラが掘ったであろう穴がボコボコあり、これでは田んぼの水があらゆる箇所からだだ漏れになってしまうだろうと想像できます。
そこにヒガンバナを植えた先代は、有毒性を知った上のことだったでしょう。
しかし、時を経て今、そうした特性や経緯を知らない私や子どもたちが手に取ることには、危険も潜んでいます。
採取が許可されている野山から花や山菜を家に持ち帰り、飾ったり食べたりすることは、自然がくれる暮らしの小さな楽しみですよね。
だからこそ、害や危険性なども知った上で、生活に取り入れることが大切だと実感します。
コロナ禍3年目の初夏。近場の公園はもちろん、森や山へ出かける人が今年も多いと思われます。
知らない草花を手に取る前に、一度立ち止まってスマートフォンや図鑑などで調べてみましょう。
自身の安全を守るとともに、自然の新しい一面に触れる手助けになると思います。
【参考】
※1東京都福祉保健局「食品衛生の窓」間違えやすい有毒植物
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/dokusou/index.html
厚生労働省「自然族のリスクプロファイル」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html
消費者庁「家庭菜園等における有毒植物による食中毒に御注意ください」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160413kouhyou_1.pdf
農林水産省「知らない野草、山菜は採らない、食べない!」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/natural_toxins.htm
【消費者向けパンフレット】有毒な植物と食べられる植物間違えないように気をつけて!(国立医薬品食品衛生研究所安全情報部)
http://www.nihs.go.jp/dsi/section_s3/toxins/toxicplantsA4.pdf
「人もペットも気をつけたい 園芸有毒植物図鑑」土橋豊(淡交社)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a60cc7097bab72c0905c2b0fc1de451b54b399b6
2022年5月2日18時50分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
横浜市中区は1日、市中スポーツセンター(同市中区)の体育室で同日午後5時ごろ、天井パネル1枚が落下したと発表した。
けが人はなかった。
区によると、落下したのは縦100センチ、横120センチ、厚さ3センチのパネル。
耐熱材に化粧紙を貼ったもので、高さ約12・5メートルの天井から落下した。
体育室では以前から雨漏りがあり、スポンジ状の断熱材が吸収した雨水の重さで落下したとみて、原因を調べている。
落下当時の重さは不明だが、水分がある程度抜け出た2日時点でも約3キロあった。
当時は16人が利用していたが、けが人はなかった。
パネルが落下した第1体育室の天井は、建築基準法改正によって定義された、脱落によって重大な危害を生ずる恐れがある「特定天井」に当たり、市は6月から改修工事を予定していた。
安全が確認されるまで、第1体育室の立ち入りを禁止する。
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-907877.html
2022年5月1日16時25分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市鶴見区の住宅で石油ストーブの上に置かれていたスプレー缶が爆発し、住人の親子がけがをした。
午前8時すぎ、鶴見区下末吉の木造二階建ての住宅で「爆発音が聞こえた」と近所の人から119番通報があった。
警察によると、住人の女性(57)が石油ストーブをつけたところ、上に置かれていた殺虫剤のスプレー缶が爆発したという。
この爆発で住宅の窓ガラス8枚が割れ、女性と長男(32)が足に軽いやけどをした。
スプレー缶はきのうの夜、女性の夫がストーブの上に置いていたが、女性はスプレー缶に気付かず「火をつけて10分ほど経ったら爆発した」と話している。
けさの横浜市の最低気温は10度近くまで冷えこんでいた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/332b2e968c56aaec1c52014605e33fc2b3e1a825
(ブログ者コメント)
ストーブの上にモノを置いたまま、それもスプレー缶を置いたまま火をつける。
そんなバカな・・・と思うことでも実際には起こり得るという、一つの事例だ。
2022年4月29日10時20分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県長岡市は27日、木造2階アパートで隣り合った2世帯の水道管が取り違えて配管され、水道料金を誤徴収していたと発表した。
誤徴収が確認されたのは、請求データが残る1999年3月分から今年2月分までの23年間分、計9万7659円。
市水道局によると、1世帯から6日に指摘があり、調査したところ、市水道局が保管していた配管の図面と異なり、2世帯の配管が取り違えて設置されていた。
アパートは1971年完成。
完成後の検査に不備があり、50年以上誤徴収があったとみられる。
市は、過大徴収となった1世帯に9万4837円(時効成立前の20年間)を返還し、過少徴収となった別の1世帯から7788円(同2年間)を追加請求する。
大野・水道局長は「多大な迷惑をかけ、おわびする。再発防止に努める」とコメントした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220428-OYT1T50250/
2022年4月29日20時31分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後4時ごろ、宮崎県日南市の伊比井海岸で「砂浜で子どもが埋まっている」という内容の通報が通りかかった人から消防にありました。
消防や警察が駆けつけたところ、男の子が砂浜に埋まった状態で見つかり、宮崎市内の病院に搬送されましたが、警察によりますと、午後6時半すぎに死亡が確認されたということです。
現場付近では水際に波消しブロックがあり、一部は砂がかぶさっていたということです。
警察は、現場の状況などから、男の子が波消しブロックの付近にいた際、何らかの原因で崩れ落ちた砂に埋まった可能性があるとみて詳しく調べています。
砂に埋まった子どもを救出するためにスコップを貸したという、近くに住む60代の男性は、「子どもは家族と来て砂遊びをしていて、砂浜に設置されている波消しブロックの間に落ちてしまったようだ」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220429/k10013606121000.html
4月29日19時7分にYAHOOニュース(宮崎放送)からは、ブロックとブロックの間には砂が乗っていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと29日午後4時ごろ、日南市伊比井(いびい)の砂浜で「子どもが砂に埋もれた」と通報がありました。
およそ1時間20分後に警察や消防、それに地元の人などによって男の子が救助され、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
男の子は家族や知人と砂浜に来ていたということです。
地元の人の話によりますと、男の子は砂に埋まっていた波消しブロックの間に落ちたということです。
(地元の人):
「最初子供が遊んでて、そこの上で、テトラとテトラの間に砂が乗っているから、砂がほげて※いるもんね、下にそのまま、それで落ちて」
(救助を手伝った地元の高校生):
「もう完全に埋まっている状態で、掘ってもあまり体が見えない状態で」
(地元の人):
「海岸で遊んでいるのでは家族で。穴はなかったんだろうけど、下が空洞になっているから、すーっと」
警察は、男の子が砂に埋まった経緯を調べています。
※穴があくこと
https://news.yahoo.co.jp/articles/33b3f53f01bf6c28ff14e4edf33d786998e432c2
4月29日20時57分に朝日新聞からは、ブロックが砂に埋まっている状態だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県警日南署によると、男児は秋田県にかほ市の原田くん(4)。
観光で宮崎県を訪れ、母親らと現場近くに来ていたという。
死因は窒息死だった。
現場はあまり人が立ち入らない場所で、消波ブロックが砂に埋まっている状態だった。
原田くんは徐々に姿が沈んでいったといい、ブロックの隙間に落ちたか、隠れていた隙間に流れ込む砂に巻き込まれた可能性があるとみて調べている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ4Y6WN6Q4YTNAB008.html
4月30日1時52分に毎日新聞からは、徐々に砂に埋まっていく様子を目撃した人がいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、発見現場の下には消波ブロックが埋設されていた。
男児が徐々に埋まっていく様子を目撃した人がおり、署は男児がブロックの隙間(すきま)にはまった疑いもあるとみて経緯を調べている。
家族と観光で訪れていたが行方が分からなくなり、家族が警察や消防と共に捜索。
地表から2~3メートル下で見つかった。
現場はJR伊比井駅の南東約200メートル。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20220429/k00/00m/040/288000c
4月30日12時41分にYAHOOニュース(宮崎放送)からは、ブロックの上を歩いていて落下しブロックを覆っていた砂が崩れて埋まったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、男の子は波消しブロックの上を歩いていたところ落下し、ブロックを覆っていた砂が崩れ埋まったとみられています。
現場となった砂浜は、県内外から多くの人が訪れるサーフィンのスポットで、男の子は家族と一緒に秋田県から訪れていました。
現場は、前日からの雨で砂が崩れやすくなっていて、警察は事故原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/852a2d2fea26831149951f5d0f29df86125e6bb8
5月2日9時1分にYAHOOニュース(宮崎日日新聞)からは、近くを流れる水路の影響でブロック内部に空洞ができていた可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同海岸を管理する県日南土木事務所は1日、砂が堆積した消波ブロックの内部に近くを流れる水路によって空洞ができ、事故につながった可能性があるとの認識を示した。
2日以降、県警や消防などに当時の状況を聞き取り、原因究明と再発防止を図る。
日南署などによると、男児は一部が砂浜に埋まった消波ブロックの上を歩いていたところ落下し、砂が崩れて窒息したとみられる。
ブロックは数段積み上げられ、すぐそばに海に向かって流れる水路がある。
同事務所によると、消波ブロックは2016年度に現在の位置に置かれ、波や風の影響で砂が堆積していったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8385506d3477b168275c5dc5a922b2e2e2c6a39
5月4日16時45分にNHK宮崎からは、砂をかき出してもすぐに周りの砂が崩れてきて救助は難航したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は4日、救助に当たった消防に当時の状況について現場で聞き取り調査を行いました。
現場は水路と海が合流する付近で、土木事務所が消防から聞き取った内容によりますと、原田くんは、波消しブロックと水路の境目にあたる場所で砂に埋まっていたということです。
また、現場が水につかっていたため、砂をかきだしても、すぐに周りの砂が崩れてきて、救助が難航したということです。
一方、4日の調査では事故が起きた原因ははっきりせず、県は今後も調査を続けていきたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220504/5060012385.html
5月2日19時7分にYAHOOニュース(宮崎放送)からは、地元の人は子供に危険だと伝えていたなど下記趣旨の記事が事故8日前の現地の写真付きでネット配信されていた。
こちらは、事故の8日前の先月21日。
波消しブロックが砂に埋もれているように見えます。
(地元の人):
「危ないから行くなというのは、常々、うちの地区の子どもには言ってると思うんですよ、親御さんが」
波消しブロックが設置されて以降、砂が堆積。
その後、何らかの原因で中に空洞ができ、今回の事故につながった可能性があります。
事故現場の近くには水路が流れていて、空洞ができる要因になったのではないかとみられています。
専門家も、水の流れと空洞との関連を指摘します。
(宮崎大学工学部 村上啓介教授):
「石や消波ブロックがあると、その下をこうやって水が流れていくと、少しずつ下を削り出していくような作用が働いて、こういうところに、こう空洞が出来上がっていく」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ed00227184b368f2fd19f244ad55202130f6649
5月1日9時18分にYAHOOニュース(宮崎日日新聞)からは、県は事故現場と同じような場所の緊急点検を行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、県は30日、現場と同じように砂浜に消波ブロックがあり、近くを水路が流れている海岸の緊急点検を1日に行うと明らかにした。
どの海岸が対象になるかは調整中で、同じような事故が起こる危険性がないかを確認して、状況に応じて対策を講じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/17420b2d9bab50db49adafbc2446fd5b6fbb00d5
5月1日18時28分にYAHOOニュース(宮崎放送)からは、緊急点検結果、危険な場所は確認されなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、県は1日、県内の海岸26か所を緊急点検しました。
点検は、事故現場に類似する波消しブロックを中心に行われ、県の担当者が砂を棒で押すなどして陥没するおそれがないかを調べました。
県によりますと、1日の調査で危険な砂浜は確認されなかったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f5cdc9023aefb16b5bbaa1cdfa41d0eb2bf4e94
(2022年8月4日 修正1 ;追記)
2022年8月2日19時44分にNHK宮崎からは、水路の流れが当たる部分でブロックの下がえぐられていた、当該ブロックは以前は護岸に沿って置かれていたが、護岸補強工事時に現在の場所に移され、その後、砂に埋ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、日南市の海岸で幼い子どもが波消しブロックの隙間に埋まって亡くなる痛ましい事故が起きました。
夏休みに入り、海のレジャーが本格化するなか、事故を振り返り、改めて海岸で注意すべきことを考えます。
(詳しくは動画をご覧下さい。※データ放送ではご覧になれません)
駆け付けた時には姿は見えなくなるほど埋まっていた。
専門家は砂に隠れた波消しブロックの下に空洞があった可能性を指摘している。
佐藤教授の監修で作成したイメージ図。
詳しく調べていくと、過去に行われた工事が影響していることがわかった。
もともとは、この場所でも護岸に沿ってブロックが設置されていたが、5年前、護岸を補強する際に撤去された。
そして、工事用の車両が出入りする道を守るために、護岸から離れた現在の場所に移した。
これは移した直後の写真。
この時は砂に埋まっていない。
人為的に砂をかぶせたのではなく、砂に自然に埋まった。
この砂浜は5年間で、こんなに変化していた。
たまった砂によって水路も大きく変わる。
今回の現場でも、事故当時は水路は皮のように流れていたが、1ケ月後には水たまり状態。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220802/5060013188.html
(2024年3月16日 修正2 ;追記)
2024年3月15日19時10分にNHK宮崎からは、波消しブロックは撤去し、浸食懸念の道路はコンクリートで固めるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
海岸を管理する県は、再発防止策について、水路のルートの変更など複数の案を検討してきましたが、ほかの方法より工事がしやすく、安全性も確保できるとして、波消しブロックの撤去を決めました。
現場の波消しブロックは、護岸工事に使う道路を浸食から守るためにおよそ360個設置されていますが、今後、砂や土がむき出しになっている道路をコンクリートで固めて補強し、海岸の斜面の浸食も防ぐということです。
県では、波消しブロックの撤去に向けた工事を、ことし11月にも始める予定だとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20240315/5060017703.html
3月15日19時0分にTBS NEWSからは、見回りなどは工事完了まで続けるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
事故が発生して以降実施している立ち入り規制や見回りについては、対策工事が完了するまで継続するということです。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mrt/1057382?display=1
2022年4月30日8時58分に産経新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
大阪市は30日、同市東住吉区矢田の府道交差点で、下水管の漏水のために道路が陥没したと発表した。
陥没した道路は縦2・3メートル、横1・9メートル、深さが最大1・5メートルで、29日昼に車が転落して破損する事故が発生。
30日早朝までに穴を埋め戻し、復旧した。
市などによると、29日午後3時35分ごろ、走行中の車が陥没に落下し、バンパーを破損。
けが人はなかった。
片側2車線のうち1車線を通行止めにして工事を行い、30日午前5時40分ごろ復旧したという。
市によると、現場では28日に下水管の交換工事が行われたが、時間内に終了せず、古い下水管と新しい下水管を仮設の管でつなぎ、後日完成させる予定だった。
29日昼、局所的に強い雨が降り、下水管内を大量の水が流れたために仮設の管とつないだ部分が外れ、地中に漏水。
現場の道路下に空洞ができたとみられる。
市は、穴の埋め戻し工事とともに、下水管の交換も完了させた。
市建設局南部方面管理事務所は、「大変ご迷惑をおかけしたこと心よりおわび申し上げる。今後、事故の原因究明と再発防止に取り組む」としている。
https://www.sankei.com/article/20220430-5JNSAE7YEZLLLG3UGEM7MZRLME/
4月30日13時19分に毎日新聞からは、夜間工事を朝に一旦終え、夜の工事再開に備え仮接続していた下水管が外れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後3時35分ごろ、大阪市東住吉区矢田3の大阪府道で、通りかかった人から「道路に穴が開き、車の事故があった」と110番があった。
大阪市建設局南部方面管理事務所によると、陥没の大きさは幅約1・9メートル、長さ約2・3メートル、深さ約1・5メートル。
府警東住吉署によると、府内の50代の男性会社員が運転する軽乗用車の前部が陥没部分にはまり、バンパーの一部を損傷したが、けが人はなかった。
同事務所によると、現場は片側2車線の交差点で、市の委託業者が28日から夜間に下水管の交換工事をしていた。
29日朝に一旦作業を終えた後、同日夜の工事再開までの間、陥没した部分は下水管を仮接続して道路を埋め戻した状態だった。
市は30日朝までに下水管の取り換え工事を完了。
陥没場所では仮接続していた下水管が外れており、事故の原因となった可能性があるとして、今後、検証する。
現場は長居公園の南東約600メートル。
https://mainichi.jp/articles/20220430/k00/00m/040/042000c
2022年4月28日17時56分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アウトドアの火起こしや炙り料理などに使われる「ガスバーナー」。
ガス漏れなどの事故が増加しているとして、NITEが注意が呼びけています。
強い火力で炙られるサーモンやさば。
人気の炙り料理には欠かせない「ガスバーナー」ですが、近年、事故が増えているといいます。
これはNITE製品評価技術基盤機構が公開した実験映像。
漏れだしたガスに一旦引火すると、水をかけても火は簡単に消えません。
NITEによりますと、「ガスバーナー」に関する事故は過去5年間で68件報告され、15人がやけどなどのけがをしました。
カセットボンベとの接続部分からガスが漏れて引火するなど「製品の不具合」による事故が最も多いということです。
また、製品の種類によっては、真下に向けると燃料が液体のまま漏れて激しく燃え上ることもあるため、「傾ける角度は45度までを目安にしてほしい」と呼びかけています。
炙り料理を提供する飲食店の店主は・・・
炙り料理店 店主:
「(事故があることに)驚きと、改めて気をつけないといけないなと思います。今まで以上に安全面に気をつけてガスバーナーの性質を熟知したうえで料理したい」
NITEによりますと、不具合のあった製品はほとんどが海外製で、安全性の確認がとれない製品も多く、購入時には、
▼販売業者の連絡先が明記されているか
▼極端に安くないか
などを確認し、使用時にはガスが漏れる音や臭いがしないか点検するよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d6d347b23fc5ffd6c373f661d8142ec32944c40
(ブログ者コメント)
ガスバーナーを使った炙り料理を、ブログ者はずっと敬遠している。
なんとなれば、LPGにはメルカプタンなどの着臭剤が添加されているため、極微量とはいえ、燃えた後のSOXとか未燃物が料理に付着していそうな気がしているからだ。
気にしない人はノープロブレムだが、知らない人も多いのではなかろうか?
2028年4月28日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がイラスト付きでネット配信されていた。
南太平洋のトンガ沖で1月に発生した海底火山の噴火により、日本各地で起きた潮位の上昇。
その「正体」はよくわかっていなかったが、気象庁は4月にまとめた報告書で、「ラム波」という大気中の現象が原因の一つだとした。
いったいどんな現象なのか。
日本時間の1月15日、フンガ・トンガ・フンガ・ハアパイ火山が、噴煙が高さ30キロに達する大規模な噴火を起こした。
その約8時間後から日本の太平洋沿岸で潮位変化が観測され、鹿児島県奄美市や岩手県久慈市で1メートルを超えた。
気象庁は16日未明、太平洋沿岸の各地に津波注意報や津波警報を発表。
養殖施設の損傷や漁船約30隻が転覆するなどの被害が出た。
●津波と異なる特徴
不思議だった特徴が二つある。
(1)最初の潮位変化が、通常の津波の到達予測よりも3~4時間早かった
(2)それより遅れてきた潮位変化のピークは、トンガ近くの太平洋の島国よりも、約8000キロ離れた日本の方が大きかった
ことだ。
気象庁は記者会見で「通常の津波ではない」と強調。
「メカニズムはわからない」と繰り返す異例の発表をした。
気象庁は火山や地震の専門家らでつくる勉強会を設置して2カ月間検討を重ね、4月7日に報告書を公表した。
それによると、最初の潮位変化の原因はラム波だと考えられるという。
今回の噴火のラム波を解析した、東大地震研究所の西田究(きわむ)准教授(地震学)によると、大爆発などに伴って生じた気圧の波が、水平方向に同心円状に広がる現象がラム波だ。
大気中を垂直な「板」のように伝わるのが特徴だ。
1883年のインドネシア・クラカタウ火山の噴火や、1961年に旧ソ連が行った世界最大の水爆「ツァーリ・ボンバ」(広島原爆の3300倍)の核実験でも観測された。
なぜ大きなラム波が生じたのか。
山梨県富士山科学研究所の石峯康浩主幹研究員(火山物理学)は、噴火が海中だったため、浅い海でマグマの熱が海水を一気に蒸発させ、急激に膨張したことが作用した可能性を指摘する。
西田さんは、噴煙高度が成層圏(高度10キロ以上)まで達したことで、周囲の大気との温度や圧力の差が大きくなり、膨張の効果を高めたことも要因だったとみている。
ラム波はほぼ音速で伝わる性質があり、通常の津波の速度よりも速い。
日本ではラム波の到達と同じころに約2ヘクトパスカルのわずかな気圧上昇が観測された。
これに30分~1時間遅れて潮位上昇が始まっており、ラム波が海面を水平に押して潮位が変化したと考えると、うまく説明できるという。
ただ、この程度の気圧上昇で起きる潮位変化はわずかだとみられる。
なぜ日本で大きくなったかは、まだわからないことが多い。
●海の波と「共鳴」一因か
報告書は、いくつかの複合的な要因が関わった可能性を指摘している。
その一つが「共鳴」だ。
海は、その深さに応じて波が伝わりやすい固有の速度があり、津波もこの速度で伝わることが知られている。
気圧の波の速度がこれに近くなると、気圧の波と海の波が「共鳴」して増幅される。
この現象は日本でも知られており、長崎湾で海面が数十センチ振動する「あびき」などが代表的だ。
これ以外にも、
▽浮力で上空に持ち上げられた重たい空気が元に戻ろうとする上下振動が伝わって起きる「大気重力波」
▽噴火で海の地形が変化して起きる「火山性津波」
▽日本に到達した潮位変化が、湾の地形で増幅された
などが考えられている。
ただ、一般的な共鳴を起こすには、ラム波の速度は津波の速度よりも速すぎるという。
大気重力波は速度が遅く共鳴を起こしやすいが、今回はラム波ほどはっきりとは、観測されていない。
火山性津波も広く伝わったとは考えにくい。
このため、これらの要因がどの程度かかわったのか、現時点では見積もることができていない。
報告書を受け、気象庁は海外の大規模噴火に伴う情報発信の際、暫定的に、ラム波の速度を参考にした津波の到達予想時刻の公表を始めた。
勉強会では今後、大規模噴火が起こった際の情報発信のあり方を検討する。
西田さんは「海底噴火が立て続けに起きている。水蒸気が多い噴火の場合、どういった現象を引き起こすのか、理解しておくことが重要だ」と指摘する。
石峯さんは「日本周辺には、海底火山や活火山の海洋島などが多くある。火山噴火が津波を引き起こす可能性があることを認識し、観測態勢を拡充すべきだ」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20220428/ddm/016/040/010000c
(ブログ者コメント)
ラム波については今年4月15日にも本ブログで情報を紹介している。
2019年3月16日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第8報修正16として掲載します。
第7報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9449/
(2022年5月4日 修正16 ;追記)
2022年4月27日20時9分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、遺族が引率教諭らに損害賠償を求めた裁判で被告側は国家賠償法を理由に訴え却下を求めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
引率していた教師などに対し遺族の一部が損害賠償を求める裁判が行われました。
裁判で遺族側は前日から大雪で雪崩注意報が出ていたことなどから「雪崩の発生は予見できた」などと主張しました。
一方、引率していた教師らは、公務中に発生した損害の賠償は国や自治体が負うとする国家賠償法を理由に、「被告として適格でない」として訴えの却下を求めました。
県は請求棄却を求めた上で、賠償責任は認めていますが、具体的な中身は明らかにしていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3af92c359a63309632411e79f94b50976885183
4月27日15時41分に読売新聞からは、被告側は公務員は個人で賠償責任を負わないとする答弁書を提出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族の一部が、講習会で指導的立場だった3教諭や県などに計約3億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、宇都宮地裁で開かれた。
原告側は訴状で、雪崩は予見可能だったとし、気象情報などを確認しないまま不用意に雪上訓練を強行したと主張。
過失による人災だと訴えている。
これに対し、3教諭側は「公務員は個人で賠償責任を負わない」などとする答弁書を提出し、訴えの却下を求めた。
県側も答弁書を提出し、賠償責任を認めた上で棄却を求めた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220427-OYT1T50166/
(2023年6月30日 修正17 ;追記)
2023年6月28日12時11分に読売新聞からは、県などに損害賠償命令がでたが教諭らへの請求は国家賠償法の規定に基づき棄却されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した高校生ら8人のうち5人の遺族が、指導役の教諭3人と県、県高校体育連盟に計約3億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、宇都宮地裁であった。
浅岡千香子裁判長は、県と県高体連に約2億9000万円の賠償を命じた一方、教諭3人については「公務員の職務行為で発生した事故であり、賠償責任を負わない」などとして請求を棄却した。
指導役の教諭3人は、講習会の責任者として現場近くの本部にいた1人と、実際に生徒らを引率した2人。
原告の遺族らは、現場付近で事故前日から雪崩注意報が出ていたことや、過去の講習会中にも雪崩が起きていたことなどから、教諭3人は雪崩の発生を予見できたと主張。
教諭3人が雪崩発生の危険性を調べる「弱層テスト」を行わず、下見もしていない地点で雪上歩行訓練を実施した点を踏まえ、「重大な過失があった」と訴えていた。
県と県高体連は組織としての賠償責任を認めたが、教諭3人は過失を否定し、公務員個人は賠償責任を負わないとする国家賠償法の規定を根拠に訴えの却下を求めていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230628-OYT1T50087/
(2024年5月31日 修正18 ;追記)
2024年5月30日22時48分に毎日新聞からは、3被告に対し地裁で実刑判決が出た、裁判長は相当に重い不注意による人災だったと指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致死傷罪に問われた教諭と元教諭の3被告に対し、宇都宮地裁は30日、いずれも禁錮2年(求刑・禁錮4年)の実刑判決を言い渡した。
滝岡俊文裁判長は、「雪崩が自然現象という特質を踏まえても、相当に重い不注意による人災だった」と指摘。「
部活動に関連する死傷事故としては類を見ない大惨事を引き起こした」と述べた。
公判では雪崩の予見可能性が主な争点となり、被告側は積雪は15センチ程度との認識だったとし、「雪崩は予見できず、3人の行為と事故に因果関係はない」と無罪を訴えていた。
判決は、事故当時の現場周辺は新雪が30センチ積もり、斜度が30度以上の急斜面の地形であることや、過去にも講習会で雪崩が発生したことなどを踏まえ、「集団で歩行訓練を行えば、雪崩に巻き込まれかねない危険が懸念される外形的状況にあった」と言及。
雪崩に関する知識を持つ3被告は危険を容易に予見できたと指摘した。
共同して危険を回避する義務があったにもかかわらず、事前に十分な情報収集をしないで漠然と計画を変更し、訓練の安全な範囲も明確にしなかった過失があったと認定した。
生徒を引率していた菅又、渡辺両被告については、「雪崩の危険回避が求められる状況下で(訓練を)継続させた」とする個別の過失も認定した。
「生徒が指示に従わず、斜面を登った」とする被告側の主張は「不合理な弁解」と退けた。
そのうえで、学校教育活動の一環として安全確保が強く求められる中、「歩行訓練は相当に緊張感を欠いたずさんな状況下で漫然と実施された」と述べ、実刑を選択した理由を説明。
3被告の刑事責任について「軽重に格段の違いはない」と判断した。
https://mainichi.jp/articles/20240530/k00/00m/040/374000c
2022年4月27日14時0分にYAHOOニュース(朝日新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防法に基づき安全設備の品質管理を担う日本消防検定協会が、不正に検定を受けていたとしてF社(東京都)の火災感知器や中継器の4製品の合格を取り消した。
取り消しは初めてで、総務省消防庁は対象の約1万台の回収、交換を指導した。
不正品は業務用として出荷していた。
その6割にあたる6055台が東京電力と九州電力の原子力発電所に設置されている。
東電福島第一原発の事故後に原発の火災対策が強化されたことを受け、F社が販売に力を入れたことが背景にあるとみられる。
東電の柏崎刈羽原発で3595台、福島第一原発で430台、九電の玄海原発で2030台の計6055台が設置されている。
東電は27日、全数を交換する方針を固めた。
九電もすべてを交換する方向だ。
日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県大洗町)も全18台を交換する。
F社は、原発以外に設置してあるものも含め交換を進める。
F社は、承認されていない部品を使っているのに、承認済みを装うラベルを貼ってチェックをすり抜けていた。
設置されている製品を確認し性能に問題はないと主張している。
一方で、不正の判明後に在庫から10台を調べたところ、規格に適合しないものが4台見つかった。
低温下で動かないものが3台、結露を想定し水をかける試験で正常に作動しないものが1台あったという。
日本消防検定協会は3月31日付で、定温式スポット型感知器2種類(計4869台)と中継器2種類(計4764台)について、「型式適合検定」の合格を取り消した。
感知器は主に天井に設置され、熱を感知して信号を発する。
中継器は、感知器などが発した信号を受信機に送る。
東電は当初、一部について「継続使用か交換するのか検討を行う」としていた。
不正品が設置されていることを3月31日に公表して以降、社内で検討を重ね、「すべて取り換える方向」だと取材に今月27日に答えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/609db3d0296f4d31ab3dd3ccb1f3497aae97fc9b
3月31日19時0分に東京新聞からは、設置先で製品を交換した際に発覚したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
問題の製品は2013年9月から20年10月にかけて製造した。
昨年12月に設置先で製品を交換した際に発覚した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168998
3月31日付で該社HPには、以下のお知らせが掲載されていた。
・・・
1.判明した事実の概要
・・・
(2)不正行為の概要
2013年9月から2020年10月までの間に当社で製造した上記製品(以下「本件対象製品」といいま す。)について、型式承認時に承認された部品とは異なる部品を一部用いて製造し、当該事実が発覚することを防ぐために、型式適合検定受検時に不正の手段を用いて型式適合検定に合格していたこと(以下「本件不正行為」といいます。)が判明いたしました。
・・・
4.本件不正行為の原因に関する調査
・・・
(2)原因
本調査委員会による調査結果等も踏まえ、当社としては、本件不正行為の原因は以下のとおりであると考えております。
① 法令遵守・コンプライアンス意識の欠如
② 消防法・検定制度の理解不足
③ 内部監査機能の機能不全
④ 組織内の連携体制の不全
⑤ 部門間の相互チェック機能の欠如
具体的には、一部部品について、既にメーカーが生産を中止していたものの、かかる生産中止情報及び実際の在庫情報が社内で共有されないまま受注を獲得し、納期遵守を優先して、法令及び社内規程等を逸脱し、本件不正行為に及んでしまいました。
更には、内部監査機能や部門間の連携、相互チェック機能が不十分であったことにより、本件不正行為を社内で防止することがで なかったものと考えております。
・・・
(ブログ者コメント)
製品交換時に発覚したという点が、よくわからない。
交換後の製品を分解し、部品をリサイクルしようとして発覚したということだろうか?
2022年4月27日10時0分に読売新聞から下記趣旨の記事が、説明イラストやフレアの写真付きでネット配信されていた。
通信障害などをもたらす恐れのある太陽表面の爆発現象「太陽フレア」について、総務省の有識者会議は26日、被害想定や対策を盛り込んだ報告書案をまとめた。
最悪のケースでは、一時的に携帯電話が使えなくなるほか、広域停電が発生する可能性もあると指摘し、企業や行政に注意を促す警報制度の強化が必要だと指摘した。
【最悪シナリオ】
「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」が公表した報告書案では、100年に1回の頻度で起きるとされる大規模なフレアが2週間連続で発生する「最悪シナリオ」を想定。
携帯電話が不通になるほか、110番や119番通報がつながりにくい事態が各地で発生するとした。
人工衛星に不具合が生じ、天気予報の精度の低下や全地球測位システム(GPS)の精度も低下する。
位置情報には最大数十メートルのずれが生じ、カーナビゲーションにも大きな影響が出る可能性があるという。
航空機は衛星測位を頼れなくなるため、世界的に運航の見合わせや減便が多発することも想定されるとした。
未対策の電力設備では誤作動が起きるため、広域停電が発生する恐れがあることも指摘した。
【近年も被害】
フレアなどの被害は、これまでにも確認されている。
1989年にはカナダで約600万人が影響を受ける大規模な停電が発生。
今年2月には、米宇宙関連企業「スペースX」が打ち上げた人工衛星49基のうち、40基が大気圏に突入する被害が起きている。
総務省などによると、太陽の活動は約11年周期で活発化を繰り返している。
次回の活動のピークは2025年頃に到来すると予測されている。
ただ、フレアの影響は産業界でもリスクとして十分に意識されておらず、一般向けの周知も進んでいないのが実情だ。
【宇宙天気予報士】
報告書案では、太陽の活動状況に関する予報や情報発信の強化を盛り込んだ。
総務省が所管する「情報通信研究機構(NICT)」が現在も警報を出しているが、ウェブサイトやメール配信以外にも手段の多様化を進めるべきだと指摘した。
NICTに「宇宙天気予報オペレーションセンター(仮称)」を設置し、太陽の活動で起きる「宇宙天気現象」を予測する力を強化するよう求めた。
専門知識を持つ人材の育成や、「宇宙天気予報士」制度の創設も掲げた。
◆太陽フレア
太陽の表面に黒く見える「黒点」周辺で起こる大規模な爆発。
電気を帯びた粒子を含む高温ガスや強いX線などが放出される。
この影響で地球周辺の磁気が乱され、通信障害や人工衛星の故障などが生じる可能性がある。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220426-OYT1T50241/
(2022年5月17日 修正1 ;追記)
2022年5月11日5時0分に日本経済新聞からは、被害の最悪シナリオは5分野で描かれた、1859年に最大規模のフレアが発生したが当時は影響を受ける設備が少なかった、数千年に一度スーパーフレアが発生するとする研究もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
太陽表面の爆発現象である「太陽フレア」。
その規模や発生位置によっては、電力システムや人工衛星などの社会インフラに深刻な損害を与える可能性がある。
総務省の検討会が被害シナリオをまとめるなど、日本でも対策に動き出した。
半面、将来発生する恐れがある超大型の「スーパーフレア」への対応は手つかずのままだ。
【災害対策基本法の適用を検討へ】
「カーナビゲーションや自動運転で衛星測位の誤差が生じて衝突事故が発生する」
「電力システムで保護装置が誤作動して広域停電が発生する」
「消防や警察、タクシーの無線が全国的に約2週間、断続的に使えなくなる」
――。
太陽フレア対策を議論している総務省の「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」がまとめた被害シナリオの一部だ。
太陽フレアの被害が想定される「通信・放送・レーダー」「衛星測位」「衛星運用」「航空運用」「電力分野」の5分野で、日本で考えられる「最悪シナリオ」を描いた。
【1859年に最大規模のフレア】
太陽フレアの発生の仕方は地震と似ている。
小規模のフレアは頻繁に発生し、規模が大きくなるほど発生間隔が長い。
これまで知られている最大規模の太陽フレアは1859年に発生した。
このとき起きた大規模な磁気嵐は、太陽フレアを観測した英国の天文学者リチャード・キャリントン氏にちなみ「キャリントン・イベント」と呼ばれている。
この時のフレアは100年に1回ほどの頻度で発生する規模のフレアだったとされる。
総務省検討会の最悪シナリオは、この時と同等か、一定程度上回る規模のフレア発生を想定したものだ。
1859年当時は、モールス符号などを使った有線の電信や電報サービスが主体だった。
欧州や米国の電報サービスが広範囲で停止し、電信用の鉄塔が火花を発し、電報用紙が自然発火したといった記録も残っている。
ただ、太陽フレアの影響を受けやすい社会インフラがほとんどなかったため、被害はまだ限定的だった。
【衛星・通信、送電に被害拡大】
その後に電話や無線通信が登場。
電力送電網が広がり、人工衛星が打ち上げられた20世紀になると、太陽フレアの被害が頻繁に起きるようになる。
1989年3月に発生した太陽フレアの規模はキャリントン・イベントの10分の1程度だったが、送電システムの損傷でカナダ・ケベック州周辺で約9時間の停電が発生し、約600万人に影響が出た。
このころから、地球を周回する人工衛星の被害も目立ってくる。
2003年10月末からの「ハロウィーン・イベント」と呼ばれる太陽活動の活発期には、日本の環境観測技術衛星「みどり2」が観測不能になるなど、人工衛星への被害が多数報告された。
2月には米宇宙企業スペースXが衛星通信ネットワーク「スターリンク計画」用に打ち上げた衛星49基中40基が太陽フレアの影響で運用高度に到達せずに失われる事故が起きた。
スターリンク計画をはじめアマゾン・ドット・コムの「カイパー計画」など、多数の小型衛星による通信網をつくる計画が動き出しているが、こうした大量の衛星でつくる通信ネットワークは、太陽フレアの脅威と隣り合わせの状態にあるともいえる。
【地球への影響は3段階】
太陽フレアは時間を追って3段階で地球に影響を与える。
フレア発生8分後にはエックス線などの電磁波が地球上空に達する。
30分~2日後には太陽高エネルギー粒子と呼ばれる放射線が到達する。
発生数日後には太陽表面から猛烈な勢いで飛び出したコロナガスの塊(プラズマ)がやってくる。
地球大気や地球磁気圏とよばれる磁気シールドが太陽活動の影響を遮断するバリアの役割を果たしているが、フレアの規模が大きいと影響は避けられない。
地球上では電力システムや光ファイバー回線など通信インフラの密度が増し、人工衛星はこうしたバリアの外にある。
今後、有人宇宙活動が活発になる中で、飛行士の被曝(ひばく)リスクにも注意を払う必要がある。
【スーパーフレアでデジタル社会崩壊も】
総務省検討会の最悪シナリオでは「100年に1回またはそれ以下の頻度」のフレアが想定されたが、将来、これを上回る規模の「スーパーフレア」が発生する可能性が科学者の間で議論されている。
名古屋大学の研究グループは、奈良時代後半の774~775年と、その約200年後、平安時代の993~994年に巨大な太陽フレアが地球を襲った痕跡を、屋久杉の年輪試料から発見している。
その規模はキャリントン・イベントの10倍から数十倍規模とみられている。
スーパーフレア発生の可能性は宇宙観測データからも推測されている。
京都大学の研究グループは、太陽と似たタイプの星の観測をもとに、スーパーフレアが数千年に1度の頻度で発生する可能性があるとする研究をまとめている。
スーパーフレアが地球を直撃した場合、人工衛星の大半が喪失するといった事態が容易に予想される。
人類が築きつつあるデジタルインフラが一夜にして崩壊するというシナリオは、決して絵空事と片づけることはできない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD0616R0W2A500C2000000/
(ブログ者コメント)
2022年5月12日放映のNHK「コズミックフロント」でもスーパーフレアが取り上げられ、フレアは太陽で発生している磁力線が接触した場所で起きるとか、フレアは大きさにより名前がつけられているなど、様々な情報が報じられていた。
以下は、コレはと感じた情報画面の抜粋。
(2022年6月22日 修正2 ;追記)
2022年6月21日22時31分にYAHOOニュース(ITmedia NEWS)からは、総務省は報告書の中の最悪シナリオを公開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
携帯電話はつながらず、自動運転車は事故を起こし、大規模停電も──
総務省は6月21日、「宇宙天気予報の高度化の在り方に関する検討会」の報告書の中で大規模な太陽フレアが発生した場合の「最悪のシナリオ」を公開した。
100年に1回かそれ以下の頻度で発生する規模の太陽フレアを想定。
対策をしていない場合、無線システムやGPSを中心に多大な影響を受け、2週間に渡って断続的に利用できない状態になるという。
例えば携帯電話は、昼間に数時間程度のサービス停止が全国の一部エリアで発生する。
その影響で回線の輻輳(ふくそう)や通信途絶が起き、110番などの緊急通報を含む全ての通信がつながりにくくなる。
ネット接続も困難になる。
GPSは測位精度が大幅に落ち、自動運転車やドローンの位置情報に最大で数十mのずれが生じて衝突事故も。
地域の防災行政無線や消防無線など、VHF帯やUHF帯の周波数を使う無線システムも同様で、公共サービスが維持できなくなる。
電力インフラも止まる可能性がある。
太陽フレアで噴出したガス(プラズマ)が磁場を伴い地球に到達すると地球の磁気が乱されることがあり(=磁気圏じょう乱)、地磁気誘導電流が発生すると、対策していない電力インフラは保護装置が誤作動して広域停電が発生する。
報告書では、過去に発生した大規模停電などを挙げ、国や関連企業・団体、学術界はリスクを理解して対策を講じるべきと結論付けた。
特に通信、放送、電力、航空、宇宙・衛星システムの関連企業は「行動に着手する必要がある」としている。
報告書では情報通信研究機構(NICT)が進めている宇宙天気予報の高度化について「世界トップレベルの研究拠点を形成しつつ、企業が抱える課題の解決支援を行うべき」と後押し。
中心となる「宇宙天気予報オペレーションセンター(仮称)」の創設を提案した。
NICTは1952年から太陽活動など「宇宙天気」の観測を行っており、1988年からは「宇宙天気予報」として観測結果を配信している。
2017年9月に発生した大規模な太陽フレアの際も、関係事業者への注意喚起などを行った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cafeb194e353e6fbbf913c1b478947fb519c887c
(ブログ者コメント)
他のメディアからは、次の太陽の活動ピークは2025年ごろと予測されているという報道もあった。
2022年4月26日20時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁は26日、トランポリン遊びができる遊戯施設でねんざや骨折などの事故が相次いでいるとして、注意を呼びかけた。
発表によると、2017年からの約5年間で同庁に寄せられた事故情報は28件あった。
宮城県で21年3月、トランポリンで遊んでいた20歳代男性が宙返りをして着地した際に頚椎を骨折し重傷。
同年8月には愛知県で、児童2人が同時にトランポリンに飛び込んだところ、片方がもう1人の上に落ち、下にいた児童が腕を骨折した。
同庁の担当者は、「いきなり高く跳ぶことや、宙返りなど危険な技はやめてほしい。利用の際は監視員が配置されている施設を選んで」と呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220426-OYT1T50183/
(ブログ者コメント)
トランポリン遊戯時の危険性については2020年12月、国民生活センターからも注意喚起されている。(本ブログでも紹介スミ)
2022年4月26日17時56分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市内で飼育されていたメスのキリンが今月中旬、トラックでの移送中に死んだ。
オスのいる岩手サファリパーク(岩手県一関市)に、約22時間をかけて運ばれる途中だった。
同パークには、「動物の長距離移動は人間の身勝手」といった批判も寄せられている。
繁殖に欠かせないとして、日本動物園水族館協会は「引っ越し」に理解を求めているが、移送中の死は過去にも起きているという。
死んだキリンは1歳8か月の「ひまわり」。
9歳の「コウタ」との繁殖を目指し、神戸市立王子動物園から同パークに移される予定だった。
移送を担当した同パークによると、ひまわりは頭までの高さが約3メートルあった。
しかし、荷台に積まれた箱形の鉄製おりは、高さ2メートル65。
道路交通法施行令で、トラックの車高を含めた高さは最大3メートル80に制限されており、おりを低くせざるを得なかったという。
移送のため、背丈より低いおりに入れられた「ひまわり」
ひまわりは脚を広げ、首を前方に伸ばした姿勢で収容された。
トラックは12日朝、神戸を出発。
飼育員が1~2時間おきに様子を確認するなどした。
出発から約10時間後、新潟県内のパーキングエリアで、ひまわりは倒れた状態で見つかった。
姿勢を変えようとして転び、狭いおりの中で首が折れ曲がったままになったとみられる。
死因は呼吸不全と循環器不全と診断された。
同パークには、SNSなどで300件以上の意見が寄せられた。
「命を無駄にしないで」。9割は苦言を呈する内容だったという。
上野動物園(東京)の園長を務めた小宮さん(男性、74歳)は、「動物園が動物を交換・移動させるケースは増えている」と指摘する。
繁殖のためだという。
ただ、移送方法に統一基準はない。
那須どうぶつ王国(栃木県)の園長で動物の移送に詳しい佐藤さん(男性、65歳)は、「個々の動物の性格などを考慮し、各動物園が独自に移送計画を立てている」と説明する。
山口県内の動物園では2012年、キリンがおりの中で転倒して死んだ。
広島県に移送する準備の最中だったという。
佐藤さんは、「動物が移送中に死ぬ事例は、全国で2、3年に1件のペースで起きている。神経質な動物もいるため、トラブルを完全に防ぎきれない」と語る。
日本動物園水族館協会の成島専務理事は、「動物園には種を保存する役割もある。動物の長距離移動はやむを得ない」と強調する。
そのうえで、ひまわりの死で批判が高まったことを踏まえ、「動物園の役割を丁寧に説明し、移送の必要性に理解を得る必要がある」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220426-OYT1T50080/
4月16日20時50分にYAHOOニュース(神戸新聞)からも同趣旨の記事が、移送前のオリに入れられたキリンの写真付きでネット配信されていた。
神戸市立王子動物園(同市灘区)から岩手サファリパーク(岩手県一関市)へ移送中に死んだキリンの雌「ひまわり」(1歳)の死因について、同パークは16日までに、「呼吸不全および循環器不全と考える」と発表した。
輸送箱内で体勢を変えようとして転倒し、首を折り曲げた状態から元に戻せなかったとみられるという。
同パークホームページによると、解剖の結果、特段の基礎疾患は見つからなかった。
熱中症については「可能性は低い」とした。
キリンを搬送するときは、箱の中で四肢を伸ばし、首も前方に伸ばした状態が理想姿勢だといい、「今回の搬送時の体勢もその状態だった。
(箱は)ひまわりの体格に的確なものだったと考えられる」とした。
その上で、「皆さまに悲しい思いをさせてしまいおわび申し上げます。何よりひまわりの冥福を心からお祈り申し上げます」と記した。
王子動物園もホームページで「今回の件を教訓として、動物の安全な移送に努める」とした。
ひまわりは2020年7月、同園で19年ぶりのキリンの赤ちゃんとして誕生。
繁殖のために12日朝、同パークに向け出発したが、同日夜、新潟県のパーキングエリアで止まった際、箱の中で倒れているのが見つかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ecc55a52d935cb2f27e18dacd6344a9cd2714bf
(2022年5月11日 修正1 ;追記)
2022年5月10日10時0分に毎日新聞からは、移送中は1~2時間おきにトラックを止めて様子を確認していた、10年前にキリン移送死亡事故報告書が協会に提出されていたが、今回移送を担当した施設はその後に協会に加盟したため当該事故を知らなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
入念に準備を重ね、安全を最優先にしたはずなのに、なぜ事故は起きたのか。
取材を進めると、10年前にも別の園で似た事故が起き、人気者のキリンが命を落としていた。
2頭が残した教訓を伝えたい。
【移送中に異変】
2020年7月、神戸市灘区の王子動物園で父ヒメイチ(8歳)と母マリン(5歳)に雌の第1子が生まれた。
同園にとって19年ぶりとなるキリンの誕生で、来園者の投票から「ひまわり」と名付けられた。
人なつっこい性格で園の人気者となったひまわりは1歳8カ月となり、体長3メートルに成長。
22年4月、繁殖のため岩手サファリパーク(岩手県一関市)に「嫁入り」することになった。
車での移送では道路交通法で積載物の高さが3・8メートル以下に制限されているため、ひまわりの体格に合わせた移送用ケージ(高さ2・6メートル、幅1・5メートル、奥行き4・1メートル)を用意。
特殊な加工で外部からの熱を遮断し、通風口を設けて換気ができる構造にして、負担の軽減も考慮した。
ひまわりはケージに入る練習を出発日の3週間前から始めた。
嫌がることなく、ケージと寝室を行き来した。
基礎疾患はなく、体調にも問題はなかった。
移動中はトラックを1~2時間おきにとめて、同乗した飼育員が様子を確認することにした。
4月12日。午前9時に出発し、22時間後には新たなすみかに到着する予定だった。
午後7時半ごろ、新潟県のパーキングエリアで停車中、飼育員が異変に気付いた。
ケージの中でひまわりが倒れていた。
息をしていなかった。
【「ハル」の死 浮かぶ共通点】
日本動物園水族館協会(JAZA)によると、全国の動物園で飼育されているキリンは187頭(21年)。
近親交配を避けるために同じ動物園での繁殖は難しく、動物園間の移送は16~20年で計51頭にのぼる。
国内での移送方法に明確なルールはなく、各動物園に委ねられている。
不幸な事故は10年前にも起きた。
12年5月21日、山口県周南市の徳山動物園で飼育するキリン「ハル」が死んだ。
1歳の雌だった。
その日の朝、ハルは広島県の福山市立動物園に向かうため、鉄製のケージ(高さ2・7メートル、幅2メートル、奥行き3・6メートル)に入った。
扉を閉めた10分後、飼育員は大きな音を聞き、体長3メートルのハルが横たわっているのを見つけた。
炎症を抑える薬を注射するなどしたが、3時間半後に息を引き取った。
「嫁入り」当日の事故は、ケージ内で転倒し、首を打って脊椎(せきつい)を損傷したことが原因だった。
ひまわりとハルの死には共通点が多い。
体長3メートルで、移送用のケージで転倒。
いずれも転倒を防ぐ目的で、ケージの床に干し草やわらを敷いていた。
【生かされぬ教訓】
徳山動物園は12年6月、報告書をJAZAに提出していた。
ただ、17年にJAZAへ加盟した岩手サファリパークは、ハルの事故を知らなかった。
徳山動物園は再発防止策として、ケージの大きさはキリンがむやみに動けないよう必要最小限にとどめ、ケージの床にクッション製の突起物を置くことを決めた。
この情報も共有されていなかった。
開園から71年で計47頭のキリンが出入りした王子動物園も、移送中の事故が過去にあったことは知っていたものの、事故の詳細や再発防止策は把握していなかったという。
JAZAは安全対策委員会を設け、飼育員が動物に襲われるなどの人身事故については、メールで加盟園に一斉送信していた。
しかし、移送事故はホームページに掲載するだけだった。
JAZAの担当者はひまわりの事故を受け、「移送事故の事例についても加盟園で情報を共有するように改善したい」としている。
王子動物園は取材に対し、ひまわりの事故について「動物の輸送には危険が伴うことを実感した。再発防止に努めたい」、岩手サファリパークは「今回の事故を教訓とし、動物の安全な輸送作業に生かしたい」としている。
2頭の運命をたどると、不思議な縁があるように思えてならない。
ハルの死から2週間後、周南市では地元の園児ら約160人が参加するお別れの会が開かれた。
園児たちは「短い間でしたが、私たちを楽しませてくれてありがとう。天国の動物園でもたくさんお客さんを笑顔にさせてあげてね」と声をそろえた。
遺影に手向けられたのは、夏の太陽に負けず力強く咲く花、ヒマワリだった。
https://mainichi.jp/articles/20220509/k00/00m/040/148000c
(ブログ者コメント)
滅多にないキリンの長距離移送。
移送方法とか移送上の注意点などを、移送を担当した施設は協会に問い合わせしていなかったのだろうか?
2022年6月25日15時58分に読売新聞からは、死因ならびに再発防止策が下記趣旨でネット配信されていた。
同パークは、死因は頚椎部を極度に折り曲げたことによる肺うっ血だったと発表した。
外部の獣医師による病理検査の結果、判明した。
ひまわりは、王子動物園からトラックで移送中、鉄製の輸送箱の中で死んだが、移送中に転倒したことなどにより、首が曲がった状態になったことが影響したとみられるという。
同パークは再発防止策として「走行距離や時間を吟味し、動物の負荷軽減を最優先とする」「輸送箱には動物の状態を確認するカメラや温度計を設置する」ことなどを挙げている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220625-OYT1T50108/
2022年4月29日19時3分にYAHOOニュース(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県の近鉄橿原線の踏切で、全盲の女性が列車に接触し死亡した事故で、女性が「点字ブロック」に気づかず踏切に進入していたことがわかりました。
点字ブロックが一部破損していたことが影響した可能性もあります。
事故直前の防犯カメラの映像です。
白杖を持った女性が、点字ブロックに気づかず踏切に進入します。
渡り終える直前に警報機が鳴りますが、女性は踏切に“入る前”と錯覚したのか、立ち止まり、事故は起きました。
4月25日午後6時過ぎ、奈良県大和郡山市の近鉄橿原線の踏切内で、近くに住む高垣さん(当時50)が列車と接触し、死亡しました。
高垣さんは全盲の女性でした。
藤本記者:
「事故に遭った女性は、踏切前にある点字ブロックに気づかずに踏切を渡ろうとしました。その後、警報機が鳴り、踏切内だと気づかなかった女性が立ち止まった後、電車に接触したとみられています」。
事故はなぜ、防げなかったのでしょうか。
高垣さんを古くから知る、視覚障害のある岩さん(男性)が28日、事故現場を訪れました。
岩さんと同じく視覚障害のある花田さん(女性):
「あんまり(道路の)端に行くと線路に落ちるので、やっぱりこう(真ん中)歩きます。真ん中へんを」
視覚障害のある人が現場の踏切を渡る場合、道が狭いことから、線路側に落ちないように、少し、道の真ん中の方を歩くといいます。
現場の点字ブロックは踏み切りの四隅にだけ設置されていますが、事故当時、点字ブロックは経年劣化によって一部破損していたことがわかりました。
視覚障害者は、白杖と、足の裏の感覚を頼りに道を歩きます。
そのため、点字ブロックが正確な役割を果たさなければ、命の危険に繋がります。
花田さん:
「たまたま、そこ(点字ブロック)を踏んだら分かるけど、踏まなければ分からないという位置に置かれると、見えていない者にとっては、どこを踏んで良いのかがわからない」。
岩さん:
「全体的に(点字ブロックを)張ってもらうということが、これからの要望になる」
現場近くの他の踏切では、点字ブロックそのものが設置されていないところも数多くありました。
今回の事故を受け、奈良県視覚障害者福祉協会の辰巳会長は、「自ら命を守るため、危機意識を高める必要もある」といいます。
「レールから遮断機までは何十センチあるとか、踏切内の行動の研修を当事者がやって把握しておくということが必要だと思う」
藤本記者:
「人や車の多く行き来う踏切で、誰かひとりでも女性の異変に気づいていれば、事故は防げたかもしれません。私たちが目の不自由な方々に寄り添い、困っていれば声をかけ、危険があれば知らるなど心がけることが大切です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/61390486b910c4677b5ed382baa03cc056d1eb39
4月28日19時50分にNHK奈良からは、1週間前に引っ越してきたばかりだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
高垣さんは、糖尿病をわずらったあと、21歳の時、目が見えなくなりました。
1人で旅行に行くほど活発だったということで、鍼灸師の資格を取り、1週間前には、現場近くに引っ越したばかりでした。
【点字ブロックなく 位置を把握するのが難しい】
事故の翌日の26日、奈良県の視覚障害者でつくる団体の辰巳会長が現場を視察し、花を手向けました。
団体はこれまで、視覚障害者が踏切の中か外かを把握できる点字ブロックの設置を求めてきましたが、団体によりますと、奈良県内ではまだ、どこにも設置されていないということです。
辰巳会長は今回の事故を踏まえて、改めて国などに対して踏切内の点字ブロックの設置を求めていく考えを示した上で、「事故に遭いそうな視覚障害者を見かけた場合は、すぐに声をかけて危険を知らせてほしい」と話していました。
【立ち位置を把握できる 豊中市の踏切は】
大阪・豊中市にある阪急宝塚線の服部天神駅近くの踏切では、中に点字ブロックが設置されています。
ここでは、踏切の中と外で、点字ブロックの突起の形や配置が異なり、視覚障害者が自分の立ち位置が把握できるようになっています。
大阪府では、近くの福祉施設を利用する視覚障害者の要望を受け、警察、鉄道会社などと協議したうえで、平成22年に設置しました。
設置後も、視覚障害者の意見を取り入れて点字ブロックの位置を変更するなど、調整を続けているということです。
設置費用はおよそ20万円でした。
大阪府池田土木事務所の山口主査は、「安心して渡ってほしいと設置しました。鉄道会社などとの調整のためにも、全国的な基準の整備が必要だと思います」と話していました。
【点字ブロックの設置基準は】
点字ブロックの設置基準は、国の省令やガイドラインで示されています。
国土交通省によりますと、点字ブロックは省令で「必要な場所に設置する」と定められていて、「必要な場所」がどこかは、関係者が協議して個別に判断するということです。
設置は、その道路の管理者が行います。
ただ、踏切内については、ガイドラインなどはないということで、「自治体が地域の状況に応じて個別に判断していほしい」としています。
このため、踏切内に点字ブロックが設置されているのは、関西では阪急電鉄の2か所と南海電鉄の2か所の、あわせて4か所に留まっています。
JR、近鉄、京阪電鉄、それに阪神電鉄には、踏切内に点字ブロックが設置されている場所はないということです。
【バリアフリーに詳しい専門家は】
踏切内の点字ブロックの設置が進んでいない現状について、バリアフリーに詳しい筑波大学の徳田克己教授は、「点字ブロックがあれば、その上に乗っていれば踏切の中にいて危険だとわかるので、命を守るために必要だ。国や自治体は優先度を高く考え導入を進めてほしい」と話していました。
そのうえで、視覚障害者側の対策としては、「踏切内に取り残された場合の避難のしかたなどを学ぶ勉強会を福祉関係者や障害者団体が開いて、知識を得てほしい」と話していました。
・・・
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20220428/2050010291.html
(ブログ者コメント)
道路の端は落ちるかもしれないので歩かないとのこと。
映像を見ても、実際、高垣さんは道路端から距離をとって歩いており、仮に点字ブロックが破損していなくても、その上は通っていなかったように見えた。
この点字ブロックを設置した際、設置位置について視覚障碍者の方の意見を聞いたのだろうか?
(2022年5月20日 修正1 ;追記)
2022年5月18日15時31分に毎日新聞からは、踏切内はゴム鋪装かつ傾斜もあるので道路との違いは分かるなど、全盲の記者?が現場に行っての感想などが、下記趣旨でネット配信されていた。
事故の状況や考えられる原因は何か。
再発防止策はあるのか。
全盲の私自ら体験して確かめるべく、白杖(はくじょう)を手に、日本歩行訓練士会事務局長で日本ライトハウス養成部部長代理の堀内K子さん(59)と共に現場に立った。
【点字ブロック、かなり摩耗】
「かなり危険な踏切」。
私が現場で最初に感じた印象だ。
踏切は幅4・7メートル、奥行き8・2メートル。
電車が南北に走り、1車線一方通行の道路が東西に横切る。
車はひっきりなしに通る。
踏切につながる道に歩道はなく、白線で区切られた路側帯だけ。
しかし、踏切から2歩ほど手前の白線上には,黄色い警告用の点字ブロックが敷かれている。
堀内さんから「点字ブロックがかなり摩耗している」と教えられ、手を伸ばす。
縦横2枚ずつ並ぶ点字ブロックのうち、右上の1枚が完全にはがれていた。
道路と踏切の違いは、私にはよく分かった。
踏切の手前には上りの傾斜があり、踏切内の路面は硬いゴム製でつるつるしていて、渡り終えると下りの傾斜になるからだ。
近鉄によると、2005年にアスファルトからゴム製舗装への改良工事を行ったという。
点字ブロックの敷設も,この時期のようだ。
視覚障害者団体が2、3年要望して実現した。
【カメラに残る事故状況】
亡くなったのは、近くで治療院を営む高垣Y子さん(50)。
近鉄によると、運転士が踏切内にいる人に気づき、急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。
踏切には「障害物検知装置」が設置されている。
装置から出た光線が踏切内で立ち往生した車などで4秒以上遮られると、運転士に知らせるシステムだ。
しかし、今回は検知できる状況ではなかったため、作動しなかった。
事故の状況は、警察が入手した監視カメラに残っていた。
高垣さんは踏切の西側から道路左端の白線付近を歩いていく。
右手に白杖を持ち、路面をたたいて進む。
やがて白杖を左手に持ち替え、右のポケットから取り出したスマートフォンのようなものを胸のあたりに構え、うつむいたまま歩く。
踏切内の中央を越え、2本目の線路を過ぎたあたりで足を止める。
遮断機が下りる警報音が鳴ったようだ。
その後、スマホのようなものを右ポケットにしまい、白杖を右手に持ち替え、車から身を守るように左に1歩動く。
あと少しで踏切の外に出る位置だ。
しばらく立ち止まっているが、急に回れ右をして戻ろうとし、南から走ってきた電車にはねられる。
奈良県警郡山署によると、目撃者は、高垣さんとすれ違った人が1人、踏切近くから見た人が1人。
事故そのものを見た人はいない。
同署は、高垣さんが立ち止まったのは踏切の手前と勘違いしていた恐れがあると考えている。
電車の警笛で踏切に近づきすぎていると思い、離れようとしたのではないかとみる。
映像を見た堀内さんは、「警報音を聞き立ち止まった時点では踏切の手前にいると判断したかもしれないが、電車の警笛で踏切の中にいると思い、慌てて外に出ようとしたのでは」と推測する。
私も、踏切の手前の傾斜は緩やかで、終わる直前は平たんなうえ、足裏の感覚も似ていると感じた。
急に鳴り出す警報音は、初めかなり大きく、びくっとする。
そのうえ電車の警笛を聞けば、相当動転するだろう。
【迂回路あったが…】
事故現場には、迂回(うかい)路がある。
約66メートル南にある踏切を通るルートだ。
この踏切の幅は事故現場の半分ほどで、車は通らない。
視覚障害者からの要望で、手前の中央には13年、4枚の黄色い警告用点字ブロックがT字形に付いた。
だが、高垣さんの治療院からは遠くなり、そもそも、この迂回路を知らなかった可能性もある。
【再発防止へ提案】
現場を歩いたという奈良県視覚障害者福祉協会の会長で全盲の辰巳さん(男性、64歳)は、次の三つを提案する。
①踏切内のエスコートゾーン(点字ブロックのように足裏で分かる突起)の設置
②踏切内の様子を確かめ、危険回避の行動を学ぶ研修会
③踏切での街行く人からの声かけの啓発
事故後、大和郡山市や障害者団体、近鉄、警察による話し合いも持たれている。
そこでは、踏切の中にいるのか外にいるのかが、遮断機に触ったり警報音を聞いたりして分かるような工夫を求める声も出たという。
市は、「早期に改善したい」と話す。
まずは、はがれた点字ブロックの早急な修復など、考えうる限りの手立てで再発防止に全力を尽くしてほしい。
https://mainichi.jp/articles/20220518/k00/00m/040/083000c
2022年4月26日20時8分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これが蒲郡市で起きた水上バイク事故の詳細が分かる映像です。
運転していた男性はターンを繰り返し、左手を上げた直後…。
まっすぐ観客席へ乗り上げ、ポールを壊して向きが変わり、席にぶつかります。
座っていた女の子が転倒。
(動画を撮影した男性):
「曲がることなく、そのまま直線で飛び出してきたというような。怖いですね、二度と正面には座りたくないですね」
別の場所から撮影された動画には女性が倒れこむ様子も…。
ショーを見ていた37歳の母親と13歳の長女が軽いけがをしました。
4月23日に蒲郡市の「ラグナシア」で起きた事故。
ショーは去年10月から週末や祝日に上演されていましたが、新たに分かったのは、水上バイクを運転する出演者8人が、ことし2月までの約4か月間、無免許だったということです。
原則、水上バイクを運転するには「特殊小型船舶操縦士」の免許が必要です。
安全対策が取られた遊園地などでは、例外で無免許での運転が認められますが、「ラグナシア」はその対象にはなっていませんでした。
去年末に運営会社のラグーナテンボスが免許の必要性に気が付き、2月10日に全員に免許を取得させたということです。
ラグーナテンボスは「ショーを企画制作した会社から『私有地なので免許はいらない』と説明を受けたが、確認不足だった」とコメント。
また事故原因については「操縦ミスの可能性がある」といい、当面の間はショーの開催を見合わせることにしています。
万全だったとは言えない安全対策。
警察が業務上過失傷害の疑いも視野に事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/edd3bb9c1023826e6e95cbb6e31575846445d6ed
4月27日11時6分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ボートは観客席の前にあった柱にぶつかり方向を変えていた、柱がなければもっと大勢のケガ人が出ていたかもしれないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故をめぐり、TBSは“新たな映像”を入手しました。
映像の撮影者は、「見ているときは本当にわざとぶつかってきたのか、飛び出してきたのかって思うような感じだった…」といいます。
水しぶきをあげながら、水上バイクが正面に…
旋回した次の瞬間!
水上バイクは真正面から観客席に突っ込んできたのです。
この映像を見た専門家は…
日本海洋レジャー安全・振興協会 試験部 田辺部長:
「(プールと観客の間に設置されていた)柱がなかったら、もう少し大きな、本当に惨事になっていたのではないか」
乗り上げる瞬間をよく見ると、水上バイクは一度柱にぶつかり、その反動で進行方向とは逆側の観客席に突っ込んでいたのです。
また、その衝撃で柱の一部は弾け飛んでいます。
もし、柱がなければ…
日本海洋レジャー安全・振興協会 試験部 田辺部長:
「あのスピードで突っ込んできたら、一番前列の観客にまっすぐ向かっていたので、後ろに座っていた方のところまでいくくらい勢いがあった」
映像の撮影者は…
撮影者:
「怖いですね。もう二度と正面には行きたくないですね」
警察は、業務上過失傷害の疑いも視野に事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c8e530c3a3344c24d6d85170b125dbe9f4fb9e3
4月26日20時44分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、運営会社は免許が不要になる例外措置が適用されているという説明を企画会社から受けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知・蒲郡市のテーマパーク「ラグナシア」の水上ショーが始まったのは去年10月です。
水上バイクの操縦には特殊小型船舶操縦士の免許が必要ですが、運営会社は、ショーの企画会社から「免許が不要になる例外措置が適用されている」と説明を受けていました。
12月末の社内調査で免許が必要なことが発覚しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/49b098595fe31e044d695dd65f426d05b889a097
4月27日付で毎日新聞からは、運営会社が昨年末、リスク点検を進める中で免許が必要なことが判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運営会社によると、ショーで使う水上バイクを巡り、制作や演出を担当するイベント企画会社からは「私有地でのショーは免許不要」と説明があった。
しかし、運営会社側が昨年末、リスク点検を進める中で、免許が必要であることが判明。
スタッフは今年1月に講習を受け、2月10日までに全員が取得したという。
国土交通省によると、水上バイクの操縦には原則「特殊小型船舶操縦士」の免許が必要。
例外的に免許がなくても操縦できる水域を同省が指定しているが、ラグーナテンボスは対象外だった。
運営会社の広報担当者は「確認が不十分だった」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20220427/ddm/041/040/109000c
(ブログ者コメント)
昨年末に進めていたというリスク点検、どういういきさつで点検し始めたのだろうか?
また、点検対象は?
調べてみたが、そういった点に言及している報道は見つからなかった。
その点検で気付いていなければ、無免許運転による人身事故ということで、もっと大変な事態になっていたかもしれない。
(2023年2月3日 修正1 ;追記)
2023年2月2日16時56分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、左手を上げる演出の際にバランスを崩し右手でアクセルレバーを握ってしまったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から10カ月が経った2月2日、警察は運営会社「ラグーナテンボス」の社員の男性(53)や、水上バイクを操縦していた男性(24)ら4人を書類送検しました。
防護柵を立てるなどの安全対策を怠った、業務上過失致傷の疑いが持たれています。
なぜ事故は起きたのか。
水上バイクを操縦していた男性(24)は警察の調べに対し、次のように話しているといいます。
<水上バイクを操縦していた男性(24)>:
「ショーに慣れてきたら、炎が上がった時に左手を挙げる演出をするようになった。バランスを崩し、右手でアクセルレバーを握ってしまった」
事故の映像を見ると、水上バイクの後ろで炎が上がった瞬間、男性がハンドルから左手を離していました。
ショーを盛り上げるための演出が事故につながったとみられています。
ラグナシアでは、事故が起きる前の2021年12月から2022年2月にかけ、水上バイクの免許を持たない出演者がショーで操縦をしていて、警察はこれについて、法人としてのラグーナテンボスと社長の男性(55)を小型船舶操縦者法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検された5人は、いずれも容疑を認めているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/490687b1a56f500e60a8b6d7225b42c20f22fe73
2月2日12時41分にNHK東海からは、中部運輸局から指摘を受けた後も無免許でのショーを続けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
捜査の中で、事故が起きる前の令和3年12月から令和4年2月までの間に水上バイクの免許を持たない出演者3人に8回にわたってショーで水上バイクを運転させていたことがわかったとして、「ラグーナテンボス」の社長と法人としての会社を小型船舶操縦者法違反の疑いで書類送検しました。
警察によりますと「ラグーナテンボス」は、免許が必要だと中部運輸局から指摘をうけたあとも無免許でのショーを続けていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230202/3000027378.html
(2023年8月30日 修正2 ;追記)
2023年8月29日21時33分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、人身事故も無免許運転も、いずれも不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、運営会社「ラグーナテンボス」の男性社員(54)や水上バイクを操縦していた男性(25)ら4人を、安全対策を怠るなどした業務上過失致傷の疑いで、今年2月に書類送検していました。
警察の調べに対し、4人はいずれも容疑を認めていましたが、名古屋地検豊橋支部は29日付けで4人を不起訴処分としました。
理由は明らかにしていません。
また、2021年12月から去年2月にかけ、水上バイク免許を持たない出演者がショーで操縦していたとして、法人としてのラグーナテンボスと社長の男性(56)も小型船舶操縦者法違反の疑いで書類送検されていましたが、不起訴となりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd80b9ff6c4e9e27e70632b08630a2d9beca276a
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。