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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018910日に掲載した第1報(3/3)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。

第1報は下記参照。

(1/3)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8780/

(2/3)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8779/

(3/3)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8791/

 

 

(2018年11月6日 修正2 ;追記)

 

20181028105分に読売新聞から、甲板の布製覆いも一因だったという、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

タンカーが甲板に布製の覆いを張っていたため、風に流されやすくなっていたことが、第5管区海上保安本部(神戸)などへの取材でわかった。

 

5管は、覆いが走錨の一因になったとみて、業務上過失往来危険容疑で調べている。

 

出典

『連絡橋へタンカー衝突、甲板の布製の覆い一因か』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181027-OYT1T50113.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

覆いが風をはらんで帆の役目をはたし・・・ということだと思われる。

 

 

 

(2018年12月24日 修正3 :追記)

 

201812201723分に朝日新聞から、調査経過が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

国の運輸安全委員会は20日、調査経過を公表した。

 

安全委によると、宝運丸は9月4日午前、台風の接近に備えて連絡橋の南約2kmの場所にいかりを1つ下ろす「単錨泊(たんびょうはく)」の状態で停泊していたが、風が強くなった午後1時ごろ、いかりを下ろしたまま船が流される「走錨(そうびょう)」が始まった。

 

船長は、流されないよう、風上に向かって全速力で前進を始めたが、船が止まったと思い、前進を中止した。

その後、午後1時半ごろに再走錨に気づいて前進を再開したが、今度は止めることができなかったという。

 

安全委は、こうした経緯などを踏まえ、引き続き、事故の詳細を調べる。

 

タンカー宝運丸が関西空港の連絡橋に衝突した今回の事故を受け、運輸安全委員会は、強風時に船が流される走錨対策について、アンケートを実施した。

 

その結果、いかりを2つ使って停泊する「双錨泊(そうびょうはく)」が有効なことがわかった。

 

調査は、台風の影響で走錨が多発した今年9月の大阪湾と今年10月の東京湾で、走錨対策をした計93隻の船に実施。

船の位置や速度がわかる船舶自動識別装置の情報を加味し、対策の有効性を検討した。

 

それによると、いかりを1つだけ使う「単錨泊」で停泊した船(50隻)の56%(28隻)が走錨する一方、双錨泊の船(43隻)では30%(13隻)だった。

流された距離や速度を比べても、双錨泊の方が流されにくい傾向が見られたという。

 

また安全委は、船のエンジンが暖まるまでに約30分かかることから、強風になるかなり前からエンジンをかけて準備をしておくことも有効だと指摘した。

 

出典

関空連絡橋タンカー衝突、前進中止後に発生 運輸安全委

https://www.asahi.com/articles/ASLDL6VM8LDLUTIL060.html 

 

 

※以下は関連情報。

 

1220日 1042分 NHK神奈川

 

運輸安全委は、風速が30mを超えると、錨を2つ使っても事故を完全に防ぐのは難しくなるため、錨にかかる力が少なくなるよう、早めにエンジンを動かすべきだとしている。

 

タンカーの船長は、「走錨が止まったと思い、エンジンの推進力をいったんゼロにした」と話しているという。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20181220/1050004835.html 

 

1220日 毎日新聞東京版夕刊

 

運航会社が、悪天候時の対応について、2つのいかりを共に下ろすよう社内基準で定める一方、船長は、風向きが変わると2つのいかりが絡み、固定する力が弱まると判断し、1つだけ下ろしていた。

 

船長は安全委の調査に、台風からの避難で過去に同じ場所付近でいかりを下ろしたことがあったが、事故当時のような風速約40mを超える経験はなかったと説明している。

 

https://mainichi.jp/articles/20181220/dde/007/040/037000c 

 

1220 1021分 産経新聞

 

船長は安全委の調査に、「他の船舶もいたことから、この場所を選択。次に寄港する場所を意識し、大阪湾を離れたくない気持ちがあった」と話している。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/181220/afr1812200003-n1.html 

 

 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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