2018年11月1日11時29分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市の国道で路線バスの乗客ら7人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕された神奈川中央交通のバス運転手、平容疑者(男性、50歳)が、始発のバス停を出発してから約5分後に乗用車に追突したことが1日、同社などへの取材で分かった。
警察は、運転を始めて短時間のうちに何らかの異変が起きた可能性があるとみて調べる。
警察は同日、平容疑者を送検し、神奈川県平塚市の本社や所属する横浜市戸塚区の営業所を家宅捜索した。
神奈川中央交通によると、平容疑者は事故直後に、「貧血のような状況になった」と運行管理者に連絡。
同社は国交関東運輸局に、「運転手が何らかの原因で意識を失った」と報告した。
平容疑者が運転するバスは、10月28日午後9時12分ごろに始発の横浜駅東口を出発し、約5分後に横浜市西区桜木町4丁目の国道16号で、赤信号で停止していた乗用車に追突。
乗客の高校1年秋場さん(男性、16歳)が死亡し、母親ら乗客4人と乗用車の静岡県裾野市の男性(27)、平容疑者の計6人が重軽傷を負った。
出典
『出発後、短時間で異変か 逮捕の運転手 横浜路線バス事故』
https://www.sankei.com/affairs/news/181101/afr1811010022-n1.html
11月1日12時59分に朝日新聞からは、運転手は睡眠時無呼吸症候群で通院中だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、平容疑者は昨年6月に睡眠時無呼吸症候群と診断されて以降、定期的に通院し、医師が「就業可能」と判断していた。
ほかに乗務に支障を来すような問題が確認されたことはなく、最近の勤務時間も労使協定の範囲内だったという。
平容疑者は、「意識がもうろうとした」と、事故直後に電話で同社に報告していた。
警察によると、バスは当時、右車線にはみ出して走行し、左側のガードレールなどに衝突した後、信号待ちの乗用車に追突した。
出典
『バス運転手の勤務先捜索、勤務実態解明へ 7人死傷事故』
https://www.asahi.com/articles/ASLC136DTLC1ULOB004.html
11月1日22時38分に神奈川新聞からは、同社バス運転手の1割が睡眠時無呼吸症候群だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は1日、所属運転手の1割弱が過去の定期検査で睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されていたと明らかにした。
診断された運転手の就業については、「国交省の基準で判断している」と説明。
医師による診断の結果、乗務を認めていない事例の有無は確認中とした。
同社によると、グループ全体の運転手は約3700人で、うち311人が過去の定期検査でSASと診断されたことがあった。
診断された運転手には月1回の医師の診断を義務付け、運転業務に支障がないことを確認しているとした。
県警と横浜地検は、家宅捜索で押収した資料などを基に、在宅のままSASの治療中だった男性の勤務実態や健康状態の解明を進める。
県警などによると、バスは追突事故を起こす前に、歩道寄りの車線と右隣の車線をまたぐような状態で走行。
その後、道路脇の柱などに接触する事故も起こしていた。
現場にはブレーキ痕がなく、男性は事故後に「貧血のような症状だった」と同社に報告していた。
出典
『【バス7人死傷】神奈中運転手、1割は無呼吸症候群 県警が本社捜索』
https://www.kanaloco.jp/article/369225/
(ブログ者コメント)
ブログ者の周辺ではさほど聞いたことがない睡眠時無呼吸症候群だが、調べてみると、日本呼吸器学会のHPには、成人男性の3~7%、女性の2~5%に見られる症状と書かれていた。
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=42
そこから考えると、同社運転手の1割弱というのは、驚くほど多い比率ではないのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。