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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018627日付でTBSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察のミスがあったのか? 新たな問題が浮上した。

 

悪質な交通事故に適用される危険運転致傷罪で刑務所に服役した受刑者が、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所した疑いがあることが、JNNの取材でわかった。

 

危険運転致死傷罪は1999年、東京の東名高速で飲酒運転のトラックにより幼い姉妹が亡くなった事故がきっかけで作られた。

 

飲酒運転や信号無視など、悪質・危険な死傷事故に適用され、最大20年の懲役刑を科すことができる。

 

有罪となれば、運転免許も取り消される危険運転致死傷罪。

ところが

 

危険運転致傷罪で服役した受刑者が、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所していた疑いがあることが、JNNの取材で明らかになった。

 

出所していたのは、2013年から2015年の間に刑が確定し、長野刑務所、松本少年刑務所、福岡刑務所に服役していた3人。

警察が何らかのミスで免許取り消し処分を行っていなかった疑いが出てきていて、問題はこの3人以外にも広がる可能性がある。

 

「危険運転」の罪に問われた事故で娘を亡くした男性は

「腹立たしい気持ちになる。結局は服役が終わって出て、すぐに運転して出歩くことが可能なことなので、もし遺族が見たらどう思うのかということですね。絶対にあってはならないことです」

 

なぜ、こんなことが起きたのだろうか?

 

交通事故の捜査を行う担当と免許の取り消しを行う担当の間で、連絡ミスが生まれた可能性もあると指摘する専門家もいる。

 

「大問題だと思います。行政処分(=運転免許の取り消し)と刑事処分(=捜査)は全く別なのです。(捜査では)被疑事実の立証することだけ考えて捜査しているわけで、その人の免許を、どうのっていうのは、おそらく交通事故捜査をやっている方はほとんど考えていないと思う」(元千葉県警交通捜査官 熊谷氏)

 

警察庁は、「現在、刑務所を所管する法務省に確認している」としている。

 

出典

『“危険運転の受刑者が免許取り消しなく出所か』

http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/genba/archive/20180627.html 

 

 

6281558分にTBS NEWSからは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。

 

「なくせ!危険運転」。

運転免許をめぐる新たな問題が、さらに広がりを見せている。

 

重大な交通事故を起こした受刑者を収容する「交通刑務所」でも、取り消されるはずの免許証を持ったまま受刑者が出所した可能性があることが分かった。

 

「危険な運転をした人に対しては、運転免許の取り消し等の処分を厳正に行うことが重要です。事実関係を踏まえまして、法務省と連携を図り、適切に対処できるようにしてまいりたいと思います」

28日の会見で、こう述べた栗生・警察庁長官。

問題は、さらに広がりを見せている。

 

悪質・重大な交通事故に適用される「危険運転致傷罪」で服役した3人の受刑者が、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所した疑いがあることが、JNNの取材で27日、明らかになった。

 

警察の手続きなどに何らかの問題があった可能性が出てきているが、刑務所の側も気がつくことはできなかったのだろうか?

 

府中刑務所などで所長を務めた鴨下氏は、免許の取り消しは警察の仕事で、受刑者の免許がどうなっているか、刑務所の現場はほとんど意識もしていないのが実情だと話す。

 

「そういう権限(=免許のチェック)がない。権限がないことは、やってはいけない。」

(Q.有効な期限の免許証を、仮に持っていたとしても?)

「ああ、それは取り消されていないんだなというだけです」

 

ところが28日、新たな問題が浮上した。


「交通刑務所」と呼ばれる刑務所でも、取り消されるはずの運転免許証を持ったまま出所していた可能性が出てきたのだ。

 

千葉県の市原刑務所は、重大な交通事故を起こした受刑者を収容し、専門の更生プログラムを行っている。

 

出所していたのは、この市原刑務所の5人の受刑者だった。

罪名は「過失運転致死傷罪」。

運転免許は取消処分に該当する。

 

「システムが悪いのか。なぜ、そういうことが起きるのか」(遺族の男性)

おととし、北海道旭川市で飲酒運転とスピードオーバーの車に衝突され、娘を失った男性。

加害者は危険運転致死の罪で一審で実刑判決を受け、現在も裁判が続いている。

 

今回の問題について、男性は、警察だけでなく、刑務所の側も含めた制度全体に問題があるのではないかと話した。

「ミスではなくなっている。システム上の問題。知らなかったではすまされない部分だと思う。ちょっと驚きですけど・・・」(遺族の男性)

 

刑務所を所管する法務省は、「事実関係がまだ確認されておらず、現時点でのコメントは差し控えたい」としている。

 

出典

【現場から、】「なくせ!危険運転」 “免許持ったまま出所”交通刑務所でも

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3408036.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

報道された内容から考えると、異なる部署間で共用しておくべき情報が、共用できるようなシステムになっていないことが原因らしい。

 

最近、本ブログで何件か紹介した、病院内で検査結果が医師同士で共有されなかったための治療ミスと、同じことではないかと感じた。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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