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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20187221740分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

西日本豪雨の影響で、岡山、島根、愛媛3県の浄水場14カ所が被災し、うち11カ所が土砂災害や洪水の危険の高い区域にあったことがわかった。

 

災害から2週間が経った今も復旧していない地域があり、生活再建の妨げになっている。

 

厚労省のまとめでは、今回の豪雨による断水は最大26万戸。

22日時点でも、広島、岡山、愛媛3県の1万7000戸にのぼる。

 

川などから取った水を浄化する浄水場は、岡山、島根、愛媛3県の8市町で被害を受けており、そのうち岡山県新見市と愛媛県宇和島市では断水が解消していない。

 

朝日新聞の調べでは、8市町の被災浄水場は計14カ所。

このうち3県7市町の11カ所は、土砂災害防止法に基づいて都道府県が指定する「土砂災害警戒区域」や、水防法に基づく「洪水浸水想定区域」にあった。

 

「水がないだけで、こんなに困るとは思わなかった」。

土砂災害で11人が亡くなった愛媛県宇和島市吉田町の山口さん(女性、77歳)は話す。

 

吉田町の山間部にあった浄水場は、大雨が降った7日に土砂崩れで壊滅した。

市によると、22日午後5時時点でも、約5000戸が断水している。

住宅街には、浸水の汚れを洗い落とせていない家や店舗が残る。

 

管理する南予水道企業団によると、浄水場は1983年の建設で、配水しやすいようにと高台につくられた。

 

今年6月、県が一帯を土砂災害警戒区域に指定したが、直後の豪雨で砂防ダムを乗り越えた土砂にのみこまれた。

企業団の担当者は、「ここまでの土砂は想定していなかった」と話す。

 

岡山県倉敷市の浄水場は川に近く、洪水で5m以上の浸水が想定される区域にあり、昨年度から電源設備などのかさ上げを進めている最中だった。

 

岡山県高梁市で被災した4つの浄水場も、洪水浸水想定区域にあったが、水害対策はしていなかった。

担当者は、「川のそばは取水効率やコスト面で便利だが、水の恐ろしさを知った」と言う。

 

厚労省は2015年に「水道の耐震化計画等策定指針」を改定し、水道事業者に施設の水害対策を要請。

土砂災害警戒区域や浸水の想定区域を把握し、対策を取るように求めてきた。

 

しかし、15年に鬼怒川が氾濫した関東・東北豪雨や、昨年の九州北部豪雨でも、浄水場が被災している。

 

今回、壊滅した宇和島市吉田町の浄水場について、企業団などは同じ場所での再建を諦め、1kmほど離れた場所に代替施設を建てることを決めた。

ただ、その予定地も土砂災害警戒区域。

山がちで、海沿いの平地は津波の恐れもあり、適地が限られるという。

 

関西大学の河田恵昭・社会安全研究センター長は、「一度被災すれば復旧に時間がかかり、泥を洗い落とせない住民も生活再建が止まってしまう。施設の被災を想定していない水道事業者は、防災対策を見直すべきだ」と指摘している。

 

出典

「ここまでの土砂想定外」被災浄水場、8割が危険区域に

https://www.asahi.com/articles/ASL7N74RPL7NUTFL01G.html 

 

 

7152218分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

西日本豪雨では各地の水道事業者の給水機能がストップし、12府県で一時、最大で27万戸近くが断水し、今も計16万戸以上で断水が続く。

 

愛媛県では、隣接する山の斜面が崩落して施設が埋没して復旧を断念。

広島県では、病院が節水を余儀なくされ、必要最小限の治療にとどまる。

 

被災地の水不足は、連日の酷暑に追い打ちをかけられるように、深刻な状況に陥っている。

 


【浄水池に土砂】

 

「考えもつかない量の雨が降り、想定を超える土砂崩れが起きた」。

愛媛県宇和島市の吉田浄水場を運営する南予(なんよ)企業団の担当者は慨嘆した。

 

同浄水場は昭和61年に供用を開始し、宇和島市吉田町と三間町(みまちょう)の約6500戸に水道水を供給してきた。

 

しかし、豪雨で周囲の山の斜面が3カ所で崩れ、大量の土砂や流木が、砂防ダム2基を乗り越えて、浄化槽や機械室、浄水池に入り込んだ。

このため、7日から送水の停止が続いている。

 

復旧を目指して調査が行われたが、再び大雨が降れば同じような土砂崩れが起きる恐れがあるとして、別の場所での建て直しを余儀なくされた。

 

九州や四国から給水活動の応援を続けているが、両町の水道は復旧が見通せない状況だ。

 


【医療現場でも節水】

 

7日から断水が続いている広島県尾道市の因島総合病院(160床)では、職員が島内の貯水施設まで給水車を往復させ、院内で使用する水を確保している。

 

同院では、通常、1日100トンの水が必要だが、被災当初、確保できたのは3分の1程度の約30トンだった。

 

同院は島内で唯一、人工透析を実施し、100人超の透析患者に対応している。

患者は2日に1度、数100ℓの水を必要とする透析治療を受けるが、現在は通常の半分ほどの水量に減らして治療を続けている。

 

このほか、入院する約120人の患者に提供する病院食から汁物を外したほか、入浴の代わりに汗ふきシートを利用。

トイレの水量を減らしたり、食器も洗わずに済む使い捨てのものにしたりなど、節水には余念がない。

 

尾道市によると、病院が位置する地域では16日以降の復旧を見込むが、同院担当者は、「自信を持って医療を提供し続けていけるか不安だ。1秒でも早く復旧してほしい」と話した。

 

・・・・・

 

出典

16万戸断水続く…浄水場被害深刻、復旧見通せず

https://www.sankei.com/west/news/180715/wst1807150041-n1.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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