2018年4月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8205/
(2018年7月31日 修正1 ;追記)
2018年7月23日12時2分にNHK関西から、調査委員会の報告書がまとまっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、京大医学部附属病院で「セレン」と呼ばれる元素が欠乏する病気の治療を受けていた京都市の60代の女性患者が、病院で調剤された薬を自宅で使ったところ、背中に痛みを訴え、翌日、死亡した。
この問題を受けて、京都大学の調査委員会は今年3月に報告書をまとめ、女性の死因は急性のセレン中毒だったと結論づけるとともに、当時、病院の薬剤師2人が調剤した薬には、医師が処方した濃度の1000倍のセレンが含まれていたと指摘していた。
また、女性が死亡した経緯を捜査していた京都府警察本部は、当時、31歳の薬剤師の男性が、本来、ミリグラムで測るべきところを、単位を誤ってグラムで計測し、さらに、確認する立場だった37歳の薬剤師の女性もミスを見落とした結果、1000倍の濃度の薬を調剤して女性を死亡させたとして、23日、2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
京大病院の広報担当者は、「書類送検の段階なのでコメントできない」としている。
出典
『京大病院調剤ミス容疑で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180723/0004302.html
7月23日12時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調剤時に計量器に表示される単位を勘違いしていたという。
出典
『京大病院で調剤ミス、患者死亡 容疑の薬剤師を書類送検』
https://www.asahi.com/articles/ASL7R3HCJL7RPLZB00T.html
(ブログ者コメント)
以下は、京大附属病院から平成30年3月26日付でネット配信されている説明資料。
https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/press/20180326.html
9/14ページに、以下の記述がある。(この情報に基づき、タイトルも修正した)
セレン注射薬大瓶製造工程の問題点
薬剤師は院内製剤マニュアルを遵守していたが、マニュアルに 問題があった。
・・・
製造手順書の試薬量は、mg表記であったが、電子天秤はg表記だった
手順書 21.906 mg 電子天秤 0.021~0.022 g
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。