2020年2月10日10時17分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時50分ごろ、長野県信濃町のスキー場「タングラムスキーサーカス」で、スノーボードをしていた東京都日野市栄町の会社員、大塚さん(男性、39歳)が、無圧雪のコース上で頭から雪に埋もれて意識不明の状態で見つかった。
大塚さんはその後死亡。
長野中央署は、転倒後に埋もれたとみて、死因を調べている。
署によると、友人の約50メートル先を滑っていた大塚さんが転倒。
友人は雪に足を取られなかなか近づけず、約10分後、うつぶせで埋もれている大塚さんを発見。
雪をかき出して引っ張り上げたが意識がなく、119番した。
滑っていたのは「ツリーランコース」という、圧雪していない自然の木々の間を滑走する上級者に人気のコースで、ホームページには「新雪への埋没、立木への衝突リスクが高い」と説明がされている。
当時はふぶいていて、視界が悪かった。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55446060Q0A210C2000000/
2月3日付で信濃毎日新聞からは、下記趣旨の詳しい記事が現場写真付きでネット配信されていた。
上水内郡信濃町のスキー場「タングラムスキーサーカス」で9日に東京都日野市の男性会社員(39)がスノーボード中に転倒、雪に埋もれて窒息死した事故は、新雪の感触が楽しめるとして近年人気の「非圧雪コース」で起きた。
専門家によると、同様の事故は全国で発生。
山スキーと比べて安全とされるスキー場内であっても、十分な注意を求めている。
事故があったのはスキー場内の森の中を滑る「ツリーランコース」と呼ばれる上級者コース。
長野中央署などによると、男性は自らが先に、友人男性が後を追う形で滑っていた。
コース序盤の急斜面から緩斜面に入った場所で転倒し、逆立ちした状態で腰まで雪に埋もれたという。
タングラムによると、一帯には前日からの降雪で新たに約60センチの積雪があったという。
新雪を楽しむには絶好の条件だったが、滑走具を外すと足が雪の中に沈んで抜けず、友人が助けようとしても容易でなかったとみられる。
タングラム支配人の吉岡さん(男性、50歳)によると、県内では近年、ふかふかの新雪を求めて訪れる海外客が増加。
非圧雪コースを設けるスキー場が相次ぐ。
ただ、こうしたコースは危険と隣り合わせ。
NPO法人日本雪崩ネットワーク(北安曇郡白馬村)によると、スキー場内で新雪に埋もれて窒息死した人は、国内で把握しているだけでも、2002〜17年に18人に上る。
タングラムは非圧雪コースの入り口に、新雪への埋没や立ち木への衝突の危険性を示し、「回避できる知識と技術が必要。ご自身の判断と責任でご入場ください」などとする看板を立てていた。
吉岡さんは、「新雪の危険性についてさらに啓発を強め、万が一の際にも迅速に救助できる態勢を強化したい」とする。
日本雪崩ネットワーク理事の出川さん(58)は、「仲間と一緒に視界に入る範囲で滑り、常に仲間の動向を把握してほしい」と強調。
救助要請用の笛を首につるしておくことや、雪に埋まりそうになった場合、すぐに口と鼻の周りを手で覆って空間をつくることなどを助言している。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20200213/KT200212FTI090002000.php アカスミ
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。