2018年6月22日付で東京新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力研究開発機構大洗研究所(大洗町)は21日、構内で男性作業員(42)が仮設はしごを踏み外し、右足かかとを骨折する3カ月の大けがをしたと発表した。
被ばくや環境への影響はないとしている。
機構によると、21日午前9時35分ごろ、材料試験炉のタンクヤードで、作業員が配管溶接の検査のためタンクに上ろうとしたところ、はしごを踏み外し、1m下の床に着地した際に骨折した。
タンクヤードには、主に軽水炉の冷却水を貯留するタンクが7基あり、タンクの取り換えなどのため、事故当時はすべて空だったという。
研究所では昨年6月、作業員が放射性物質入りの貯蔵容器を点検で開けたところ、内部のビニールバッグが破裂し、5人が内部被ばくした。
研究所は被ばく事故当時、大洗研究開発センターの名称だったが、今年4月に変更された。
出典
『仮設はしご踏み外し、検査中の作業員骨折 原子力機構大洗研』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201806/CK2018062202000155.html
(ブログ者コメント)
日本原研HPの6月21日付プレスリリースに現場写真が添付されているが、それを見ると、下から3段目の踏み段を踏み外した由。
『JMTRタンクヤード(管理区域)における作業者の負傷について』
https://www.jaea.go.jp/02/press2018/p18062101/
その3段目は、ちょうどスライド式はしごの上はしごの下端と下はしごが重なった部分で、1段目と2段目の踏み段は1本だけだが、3段目は2本になっている。
詳細不明だが、1、2段目と3段目とでは足のかかり方が違ったために踏み外した・・・そういう可能性も考えられるとは、ブログ者自身のヒヤリ体験からの推測だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。