2018年6月19日14時29分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
食生活などの調査や研究を行う「国立健康・栄養研究所」の部長ら3人が、無資格で研究の被験者にエックス線を照射していたとして書類送検された。
警察は、研究費を確保するために不正が続けられていたと見て調べている。
書類送検されたのは、食生活などの調査や研究を行う「国立健康・栄養研究所」で生活習慣病などを研究する部署に所属している53歳の部長など3人。
警察によると、3人はおととしから去年にかけて無資格で、研究の被験者の60代から80代の男女6人にエックス線を照射していたなどとして、診療放射線技師法違反の疑いが持たれている。
研究所が施設の移転準備に伴って機器の使用状況を確認する中で、無資格の職員がエックス線を照射する骨密度測定装置を操作していたことがわかったという。
これまでに健康被害は確認されていないという。
調べに対し、部長は「研究の結果や成果を出さなければ、研究費を打ち切られる可能性があった」と話しているという。
この研究所での無資格の職員によるエックス線の照射は、去年までの10年間でおよそ3600回に上っていたということで、警察は、研究費を確保するために不正が続けられていたと見て調べている。
出典
『無資格でX線照射か 国立研究所の部長ら書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180619/k10011485401000.html
6月19日12時27分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3人は容疑を認め、部長は「成果を出さなければ部が廃止になる可能性があり、後ろめたかったがやってしまった」と話しているという。
送検容疑は、2016年12月~17年12月ごろ、男女6人に対して計8回にわたり、無資格でX線骨密度測定装置を使用するなどした疑い。
同研究所は今年1月、生活習慣病研究の一環で無資格測定をしたと公表していた。
同法違反の公訴時効は3年だが、警視庁が押収したファイルには07年以降、約900人に対し計約3600回、無資格でX線測定装置を使った記録が残っていた。
出典
『国立研究所部長ら書類送検=無資格でX線測定容疑-警視庁』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018061900671&g=soc
※今年1月の公表内容は下記。
(2018年1月17日19時8分 朝日新聞)
国立健康・栄養研究所(東京都)は17日、放射線を人体に照射する資格のない研究者がX線照射をした疑いがあると発表した。
照射を受けたのは最大913人で、これまでに健康被害の報告はないという。
研究所は第三者委員会を設置し、詳しく調べる。
診療放射線技師法は、医師・歯科医師または診療放射線技師しか放射線を人体に照射できないと定める。
研究所によると、今月9日、機器の使用状況を確認中にX線骨密度測定装置を使った生活習慣病予防の研究で疑いがわかった。
2007年から10年間の追跡調査で、関東地方を中心にした913人が参加。
3人の常勤研究者がいる研究班で、うち2人は無資格。
外部の研究協力者も1~2人いたが、無資格だった。
研究班の責任者は、「法に触れるという理解のないまま、やらせていた」と話しているという。
研究所は対象者に個別に連絡し、説明会を開く。
相談窓口も設ける。
出典
『国立健康・栄養研、無資格X線照射の疑い 最大913人』
https://www.asahi.com/articles/ASL1K5KB8L1KULBJ00J.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。