2019年4月12日22時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時20分ごろ、京都市山科区勧修寺平田町の市立勧修(かんしゅう)中学校で、市主催の交通安全教室中にスタントマンの中村さん(男性、34歳)=福岡県春日市=がトラックにひかれた。
警察によると、中村さんは約7時間後に搬送先の病院で死亡した。
警察によると、歩行者役の中村さんが運転手の死角に入り、事故が起きるという想定だった。
トラックの前部にぶつかった後、車体の下敷きになったまま、しばらく引きずられるはずだったが、途中で前部のバンパーから手が離れてしまったという。
中村さんやトラックの男性運転手(38)は、京都市から委託を受けたイベント会社「W」(東京都渋谷区)が派遣していた。
安全教室は同校のグラウンドで開かれ、全校生徒や地域住民ら約570人が参加していた。
生徒の目の前で想定外の事故が起き、教室は事故後に中止した。
市自転車政策推進室の和田室長は、「中学生がいる場でこのような事故が起きて申し訳ない。イベント会社に原因を聞き、対応を考えたい」と話す。
出典
『交通安全教室でスタントマン死亡 倒れた体の上を車通過』
https://www.asahi.com/articles/ASM4D72C0M4DPLZB023.html
4月13日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、男性社員(38)=福岡市博多区=がトラックを運転していた。
中村さんは、道路を横断し、トラックの死角に入ってひかれる高齢者役。
接触した後はバンパーにしがみつき、数10m引きずられる予定だったが、車体下に巻き込まれた。
トラックは時速約10kmで走っていた。
中村さんは同社で3年の実務経験があり、指導も担当していたという。
出典
『交通安全教室で スタントマン、トラックにひかれ 京都の中学』
https://mainichi.jp/articles/20190413/ddm/041/040/119000c
4月13日9時25分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を再現するスタントマンをしていた福岡県春日市のアルバイト、中村さん(34)が誤って大型トラックにひかれた。
交通安全教室は京都市が開いたもので、事故当時はドライバーから見えにくい、「死角」の危険性を伝える講習が行われていた。
亡くなった中村さんは時速10kmほどで走ってくるトラックに近づき、接触する直前にバンパーにつかまってそのまま20mほど引きずられることになっていたという。
出典
『交通安全教室でスタントマン死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190413/2010003340.html
(2019年5月8日 修正1 ;追記)
2019年5月6日7時38分に朝日新聞から、この事故の影響などに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市の交通安全教室で4月、事故再現中のスタントマンが死亡する事故があった。
宮崎県内の交通安全教室でもスタント活用の是非が検討されていたが、例年通り実施することになった。
事故は4月12日、京都市が主催した交通安全教室で起きた。
委託を受けたイベント会社「W」(東京都)から派遣された男性スタントマンが事故再現中にトラックに引きずられ、死亡した。
プロのスタントマンが目の前で交通事故を再現する教育手法は、恐怖を実感することで注意を促す「スケアード・ストレート」方式の一つ。
スタントを使った事故再現は、JA共済連が都道府県警と共催する形で、2008年から全国の中学、高校で実施しており、宮崎県内でも年4回ほど開かれている。
JA共済連全国本部によると、事故のあったイベント会社とは別の3社にスタントを委託していて、京都市で事故が起きた演目は実施したことはないという。
担当者は、「啓発のための実演で安全がおざなりになってしまうのは本末転倒」と指摘する。
プロのカースタント会社「スーパードライバーズ」(東京都)は、宮崎を含む全国で年間300回以上、スタントの実演をしてきた。
同社スタントマンの中島さん(42)は、「スタントは信用、信頼の業界。まずは安全を第一にしています」と話す。
同社では、学校や警察と協議しながら、生徒が安全に見学できる会場をつくる。
また、「ガラスが割れると派手ですが、破片が飛んだり校庭に残ったりすると危険」と、車のガラスはテープなどで保護。
万が一に備え、生徒や施設への賠償保険も講演のたびに用意するという。
これまで同社で事故は起きていないが、京都市の事故の影響とみられるキャンセル申し出が数件あったという。
宮崎県警では、実施校の下見などで安全は確保されていると判断し、スタントを採り入れた交通安全教室を例年通り行うという。
5月には県立小林高校で開かれ、実演はスーパードライバーズに委託する予定。
県警交通企画課はスタントの活用について、「口や映像で説明する以上に、事故の怖さを伝えられる効果的な手法。安全は十分に確保した上で続けるべきもの」としている。
出典
『「スタントは信頼の業界」 死亡事故後も安全教室を実施』
https://www.asahi.com/articles/ASM4S3R1YM4STNAB005.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。