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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201941350分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

恵庭市消防本部の消防・救急車両計12台が、車検証で定められた上限の重量を上回って資機材や水を載せ、道交法違反などに当たる過積載の状態で現場に出動していたことが12日、同本部への取材で分かった。

 

同本部は昨年11月末~12月中旬に各車両の違反状態を把握した後も、約4カ月間にわたって対策を取っていなかった。

 

同本部によると、12台は、消防車4台、ポンプ車6台、救助工作車1台、救急車1台。

 

いずれも車検証で規定されている最大積載量(消防車以外は車両総重量)を、平均約400kg、最大670kg超えてホースや水などを積んでいた。

 

車両は1990~2017年に納入されたもので、納車時や車検時に総重量を量っておらず、違反状態が続いた期間や原因は不明という。

 

過積載ではブレーキがききづらくなり、事故の危険が高まる。

 

京都府内の消防で消防車の過積載が発覚したことを受け、恵庭市消防本部が昨年11月末から12月中旬、所有する緊急車両計23台のうち、市内のごみ処理場で計測可能な12台の総重量を調べ、全台が過積載状態だったことが判明。

 

同本部は、その後も資機材を減らすなどの対策を取らず、火災現場などに少なくとも計609回出動したが、該当車の事故やトラブルはなかったとしている。

 

同本部の車両が過積載で運行しているとの情報を北海道新聞が入手し、11日に同本部に指摘。

 

同本部は違反を認め、11、12の両日で積んでいるホースや水などを減らす対応を取り、道警にも報告した。

 

下ろした資機材は、必要であれば別の車で運ぶこととしたため、活動への影響はないという。

 

過積載状態を解消しなかったことについて、同本部は「どの資機材であれば下ろせるか検討していた」と説明した。

 

同本部は、今後、残る未計測の11台も北海道運輸局で総重量を量る方針。

 

林消防長は、「(違反状態が)分かってからも具体的な対策を取らず、市民の信頼を損ね申し訳ない。信頼回復に努めたい」と話した。

 

最大積載量を超えた過積載での車の走行は道交法で禁じられており、違反者には6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科される。

 

出典

恵庭消防、過積載で出動 車両12台 違反認識、4カ月放置

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/295989?rct=n_society 

 

 

415951分に朝日新聞からは、緊急時の対応が後手になるとの不安から重量オーバーの資機材を降ろす決断ができなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

恵庭市消防本部は、京都府内で消防車の過積載が表面化したことを受け、昨年11月から管理する車両23台のうち12台の総重量を計測した結果、規定を上回っていたことが判明。

 

しかし、その後も対策を取らないまま、火災現場などに計600回以上出動していた。

事故やトラブルはなかったという。

 

同本部では、一連の事実関係について警察に報告し、未計測の車両11台についても北海道運輸局で測定することにしている。

 

同本部の中川次長は、「災害や緊急時への対応が後手後手になる不安があり、資機材を減らすことを決断できなかった。違反を認識し、適正な車両運行で市民の安全、安心に取り組んでいきたい」と話した。

 

出典

恵庭市消防12台 600回以上出動

https://digital.asahi.com/articles/CMTW1904150100008.html?rm=170 

 

 

4171022分に読売新聞からは、千歳市の消防では、(京都事例の横展開で)一旦降ろした水や資材を手荷物扱いだと誤解し積み直して出動していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北海道千歳市消防本部は16日、車検証で定められた総重量を上回る過積載の状態で、消防車13台が業務をしていたと明らかにした。

 

同本部によると、道外の消防で過積載が問題になった昨年11月に緊急車両全20台の重さを量ったところ、消防車13台が過積載だったため、積んでいた水や資機材を降ろした。

 

だが、水や消防機材は手荷物で、過積載にはあたらないという誤った解釈をし、2月に再度積み直して、最近まで業務を続けた。

 

このうち、水槽付きポンプ車は最大1.17トンの過積載だったという。

この間、事故などはなかった。

 

すでに水や資機材は降ろして過積載を解消する一方、一部車両は近く、札幌運輸支局で車検証の記載事項の変更を行う方針だ。

 

出典

『水・機材は「手荷物」…消防車13台、過積載』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190417-OYT1T50120/ 

 

 

4162137分に北海道新聞からは、北斗市の消防でも過積載のまま出動していたという記事がネット配信されていた。(記事転載は省略)

南渡島消防も過積載 消防車両33台

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/297002/ 

 

 

4162139分に北海道新聞からは、渡島の消防でも過積載のまま出動していたという記事がネット配信されていた。(記事転載は省略)

消防車と救急車の過積載 渡島管内4町でも判明

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/297004/ 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇恵庭市の事例が報道された3日後に、3消防の事例が報道
 された。

そのタイミングから考えると、恵庭市事例の報道を受け、他でも確認した、調べ直した、ということかもしれない。

あるいは、道庁から再調査の指示があったとか・・・。

 

〇消防車の過積載事例については昨年10月、京都市で発覚した事例を初めて本ブログで紹介した。

その後、京都府や千葉市における横展開対応状況なども紹介している。

  

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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